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平成24年 9月 5日 知事定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0006795 更新日:2012年9月5日更新

知事定例記者会見

日時:平成24年9月5日(水曜日) 10時00分から
場所:知事応接室

会見録

知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

報告

 姉妹提携30周年モンタナ訪問及びシアトル県産品拡販レセプションの実施について

発表項目

質疑応答

(幹事社)
 おはようございます。9月と10月、幹事社の方を、KKTさんと読売新聞で務めさせていただくことになりました。よろしくお願いいたします。今日は発表事項があるということですので、知事の方からよろしくお願いいたします。

蒲島知事
 今日は、1つの報告と、3つの発表項目があります。

説明用スライド(PDFファイル:1.4MB)

報告

姉妹提携30周年モンタナ訪問及びシアトル県産品拡販レセプションの実施について

コメントする蒲島知事の写真
 まず、報告事項はモンタナ訪問とシアトル県産品拡販レセプションの実施についてであります。

 まずモンタナ訪問について、(テレビに表示したパワーポイントを指して)ここからよく見えないから、皆さんの方が見えると思います。まず本県とアメリカ・モンタナ州との姉妹提携が30周年を迎えました。それを記念して、私が知事に就任して以来初めて、モンタナ州を公式訪問いたしました。モンタナ州訪問は8月25日から28日の4日間であります。

 まず、パワーポイントにありますように、州知事を訪問いたしました。パワーポイントに写っているのは、州知事主催の夕食会の模様であります。シュワイザー州知事にお会いしましたけれども、彼自身が農業者であり、また牧場主でもあり、農業について大いに語り合い意気投合いたしました。今後、モンタナ州と更なる交流を進めることを確認いたしました。この模様は、その夕食会であります。非常に少人数で行われた(シュワイザー州)知事の自宅での夕食会の模様を示しています。

 それから、これを見ると分かりますけれども、知事は牧場主でありますので、これが正装なんです。ボータイでカウボーイハットで、かつジーンズで、カウボーイブーツというのが。私は、まあパーティー用ですけれども、このような形で会って、大変和やかな夕食会でありました。次、お願いします。

 それから、今回の目的の1つが、州立モンタナ大学と私立大学のキャロル大学を訪問することでありました。州立モンタナ大学とは、今年度、本県の高校生のモンタナ大学進学に関する覚書を締結しております。それもあって、ここに写っておられるモンタナ大学の学長とお会いしました。

 それからもう1つの大学はキャロル大学で、学生数が1500人と非常に小さな大学です。私立の大学でありますけれども、とても入るのが難しい大学だということであります。ほとんどの学生は、大学院か医学部、それから歯学部に進学する予定の学生が入っております。学長がこの方ですけれども、日本語も話せる、とても日本が好きな学長でありました。キャロル大学とは、熊本では熊本学園大学が提携を結んでおり、ここに学園大学の学生が1人写っておりますけれども、とても大事にされておりました。

 こういう意味で、モンタナ大学とキャロル大学、それからモンタナ州立大学(Montana State University)というのがありますけれども、先ほどの(州)知事の夕食会にそこの学長さんが来ておられました。

 そういう意味では、モンタナ州の主な大学の学長3人とお会いすることができて、更なる知的交流といいますか、特に学生達が留学する時のための地盤づくりができたのではないかなと思っています。

 それから、シアトルの方に参りました。シアトルの熊本県人会は最大級の会員(数)を誇っておりまして、活動もとても活発であります。交流会には3世、4世といった方々も参加され、多くの方々に集まっていただき、私の訪問を大変喜んでいただきました。これがその時の交流会の模様であります。若い方はほとんど日本語が喋れませんので、会話は英語が多かったように思います。次、お願いします。

