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平成25年 7月 3日 知事定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0006776 更新日:2013年7月3日更新

知事定例記者会見

日時:平成25年7月3日(水曜日) 10時00分から
場所:知事応接室

会見録

知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

表項目

質疑応答

(幹事社)
 おはようございます。

蒲島知事
 おはようございます。

(幹事社)
 幹事社の農業新聞と、熊本朝日放送です。まずは知事の方から発表項目の方をよろしくお願いします。

 説明用スライド(PDFファイル:581KB)

発表項目

「くまもと農業経営塾」の開講について

コメントする蒲島知事の写真

蒲島知事
 今日は、2つの発表項目があります。1つ目は、「くまもと農業経営塾」の開催についてであります。

 熊本の農業を担うリーダーを育成する「くまもと農業経営塾」の第4期目を来る8月19日に開講いたします。今年度も25名程度の若手農業者を対象としたゼミ講座を実施します。この塾を通して塾生の将来の夢に沿った事業計画の策定、そしてその実現を支援して参ります。

 開講式では、私も塾長として講義を行います。また、今回初めて県内のトップ農家の方に講義を受け持っていただくことになりました。

 これまで本県の農業振興や人材育成に尽力された地元のリーダーが教壇に立つことで、塾生の更なるモチベーションの向上につながるものと期待しています。

 今期で、塾生が100名となります。パワーポイントの画面に示すように、経営塾の修了生は塾で学んだ経験を生かし、例えば、こだわりのジュースを作り輸出に取り組む方、豚のオリジナルブランドを進める方、早出しレンコンの産地化に取り組む方など、夢の実現に踏み出した経営者として、また、地域のリーダーとして活躍されております。

 本年度の第4期生については、本日から7月19日まで募集します。

 県内の意欲ある若手農業者の皆さん、奮って御応募くださいますようお願いいたします。

発表項目

「第33回全国豊かな海づくり大会~くまもと~」大会公式ポスターについて

 2つ目の発表は、「第33回全国豊かな海づくり大会~くまもと~」の大会公式ポスターについてであります。

 本年10月26日、27日の「全国豊かな海づくり大会」開催まで、残り115日となりました。このたび、大会公式ポスターを作成しましたので御報告します。

 中心に天草市倉岳町にある日本一の恵比寿像、また八代海のうたせ船、有明海のノリ養殖風景も描かれており、本県の3つの海域を表現したデザインとなっています。更には、大きく描いてある円によって、海の力強い再生能力を表現しています。

 そして、このデザインは「有明海、八代海、天草灘の水産業の魅力と、水俣の海の再生を情報発信する」という大会の基本理念に沿ったものとなっています。今後、全国にも広く配布して、大会をPRしていきたいと考えています。

 以上です。

質疑応答

「くまもと農業経営塾」の開講について

(幹事社)
 それでは幹事社の方から質問をさせていただきます。

 「くまもと農業経営塾」の開講についてなんですが、説明の中にもありましたが、活躍をされている方がいらっしゃるということで、これまでも質問があったのかも知れませんが、特に顕著な活躍をされている方で、どういった方がいらっしゃるかということと、あとは実際に受講された方から、どういった声が今まで寄せられているかというのを教えていただけますでしょうか。

蒲島知事
 はい、画面に出していただけますか。〔※前方画面に説明スライドの「頑張っている修了生の事例」を整理したスライドを表示〕何人かの方については、今の取組みをお知らせしましたが、現在75名の方が卒業され、活躍されています。

 私が直接お会いした方では、阿蘇の大津さんという方ですが、今回の阿蘇の世界農業遺産の認定にも大きく寄与された方であります。

 元々、大学院では違った専攻をされていたということですが、阿蘇の景観と農業を守りたいということで、阿蘇で今、農業をされています。そういう方が地域のリーダーとして、あるいは農業者の一種の誇りで、そういうもの〔※阿蘇の景観と農業を守ること〕を体現されていらっしゃるのではないかと思っています。

 その他にもたくさんの方が活躍されていますし、その方々の話を聞くと、農業経営塾に参加して良かったということを述べておられます。

 そういう意味で、農業経営塾は県農業のトップリーダーを育成するという目標がありますが、まずは募集する人数よりも、応募される方の人数が多いということで、これはすごいことだと思っています。

