令和7年度「熊本むらづくり人材育成塾」第3回講座を実施しました！

【第3回】2025年11月25日(火曜日)
皆様、こんにちは。令和7年度熊本むらづくり人材育成塾事務局です。

【現地研修で「持続可能なむらづくり」のリアルを学ぶ】
第3回は、実践力をさらに高めるため、熊本県内の具体的なむらづくり活動事例を学ぶ現地研修として開催しました。「菊鹿さきもり隊」と「NPO法人岳間ほっとネット」にご協力いただき、菊鹿地域の「番所の棚田」と廃校活用拠点「ほっと岳間(旧岳間小学校)」などを巡りました。
• 午前： 山間部に位置し、高齢化率が高い「番所の棚田」を視察しました。厳しい現状の中、棚田の景観保全を中心とした取り組みや工夫について、現地をみながら解説を受けました。
• 午後： 棚田視察の後は、廃校を活用した地域拠点「ほっと岳間」に移動し、施設見学と昼食・交流の時間を持ちました。この施設見学を通じて、廃校を活用した地域活動の拠点づくりの現状を学びました。
【先進的な組織運営と地域活動事例を深掘り】
研修の後半では、地域の活力を高める活動を展開している2つの組織による活動紹介を実施しました。
• 岳間ほっとネット
廃校施設を拠点としてNPO法人を設立。若者教室、郷土料理教室、マルシェといった多角的な活動を展開し、地域住民の交流や農産物の販売・加工を行っている事例を紹介。特に、組織の法人化（NPO化）と高齢者の生きがいづくり事業（伝統料理教室など）の重要性が強調されました。
• 菊鹿さきもり隊
人口減少・高齢化に直面する地域で、農村型地域運営組織（農村RMO）の形成を目指して活動。棚田保全活動や、地域外の多様な人材（地域おこし協力隊員、移住者など）を巻き込んだ活動を行い、地域を支える組織の自立と展開について説明しました。

【視察と活動紹介を土台とした実践ワークショップ】
活動紹介の後は、現地研修で得た具体的な事例やノウハウを実践力に繋げるためのワークショップを実施しました。
自身の活動や課題を整理して発表し、他の参加者から付箋を用いて疑問、アドバイス、共感といった、相互フィードバックを実施。ワークショップを通じて、知識の習得だけでなく、「持続可能なむらづくり活動」を展開するための実践的な視点とノウハウ、外部の視点から客観的に見る視点を深めることができました。
現地にてご協力いただいた皆様、そしてご参加いただいた受講生の皆様、誠にありがとうございました！

次回 第4回講座に続く...