 それから、シアトルでは、テイラー社という「クマモトオイスター」を養殖している会社を訪問しました。「クマモトオイスター」というのは、元々熊本のオリジン〔※起源〕でありますけれども、ミルキーな味わいが、ブランドオイスターとしてとても確立しておりまして、シアトルを始め全米で「クマモトオイスター」の人気はとても高いものがあります。その中でもテイラー社は種牡蠣の管理と徹底した衛生管理により、「クマモトオイスター」のブランドを守っています。

 「クマモトオイスター」のことについて、テイラー社の社長と大変気が合いまして。今、熊本で作られる「クマモトオイスター」はとても少ないんです。少ない時は、足りない分をテイラー社が提供しようと。そしてこの「クマモトオイスター」をもっと広めようと。そして熊本でどんどん「クマモトオイスター」ができるようになったら、今世界中でも、最も求められている、(求められるため)不足しているオイスターでありますので、自分達が世界中に売ってあげるというような話ができ、「クマモトオイスター」を養殖されている(熊本の)方々にとっては大変朗報ではないかと思っています。次、お願いします。

 これはシアトルの総領事館で開かれた熊本の県産品の拡販レセプションであります。当日29日の夜でありますけれども、シアトルの総領事公邸で、1つ言っておきますけれども、このシアトルの総領事公邸は、私の公邸よりもはるかに立派な公邸であります。広くて、そこでレセプションが開かれました。100人ほどのお客さんが呼ばれて、熊本のブリやタイ、ハマチ等の刺し身、それからローカルな料理として、だご汁や高菜めし、さらには、先ほどのテイラー社からいただいた「クマモトオイスター」を肴に、球磨焼酎から5社の方がいらっしゃって、球磨焼酎も提供されました。だいたいパーティーというのはすぐ終わるのが普通ですけど、なかなか帰られませんで、司会の方にお願いして中締めをお願いしたぐらいであります。とても華やかなパーティーでありました。

 このことから2つの成果があったのではないかと思っています。まずモンタナ州との交流においては、過去30年間築いてきた、この交流の深さというのはとても大きなものがあると、そして更なる交流をしなければいけない。とりわけ若い学生達、特に高校生達がアメリカに留学する時の、一つのステップストーン〔※手段、方法の意〕となるのではないかなということを強く感じました。

パワーポイントでクマモトオイスターの説明をする知事の写真
 また、シアトルでは、「クマモトオイスター」の可能性、これがテイラー社と共に展開できるのではないかなと思っています。その意味で、「クマモトオイスター」というのは人気があるけれども量が足りないんです。そういう意味では、「クマモトオイスター」はブランド価値がありますので、「クマモトオイスター」がシアトルで作られるオイスターよりも、熊本で作られたものの方がもっといいのではないかなと思っています。特にこの「クマモトオイスター」を販売している、この箱ですね、普通の袋では販売していないんです。こういう木箱に「クマモトオイスター」が並べられています。この箱に、日本語の「熊本」というのが入っています。このとても高価な箱に入れる理由は何かというと、似ているような牡蠣を「クマモトオイスター」といって売られると困るので、この箱に入ったのものが「クマモトオイスター」ということを証明しているということを言っておられました。そういう意味で、「クマモトオイスター」の人気は抜群であります。

 そして何よりも素晴らしかったのは、このアメリカでも球磨焼酎がとても人気だったことであります。もう既に、現地のスーパーマーケットに球磨焼酎の専用コーナーが設置されておりますし、今後、更に商談が進むのではないかと思っています。その様子をこのパワーポイントは示しております。それがモンタナ州及びシアトルの訪問の報告であります。

 ちょっと長くなりましたので、急いで次にいきたいと思います。

発表項目

「みんなの家」阿蘇プロジェクトについて

報道資料:「みんなの家」阿蘇プロジェクトに取り組みます。(PDFファイル:61KB)

 2番目は、「みんなの家」の阿蘇プロジェクトについてであります。

 皆さんもご存知のように、県と阿蘇市が連携して、今回、阿蘇市で仮設住宅を木造で建設しております。そこに「みんなの家」を作ったらどうかということで、このプロジェクトを、今、進めております。

