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令和4年(2022年)9月7日 知事定例記者会見
知事定例記者会見
日時:令和4年(2022年)9月7日(水曜日) 10時00分から
場所:知事応接室
会見録
知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。
発表項目・コメント
- 熊本地震に係る応急仮設住宅の供与終了について
- 新型コロナウイルス感染症対策について
- くまモンCPOを活用したプロモーションについて/JASMの知事表敬について
- ロアッソ熊本のJ1参入プレーオフ進出の応援について
質疑応答
- 熊本地震に係る応急仮設住宅の供与終了について・その1
- 新型コロナウイルス感染者の全数把握の見直しについて・その1
- 安倍元総理大臣の国葬儀について・その1
- JASMの知事表敬について・その1
- 新型コロナウイルス感染者の全数把握の見直しについて・その2
- 旧統一教会関連団体への対応について
- 安倍元総理大臣の国葬儀について・その2
- 新型コロナウイルス感染者の全数把握の見直しについて・その3
- 熊本地震に係る応急仮設住宅の供与終了について・その2
- 新型コロナウイルス感染者の全数把握の見直しについて・その4
- 児童相談所の一時保護について
- 島津製作所子会社の不正問題について
- 安倍元総理大臣の国葬儀について・その3
- 安倍元総理大臣の国葬儀について・その4
- JASMの知事表敬について・その2
- 安倍元総理大臣の国葬儀について・その5
- JASMの知事表敬について・その3
発表項目
熊本地震に係る応急仮設住宅の供与終了について
蒲島知事
最初に、熊本地震に係る応急仮設住宅の供与終了についてです。
「被災された方々の住まいの再建なくして、熊本地震からの復興はない」。この強い決意のもと、これまで私自身が先頭に立ち、全庁一丸となって一日も早い住まいの再建に取り組んでまいりました。
平成29年5月末のピーク時には、20,255世帯、47,800人が仮設住宅に入居されていましたが、その99.9%の方々が住まいの再建を果たされました。
令和4年8月末時点で、益城町の木山仮設団地などに14世帯、36人が入居されています。
令和5年3月末には、益城町の土地区画整理事業の影響により自宅再建を待たれている10世帯前後となる見込みであります。
これまで私は「すまいの再建6つの支援策」を策定し、リバースモーゲージ型融資に対する利子助成などにより、再建を後押ししてまいりました。また、孤立防止や安心した日常生活を支えるため、地域支え合いセンターによる見守り活動など、仮住まいでの支援に注力してまいりました。
残る10世帯前後の方々については、今後の再建の方針やスケジュール等を踏まえ、災害救助法による応急仮設住宅の供与を、令和5年3月末で終了いたします。
仮設住宅の供与は終了しますが、その後は災害公営住宅等で生活いただき、その間の家賃は無償とするなど、県と益城町の独自支援に切り替え、支援を継続してまいります。
今後も益城町と連携し、最後のお一人が住まいの再建を果たされるまで、被災者に寄り添って支援してまいります。
コメント
新型コロナウイルス感染症対策について
蒲島知事
次に、新型コロナウイルス感染症対策についてです。
現在の本県の感染状況について、お盆明けに増加しましたが、現在は減少傾向となっています。
ただし、今後、夏休み後の学校再開の影響も懸念されるため、引き続き感染状況を注視する必要があると考えます。
病床使用率については、昨日時点で46.7%、重症病床は16.2%です。
最大確保病床については、医療機関のご協力のおかげで大幅に増え、現在1,015床となっています。
心より感謝申し上げますとともに、引き続きご協力をお願いいたします。
このように病床の更なる確保が進み、また感染状況が改善したことから、病床使用率はピーク時と比べ下がってきています。
ただし、クラスターなどの影響でスタッフが欠勤されている医療機関も多く、依然として医療現場は厳しい状況です。
県民の皆様におかれましては、引き続きできる限りの感染対策の実践や医療機関の適正受診などにご協力ください。
特に、新学期を迎えた学校においては、感染対策にしっかり取り組んでいただくようお願いいたします。
また、全数把握の見直しについて、昨日、岸田総理が今月26日から全国一律で実施する方針を示されました。
本県としても、この全国一律実施のタイミングで、全数把握を見直します。
これに向けて発生届の対象外の方のフォローアップ体制を構築するなど、準備を進めてまいります。
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発表項目・コメント
くまモンCPOを活用したプロモーションについて/JASMの知事表敬について
蒲島知事
次の発表です。くまモン、入っておいで。
くまモンは、国内外に熊本の魅力を発信していく牽引役として、7月に半導体産業集積強化推進本部の「CPO」、プロモーション最高責任者に就任しました。
