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[2019年度]日本遺産認定記念 菊池川二千年の歴史 菊池一族の戦いと信仰

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0009237 更新日:2020年8月1日更新

会期
2019年7月19日(金曜日)~2019年9月1日(日曜日)  9時30分~17時15分

会場
本館2階展示室

休館日
月曜休館 祝日の場合は開館し、翌平日休館
※7月29日(月曜日)は、障がいのある方々のための鑑賞デーとして開館。

観覧料
一般1,000円(800円)、大学生800円(600円)

【本館2階展示室・別棟展示室との共通券】
一般のみ 1,100円、当日団体900円

※( )内は前売り・20名以上の団体料金
※高校生以下 無料/障がい者手帳をお持ちの方 無料

重要文化財《菊池能運像》(部分)菊池市・菊池神社蔵

日本遺産認定記念 菊池川二千年の歴史 菊池一族の戦いと信仰

開催情報

【主催】熊本県立美術館 玉名市 山鹿市 菊池市 和水町 熊本日日新聞社 RKK熊本放送

【協賛】株式会社 白金の森

白金の森ロゴ<外部リンク>

展覧会概要

 菊池川は、阿蘇外輪山の尾ノ岳南麓に源流がある熊本県の一級河川です。清らかでミネラルに恵まれた川であることから、流域では古くから広大な水田が整備され、肥沃な穀倉地帯となっていきました。それによって築かれた莫大な富は、日本全国、ひいては大陸との交流につながっていきます。

 平安時代後期になると、菊池一族がここを拠点に一大勢力を築き、九州屈指の精強な武士団が形成されます。その強健さは蒙古襲来や南北朝時代の動乱における活躍でよく知られています。一方で、曹洞宗の高僧・大智禅師を招いて寺院を建立するなど、厚く仏教を信仰していたことも注目すべきです。

 本展は、平成29年(2017年)4月の日本遺産「米作り、二千年にわたる大地の記憶~菊池川流域「今昔『水稲』物語」~」認定を記念して開催するもので、国宝1件、重要文化財14件、県指定文化財17件、市町村指定文化財7件を含む菊池川ゆかりの文化財が一堂に会する初めての試みです。古代において菊池川流域の文化がどのように形成され、菊池一族の活躍につながっていったのか。菊池川流域の歴史を辿りながら、熊本ならではの文化を体感していただきます。

金烏の御旗(八幡大菩薩旗)の画像
後醍醐天皇が懐良親王へ与えた御旗
重要文化財《金烏の御旗(八幡大菩薩旗)》(部分)
南北朝時代(14世紀) 個人蔵 九州歴史資料館寄託

菊池能運の肖像画
最後の菊池正系当主
重要文化財《菊池能運像》(部分)
室町時代(16世紀) 菊池市・菊池神社蔵

木造地蔵菩薩立像の画像
熊本最古級の木造仏像
熊本県指定重要文化財《木造地蔵菩薩立像》
平安時代 9世紀
山鹿市・康平寺蔵

菊池川水源図の作品画像
菊池川の美しき水源
杉谷雪樵《菊池川水源図》
明治時代 19世紀
公益財団法人永青文庫蔵

木造足利尊氏坐像
現存最古の足利尊氏彫像
重要文化財《木造足利尊氏坐像》
南北朝時代 14世紀
大分・安国寺蔵

菊池武重起請文
最古の血判起請文
病床の武重、菊池一族の今後をうれいて家法を制定

重要文化財《菊池武重起請文》
延元3年(1338)
菊池市・菊池神社蔵

巴形銅器の画像
南海の貝をモチーフにした魔よけの道具
重要文化財《巴形銅器》​
弥生時代 紀元後~3世紀頃​
山鹿市・方保田東原遺跡出土​
山鹿市教育委員会蔵​

フランキ砲「国崩し」の画像
高瀬から運ばれ
島津氏との戦いに用いられた大砲

《フランキ砲「国崩し」》(複製)​
原品:インド製 16世紀​
玉名市立歴史博物館こころピア蔵​
※8月6日(火曜日)から展示。​

胴田貫の画像
肥後の豪刀・同田貫
《刀 銘 九州肥後同田貫藤原正国》
桃山時代 16世紀
玉名市立歴史博物館こころピア蔵

関連イベント

特別講演会

宮崎敬士(熊本県教育庁文化課主幹)
「古代の菊池川流域」
小川弘和(熊本学園大学教授)
「中世菊池氏の虚と実」
【日時】8月10日(土曜日)13時30分~15時30分
【場所】本館文化交流室
【参加費】無料
【定員】120名(要事前申込)