 これは、熊本県がアートポリス東北支援の「みんなの家」プロジェクトで培ったノウハウを活用して、県内で初めて「みんなの家」阿蘇プロジェクトとして取り組むものであります。

 復旧・復興については、創造的復興が必要だと私は原則を掲げておりますけれども、世界的に活躍されております建築家で、くまもとアートポリスコミッショナーの伊東豊雄先生を中心に、入居者の方々から様々な意見を聞き、そして阿蘇市、それから復興を支援していただいている多くの方々の意見を聞きながら、「みんな」で建設するのが、この「みんなの家」であります。

 仮設住宅にお住まいの方々が、優しいデザインと県産の木の温もりの空間に集い、心の安らぎ、将来に向かう夢を持っていただき、被災された方々の痛みの最小化につながればいいと思っています。

 ポイントは、まとめると4つあります。この「みんなの家」阿蘇プロジェクトは、県内で初めてのプロジェクトであるということ。それから2番目のポイントは、仮設住宅入居者など「みんな」の意見を聞きながら「みんな」で建設する集いの空間であるということ。3番目は、県産木材を使用した木造の談話室の位置づけであります。そして4番目に、「みんな」が望めば、将来的にも使用が可能であります。

 非常にタイムリーでありますけれども、この「みんなの家」の産みの親であります伊東豊雄さんは、ベネチア建築展で金獅子賞を受賞した有名な方であります。

発表項目

熊本港ガントリークレーンの完成記念式典について

報道資料:熊本港ガントリークレーンの完成記念式典について(PDFファイル:101KB)

 次は、熊本港のガントリークレーンの完成記念式典についてであります。

 熊本港で整備を進めておりますガントリークレーンについて、10月29日に完成記念式典を開催し、使用を開始することといたしました。

 このガントリークレーンについては、静岡県のご厚意もあり、105万円という破格の安さで譲り受けたものであります。まさに両県の友好の証だと思っております。

 このガントリークレーンの再利用、また国による岸壁補強などのご支援によって、大幅なコスト削減ができ「財政再建」と「くまもとの夢」を両立させることができたのではないかと思っています。

 今回の導入により、熊本都市圏や県北地域におけるコンテナ貨物の取扱いをはじめ、物流機能が大幅に向上するものと確信しています。

 ガントリークレーンの完成に先立ち、私がトップセールスを行ったところ、早速、富士フイルムさんが、ガントリークレーンを活用して、新たに熊本港の利用を検討いただいております。また、ブリヂストンさんや日本合成化学工業さんも、コンテナ航路の2便化を前提として利用を検討いただいております。

 ガントリークレーンが使えることによって、熊本港での貨物取扱いの効率性や安定性が向上し、これまで取扱いが困難であった精密機械なども安心してご利用いただけるようになります。企業の皆様方には、今後、熊本港の利用を是非ご検討いただきたいと思っております。

発表項目

農地集積重点地区の指定について

報道資料:農地集積重点地区の指定について(PDFファイル:292KB)

チラシ:ふるさと・農地未来づくり運動(PDFファイル:415KB)

 最後に、農地集積重点地区の指定についてであります。

 新4カ年戦略でも掲げておりますように、県では、担い手への農地集積に緊急的かつ重点的に取り組んでおります。

 そのため、去る6月に、私が本部長となり「ふるさと・農地未来づくり運動」推進本部を設置いたしました。さらに、各地で11の地域推進本部が活動を開始しています。

 この度、地域ぐるみで農地集積に取り組もうとする地域を市町村等から募り、県内15地区を「農地集積重点地区」として県が指定いたしました。今年度は20地区の指定を目指しております。

 県は、この重点地区に対して、それぞれの実績に応じて、県独自の交付金を交付することとしています。また、農地の貸借などの仲介役となる「農地集積専門員」を県農業公社が雇用し、重点地区の活動をサポートします。