今回、この取り組みのシンボルとして、特別なくまモンのロゴマークを制作いたしました。
それでは発表します。これがロゴマークです。
これはくまモンが「熊本から世界へ」を意味する英語の前置詞「TO」を持っていて、熊本と世界をつなぐ架け橋の役割を担っていることを表現しています。
今後、熊本PR動画やパンフレット等のPRツールをはじめ、職員の名刺やノベルティグッズにも活用していきます。
なお、県だけでなく、行政、企業、団体、学校、個人等での利用も可能です。ぜひ半導体産業集積を契機とした熊本の魅力発信に賛同いただける多くの方々にご利用いただきたいと思います。
また、今回、このロゴマークをJASMに使用していただくことになりました。
県としても、このロゴマークを活用し、国内外に「シリコンアイランド九州の復活」に向けた取り組みをPRしてまいります。
くまモン、これまで以上に、たくさん熊本をアピールしてください。
【くまモン隊】
はい。これからも頑張るモン。
蒲島知事
なお、先日、9月5日にJASMの代表取締役会長であるYH・リャオ氏と、堀田社長から、菊陽町長とともに表敬訪問を受けました。
YH・リャオ会長とは今回初めてお会いさせていただき、様々な意見交換をさせていただきました。その時撮影した写真と、JASMからのコメントを皆様にお配りいたします。
県としては今後も全力でJASMを支援してまいります。
それじゃ、くまモン、ありがとう。
コメント
ロアッソ熊本のJ1参入プレーオフ進出の応援について
蒲島知事
最後のコメントです。今度はロアッソ君、入っておいで。
サッカーJ2のロアッソ熊本がJ1昇格へ向けて奮闘しています。
今シーズンのロアッソ熊本は4季ぶりのJ2リーグとなりますが、現在、プレーオフ圏内の6位以内を維持しています。
リーグ戦もいよいよ終盤です。残り8試合のうち、ホーム戦が5試合あります。
クラブでは、9月19日以降のホーム戦4試合において、県民を対象とした無料招待試合を行います。この機会に是非、スタジアムに足を運んでいただきたいと考えています。
クラブ初のプレーオフ進出へ向け、全力を尽くすロアッソ熊本を県民の皆様とともに、応援したいと思います。
それじゃロアッソ君、ありがとう。たくさん応援してね。
私からは以上です。
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質疑応答
熊本地震に係る応急仮設住宅の供与終了について・その1
(幹事社)
まず、発表項目にあった熊本地震についてお尋ねします。
仮設住居の供与が終了となりまして、今後、新しい形での支援に切り替わるというふうになっております。いったんある種の区切りのように思えるのですが、ここまでに至った知事の印象として、どのような感想なのか、よければお願いします。
蒲島知事
最初にコメントで申し上げましたように、この地震からの創造的復興が一番終わったと感じるのは、暮らし、とりわけ住宅と生業の復活です。だから皆様すべての方々が自宅、住宅の再建をなされた時に、熊本地震の目途がついたなということになると思います。当然まだ創造的復興は続いていますけれども、何よりも今年度の終わりまでにはすべての方々が仮設住宅を出られて、自宅の再建をほぼ終わられると。もちろん今のところ10世帯の方がまだこの益城町の区画整理を待っておられますので、その区画整理が終わるまでということで、1年ぐらいかかるかもしれませんけれども、この間は県と町がその方々に災害公営住宅を無料で提供することで、より快適に過ごされるんじゃないかなというふうに思っていますので、ひと安心したところであります。ただ、本年度末までまだ続きますので、本年度末に(供与)終了ということを改めて今日は、皆様にお知らせしたところであります。
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質疑応答
新型コロナウイルス感染者の全数把握の見直しについて・その1
(幹事社)
もう一つ発表項目で全数把握の見直しについてお話をいただきました。この件は課題があるというところで検討中の段階だったと思います。その段階で整っていない中で26日から全国一律で実施されるという岸田総理の昨日の発表を受けて、県としてどのような印象をもっておられるのかお願いします。
蒲島知事
全数把握の見直しは必要だというのを私もずっとそう思っています。ただ4県が先行してやられましたけれども、あの時期に国の方が近く全国一律のタイミングを発表されましたので、全国一律で実施するタイミングで本県も自分たちの方向性を出さないといけないんじゃないかと。
つまり全国一律でやらないと自分たちで決めてやって一律で決まったのが、異なる方法だったらまたやり直さないといけませんよね。そういう意味で、そのタイミングで本県も全数把握を見直したいというふうに思っています。
その前にも様々な形で準備することが必要です。発生届の対象外になる方がおられます。その方々のフォローアップ体制について、熊本県療養支援センターなどを活用して対応していきたいなというふうに思っています。
