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会期
2020年5月16日(土曜日)~2020年7月5日(日曜日)
会場
別棟展示室
休館日
月曜日休館 祝日の場合は開館し、翌平日休館
観覧料
一般210円(160円)、大学生130円(100円)
※( )団体20名以上の料金
※高校生以下無料、障がい者手帳をお持ちの方無料
【主催】熊本県立美術館 公益財団法人永青文庫 熊本日日新聞社 RKK熊本放送
【後援】NHK熊本放送局
【協力】肥後銀行
本展覧会はbeyond2020プログラム認証事業です。
今年の大河ドラマの主人公・明智光秀。無名の存在から身を立て、織田信長のもとで活躍し、最後は本能寺の変でその信長を葬り去ったことで知られますが、その光秀と細川家は、ともに室町幕府に仕えたもと同僚の間柄。ガラシャが忠興と結婚したことにより、血縁で結ばれた関係でもありました。かかる背景もあり、じつは肥後熊本の歴史には、光秀と「えにし」を有する人物が少なからず登場します。
本展では、その中から、江戸時代に肥後へやってきたふたりの「孫」に注目します。ひとりは細川忠利。忠興とガラシャの三男として生まれた彼は、ちょうど400年前に家督を譲られた殿さま。寛永9年(1632)に熊本藩主となり、肥後にやってきました。 もうひとりは、三宅藤兵衛。明智家臣の明智左馬助と光秀の娘(ガラシャの姉)の子息として生まれ、ガラシャの世話にもなりながら育ち、唐津藩寺澤家に仕え、天草の富岡城の城代となった人物です。天草・島原一揆のおりに戦死しますが、子孫は肥後細川家に仕えていきます。
図らずも、肥後の地に活躍の場を得たふたりの光秀の孫。ゆかりの品々を中心に、それぞれの事績をご紹介します。
光秀の重臣にして、娘婿・明智秀満の手紙
《明智秀満書状》(天正8~9年頃)8月13日
泰巖歴史美術館蔵
関ヶ原合戦直前に徳川秀忠が細川忠興に与えた名刀
《脇差 無銘 伝備州長船盛光作 号「彫貫盛光」》
室町時代中期 15世紀 出水神社蔵 当館寄託
おいっ子の三宅藤兵衛の世話を焼くガラシャの手紙
《ガラシャ消息》桃山時代、16世紀
三宅家文書 当館蔵
ガラシャの息子にして光秀の孫
《細川忠利像》寛永18年(1641)着賛
永青文庫蔵 当館保管 ]
天草・島原一揆のおりに細川忠利が着用
《銀札啄木糸射向紅威具足》
江戸時代前期、17世紀
永青文庫蔵 当館寄託
細川忠利のおしゃれな陣羽織
《羅紗陣羽織 淡茶紅裾替わり》
江戸時代前期、17世紀
永青文庫蔵
三宅家伝来の茶碗
《高麗茶碗》
朝鮮王朝時代、16~17世紀
熊本市立熊本博物館蔵
※チラシでは《井戸茶碗》としておりましたが、《高麗茶碗》に訂正いたします。
細川・三宅両勢の戦いぶりを描く
《寛永十五年 島原之乱図巻》
江戸時代中~後期、18~19世紀
南蛮文化館蔵
【日時】6月13日(土曜日)13時30分~15時30分
【会場】本館文化交流室
【申込等】事前申込不要、参加費無料 ※定員120名まで
通常休館日である月曜日を臨時開館とし、障がいのある方々にゆっくりと展覧会をご観覧いただくためのイベントです。障がい者手帳をお持ちの方は観覧料無料です。
なお、当日はどなたでもご来館いただけます。
【日時】4月27日(月曜日)
正午からの2時間を「おしゃべりしながら鑑賞してもよい」時間帯とするものです。ご家族やお友達とお話ししながら鑑賞を楽しめます。
【日時】5月3日(日曜日) 12時00分~14時00分