 このように、まとまった農地の集積を加速化し「稼げる農業」を目指して参ります。

 以上が、今日の私の報告事項とコメントであります。

質疑応答

「みんなの家」阿蘇プロジェクトについて

(幹事社)
 幹事社の方から、発表事項について質問させていただければと思います。

 「みんなの家」についてなんですが、2つですね。資料の方でも「みんなの家」を作るということで、孤立死を防ぎたいとかですね、そういうふうな狙いというか、具体的な効果を考えられていると思うんですが、そのあたりについて知事にお話いただきたいのと、あともう1つ、事業主体が熊本県と阿蘇市ということで、設置の費用というのがどういうふうに負担割合をされるのか。

蒲島知事

記者からの質問に答える蒲島知事の写真
 「みんなの家」は元々、今回の木造仮設住宅の基になったようなものでないかと私は思っています。

 最初、仙台の仮設住宅で「みんなの家」を建てたいということを、伊東豊雄先生の方から熊本県の方に打診がありました。そこで熊本県は早速それに対して、県産材と、それから費用を含めた形で熊本県から送ると、それも様々な形の善意を集めて送るということを決定いたしました。

 それで仙台で、この「みんなの家」が仮設住宅、でも仮設住宅といっても仙台の方は鉄製の仮設住宅なんですね。そこで(木造の「みんなの家」が)建てられたところ、大変好評でありました。それで、憩いの場として利用され、あるいは祭りの場、それから熊本県と仙台市の交流の場にもなったんです。仙台市長がこの前いらっしゃいまして、とても感謝されておりました。

 それを私もずっと聞いておりましたし、記憶に残っておりました。そこで、そのことがあったものですから、今度は阿蘇の大洪水があった時に、仮設住宅は木造でやろうという気持ちの原因にもなったんですね。そこで仮設住宅も木造でしました。

 ただ、木造で仮設住宅を作るだけではなくて、「みんなの家」というのがとても憩いの場として優れていると(思います)。それから孤独死とかいろいろな問題が阪神大震災の時には起こりましたので、もっと皆が集えるようなコミュニティの場を作ろうということで、せっかく熊本県が最初に「みんなの家」を提供したので、熊本県でこのような災害があった時には、熊本県でも作るべきではないかということで、今回「みんなの家」のプロジェクトを発足させました。

 今回、この前の例もあって、伊東豊雄先生も中心になって動かれるということでありますので、「みんな」の意見を聞いて「みんな」で建てるという感じになると思います。

 費用負担については、これは県単独〔※県単独ではなく、国補助金と県費で予算化する予定です。〕ですね。

 ただ、今言ったように「みんな」で作る家ですから、例えば県産材については森林組合連合会の方から(提供がありました)。今後どのような形で皆さんの善意が集まるか分かりませんけれども、それも含めてですね、「みんな」で作りたいというのが今の状況であります。

 ただ完成が11月でありますので、もうちょっとあります。

(幹事社)
 それでは県政一般について各社さんからお願いします。

質疑応答

特例公債法案が不成立となった場合の県政への影響等について

Q
 知事、昨日が当初期限だった交付税の遅配というのか、それについてお伺いしたいんですけれども、県財政を預かる知事として、こういう事態になったことをいかがお考えでしょうか。

蒲島知事
 お尋ねは、特例公債法の不成立(が確定的)になったことの影響ということでありますか。私もぎりぎりまで、特例公債法案が成立されて、そしてこの普通交付税の9月分が全部来ることが県政を預かるものとしては最も望ましいことでありますし、そのように願っておりました。

