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【7月21日】知事定例記者会見(7月補正予算2(知事専決処分)、堆積土砂撤去支援)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0051158 更新日:2020年10月1日更新

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知事コメント全文

県立高校生徒の自死に係る二審判決後の対応について

先日、福岡高等裁判所での県立高校生徒の自死事案に関する控訴審において、学校側の安全配慮義務違反を一部認め、生前の精神的苦痛に対する慰謝料として、県に220万円の賠償を命じる判決が言い渡されました。
未来ある生徒が、自らその尊い命を絶ってしまうことは、非常に痛ましく、深い悲しみの念に堪えません。改めて、哀悼の意を表したいと思います。
県としましては、判決を重く受け止め、深い悲しみを感じておられるご遺族のお気持ちを考慮し、「上告しない」という判断をいたしました。
県教育委員会には、改めて、二度とこのような悲しい事案が発生しないように再発防止に万全を期してもらうようお願いしています。
最後に、お亡くなりになられた生徒さんのご冥福を心からお祈りし、ご遺族の皆様に哀悼の意を表します。

7月補正予算2(知事専決処分)について

令和2年7月豪雨は、河川の氾濫や土砂災害等により、県南地域を中心に甚大な被害をもたらしました。
65名の尊い命が失われ、家屋の被害は、8,800棟を超えています。改めて、今回の豪雨により、不幸にして犠牲になられた方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われた皆様に心からお見舞いを申し上げます。
現在、2,000名を超える方が、避難生活を余儀なくされております。すまいや生業(なりわい)の再建に、スピード感をもって取り組んでいく必要があります。
そこで、特に早急な対応が必要な事業について、先ほど私の専決により、291億円を予算措置いたしました。
主な項目は、(1)被災者の救済、生活支援、(2)産業復興支援、(3)社会・産業インフラの機能回復などです。このうち、私から、特に3点について、御説明いたします。

1点目は、「土砂の撤去に光」です。お手元の報道資料の3ページをご覧ください。
先週も発表しましたが、今回の豪雨災害により、宅地内に流れ込んだ土砂の撤去が課題になっています。
被災地には、ご高齢の方などご自分で土砂を撤去することが困難な方々が多くおられます。国の事業において市町村長が認める場合には、市町村が自ら、宅地内から土砂を撤去することが可能となります。
そこで市町村が「直接宅地内から土砂を搬出する事業」を躊躇なく活用し、早期の土砂撤去が実現できるよう、県が財政的な支援を行って参ります。

2点目は、「ボランティアの力を被災地へ」です。4ページをご覧ください。
被災地では、現在、多くのボランティアの皆様が活動されています。
県でも17日から災害ボランティアバスの運行をスタートしたところです。今回さらなる被災地支援のため、現在週末のみ実施している人吉市・球磨村への運行を平日にも拡大します。
また、相良村への増便とともに、八代市への増便に関しても調整を進めています。
これにより、支援を必要とする被災地へ、さらに県民パワーをお届けし、復旧を後押しして参ります。

3点目は、「通学手段の確保」です。5ページをご覧ください。
今回の豪雨被害で、肥薩おれんじ鉄道及びくま川鉄道が運休となり、1,200名を超える高校生等の通学に大きな支障が生じました。
そこで、高校生等の通学手段の確保のため、緊急措置として、二つの鉄道事業者が昨日から実施している代替バスの運行に対して助成を行います。
この事業により、高校生等が安心して通学できる環境を維持して参ります。
このほか、社会・産業インフラの機能回復に向けた、応急復旧や調査、設計などの予算も計上しております。

以上が補正予算の内容です。なお、詳細については、このあと、事務方から説明を行います。
今後も、必要な対策については躊躇なく予算化し、県、市町村、国、関係機関が一丸となって被災地域の一日も早い復旧・復興の実現に取り組んで参ります。

堆積土砂撤去に係る球磨村支援について

先ほどの専決処分で、土砂の撤去について市町村支援を表明しましたが、特に被害が甚大であった球磨村については、人的、技術的なバックアップが必要と判断し、県職員による支援チームを設置することとしました。
大変な労力を要する自宅の土砂撤去作業を、県が村と一体となって支援することにより、球磨村の方々が一日も早く日常生活を取り戻されるよう全力で取り組んで参ります。

最後に県民の皆さまにお願いです。自宅庭先の土砂の撤去を今回行政が支援することとしましたが、自宅内に入って家具や土砂を運びだすには皆さんの力が必要です。明後日からの4連休をはじめ、夏休み期間中、友人同士や職場の皆さんで車を乗り合わせの上、ボランティアに参加してみてください。皆さんのご参加をお待ちしています。なお、ボランティア活動で自家用車を使用される場合は、西日本高速道路株式会社の御配慮により、同社ホームページに掲載されている「ボランティア車両証明書」を提示すると、高速道路が無料となっています。御活用いただくよう、周知をお願いします。

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