そして、全国一律実施が始まった段階で、円滑に熊本も移行できるようにしっかりと準備を進めていきたいと思っています。
質疑応答
安倍元総理大臣の国葬儀について・その1
(幹事社)
発表項目と関係のない質問で恐縮なんですけれども、安倍元総理の国葬が今月末に実施されます。知事はそれに参加されるのかどうか、またその理由についても併せてご回答をお願いします。
蒲島知事
国葬については、様々な意見があるのを知っています。国において、公式行事として決定されるということで明日の国会閉会中審査で、岸田首相自らこの国葬の意義等について政府の立場を国民に対して説明されるというふうに聞いています。
私は、前の記者会見でも述べましたように、安倍元総理には熊本地震の時、あるいは豪雨災害の時に創造的復興をご支援していただき、それに対してとても知事として感謝しております。
国からまだ情報はありませんけれども、県民を代表して感謝の気持ちをお伝えする機会を与えていただけるのであれば出席する方向で調整できればと思っています。
(幹事社)
今回の会見の説明が不十分など国民に十分に説明する必要があるというふうにおっしゃっていましたが、それについて現状は。
蒲島知事
記者会見が明日であれば、明日の岸田首相の国民に対する説明をお聞きすることがとても大事だというふうに思います。
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質疑応答
JASMの知事表敬について・その1
(幹事社)
発表項目の中で一昨日JASMが知事表敬されたということで、色んなやりとりをされたかと思うんですけれども、夕方にお見えになったらしいんですけれども、具体的に様々な意見交換をしたというふうに書いていますけれども具体的にどういうやりとりがあったのかとか、そもそもどういう目的で今回お会いになって、そういったところも具体的に詳しくお話いただけますでしょうか。
蒲島知事
JASMの会長がいらっしゃったもともとの理由は、横浜でシンポジウムが開催されてそれに参加するためにいらっしゃったと。その折に熊本も訪問したいということで私の表敬訪問があった訳であります。
ただ、どういう内容かというのは、これは非公式でお会いしたという形になっていますので、内容については控えたいと思いますが、私からはTSMCの進出を最高の環境でお迎えするために、県庁と関係機関が一丸となって取り組みを進めているというふうに今のこの取組みの状況を説明いたしました。
どういう交渉があったとかそこはこの段階では。そういうことで私も初めてお会いしましたし、JASMの会長であられるので、とても真剣に我々の準備状況を聞かれたということです。
皆さんの手元にあります、JASMのリャオ会長と堀田社長からのコメント、それを参考にしていただければよろしいと思います。
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質疑応答
新型コロナウイルス感染者の全数把握の見直しについて・その2
(幹事社)
全数把握についてなんですけれども、県として全数把握の導入についてどう評価されていらっしゃるか教えていただけますでしょうか。
蒲島知事
何度も言っていますけれども、特に医療機関が、感染者が急激に増えてひっ迫してきたと。それで感染者数が少なければいいですけれども、あれほど一挙に増えてしまえば、どう考えてもそれを全て把握するというのは相当困難になるだろうなと思っていましたし、私は見直すということが当然出てくる、必要もあるだろうと感じていました。
ただ、見直す時に前と違う形で見直した時に科学的なデータが今まであったとすると、それが変更されることで将来の感染対策についての対処方法もそういうものを活用しながら研究成果としてやっていくと思いますので、やはり見直した時により科学的で全都道府県がやはり同じ方向でいったほうが正しいのではないかなと思って、一律に国の方がそれについては出すと仰いましたので、熊本県としてはそれが出て来るまで全数調査を続けようという決断をいたしました。
そうすることで4県の方々がやってみて、こういうふうに問題点があるというのを皆さんに示すことができるという形でやっていただくということを聞いていますけれども、そういう意味では、その結果も生かしながら一律国が出した時に、それをきちっと使えるような形で出して欲しいなというふうな思いであります。
(幹事社)
併せて今月26日に導入ということなんですけれども、導入に向けて残る課題がもしおありであれば、それに向けてどう取り組んでいかれるか等も含めて教えていただけますか。
蒲島知事
それが出てから課題がまた出てくるかもしれませんけれども、私も(全国)知事会で様々な課題があるということを申し上げましたので、それへの対応は相当できているんじゃないかなというふうに思います。そういう意味で、まずはそれを出して、これまで課題と思われることに関しては全国知事会で私も述べましたし、多くの知事さんが述べていますし、それも皆さんに公開されていますのでそれをご参考いただければいいと思います。
質疑応答
旧統一教会関連団体への対応について
(幹事社)