 ただ、不成立(が確定的)となりましたので、誠に遺憾であります。1日も早く正常な状態に戻して欲しいというのが知事としての気持ちであります。

 特に本県の場合は、集中豪雨の復旧・復興の方に全力を挙げて取り組んでおりますので、執行の抑制の長期化というのは是非避けてもらいたいと思っています。

 そのような形で、県としてはそれを望んで、かつ国に対して長期化しないようにお願いしたいということしかありません。

Q
 まさに国会の、政局の中で、この法案がこういう状態になったと。熊本県も場合によっては一時借入れなどの新たな負担も出てきますし、それは国が支援するというような話もありますけれども、国が支援するといっても、それはある意味、また税金な訳で、結局その国会のゴタゴタによって、そういう新たな負担が国民全体から見れば出てきたと、出てくることになるという、その点については知事としてはどうお考えですか。

蒲島知事
 (8月31日の)閣議後のコメント〔※予算の執行抑制案〕を見ますと、「地方公共団体の円滑な財政運営に十分配慮して、検討する」と言われておりますし、それから財務、総務両大臣の間で最終的な調整が行われていると聞いています。

 昨日の財務大臣の会見では、9月7日に最終決定をされるということでありますので、現時点においては将来を想定した形のコメントは控えたいと思います。9月7日の最終判断、それを待ちたいと思います。

 ただ、先ほども言いましたように、知事としては、これが遅れることがないように望んでいます。

質疑応答

熊本港のガントリークレーンについて

Q
 知事、ガントリーの関係で1点お尋ねですけれども。先ほどかなり企業回りをされて手応えを感じていらっしゃるということだったんですけれども、外港のコンテナって今、近年4000TEU[1]ぐらいだと思うんですけれども、これを入れることで、どのぐらいの目標を掲げられるのか、改めてお聞きします。

[1]ティー・イー・ユー(twenty-foot equivalent units)港湾におけるコンテナ貨物の取扱量の単位。またはコンテナ船の積載容量の単位。

蒲島知事
 すみません。先ほどいった、富士フイルムとかあるいはブリヂストン、それから日本合成(化学工業)、その荷が入った時にどのくらい多くなるかというのは、ちょっと具体的なものはよろしくお願いします。

【企業立地課】
 今、八代港と熊本港を合わせて1万4000TEUぐらいなんですけれども、今後4年間で、3万TEU、約2倍に増やすというのを目標にしています。

Q
 それは、それぞれの港ごとというのはあるんですか。

【企業立地課】
 港ごとの内訳はないですけれども、基本的に、今、熊本港は4000TEUちょっとですので、それぞれを倍ということであれば8000とか1万ぐらいには持って行きたいというのが目標です。

Q
 ガントリーを入れることで、熊本港はどのぐらい増やすという目標はないんですか。

【企業立地課】
 先ほど知事からも説明申し上げましたように、やはり精密機械とかを取り扱うようになるので、ガントリーがなかったので敬遠していたという企業さんもいらっしゃるのがやはり事実ですので、特に県北部にはそういう精密機械系のメーカーさんも多数立地していらっしゃるので、熊本港の伸び代は結構大きいかと思っております。

蒲島知事

記者からの質問に答える蒲島知事の写真
 このガントリークレーンを入れることで、八代港との競合をなるべく避けることが大事だと私は思っています。

 そして、ガントリークレーンを導入することで、これまで博多港に入っていた荷物をいかに熊本港に持って来るか。それがトップセールスを行った私の1つの方針であります。その意味で、博多港から熊本港に荷物が来れば、これは八代港との競合を避けつつ荷物が増えていくと思っています。

 まだ、10月(29日)の完成記念式典から実際は始まるわけですけれども、今のところ先ほどの3社は検討中だということを、今日お知らせしたところであります。

質疑応答

水俣病特措法に係る救済申請数について

Q
 先月末に水俣病特別措置法の最終的な申請者数が発表されまして、熊本県だけで4万人以上で、全国で6万5000人以上に上ったわけですけれども、環境省の当初の見込みよりも大分多い数字だったかと思うんですが、県としてこの人数に対する受け止めと、今後の対応について聞かせてください。

