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会期
2020年5月16日(土曜日)~2020年7月5日(日曜日)
会場
本館第2展示室
休館日
月曜日休館 祝日の場合は開館し、翌平日休館
観覧料
一般280円(200円)、大学生170円(130円)
【別棟展示室との共通料金】
一般430円(310円)、大学生260円(200円)
※( )内は前売・団体20名以上の料金
※高校生以下 無料/障がい者手帳をお持ちの方 無料
【主催】熊本県立美術館/熊本県教育委員会、熊本日日新聞社、RKK熊本放送
当館では、2019年12月から本館の改修工事を行いました。特に本館2階の第2展示室の第2室では、1976年の開館当時のままだった壁付ケースや照明を一新しました。本展はその新設備を使用する初めての展覧会です。
当館の所蔵品と寄託品は、おもに熊本にゆかりある古今東西の美術品で構成されています。本展は、美術館コレクション展として、刀剣[わざモン]、陶磁器[やきモン]、西洋絵画[洋モン]をご紹介します。刀剣は京都の刀工来派(らいは)の流れをくみ菊池地方に拠点を置いた延寿派(えんじゅは)と、加藤清正をはじめとした熊本の武士に使用された同田貫派(どうだぬきは)の刀剣、そして精緻な細工で知られる肥後鐔などの刀装具をご紹介します。陶磁器は九州では肥前(佐賀県)の有田焼や伊万里焼が知られていますが、肥後でも各地で良質な土を使用した小代焼(しょうだいやき)、八代焼(やつしろやき)、網田焼(おうだやき)などの名品があります。洋モンは熊本にいながらにして実物を見ることができるよう、長年の美術館の収集活動で集められた名作達です。
この機会に熊本の歴史と美術に触れる時間を持っていただければ幸いです。
菊池を拠点とした刀工集団・延寿派の刀
《刀 無銘》延寿派
南北朝時代(14世紀) 当館所蔵
肥後を代表する兜割りの豪刀!
《刀 銘 九州肥後同田貫藤原正國》
桃山時代(16世紀) 当館所蔵
撮影者:株式会社スタジオパッション
美しさと大胆さ
《藁灰釉大茶碗》小代焼
江戸時代(18世紀) 当館所蔵
※チラシでは《白濁釉大茶碗》としておりまし
たが、《藁灰釉大茶碗》に訂正いたします。
福田太華による山水図入りの特別注文品
《染付九曜紋山水文花入》網田焼
江戸時代・天保13年(1842) 当館所蔵
画家の死の前年、最後の境地へ
ジュール・パスキン
《果物籠を持つジュヌヴィエーヴ》
1929年 当館所蔵
「肥後のわざモン!」
【日時】5月9日(土曜日)14時00分~15時00分
【場所】本館文化交流室
【講師】萬納恵介(当館学芸員)
【参加費】無料
【事前申込】不要・当日受付120名
会期中の第2、第4日曜日の14時00分から、当館学芸員が展示作品について30分程度解説いたします。開始時間前に2階会場入口までお越し下さい。なお、ギャラリートークのご参加には観覧料が必要です。実施日により対象となる展示や内容が異なりますので、ご注意ください。