 その方々が必死で学ばれて、とりわけ農業の生産方法だけではなくて、経営であるとか、マーケティングであるとか、そういう多面的な勉強をされているということが、この農業経営塾の強みになっていると思っています。

(幹事社)
 関連でもう1点だけ。農業経営塾とTPPの関係でお伺いしますが、具体的には今月末から日本はTPP交渉に参加する予定でありますけれども、この農業経営塾の中ではTPPを通した講座というのは、マーケティング論あたり、またグローバル化時代に切り拓く農業経営という、こういうところが対応するというお考えでしょうか。

 今、お話になった、こういう稼ぐ農業の中で、やはり輸出産業に力を入れて、海外に販路拡大を目指していく、そういう経営力の方が育っているというお考えでしょうか。

蒲島知事
 農業経営塾ではTPPの有る、無しに関わらず、(熊本の農業を)強い農業、稼げる農業にするため、そういう農業者を育てたいという観点からやっています。

 そういう意味では農業者の中でも輸出に取り組む人は、TPPを乗り越えていきたいという人もいらっしゃるかもしれませんし、あるいは大きくTPPによって影響を受けられる方もいらっしゃるかもしれません。だから、それぞれの立場によって、TPPに対する考え方は違うと思います。

ただ、我々が大事なこと(と考えているの)は、それ(TPP)に関わらず強い農家を育てたいということが(開講の目的であり)、この経営塾は、TPPの議論の前にできたものでありますので、それを越えたところで開講していると御理解いただければと思います。

(幹事社)
 それでは各社さんから、どうぞ。

質疑応答

熊本広域大水害に係る復旧・復興について

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

Q
 すみません。知事、KKTです。

 今月、九州北部豪雨から1年ということで、昨日、議会で補正予算も承認されましたけれども、阿蘇の復興状況についてどの程度進んでいるのかと、またこういうところを更に進めなければならないといったような御意見をちょっと教えてください。

蒲島知事
 はい、熊本広域大水害についての復旧・復興の状況については、先日〔※7月2日開催の第8回被災者支援及び被災地の復旧・復興本部会議〕、詳しく説明申し上げました。

 工事が完了しているのが、大体30%〔※6月30日現在の阿蘇地域の復旧事業の完成率〕ということであります。それから工事が必要な時の発注率と言うんですか、この発注率が82.8%〔※6月30日現在の県全体の復旧事業の発注率〕で。これで正しいですか。80%以上ですかね。

【事務局】
 約80%。

蒲島知事
 約80%。そして、20%がまだ発注していないという状況であります。

 私は、これが単に30%が低い、あるいは80%がどうだということよりも、(復旧・復興の大原則として)大水害の直後に3原則を示しました。

 1つ目は、被災者の痛みを最小化すること。2つ目は創造的な復興を目指すこと。3つ目は、将来の熊本の発展につながるような復旧・復興を行うこと。そういう意味では(発注の)早さではなくて、その3つの目標にどれだけ到達したか。当然、早くすることは第一原則だと思いますが、その3原則に沿って、例えば、今、農地を3反の区画整理から、9反。これは90アールですか、そこまで広げた形で災害復旧をしたいと考えながらやっています。そのことは、将来の農業の発展にとってはとても重要なことです。

 時間だけを考えれば、それは元の復旧の3反ですれば農家の方々との交渉もいらないし、元に戻せばいいわけですが、やはり合意形成をして、それをやってよかったという、そのような発展につながること(を目標に取り組んでいます)。

 それから、様々な形で創造的復興、例えば道路を嵩上げして災害に強いバイパスを作る。そういう時には、元に戻すのだったら、その合意形成はいらないかも知れませんが、(創造的復興をする場合は)用地取得とか、あるいは合意形成とか、そういうことも必要になってきます。よって、私はその早さだけというよりも、早さプラス、今、実りのある復旧・復興をしていきたいと思い、職員にお願いをしています。職員は全力を尽くして、最大限の力を発揮していると思っており、私は感謝しています。

Q
 知事すみません。関連なんですけれども、昨日の阿蘇地域振興局のまとめによると、治山の工事とか砂防の工事というのは30%という数字よりも更に低く、工事が終わっていない状況だという報告だったと思うんですけれども、他方で阿蘇の地域の方にお話を聞きますと、また雨が降ったら土砂が崩れるんじゃないか、不安だといった声も聞かれます。