旧統一教会関連で伺いたいのですが、ピースロードの名義後援については以前の記者会見でいただいたんですが、その後の報道で複数の行事、イベント、後援について関連が疑われるということで、県含め他の自治体も名義後援の取り消し、あるいは今後承認しないということを示したりもしています。そういった相次いで過去の名義後援等がわかっている今の状況についてどうお感じになられていますでしょうか。
蒲島知事
熊本県も令和3年度と4年度については旧統一教会関連団体からの寄付金の受け入れや名義後援、また県の会議室などの貸し出しについて確認を行いました。その結果、ピースロードの名義後援以外に関連団体といわれている熊本県平和大使協議会のグランメッセ熊本の貸し出しの実績が2件確認されました。これが令和3年度と4年度であります。
これは基本的に(安倍元)総理の殺害を期に、旧統一教会関連団体のことがとても政治問題として重要になってきてる訳です。けれども、それまでは例えば熊本県も名義後援などについての基準としては、提出された書類で宗教性がないことなどを、統一した基準で一応確認はしていたんですけれども、それが必ずしも(旧)統一教会との関連性をその当時は確認することができなかったということであります。
これからは、主催者とそれから旧統一教会との関係性を十分に確認して県民が不安を抱くような団体が主催する行事等への名義後援は控えるべきだと考えています。
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質疑応答
安倍元総理大臣の国葬儀について・その2
Q
先ほど出た質問に関連してなんですけれども、安倍元総理の国葬に関して、その支援、感謝を表明する場としてということをおっしゃいましたけれども、参列なさる場合にそれは公務という形になるのか、そして出張費用等々の費用負担は公費になるのかというところをまずご認識をお願いします。
蒲島知事
これは国の公式行事として開催されるために、参列にかかる旅費は公費で支出するつもりです。またそういう意味では公費での出張となります。
Q
それでは公務として出席されるということですね。
蒲島知事
公務として。はい。
Q
あと、県職員の皆さんへの弔意表明ですとか、黙祷といった部分に関してはどのようなご認識でいらっしゃいますか。
蒲島知事
私は8月31日の岸田首相の記者会見で、国葬の実施に当たっては地方公共団体や教育委員会に対する弔意表明の協力の要望を行う予定はないと述べられておりますので、それをもとに、行動したいなと思います。
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質疑応答
新型コロナウイルス感染者の全数把握の見直しについて・その3
Q
コロナの対応でお尋ねしたいんですが、一番最後に発生届の対象外の方のフォローアップ体制を構築するというふうに書いてあるんですけれども、具体的にどういうことを指しているか教えてください。
蒲島知事
さっきも言いましたけれども、フォローアップ体制ですよね。例えば発生届の対象外となる人が出てくる可能性があります。それはサンプル調査になったら必ずそうなりますよね。重症の方だけを報告の義務が出てきた時に、対象外の方々の情報がなければとても大きな問題が出てくると私は思いますので、そのフォローアップ体制を早くから考えておかなければいけないだろうというので、現在のところ熊本県療養支援センターなどを活用したいと考えていると。
【担当課】
現在、療養支援も外部の事業者に委託しておりますけれども、熊本県の療養支援センターというところで健康観察を行っております。今回発生届が出ない方々が出てきます。これにつきましてもフォローアップという形で国の方からは体制の整備を求められております。実際にはその発生届が出ない方々が療養されている間に容態が急変した場合とか、そういった場合に医療機関に適切につなぐような体制をどういう形でとれるかということで今検討を進めておりますので、そういうものを含めて既存の健康観察、従来の発生届が出る方の健康観察と発生届が出ない方へのフォローアップの体制をしっかり整理していくということで検討を進めているところです。
Q
新規感染者の把握の仕方が変わるということは毎日報道に発表されている市町村別の感染者数とか年代別の感染者数、これ発表の仕方が変わってくるんじゃないのかなと思うんですが、その辺は何か。例えば保健所別にサンプルをとるとか対応の仕方を考えてらっしゃることがあれば教えてください。
蒲島知事
これはまだ政府の方針が出ないと言えないんですよね。
【担当課】
記者が仰るとおり、市町村別の感染者あたりの把握は難しくなるというのは我々も思っています。今、国の方から情報を受けていますお話では、ハーシスというシステムで、システム改修を通じて、26日頃に運用できるというようなことがありますので、26日ということで、一律にいこうというお話があったんだろうと思っておりますので、その中でどういった対応がとれるのかということも含めてこれから検討したいというふうに思っています。仰るとおり市町村別の集計というのは、これまでの時点の集計は多分ほとんど出せなくなると思いますので、そこも含めて、どういう形で出せるのかというのは今後検討していきたいと思っています。