蒲島知事
 特措法の目的というのは、これはなるべく多くの方々を早期に救済したいというのが大目的であります。

 そして、今回4万3000人という方々に申請いただきましたけれども、そういう意味では、一生懸命に県としても、国も、それから市町村も周知徹底に努めて参りました。この周知の努力の結果が、この数字に現れているのではないかと思っています。

 この数字が多いか少ないかということの評価は当然できませんけれども、これだけ健康不安をお持ちの方がおられるということは理解したということと、それから今後は迅速かつ円滑な審査や判定等を行って、救済対象者の確定に全力で取り組んでいきたいと思っています。そういう意味では、この数字の大きさというのは、皆が救済策を知っていただいたということも大きいのではないかと思っています。

Q
 一方で、各市町村ですとかに、まだ「申請が今からできないのか」というような問い合わせもあるようなんですけれども、それについてはいかがですか。

蒲島知事
 具体的に、8月1日以降の人数については課長の方からお願いします。

【水俣病保健課】
 はい。水俣病保健課でございます。8月1日以降に特措法のご申請のご相談や、その他を含めまして数件ご相談あっておりますけれども、ご申請ができない旨のご説明をいたしております。以上でございます。

蒲島知事
 先ほども言いましたように、水俣病被害者の方々の救済のために、最大限周知に努めて参りました。

 そういう意味では、様々な理由で申請されなかった方もいらっしゃるかもしれませんけれども、少なくとも申請される機会、手を挙げられる機会を提供できたのではないかと考えています。

質疑応答

国の出先機関改革について

Q
 よろしいですか。今国会で、国の出先機関改革の関連法案を提出して成立させるという政府の方針があったんですけれども、それが実現しなかった、実現しなかったとはまだ言い切れないんですけれども、ほぼ実現しないんですけど、それへの受け止めを教えてください。

蒲島知事

記者からの質問に答える蒲島知事の写真
 最初、民主党のマニフェスト、あるいは政策は、「地方分権は改革の1丁目1番地」という形容詞で語られておりましたし、それから国の出先機関の廃止というのは当初から言われておりました。

 それを受けて、特に九州の各知事さん達は、九州広域行政機構というものを作って、一括受け入れをという形で進んできました。そういう形で何度も国と交渉して、国の方は今国会で成立させたいと、随分と努力されたのではないかと思っています。

 まだこれで終わったというようには受け止めておりません。少なくともこれから国の出先機関改革に関しては、選挙があるとすればマニフェストの中で各政党が扱っていくでしょうし、私は知事会で(各政党の)マニフェストに関する検討委員会の副委員長をしておりますけれども、各政党に対してこのことをマニフェストで約束するようにお願いをしております。

 そういう意味では、ここでこれが終わったというように考えてはいなくて、1つの障壁にちょっと挫折したのかなという気もしますけれども、我々がとにかく諦めないように頑張っていかなくてはいけないと思っています。

Q
 そこでおっしゃる障壁というのは、国会、政治的な話なのか、それとも霞ケ関の抵抗なのか、市町村の出先機関改革に対する不安なのか、その障壁というのは何を指していらっしゃるんですか。

蒲島知事
 それぞれが相互関係にあるのではないかと思っています。霞ケ関の抵抗も、もちろん皆さんもご存知のようにあると思いますし、それからそれと関連した市町村の動きもあるかもしれませんし、そして議員の方々の動き、そういう様々な動きが連動してスムーズにこの出先機関法案が合意されなかったというか、合意争点とならなかったということでもあるかと思います。

質疑応答

荒瀬ダム撤去工事について

Q
 知事いいですか。荒瀬ダムですけれども、撤去工事が1日から始まって順調に消化されていますけれども、改めてダム撤去が始まったことに対する受けとめをお願いしたいんですけれども。

