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熊本県立美術館は、国の特別史跡である熊本城の二の丸広場の一角に位置し、古代から現代美術までを網羅する総合美術館として昭和51年3月に開館しました。
考古資料、絵画、版画、彫刻、工芸、書蹟などが収蔵・展示され、なかでも装飾古墳室は古代の造形美をわが国における美術の原点としてとらえた特徴ある施設です。平成4年10月に、千葉城町に県立美術館分館が開館しました。平成20年4月には「細川コレクション永青文庫展示室」が開館し、熊本ゆかりの永青文庫の名品を常時ご覧いただくことができるようになりました。事業としては、コレクション展、特別展、貸会場展など多彩な展覧会を開催する一方、教育普及活動として子ども美術館(鑑賞とワークショップ)、ミュージアムセミナー、特別講演会、コンサートなどを行っています。
近年、人々の芸術文化への指向はますます広く深くなりつつあり、その期待に応える美術館づくりに向けていっそう努力してまいりますので、関係各位の今後ますますのご支援とご協力をお願い申し上げます。
熊本県立美術館長