Q
県内の感染状況を出せなかった時、指標だとか何らかの情報は出したいという考えではあるんですか。県側としては。
【担当課】
感染状況につきましては、県民の皆様にお知らせする重要な情報と思っていますので、どういう形で出せるのかというのは我々の方でも検討していきたいと思います。
質疑応答
熊本地震に係る応急仮設住宅の供与終了について・その2
Q
冒頭発表のありました仮設住宅の終了について、改めてお尋ねにしたいんですけれども、まず終了する理由を改めて。
蒲島知事
これはどこかでケリをつけなきゃいけませんよね。そうする時に10世帯残られた方々がまだ目途がついていないというものではなくて、益城の区画整理事業が終われば、その方々は家を建てられるという目途が立っています。それが一つ。
それから10世帯の方々が、例えば災害公営住宅に移っていただくと。災害公営住宅の方が当然仮設住宅よりも広くて、快適だと私は思いますので、早く快適な住宅に移って欲しいという気持ちが知事としてはある。それからそれに対して、入居者の方々が同意しなきゃいけませんよね。同意なさって、そっちの方にじゃ移って頂こうかと。同じように無料でそこに住めますので、それも大きな要因だと思いますが、そういう形で国に代わって県と益城町がその部分を負担するというふうな同意ができましたし、それから入居者の方々もその同意をされたと。その同意によって、新たな住居を獲得されますけれども、それに今よりも良い条件といいますか、良い形で住まれるんじゃないかなと思いますし、それでゆっくり住みながら区画整理の終了を待って、家も建てられると。
だからそういう意味では、どこかに不満とか何とかあれば別ですけれども、何かすごく良い形で今回このような合意ができたんじゃないかなと思います。
【担当課】
すまい対策室です。今のご質問ですけれども、益城の木山仮設はプレハブの仮設ということになって、来年の3月までいくと7年が経過するということになりますので、老朽化もしてきているということと、木山仮設自体は220戸ありますけれども、現時点で10戸入居されているということで、20戸に1戸の割合程度での入居ということになりますので、保安面でも少し不安があるということと、来年3月までいくと10世帯前後ということになりますけれども、災害公営住宅等に来ていただくということを想定していますが、これまでですと家の空きが災害公営住宅にあるかというようなこともあって、そのタイミングを見ると、今回3月末までいけば、その10世帯の方々も移っていただけるような空きも出て来るということで、これまで国とは今年度に入っていろいろ情報交換しながらどういう対応していくかということを話してきましたけれども、このタイミングで実施が可能になるということで今回、仮設住宅としては延長せず、とはいえ支援としては継続するという形をとったということになります。
蒲島知事
それから、もう一つ私が聞いたのは、今の仮設住宅をもっと長くキープしておく方が多額の費用がかかるということも大きな要因ですよね。
【担当課】
はい。費用的な面でいいますと、今の木山仮設自体が1年間、そのまま延長すると5,000万円かかるということにもなりますので、そういった財政的なことも踏まえて考えると効果的に効率的にどう運用していくかということになれば、今残っている方々に対して支援していくという方が効率的だということもあって、先週もそういう話をしながらやっていたということになります。
Q
関連してもう一点だけ、仮設住宅が3月末までで7年ということになりまして、長期化しました。その中で最後まで残ったのが県が行なっていく土地区画整理事業によるものということで、この点についてはどのように受け止めていますか。
蒲島知事
はい。(土地)区画整理事業これは一般的な感覚からまだ整理ができていないとか、区画整理ができていないという考え方もありますけれども、プロの人たちと話すと7年で区画整理事業が終わるというのは非常に早いというお話でした。でもこれはそれぞれの方の思いが、住宅にはこもっています。だから皆さんの思いをしっかりと聞いて、そしてそれに対応していくということが大事ですので、そういう意味では(土地)区画整理事業、自分の土地を手放す、またはそこに家を建てる、いろんな思いがあれだけ大きな区画整理だと入ってきますが、それにしっかりと応えながら最後まで皆さんに寄り添いながらこの事業を終わりたいと思います。ただ、これをリードされている専門家の先生方に聞くと、他のケースよりも早いんじゃないかなということでありました。
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質疑応答
新型コロナウイルス感染者の全数把握の見直しについて・その4
Q