蒲島知事
 荒瀬ダムについては、私の就任当時から深く関わってきましたし、それからこの議論を随分深めてきた方ではないかと思っています。

 皆さんもご存知のように、最初はあまりにも財政難であるというこの熊本県の状況であることから、荒瀬ダムを存続して、そしてしばらくの間、稼いだ後で撤去費用を積み立てて、その時に撤去しようと(考えました)。それまでは、一生懸命に(撤去)費用を積み立てるということと、それから荒瀬ダムに係る環境を最大限良くしようと、それから地域貢献を最大限にしようということで、存続を表明いたしました。

 ただ、その後の展開は、政権交代がありましたので、それによって水利権が取れなくなる状況になりました。そこで私はその水利権の前に、民主党政権が約束した荒瀬ダムの撤去に関してどのくらい国からの補助が出るのかと、最大限出して欲しいということを訴えかけてきました。

 当初から、一番大きな問題は、その撤去費用です。元々予想した撤去費用よりも、30億近くだったと思いますけれども、余分にかかるということが分かりましたので、それをどうやって調達するかというのがとても大きな問題でありました。いろいろなアプローチをして、そしていろいろな形で国土交通省、最終的には環境省も含めた形で撤去費用の確保が成功して、そしていよいよその撤去が始まるということを見て、とても感慨深いものがあります。

 それで、2つのことが大事だと思いますけれども、1つは環境に優しい撤去のやり方、環境を傷つけないやり方、これがとても大事だと思っています。2番目に、この記録を残しておくと(いうことです)。これは国内初めての大規模なダムの撤去でありますし、それから公共事業の中でも撤去というのは初めてのことではないかと思いますので、これをきちんとした記録で残しておくと。

 最終的には、これからはやはり、大きな公共構造物を作る時には壊すことも考えながら、そのような形で費用の積立を、あるいは費用の見積をしていかなくてはいけないということを、今回の荒瀬ダムに関しては教えてくれたのではないかと思っています。そういう意味で、私にとっては感慨深いものであります。

 とりわけ嬉しかったのは、荒瀬ダムの撤去を求めてこられた地域住民の方々が、「荒瀬ダムありがとう」と言ってくださったこと、これは、荒瀬ダムがこれまで熊本県に対しての多大な貢献をした分も、大きなものがありますので、そういう気持ちになってくださったことに大変嬉しく思いました。

Q

 今の関連で、撤去を見越して積立、見積をしていかないといけないというお話がありましたけれども、国として公共構造物を壊す制度というのが枠組みとしてないから、今回撤去費用を捻出するのがかなり困難だったと思うんですけれども、国はやはりこういう制度を、壊す制度というのを作るべきだというふうにお考えですか。

蒲島知事

 民主党政権、特に前原さんが国土交通相になられた頃は、河川構造物を壊す場合の補助のあり方について国土交通省として検討したいという、そういう方針ではなかったかと思っています。

 それがどのように形に今なっているか知りません。ただ、残念だったのはその時に荒瀬ダムは含まれないということでありましたので、それで一番困ったのは、それ以外の方法でどうやって撤去費用を調達するかと(いうことでした)。

 私は、今回、国土交通省とそれから環境省は、荒瀬ダムに関してはとてもよく考えてくださって、まず技術的な援助、それから資金的な援助をしていただいたので、心から感謝しています。

質疑応答

地域振興局のあり方について

Q
 地域振興局、出先の再編の話です。県の単位ではそうやって道州制をにらんで、広域行政機構なるものを作って、そっちの方で進んでおられますけれども、熊本県内の話で、県内の広域本部を今後作っていこうというお話なんですが、依然として振興局というのはその中にぶら下がって残っていると。道州制の議論からすれば、いずれ県という単位はいらなくなるという議論を片方でしていて、一方で県内を見ると、まだそういう組織の再編というのがスピード感が全くないように思うんですけれども。それは置いといて、今回の広域本部制という知事の狙いと、これが最終形なのかどうか。その辺を教えてください。

