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「くまもと型伝統構法を用いた木造建築物」第1号完成見学会が開催されました

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0127102 更新日:2022年2月22日更新

 本県では、木造伝統構法の普及、地産地消による地域産業の活性化を図るため、全国に先駆けて令和2年2月に「くまもと型伝統構法を用いた木造建築物設計指針」を策定し、見学会や講習会を開催するなど、伝統構法の普及に向けた取組みを進めています。

 今回、この指針に基づき設計された建築物の第1号が完成したため、伝統構法を広く周知する目的として、くまもと型木造伝統構法普及検討委員会・川尻六工匠主催で完成見学会が1月29日・30日に開催されました。

 会場には、設計・施工関係者や伝統構法に興味があり、新築やリフォームを検討されている方など2日間で約100名の方が来場されました。来場者は、伝統構法ならではの採光・通風などの自然を取り入れた造りに感心され、伝統構法の快適な住まいを体感いただきました。

 今回の建築物は、浸水想定区域3mを考慮し、小屋裏に垂直避難可能な空間が設けられており、浸水対策にも配慮されていることが特徴となっています。

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<設計者・古川保氏より>

 自然享受が多い反面、自然災害も多い。地震にはしなやかに揺れ、基礎とずれることも許容し、浸水しても、掃除・修繕がしやすいように取り外し式の外壁板である。ハザードマップでは浸水3mの地域である。最後は入母屋妻から屋根に出て救助を待つ。

 

くまもと型伝統構法を用いた木造建築物の普及促進について

 

くまもと型伝統構法の特徴

・構造材(柱、梁、足固め材)に熊本県産木材を使用
・金物を使わず、手刻みによる木組みを活かした継手、仕口
・構造要素である壁に伝統的な、貫、土壁、板壁などを採用
・床下を開放した石場建て基礎(コンクリートの立上りがない基礎)
・風雨や日差しから建物を守る深い軒、庇

※その他に今回の住宅は、浸水対策のため、住宅外への避難に遅れた場合でも住宅内で垂直避難できるように、小屋裏に一時避難のための空間を確保

完成写真

見学会場

外観写真

縁側

内観写真

見学状況

 

日時・場所

日時 会場 参加者
令和4年1月29日(土曜)13時00分~16時00分 熊本市銭塘町 47組約100名
令和4年1月30日(日曜)13時00分~16時00分