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阿蘇山の火砕流堆積物が100メートル以上も厚く降り積もった熊本の大地の地層は水が浸透しやすく、熊本地域に降った雨や農業用水が地下に浸透し地下水になりやすい状態となっています。そして、地下の水を通しにくい地層や岩盤の上に広がる火砕流堆積物や隙間(亀裂や穴)が多い溶岩層等に豊富で良質な水が蓄えられています。
約400年前、加藤清正公が堰と用水路を築き開墾された白川中流域の水田は通常の5倍~10倍も水が浸透するため、大量の水が地下に浸透し、ますます地下水が豊富になりました。
熊本地域の地下水量は、琵琶湖の貯水量をはるかに上回る莫大な量との研究があります。一方、生活用水のほぼ100%を地下水で賄い、産業用水にも活用されています。持続的に使うために現状のバランスを保つ仕組作りが必要です。