また全数把握のことで、先ほど発生届の対象外になると容態が急変した時にそこに繋ぐところのシステムを考えているということでありましたけれども、最初、見直しを決められた時に、対象外の陽性者の情報は保健所に入らずに、保険の申請に必要な療養証明書も発行できないので、医療機関に診断書等の発行依頼が集中することになってしまうと医療機関で結局また負担が増えてしまうというようなお話もあったと思うんですが、こういった課題の解決策であったり、今どういうところまで進んでいるのかというのはいかがでしょうか。
蒲島知事
これについては担当者の方が詳しいと思いますけれども、そういう問題も全国知事会で皆さんに申し上げて、それについて政府の対応もあったと思いますが、正式にどういう動向ですか。
【担当課】
健康危機管理課でございます。もともとこの全数把握の見直しのお話がありました時に、今仰ったとおり、いわゆる療養証明書の問題、それが医療機関の負担になるのではないかというような話が一点。それから発生届が出ない方への対応をどんなふうにするのかというところで、大きく二つくらい課題があるのかなというふうに思っておりました。療養証明書につきましては国から全体像はまだ示されておりませんけれども、いくつか情報はきておりまして、発生届が出ない方については基本的に保健所の方で療養証明を出す必要はないというふうなことで既に通知がきております。それからそれが医療機関の方の負担になるのかならないのかというお話ですけれども、こちらの方については医療機関の方に別途新たに証明を求めるようなことはしないというようなことで聞いております。ただし、今色々まだ話の途中でございますけれども、医療機関を受診した領収書なり検診表なり、そういったもので代替するとか、また、実際に保険給付の対象をどうするのかといった議論もあっているというふうに聞いておりますので、そちらについては今後また更に正確な情報が分かってくるのではないかというふうに思っております。それから発生届が出ない方につきましての情報ですけれども、こちらについては県の方で把握できるのは、その方々の数、年代別の数やら患者数と年代別の内訳の数が報告されるという仕組みになります。県の方ではそれ以上の情報は県の方には入ってきませんので、この方々をうまく、もし容態が急変したときに医療機関に繋ぐという手法を、仕組みを今考えているというところでございまして、こちらの方は熊本市とも相談しながら既存の事業者に委託しております療養支援センターというものを拡充する方向で今検討を進めております。具体的には先ほどお話ししましたとおり、容態が急変した時に医療機関にどういうふうな形で繋ぐかということが別の視点で今検討を進めているところでございます。以上です。
蒲島知事
よろしいですか。今聞きながら思ったけれども、そういうふうな多くの課題を知事会を通して国に対して提案できたということで、国の方も様々な形でそれに対応してらっしゃるということではないかと。今そういう状況ではないかなと思います。
質疑応答
児童相談所の一時保護について
Q
児童相談所の一時保護についてお尋ねします。積極的な介入というものが求められている一方で、全国では誤認されたケースの報告というのもあっていますが、どのような一時保護のあり方が今求められているのかということと、なかなか一時保護の実態というのがなかなか見えづらい部分があるんですけれども、適正な一時保護だったかどうかの検証の必要性についてはどのようにお考えでしょうか。
蒲島知事
個別案件についてはお答えできませんけれども、児童相談所は子供の最善の利益を考えて対応するということが一番大事なことだと思います。そういう意味で熊日新聞に記事が載っているのを私も見ましたけれども、一番最善の形でどのように対応するかということで、継続して一時保護が必要と判断した場合は、陽性の児童を療養機関が解除するまで10日間、個室などで隔離したうえで一時保護を継続しているのがこれまで対応した事例であると聞いています。いずれにしても個別ケースがちょっと違いますから、その個別ケースに沿って、どういう一時保護が最適かという観点から、これからも対応していくのではないかなと思います。
【担当課】
子ども家庭福祉課でございます。ただいま知事の方からご説明しましたように、個別案件についてはご説明できないところですけれども、ご指摘のとおり他県では一時保護について、虐待の疑いはないというような案件もあったと聞いております。
県内においては、安全を確保したうえで一時保護の解除等行っておりますが、ご指摘の問題もございますので、本年の6月に児童福祉法が改正されまして、令和6年度以降、司法審査の導入というところが国の方で検討されております。今後裁判所が一時保護状を発行するという手続きがございますので、そういったところで透明性の確保がなされていくものというふうに認識しております。以上でございます。
Q
説明ありがとうございます。現状、法改正があってまだ施行されていない中で今起きている事案への、個別事案は抜きにして、外部の目というか保護者さんと児相とのやり取りを、外から検証することの必要性の有無についてはどのようにお考えでしょうか。
蒲島知事
法律のことは担当者から説明しますけれども、大事なことは子供の最善の利益を考えて、行動を取るということが一番大事ですよね。どれが最善かというのは人によって違ってくるかもしれませんけれども、その最善であるという説明ができれば、どこで説明するか分かりませんけれども、全てのケースで児童相談所が最善でしたという、そういう答えを用意しておくことがとても大事だと思います。担当者の方から補足をお願いします。
