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「阿蘇カルデラ」の世界文化遺産登録に向けた取組みについて
熊本県と阿蘇郡市7市町村(阿蘇市、南小国町、小国町、産山村、高森町、南阿蘇村、西原村)は、「阿蘇世界文化遺産登録推進協議会」を設置し、「阿蘇」の世界遺産としての価値や保護措置等にかかる学術検討、資産の文化財指定等の取り組みを進めています。
「阿蘇カルデラ」は、約27万年前からの活発な火山活動の結果により形成され、広大なカルデラの内外で今なお6万人の人々の暮らしが営まれているという類まれな地域です。世界最大級かつ形状の明瞭なカルデラ火山を基盤とし、稲作と牧畜と深く結びついた「草地ー森林ー集落ー田畑」という土地利用を極限にまで推し進めたことにより、進化を遂げた独特で壮大な文化的景観が広がっています。
ここには、人々の暮らし・営みと火山との関係を示す信仰・祭事・慣習なども継承されており、過酷な自然環境に向き合い共生してきた人々の、たくましさと知恵の記憶を現在にとどめる、かけがえのない遺産ということができます。
これまでの経緯
年月日 | 事柄等 |
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平成19年4月初旬 | 文化庁が世界文化遺産暫定一覧表への追加候補を公募 |
平成19年9月中旬 | 県と阿蘇郡市の各市町村で共同提案することを最終決定 |
平成19年9月27日 |
文化庁へ提案書「阿蘇ー火山との共生とその文化的景観ー」を提出 ※1 |
平成20年9月26日 |
文化庁による国内暫定一覧表に追加記載すべき資産選定の結果、「国内暫定一覧表候補」で最も評価が高い「カテゴリー1a」に位置づけられる。 |
平成21年7月11日 | 阿蘇市役犬原に、「阿蘇世界文化遺産推進室」(阿蘇郡市共同事務所)を開設 |
平成21年8月5日 | 蒲島県知事と阿蘇郡市7市町村長により、「阿蘇の世界文化遺産登録推進に関する基本協定」締結 |
〃 | 県と阿蘇郡市7市町村長により構成する、「阿蘇世界文化遺産登録推進協議会」を設立 |
平成25年3月27日 |
米塚及び草千里ヶ浜が「名勝及び天然記念物」に重複指定 |
平成25年7月10日 |
豊後街道が「国史跡」に指定 |
平成25年10月30日 |
「阿蘇」の世界文化遺産登録に向けた文化庁長官への要望活動の実施 |
平成26年6月20日 | 豊後街道が「国史跡」に追加指定(範囲拡大) |
平成26年7月3日 |
国文化審議会委員「阿蘇」視察 |
平成26年9月 |
阿蘇郡市7市町村において景観条例を制定(同年12月施行) |
平成29年2月28日 -3月3日 |
国文化審議会委員等「阿蘇」視察 |
平成29年6月27日 | 第1回「阿蘇」の世界文化遺産登録推進に係る有識者会議の開催 |
平成29年10月13日 | 「阿蘇の文化的景観」が重要文化的景観に選定 |
平成30年2月28日 | 第2回「阿蘇」の世界文化遺産登録推進に係る有識者会議の開催 |
平成30年8日 | 阿蘇世界文化遺産学術委員会の設置 |
平成30年8月22日 | 第1回阿蘇世界文化遺産学術委員会の開催 |
平成30年11月25日 -26日 |
第2回阿蘇世界文化遺産学術委員会の開催 |
平成31年2月8日 | 第3回阿蘇世界文化遺産学術委員会の開催 |
令和1年6月5日 | 第4回阿蘇世界文化遺産学術委員会の開催 |
令和1年8月23日 | 蒲島県知事と阿蘇郡市7市町村長とで「阿蘇」の世界遺産暫定一覧表入りに向けた文化庁次長への要望活動実施 |
令和1年10月28日 -29日 |
第5回阿蘇世界文化遺産学術委員会の開催 |
令和1年12月6日 | 第6回阿蘇世界文化遺産学術委員会の開催 |
令和2年1月16日 | 協議会臨時総会において「『阿蘇』の景観を守る宣言」を採択 ※2 |
令和2年1月22日 | 第7回阿蘇世界文化遺産学術委員会の開催 |
令和2年3月26日 | 世界遺産暫定一覧表追加資産に係る提案書「阿蘇カルデラー巨大なカルデラ火山を極限まで利用した文化的景観ー」を文化庁へ提出 ※3 |
参考
※1 世界遺産暫定一覧表追加資産に係る提案書(平成19年9月27日提出)
資産名称:「阿蘇ー火山との共生とその文化的景観」
※3 世界遺産暫定一覧表追加資産に係る提案書(令和2年3月26日提出)資産名称:「阿蘇カルデラー巨大なカルデラ火山を極限まで利用した文化的景観ー」
参考情報
世界遺産の国内暫定一覧表に追加記載すべき資産選定の結果を発表(文化庁)