 こうした、いわゆるハード面での工事が地域の方からしてみると、遅いんじゃないかという状況になっている原因と、県としてそういう状況の中で、どういった対策を取ったらいいか所感をお聞かせください。

蒲島知事
 はい、この1年を振り返ってみて、どのような形で復旧・復興をやるかということの意味を最近よく分かるようになりました。

 早く復旧をやりたいというのは当然の願いで、我々にとってもそれは全く共通の願いであります。

 しかし、一挙に工事が発注されることによって、前にも言いましたように、一者入札という問題〔※災害復旧関係工事等が平成24年度末に集中して発注されたため、一者だけの入札が続いたこと〕も出てきました。そういう意味では、工事をできる人が限られた中で、工事量がたくさんあるということであれば、それがどうしても遅れるという、そういう原因になっています。

 2番目に、単なる復旧ではなくて創造的な復旧・復興をやろうということ。例えば治山でも、将来の阿蘇が世界遺産を目指す時に、景観に配慮した砂防ダム〔※治山ダム含む〕を作ろうとか、そういった1つ先のことを考えながらやっています。

 そういう意味では、そのような様々な制約のもと、時間的にも制約のある中で、私は住民の方々の御意見も分かりますが、県としても最大限の努力、特に現場にいる職員を見ると、本当に頭の下がる思いを感じている次第であります。

 そういう声があるということは、当然届いていると思いますので、更にスピードアップを図って、創造的な復旧・復興をやれるのではないかと私も思います。ただ、今、一生懸命やっているということだけは御報告したいと思っています。

質疑応答

第23回参院選について・1

Q
 知事、明日、参院選が公示されますが、知事としては、特定の候補者になんらかのエールを送ったりというようなことをされるお考えはありませんか。

蒲島知事
 私は、最初に当選した時から、(各政党に対して)等距離だということであります。

 ただ、皆さんが望まれるのであれば、これまでお世話になった方がメッセージを届けて欲しいということであれば、それは届けることにしています。

Q
 それは望まれればということですか。

蒲島知事
 そういう要請をいただけば、です。

Q
 自発的にされるということはないということですか。

蒲島知事
 それはありません。

Q
 既にどなたかにメッセージを送られたということはありますか。

蒲島知事
 もう既に送っています。

Q
 どなたに送られましたか。

蒲島知事
 □□候補です。

Q
 お1人ですか。

蒲島知事
 はい。

Q
 ◇◇さんからは、求められていない。

蒲島知事
 まだリクエストがきていません。

Q
 それはどのようなメッセージを送られましたか。

蒲島知事
 それは皆さんが、現場に行ってお聞きいただければいいと思います。

Q
 それは知事がおっしゃっている等距離というのとは反しないんですか。

蒲島知事
 今までもそういう方向でやっています。衆議院議員選挙でも、それからその前の選挙でも。皆さんにお世話になっているんです、私は、選挙の時からですね。

ただ、そういう形で特定の候補のためのマイクを握ったりしないという意味での等距離ということであります。私を応援してくださった方々からメッセージをいただきたいという要請があれば、当然それに応えるべきだと考えています。

Q
 ただ、例えば、出陣式の場とかで、知事からこういうメッセージをいただきましたというのを紹介されると、そこに居合わせた人達は、知事がその方を応援しているというふうに受け止められるかと思うんですけれども。

蒲島知事
 当然、メッセージを送ったということは、その方のこれまでの貢献、県に対する貢献に対する感謝の言葉が入っておりますので、そういう形で受け止めてくださればいいと思います。

Q
 知事、関連してよろしいですか。

蒲島知事
 はい。

Q
 参院選で県民の方、有権者の方はやっぱりお話を聞くと、まだ選挙があることも知らない人がいたりとかで、簡単に言うと盛り上がっていないと言うといけないんですけれども。そういったところを含めて、捉え方というか、見解はいかがですか。

蒲島知事
 今度の選挙はとても重要な選挙だと思っています。長期的に国政に与える影響もとても大きな選挙ですから、私は選挙の重要性は今まで以上に大きいものと思っています。

