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会期
2019年10月22日(火曜日)~2019年12月15日(日曜日)
会場
細川コレクション永青文庫展示室(別棟)
休館日
月曜休館。ただし祝日の場合は翌日休館。
観覧料
一般210円(160円)、大学生130円(100円)
【本館2階展示室「熊本城と武の世界」との共通券】
一般1100円(900円)
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下 無料/障がい者手帳をお持ちの方 無料
[主催]熊本県立美術館、熊本日日新聞社、RKK熊本放送
[特別協力]公益財団法人永青文庫
勇姫は、熊本藩第10代藩主・細川斉護の三女として、天保5年(1834)に江戸の熊本藩上屋敷龍口邸にて誕生。母は、斉護の正室・益で、姉たちが誕生後すぐに夭折したため、正室から生まれた唯一の子どもとなりました。生まれつき病弱で、天保13年には天然痘にかかり、一命を取りとめたものの、顔には「あばた」が残ってしまいます。このとき、すでに福井藩第16代藩主・松平春嶽と婚約をしていたので、細川家はその解消を申し入れました。しかし、春嶽は「いったん約束したのだから、たとえ何があっても差支えありません」と解消には応じず、嘉永2年(1849)11月、数えで勇姫16歳、春嶽22歳の年に婚礼が執り行われています。そのわずか半年後、勇姫の未熟さや女中同士の確執により、離婚協議問題が勃発。その危機を何とか乗り越え、最終的にふたりの仲は大変睦まじいものとなり、微笑ましいエピソードが今日まで伝わっています。
明治20年(1887)、勇姫は54歳でその生涯に幕を閉じました。その間、260年以上にわたって続いた江戸幕府が終わりを告げ、明治天皇を中心とする中央集権的な近代国家が成立。勇姫は、いわば「激動の時代」を生きた女性といえるでしょう。
本展では、婚礼に係ることを記録した古文書や勇姫ゆかりの品々を展示し、その足跡を辿ります。
《勇姫と女中たち》
明治時代撮影(19世紀)撮影
福井県立歴史博物館所蔵
勇姫所用
《九曜紋牡丹唐草蒔絵鉄漿道具》
江戸時代後期(19世紀)
葵越文庫 個人所蔵
福井市立郷土歴史博物館寄託
《勇姫様御結納御婚礼一途》
嘉永2~3年(1849~50)
永青文庫所蔵
熊本大学附属図書館寄託
勇姫所用
《単衣 白絹縮地藤桜牡丹紗綾形模様》
福井市春嶽公記念文庫 福井市立郷土歴史博物館所蔵
※展示期間:11/19~12/15
《勇姫湿板写真(複製)》
慶応3年(1867)撮影
福井市春嶽公記念文庫 福井市立郷土歴史博物館所蔵
【日時】11月30日(土曜日)14時00分~15時00分
【場所】本館文化交流室
【講師】宮川聖子(当館学芸員)
【参加費】無料
【事前申込】不要