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開催情報
【主催】熊本県立美術館/熊本県教育委員会、熊本日日新聞社、Rkk熊本放送
【特別協力】公益財団法人永青文庫
【協力】肥後銀行
展覧会概要
日本の美術には、伝統的に様々な色が使われてきましたが、本展では、細川コレクションを中心に特に黒を基調とした美術品を展示します。「黒」色を効果的に表現するために用いられた技法や、「黒」色の意味に注目することで、美術における「黒」色の魅力に迫ります。
[第1章]「黒」で書く
今も昔も、字は基本的に黒で書かれ、表示されます。筆で書かれた字ならば、墨の濃淡や線の太さによって書き手の心情や文脈を伺うことができます。キーボードやフリック入力で表示された文字では味わえない書の魅力をご紹介します。
[第2章]「黒」で描く
メインとなるモチーフを「黒」で描いた絵画作品を展示します。例えば菱田春草《黒き猫》では、濃淡に変化をつけることで、猫のフワフワとした毛並みがあらわされている。また、山水画は黒を効果的に用いた典型です。
[第3章]「黒」のわざ
美術において「黒」色を出すのにどのような技法が使われているのでしょうか。また、蒔絵や螺鈿をはじめ、他の色と組み合わされた時に黒がどのような効果をもつか紹介します。
主な出品作品
国指定重要文化財 菱田春草《黒き猫》 明治43年(1910) 永青文庫蔵 当館寄託 ※前期展示(展示は終了しました)
横山大観《焚火》大正14年(1915) 当館蔵 ※後期展示
国指定重要文化財 寒巖義尹《大渡橋幹縁疏》建治2年(1276) 熊本市・大慈寺蔵 当館寄託 ※前期展示(展示は終了しました)
国指定重要文化財 大智《東谷明光除夜偈》 南北朝時代(14世紀) 玉名市・広福寺蔵 当館寄託 ※後期展示
狩野常信画、中院道茂ほか筆《八景絵鑑》江戸時代(17世紀) 永青文庫蔵 ※会期中、頁替えを行います。
白隠慧鶴《乞食大燈像》江戸時代(18世紀) 永青文庫蔵 ※前期展示(展示は終了しました)
白隠慧鶴《蛤蜊観音像》江戸時代(18世紀) 永青文庫蔵 ※後期展示
高野松山《蓬莱模様蒔絵手箱》昭和9年(1934) 永青文庫蔵 ※前期展示(展示は終了しました)
高野松山《初夏文庫(麦に燕模様)》昭和11年(1936) 永青文庫蔵 ※後期展示
林重勝《九曜紋散象嵌火縄銃 銘 肥州住八助重勝作》江戸時代(17世紀) 永青文庫蔵
(1)SNSで熊本県立美術館を応援しよう!
会期中、本展をご観覧いただき、当館のTwitter、Instagramをフォローしていただくか、ハッシュタグ「#熊本県立美術館」と付けてSNSで観覧について投稿いただいた方に、オリジナルの黒き猫缶バッチをプレゼント!
(2)あなたが身に着けた黒
アクセサリーや衣服など、黒色のものを身に着けて来館された方に、手作りしおり等をプレゼント!