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当館のコレクションを中心に、熊本の美と歴史や近・現代美術、西洋美術の名品を紹介
会期
2015年4月4日(土曜日)~2015年6月28日(日曜日)
会場
美術館コレクション展示室(本館2階展示室第2・3室)
休館日
毎週月曜日 ただし、月曜日が祝日の場合は開館し、翌日休館
観覧料
【本館2階展示室】一般270円(190円)、大学生170円(120円)
【別棟展示室との共通券】一般420円(300円)、大学生250円(190円)
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下無料/障がい者手帳をお持ちの方無料
20世紀前半、エコール・ド・パリの画家として、フランスを中心に活躍した藤田嗣治(レオナール=ツグハル・フジタ/1886-1968)は、幼少期の10年を熊本で過した当館ゆかりの画家です。2002年(平成14年)、当美術館ではフジタ全盛期の1923年の傑作《ヴァイオリンを持つこども》をコレクションに加えるとともに、藤田嗣治を日本とフランスを繋ぐ重要なキーパーソンとして位置づけ、企画や収集を展開してきました。
今回の特集展示では、油彩画のほか水彩・素描・版画など藤田嗣治の作品群を中心に、パスキン、キスリング、ローランサンなど1920年代のパリで活躍した画家たちの作品や、ブーグロー、ルノワール、ヴラマンク、ピカソ、シャガールら巨匠たちの絵画や版画など当館所蔵のフランス美術の粋を紹介します。とりわけ藤田と同じくエコール・ド・パリの画家として、20世紀前半のパリで一世を風靡したキスリングの《ル・ベック少年の肖像》は、新しく収集した1926年の傑作です。
モイーズ・キスリング
《ル・ベック少年の肖像》
1926年
※新収蔵品
熊本では、御用絵師・矢野派をはじめとして、江戸時代後期を中心にさまざまな絵師が活躍し、独自の絵画文化が花開きました。第1期では、当館所蔵のコレクションの中から、江戸時代の11人の絵師をピックアップし、それぞれの作品を紹介します。さらに平成26年度の新収蔵品の中から、大正・昭和期に活躍した熊本出身の日本画家である高濱虎喜(1894~1964)の作品を展示します。
福田太華《孔雀図》
江戸時代後期(19世紀)
※前期展示
衛藤勝夷《花鳥図》
江戸時代後期(19世紀)
※後期展示
高濱虎喜《母子》
大正15年(1926)
※新収蔵品
【日時】5月9日(土曜日)14時00分~15時00分
【場所】本館講堂
【講師】林田 龍太(当館学芸員)
【参加費】無料
【申込】不要
会期中の毎月第二・第四日曜日の14時から、当館学芸員が展示作品の中から毎回テーマを決めて30分程度解説いたします。開始時間前に二階会場入口までお越し下さい。なお、ギャラリートークのご参加には観覧料が必要となりますので、ご注意下さい。
4月12日 細川家の甲冑と肥後の刀剣・鐔(有木芳隆)
4月26日 護立コレクションの近代絵画/細川家の甲冑と肥後の刀剣・鐔(林田龍太/有木芳隆)
5月10日 藤田嗣治とフランスの画家たち(村上哲)
5月24日 細川家伝来の古文書と大名調度(才藤あずさ/宮川聖子)
6月14日 くまもとの絵師たち(金子岳史)
6月28日 エコール・ド・パリをめぐって(村上哲)