特別講演会

森茂暁(福岡大学教授)
「南北朝時代の菊池氏」
稲葉継陽(熊本大学永青文庫研究センター長)
「室町・戦国時代の菊池氏権力」
【日時】8月24日(土曜日)13時30分~15時30分
【場所】本館文化交流室
【参加費】無料
【定員】120名(要事前申込)

ミュージアムセミナー

「菊池川流域の神仏」
【日時】7月27日(土曜日)14時00分~15時00分
【場所】本館文化交流室
【講師】萬納恵介(当館学芸員)
【参加費】無料
【事前申込】不要(当日受付120名)

障がいのある方々の鑑賞デー

通常休館日である月曜日を臨時開館とし、障がいのある方々にゆっくりと展覧会をご観覧頂くためのイベントです。午前・午後に分けて、学芸員による手話通訳付きの解説も行なわれます。一般の方もお越しいただけますので、ぜひご来館下さい。
【日時】7月29日(月曜日)

子ども美術館「古代の装飾文様でかざっちゃおう!」

【日時】8月4日(日曜日)10時30分~12時00分
【場所】本館文化交流室
【参加費】無料(保護者は要観覧料)
【事前申込】不要(当日受付40名)
*当日は汚れてもよい服装か、エプロンをご持参ください。

おしゃべり鑑賞タイム

「子ども美術館」開催日の正午から午後2時までの2時間を「話しながら鑑賞してもよい」時間帯とするものです。ご家族やお友達とお話ししながら鑑賞を楽しめます。
【日時】8月4日(日曜日)12時00分~14時00分

学芸員によるギャラリートーク

【日時】8月11日(日曜日)、8月25日(日曜日)14時00分より
当館学芸員が展示作品について30分程度解説いたします。開始時間前に2階会場入口付近までお越し下さい。なお、ギャラリートークのご参加には観覧料が必要です。

展覧会図録について

図録表紙

特別展「日本遺産認定記念 菊池川二千年の歴史 菊池一族の戦いと信仰」の展覧会図録、ご用意しております!作品のカラー図版や詳細な解説はもちろん、菊池川の歴史や菊池一族、そして菊池川流域の神仏に関する最新の研究成果や年表などを掲載。盛りだくさんの内容です。通信販売も対応しております。この機会に是非お求め下さい!

図録通販用紙(PDFファイル:68KB)

【仕様】 A4版 227ページ
【価格】 2,300円(税込)
【目次】
菊池川流域日本遺産について
菊池川流域日本遺産地図
プロローグ 菊池川の風景
第一章 菊池川にはぐくまれた風土と人々の往来

  1. 流域に伝来した米づくり
  2. 装飾古墳の美
  3. 富をもたらす川と海

 〔特論〕宮崎 敬士 「菊池川二千年の歴史」

第二章 肥後の精鋭 菊池一族の誕生

  1. 菊池一族の起源
  2. 蒙古襲来 菊池一族と竹崎季長

 〔特論〕小川 弘和 「中世菊池氏の虚と実」

第三章 南北朝の動乱 菊池一族の戦い

  1. 菊池武時の挙兵
  2. 南北朝の動乱への参戦
  3. 征西府の春 懐良親王と菊池武光

 〔特論〕森 茂暁 「南北朝時代の菊池氏―懐良親王との関係を中心に―」

第四章 菊池一族の盛衰と菊池川流域の文化

  1. 勢力拡大と文教の府創造
  2. 菊池氏の衰退と滅亡
  3. 戦国時代の菊池川流域

 〔特論〕稲葉 継陽 「室町・戦国期の菊池氏権力」

第5章 菊池川にたゆたうほとけたち
 〔特論〕萬納 恵介 「菊池川流域の神仏」
《資料編》
関連年表
菊池氏略系図
出品リスト
参考文献

図録サンプル(PDFファイル:1.99MB)

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