蒲島知事
 この組織というのは、目的ではありません。組織というのは県民の幸福量を最大化するためにある手段であります。だからその時々によって組織のあり方が変わるのは当然であります。

記者からの質問に答える蒲島知事の写真
 そういう意味で「幸せ実感くまもと4カ年戦略」では、今後の地域振興の基本的な方針として、政令(指定)都市以外の地域振興を掲げています。政令指定都市誕生後の県内各地域の将来ビジョンに沿って、市町村の枠を越えた広域的な取り組み、これが大事になってくると思っています。その大きな目標に向かって、この地域振興局をどのように編成していくかというのが、今、問われていると思っています。

 1期目は、地域振興局の改編あるいは基本的なあり方について、私が方針を決めておりませんでしたけれども、そういう意味では地域住民に直接関わるサービスはやはり残すべきではないかと思っています。

 ただ、機動性、特に今回の大豪雨で分かりましたけれども、阿蘇振興局だけではとても対応できません。しかし、これが広域的なものであれば、例えばその広域的な長の人が、自分の下にある振興局の人を自由に動かすことができますよね。そういう事態に陥った時に阿蘇だけで頑張るのではなくて、広域的な地域振興局で頑張る制度、そういうものができないだろうかというので、4つの広域的な本部を残して、今ある10の地域振興局は、地元のサービスの分は残すという形で進めております。

 その4つは、県北、県央、それから県南、天草の4つのエリアに分けているわけですけれども、その下に今の振興局はくるというイメージですかね。

 だからそういう意味では、機動性と、それからスピード性、そして専門性を持ったような、そういう形の振興局のあり方を今考えているものであります。ただ、まだこれはこれからの議論でありますし、そしてどこにエリアを置くかということなどについても、まだ議論が始まったばかりであります。

 だからこういう議論の展開の方法としては、なるべく公開的に県民の皆さん、議会の皆さん、メディアの皆さんも含まった形で、どういう形が一番いいかというのを議論していくべきだと思っています。今始まったばかりであります。

 でも、これは皆さんもご存知のように、組織の改編というのは大変難しいものがあります。それで丁寧に、そして皆が納得いく形、これが大事だと思っていますので、ただ「こういうものです」というものでは、上から言えるものではないと思います。

Q
 今回のイメージを見るかぎりでちょっと思っているのは、今、振興局長さんは次長級、天草だけは部長級だと思いますが、次長級の皆さんがついておられますけれども、広域本部長は部長級を置かれるのか、それとも次長級にして振興局長をちょっと落とされるのか、それによって、要はこの広域本部を4つ作って、また部長ポストを増やすんですかという、そういう捉え方もできなくはないんですけれども。

蒲島知事
 私は、その先ほども言いましたように、組織が目標ではなくて、組織はあくまで手段であると。そしてそこに働く部長か、次長か、様々なそういうランクには一切こだわらなくて、一番いい形の組織と人員のあり方をこれから検討していくということでありますので、部長ですか、次長ですかという、そういうものは大変小さな問題だと私は思っています。

質疑応答

大阪維新の会をめぐる政治状況について

Q
 すみません。かねてから道州制の実現を考えていらっしゃいますけれども、先日発売された週刊誌の方に、大阪の維新の会と衆議院議員の松野さんを引き合わせたのが知事だというふうな記述があったんですけれども、もしそうだとしたら熊本でも推進されようとしたのかと思ったんですけれども、そのあたりのことについてちょっとご意見をお伺いしたいんですけれども。

蒲島知事
 週刊誌は週刊文春ですか。

Q
 はい、そうです。

蒲島知事
 全く事実無根であります。

(幹事社)
 すみません。時間が参りましたので。

Q
 では文春に抗議か何かされますか。

蒲島知事
 いや、そういう抗議に値するようなものでもないので。それでは。

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