【担当課】
子ども家庭福祉課でございます。現状は児童福祉法上、一時保護をするしないについては児童相談所長の権限となっておりまして、ある程度裁量が認められております。それに基づいて先ほど知事が申し上げましたように、子供の利益の最善を尽くして対応しているというようなところが現状でございます。
質疑応答
島津製作所子会社の不正問題について
Q
島津製作所の不正疑惑について、先月末に県への謝罪と報告があったということですが、あらためて受け止めと、今後の県の対応について教えてください。
蒲島知事
私は島津製作所というのはとても素晴らしい会社で、ノーベル賞を出したほどの素晴らしい会社であると思って、ずっとこの会社のことを見てまいりました。ただこのケースについては、ちょっと私自身も正確な情報がないまま感想も言えませんので、対応できる人来てますかね。はい、お願いします。
【担当課】
薬務衛生課でございます。現在、島津製作所の方から詳細な調査報告書の提出を待っている状況でございます。それを受けて、今後の具体的な対応を検討したいと考えております。以上でございます。
質疑応答
安倍元総理大臣の国葬儀について・その3
Q
国葬について確認なのですけど、公費で賄うという話でした。これはいわゆる県費でいいのかということと、何という名目での出費になるのかということを教えてください。
蒲島知事
これは名目は国葬への出席というふうになると思いますし、それから当然これは県費になると思います。
Q
分かりました。あと弔意についてなのですけれど、岸田首相は都道府県とか教育委員会には要請しないことを既に決めているんですけれども、もう一度何に基づいて決定するかということを教えてください。
蒲島知事
8月31日の記者会見の岸田首相の言葉が今、弔意に基づくとあるんですけれども、変わってくるかもしれませんね。そういうものを踏まえながらしっかりと検討していきたいと思っています。
Q
分かりました。あと、最後に、明日岸田首相が説明すると思うんですけれども、知事はどういったことを期待するのか。今、反対が根強くある中で、岸田首相が国民に向けてどういったことを説明して欲しいのかということを教えてください。
蒲島知事
自ら出席のうえで発表されるということでありますので、多くの国民が納得できる形で説明していただきたいという、そこだけです。
質疑応答
安倍元総理大臣の国葬儀について・その4
Q
今の国葬に絡んでなんですけれども、明日、岸田首相が詳しく説明するということではあるんですが、昨日の時点で国葬の費用全額が示されたりとか、かなりここまで政府の対応が後手に回っていると思います。各種調査でも反対の意見がより国民の中で強まっていると思いますが、明日を控えているんですが、現状でこういった政府の対応を知事としてはどう受け止めているのか、それとまた国葬に対して現時点での賛否を改めて聞かせてください。
蒲島知事
この現時点での賛否というか、これだけ多くの方々の違った思いがあるなということを改めて認識したところであります。ただ、私自身は毎回言っていますように、熊本地震、それから豪雨災害に対してきちんと、あの時の総理として、政府の対応として最小のコストで最大限の支援をしていただいた。一番最初に私が安倍首相にお願いしたのは、ここにいらっしゃった時に、熊本城をよろしくお願いしますと言いました。そうしたら安倍首相は熊本城の前で記者会見を行い、熊本城の復興なくして熊本地震からの復興はないと言い切られました。その後、熊本城の修理期間が20年かかると。20年かかるけれども、国の方が支援策を示していただきました。このような温かい、一番困っている時ですよね。一番被災地が困っている時に、即座に総理の口から支援と負担の最小化、これを明確にしていただいたことに、今でも深く感謝していますし、それからよその市町村も含めて、この地震からの復興と、それから豪雨災害からの復興に関しては、被災地に負担をかけないようにするという方向でやっていただいたことに、それがなかったら今までの創造的復興は全てできなかったんじゃないかなと思っています。その感謝の気持ちを持ちながら、この前も記者会見に臨みましたし、そして国葬がそういう制度的にまたあるとすれば、自分の気持ちを表すためにも出席する方向でいきたいというのが私の気持ちです。
Q
知事のお気持ち、その感謝の気持ちというのは分かるんですが、それは国葬ではなくても、例えば自民党、内閣との合同葬などでも、感謝の気持ちを伝えられると思うんですが、ここまで、要は国民の議論が二分してしまった政府の対応についてはどのようにお考えですか。
蒲島知事