 ただ、おっしゃるように関心がないということですから、まずマスコミの人が関心を持っていただいて。自分達に関心がないと、関心を持った報道ができないと思うんです。

 だから是非、皆さんの熱意を有権者に伝えていただき、この選挙は大事な選挙で、一票を行使すべきだと言っていただければ、もっと盛り上がるのではないかと思っています。

 公示日の前と後とでは、やはり違うと思います。私自身も経験しましたが、やはり公示日の前は、なかなか有権者の方々もそれほどの関心を呼ばないと思いますが、公示日以降、私は関心が高まるのではないかと思っています。

 一番、私が心配しているのは、これは今回の選挙に限らず、ずっと投票率は低下の傾向にあるということです。戦後ずっと見ても分かります。

 これは、民主主義にとってはとても由々しきことでありますので、やはり投票参加をどのような形で高めるか。その1つの方法として、今度、インターネットを使った選挙運動が解禁されましたが、それが若者に何らかのインセンティブ、投票に行くインセンティブが与えられるのではないかと期待しています。

 いずれにしても投票義務感というものが、私は一番大事だと思いますが、それが次第に低下してきて、今(に至る)ということが専門家から見てそうだと思っています。

Q
 知事、今回の選挙で、争点とか焦点となり得るものというのは、どのようなことだとお考えでしょうか。

蒲島知事
 争点は、あんまり深く入ってしまうと専門的になってしまいますが、これまで投票行動というのは3つの要因がありました。

 1番目は、政党に対する投票、それから2番目は争点に対する投票、3番目が個人に対する投票です。候補者個人に対する投票。当然、その3つとも残っていますが、最近の選挙では、党首が誰であるかという党首効果、これも大きな影響を持つようになっています。

 今回の選挙の争点というよりも、今回は業績投票選挙ではないかと私は思っています。

 業績投票、今の政権に対する業績をどう評価するか。そういう意味では、業績投票となると政党の役割もとても大きくなって、また党首の役割も大きくなってくると(思います)。それから党首効果という意味でも、党首の役割は大きいということになります。

 そういう意味で、争点を1つに、これが今回の選挙の争点だとは絞れないと。有権者側から言いますと、ですね。

Q
 関連して、知事が今、重要な選挙とおっしゃった意味というのは、もっと具体的におっしゃると、どこを指して、今回重要な選挙と捉えていらっしゃるのでしょうか。

蒲島知事
 1番重要だと感じるのは、これまで参議院と衆議院がねじれていたということ、そして、それを有権者がどう考えるかということ(だと思います)。

 それが日本の政治に与える効果としては大きい、という意味で重要だと思っています。

Q
 つまり、ねじれ解消されたら、長期安定政権が誕生すると。つまり長いスパンで国政を担う政党が出てきたらということですか。

蒲島知事
 私の考えは持っていますが、ここで表現するあれ〔※内容〕ではないと思いますので、是非、皆さんで考えていただきたいと思っています。

Q
 いやいや、これは一般的な話でそういうことじゃないんでしょうか。

蒲島知事
 一般的だと皆さんも考えたとおりだというふうに思います。

Q
 で、あればねじれは解消した方がいいというお考え、一般的に。

蒲島知事
 それは私が決めることではなくて、有権者が決めることであります。私は私自身の考えはありますが、それが争点であるとすれば、それは有権者の方が考えられると。それが選挙だと私は思っております。

Q
 やっぱり知事はねじれを解消した方がいいと思うんですか。

蒲島知事
 いろんな考え方がありますが、どういう状況にあっても、県知事としては県民の幸せを守るために必死でやると(いうことです)。だから、むしろ知事としてはあらゆる状況に備えていくことが大事だと思っています。

Q
 96年から小選挙区が始まって、二大政党制という動きになってですね、それから見るとねじれって今3回目のねじれなんですけれども。つまりこの選挙制度というのは、そういうねじれが起きるのは、ある程度想定された制度とも言えるかと思うんですが。

蒲島知事
 アメリカの大統領制の下では、ねじれは常に起こっています。

 例えば共和党の大統領に民主党多数の上院、下院があったり、でも、それでも長い間それに慣れてきて、そして、それにどう対応できるかというシステムができ上がっているような気がするんです。

 ただ、日本の場合は、それを乗り越えていくだけの経験と積み重ねがまだ、ないような気がします。それで、とても大きな事件の時に、それが露出したりして、問題視されたりするわけですが、そういう意味では、それを乗り越えていくという1つの経験も必要だし、それが乗り越えられない時には、選挙でもってそれを有権者が変えていくということも1つのデモクラシーの表現の方法ではないかと思っています。

質疑応答

くまモンのブランド戦略について

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

Q
 知事、明日から、フランスでジャパンエキスポが始まりますけど、ここのところイギリスのガーディアンですとか、フランスのルモンドですとか、ウォールストリートジャーナルとか、去年の12月にもウォールストリートで取り上げられていますけど、最近、特にくまモンのブランド戦略について取り上げられているみたいですので、それに対する評価というか、お気持ちを。

蒲島知事
 私自身の考え方ですが、私は(くまモンの)ブランド戦略については明快に思っています。このくまモンを100年以上もたせるためにはどういう戦略が必要かというと、それは、みんなが永年に渡って愛し続けるということが大事だと思っています。

 そういう意味では、まず熊本と大阪から始めたのが、そこで飽和状態になるのではなくて、次に福岡、東京(に進出し)、そこでも飽和状態になると、また次のフロンティアを求めて、全国にいくと。今は北海道から沖縄までくまモンは存在感があります。

 ただ、日本もすぐ飽和状態になりますので、海外へ展開してフロンティアを広げていくと。例えば上海、そして上海を通して中国。そして、台湾、香港、それだけではなくて、今度はヨーロッパ戦略としてフランスのジャパンエキスポ。あるいはドイツのシュタイフ社によるテディベアとか。そういう形でフロンティアを世界に広げていくことによって更に、熊本の人や日本の人がくまモンを愛してくれるだろうと(考えています)。

 だからそういう戦略でもって今は海外に(展開しています)。ある人から言うと、そこまで海外に出掛けていかなくてもいいのではないかという声もありますが、やはり世界からくまモンが愛されることによって日本の人が愛するという、(そういった)未来イメージというのがとても大事だと思います。そういう活躍を期待しています。

 今回はパリと、それからドイツのシャタイフ社に(立ち)寄る計画になっているのではないかと思っています。そこでは、殿堂入りするのかどうか知りませんが、そういうことも聞いています。よろしいですか。

質疑応答

第23回参院選について・2

Q
 ちょっと待ってください。

 戻りますが、□□候補にメッセージを送られたということは、これは何か出陣式用のメッセージをくださいとか、何か特定の何かのためのというような。

蒲島知事
 いや、メッセージをいただきたいと、応援メッセージを。

Q
 ただ、単にメッセージが欲しいというだけ。

蒲島知事
 はい。

質疑応答

国際路線の維持政策について

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

Q
 知事、国際路線の維持政策について伺いたいんですけれども、お隣の鹿児島県では上海便の路線維持のために県職員の派遣を通じ、それがだいぶん県民から批判を受けまして、1000人を300人に減員して派遣をすると。

 実際上は路線維持の政策にならないんじゃないかというところで監査請求も出されていますけれど、知事はそれに対しての評価と、それから熊本の取組み、路線維持に対する政策について伺いたいんですが。

蒲島知事
 他県の政策に対しての評価は控えさせていただきます。というのも、それぞれの県で最善の政策だと思ってやられていることだと思いますので、他の県の知事が評価をするというのはおこがましいと思っています。

 では、熊本県はこれまでどういう形でやってきたかというと、今、一番力を込めているのは、アシアナ航空の週5便化です。そのために搭乗率を上げるということで、今回の7月の末に『蒲島知事とくまモンとソウルに行こう』という、そういうタイトルのパッケージツアーを今、募集しています〔※7月5日まで〕。

 それにあわせて、向こうで推進協議会〔※阿蘇くまもと空港国際線振興協議会〕の総会を開き、それに併せて私がトップセールスとしてアシアナ航空の幹部と会って、その週5便化を進めるという形でずっと(取り組んでいます)。もう何回目でしょうか、相当たくさん『知事とソウルに行こう』とか、『香港に行こう』といったパッケージツアーがあったと思います。その度に多くの県民の方々が応募してくださいますので、そういう形でのプロモーション、そして、県民の方々の海外経験、それが同時に搭乗率の向上(に繋がります)。地道ですが、そういう地道な努力を重ねることが週5便化に繋がるのではないかと思っています。