政府の対応は、私も県庁の政治をやっていますので、やはり決断しなければいけませんよね。その決断に対しては、自分はもちろん責任を持たなきゃいけない、そういうのがあるけれども、決断しなければいけないという、政治家の宿命みたいなものがあって、なるべく皆さんが納得する形で決断するのが政治家の役割でもあります。私もたくさんの決断をしましたけれども。そういう意味で、それに対して私がコメントするということではありませんけれども、それが政治家に与えられた宿命であるし、どうしてこういう決断をしたかを説明する、そういう宿命といいますか、それはずっと背負っていくんじゃないですかね。
質疑応答
JASMの知事表敬について・その2
Q
JASMの知事表敬についてなのですが、これは非公開、公開されなかった理由を教えてください。
蒲島知事
JASMの方が、もともといわゆる非公式で熊本に、その前にリモートで一度TSMCの方と会って、その時になんでリモートになったかというと、多分コロナだったと思いますけれども、そういうケースもあって、今回は非公式ということでありましたので、非公式ということは、向こうが訪問されてきた訳ですから、私の方からはそれを正式に皆さんに公表する訳にはいきませんので、そういう形でやらせていただきました。
【担当課】
企業立地課でございます。今回は先方サイドのご意向もありまして、非公開・非公式ということで表敬を受けたということでございます。
蒲島知事
ただ、本日記者会見がありますので、そのお話をして、いらっしゃった方の写真とコメントを用意していただいたということでありますので、完全に非公式ではなくなったのかな。こういうお願いをできたということは。
【担当課】
知事も申し上げたとおり、当日については非公開・非公式だったんですけれども、今回は一昨日だったものですから、本日の定例会見が予定されておりましたので、その場で皆さんにお伝えをするということについては、先方のご意向も含めて了解をとっているということでございます。
Q
確認なんですけれども、このTSMC、JASMの進出は、もちろん歓迎する声は多いんですが、やはり水の問題だったりとか、住宅、渋滞であったりとか、やはりそういったことを心配する住民の声なんかもあるので、やはり理解を得ながら進める必要があると思いますが、なるべく情報は公開していく姿勢ということでよろしいでしょうか。
蒲島知事
私もそう思います。私は全て情報は公開の方ですから。私も色んなパートナーとお会いしますけれども、意外と外資系の企業というのは、あまり公開したくないような雰囲気があると思います。やはり株主優先とか、あるいは株式の状況とか、そういう思いがあると思いますけれども、これから私はぜひ県民の不安、心配事、そういうのに向き合って、皆さんと納得するような形であって欲しいというふうには、ずっとこれからもやっていきたいと思います。そういうふうに大分なったのかなと思います。今度会った時に、こういう記者会見で紹介したいということを合意してくれたので、そういう形でこれからもがんばりたいと思います。熊本県の知事としてね。
質疑応答
安倍元総理大臣の国葬儀について・その5
Q
国葬についてまた再び申し訳ないんですけれども、政府の説明で納得する形で行われるのが大事だという話で、納得していない国民の世論が二分化する原因の一つとしては、やはり安倍元総理の功績の説明、つまり熊本地震だったりとか外交だったりとかセキュリティなども、功績の説明が十分ではないと考えているのか、または自民党と(旧)統一教会との関係性の説明が不十分と考えて、おそらくこの二つの要因があると思うんですけれども、知事としてはどのように考えておられますか。
蒲島知事
私自身は、私がどういうふうに思って国葬に参加したいという、私の気持ちは言えますけれども、非常に世論が分裂していてそれぞれの世論というのはまた違った思いがあると思うんです。だからこれを一般化して私自身が記者会見の席で言うべきコメントではないと思います。
質疑応答
JASMの知事表敬について・その3
Q
先ほどありましたJASMの関連で非公開だったことについて先方の意向もあったということで、先方の意向というのはどういう意向だったのか、なぜ非公開にしたのかということと、非公開だったことについて県民、国民としてもかなり関心の高い出来事で、2日後に公表することにタイムラグがあると思うんですけれども、この2日後になったことについて県としては適切だったかどうか、適切だと思っているかどうかというのをお聞きします。
蒲島知事
非公開になったが、具体的にどういう交渉があったのですかね。そこのところをお願いします。
【担当課】
非公開の理由ですけれども、今回知事を表敬いただくということで知事と地元の首長さん、熊大の学長というところでお受けいたしましたけれども、そのやりとりについて内容については非公開ということで、先方のご意向もありそれで取り扱いをさせていただいたというところでございます。ただ、いらっしゃったというところについては、本日の定例会見の方で知事の方から皆さんにお伝えをさせていただいているところでございます。併せて先方のコメント等を含めてお配りさせていただいている状況でございます。
蒲島知事
分かりました。とにかくこれからJASMの方とお会いする時には是非それを伝えていただきたいなと思います。
(幹事社)
各社よろしいでしょうか。他にご質問はいかがでしょうか。大丈夫でしょうか。知事どうもありがとうございました。