 それからもう1つ。熊本県として、どうしてもやりたいのは、やはり熊本の魅力を高めることだと思います。熊本の魅力を高め、(それによって)まずは、熊本空港に着陸して(頂き)、そして、それから九州全体を回ろうという、そういうルートも十分あってもいいと思っています。

 だから熊本の魅力をとにかく高めて、これはくまモンも含めてPRすることで(進めていきたいと思います)。くまモンの誕生祭には、日本(中)から4万6000人も集まったわけですし、そのうち海外戦略でくまモンファンが海外に増えれば、海外のための誕生祭だって夢ではありません。そういう形での魅力づくり、そして、地道だけれども、搭乗率を上げる努力、それを今、熊本県としてやっているところです。

Q
 知事すみません。関連ですが、ソウル線の利用者数なんですけれども、特に日本人に関しては、福岡にLCC〔※格安航空会社〕が参入したことによって、向こうに流れているという話も伺っています。

 そうした状況の中で、ある意味、熊本空港にそういうLCCの誘致を強化するとか、いわゆる週5便化ということもこだわらない政策のあり方というのもあるのかと思うんですけれども、それでもやっぱりアシアナ航空の週5便化をこれからも頑張られるということなんですか。

蒲島知事
 それを含めて、他の国もそうですが、いろんなチョイスを(検討していくということです)。ただ、国交によって随分と影響を受けるという構造にもなっていることも知らなくてはならないと思っています。

 今、実際にソウル線で、LCCですか、格安航空(会社)の話は具体的には多分ないんですかね。私はそこまでは聞いていません。

Q
 去年1年間の利用者数、日本人の利用者数が前年と較べて大幅に減っているんですが、その要因の1つに、福岡空港に一昨年12月にLCCが参入したことというのが考えられているようなんですが。

蒲島知事
 それは競争であります。その競争に打ち勝つためには(様々な検討をする必要がありますが)、例えば、熊本の人がわざわざ福岡まで行って(熊本から直接ソウルへ出発した場合と比べると)、4時間ほど前に出ないといけません。(実際には)もっと前に出なくてはいけないんですが、それよりも今は(阿蘇くまもと)空港の駐車場を無料で使えますので、スッと1時間前にそこ(阿蘇くまもと空港)に行ってそれ(無料駐車場)を使った方が便利でいいという考えもあり得ます。

 そういう(利用の仕方を可能とする)ためにもやっぱり週5便化がないと、福岡に流れると(思います)。私はむしろ格安のエアラインよりも、週3便しかないと(いう状況に要因があると思います)。それもどちらかと言えば、やはり韓国から来る人に便利なように(ダイヤは)できています。

 そういうことを含めて、アシアナ航空に週5便化と、それから熊本からの旅行者にも便利な、そういうシステムを作るということが大事な気がします。

質疑応答

第23回参院選について・3

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

Q
 すみません。メッセージにもう1回。

(幹事社)
 すみません。これで最後の1問とさせてください。

Q
 メッセージを出されましたと、そして県に対してこれまで貢献していただいて、それに対しての感謝の言葉が入っているというなんですけれども、今回からまさにおっしゃったとおりネット選挙になって、そのメッセージなりなんなりが一気に拡散するという、いわゆるそこの会場におられる人達だけが聞くんではなくて、そのネットを通じていろんな人にそれが伝わっていくという、今回は状況になっています。

 それについてはどう思われますか。

蒲島知事
 それがネット選挙なのではないのでしょうか。

Q
 それはそれで構わないということですか。

蒲島知事
 ネット選挙というのはそういうものだと(考えています)。私自身が2002年にネット選挙〔※総務省「IT時代の選挙運動に関する研究会」〕の座長として解禁を、2002年ですから、もう10年前に提言しているので(ネット選挙に異議を唱えることはありません)。

Q
 総務省の審議会か何かですか。

蒲島知事
 総務省のITを選挙運動に使う審議会〔※総務省「IT時代の選挙運動に関する研究会」〕の座長を2002年に務めて、報告書が既に出ています。今度の法案もほぼ、その報告書に沿った案だと思っています。

 はい、どうもありがとうございました。

(幹事社)
 知事、ありがとうございました。

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