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令和4年(2022年)8月3日 知事定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0146767 更新日:2022年8月3日更新

 

知事定例記者会見

日時:令和4年(2022年)8月3日(水曜日) 10時00分から 
場所:知事応接室

会見録
 知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
 なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

説明資料(資料スライド) (PDFファイル:2.43MB)

コメント

発表項目

コメント

質疑応答

コメント

​ヤクルトスワローズ 村上宗隆選手の5打席連続ホームランについて​

蒲島知事
 昨夜、とてもうれしいニュースが飛び込んできました。
 それはヤクルトの村上宗隆選手が、プロ野球新記録となる5打席連続ホームランを達成されました。
 王貞治さんやまた歴代の各打者でも成しえなかった前人未到の大記録です。
 昨年、村上選手には「くまもと夢づくり賞」を贈呈いたしました。今年も正にその名にふさわしい活躍で、県民に大きな夢を与えていただいています。私も、県民の一人として大変誇りに思っています。
 シーズン後半戦も、ぜひこの調子で頑張ってください。応援しています。

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発表項目

​フードドライブ実施に係る事業所募集について​

蒲島知事 蒲島知事
 それでは発表に移ります。
 県では令和4年3月に「食品ロス削減推進計画」を策定し、日常生活で取り組める4つの行動を「食品ロス削減アクション・四つ葉のクローバー運動」と名付けて推進しています。
 その一環として、本日から「フードドライブ」に参加していただける事業所を募集します。都道府県が事業所を募集して「フードドライブ」を実施するのは全国で初めてのことです。
 「フードドライブ」というのは、家庭に眠っている食品を集め、支援団体に提供する活動で、食品の有効活用を図り、食品ロスを削減する取組みであります。
 食品ロスは、食べ物がもったいないというだけではなく、環境への負荷や食料不足を引き起こす社会問題です。食品ロスを削減することで「ゼロカーボン社会くまもと」の実現、更には持続可能な世界を目指すSDGsにも寄与します。
 今回は事業所の社員の皆様に、フードドライブ活動へのご協力をお願いします。食品ロス削減の必要性について理解を深め、ぜひ、毎日の削減行動に結びつけてください。
 本日から参加事業所の募集を始めます。多くの事業所にご参加いただきたいと思います。詳細は県のホームページをご覧ください。

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発表項目

​ユニ・チャーム株式会社×くまモン「銀のスプーン・三ツ星グルメ」全国発売、くまモンの新イラスト・ロゴについて、くまモンのジュノン・スーパーボーイ・コンテスト辞退について​

蒲島知事 蒲島知事
 次の発表です。くまモン、入っておいで。
 本日はくまモンの活動について3点お知らせします。
 1点目は、営業部長の活動としてユニ・チャーム株式会社様とのコラボレーションが実現しました。8月中旬より熊本県産あごだしとくまモンのイラストを使用したペットフード「銀のスプーン・三ツ星グルメ」が全国のスーパー、ホームセンター等で発売されます。
 今回、初めてのペットフード商品とのコラボです。併せて熊本の美味しい食品等が当たるキャンペーンも展開いたします。
 2点目は、くまモンの新しいイラストの追加です。くまモンのイラストは、いわゆる「楽市楽座」方式により、無料で事業者の皆様方にご利用いただいております。これまでのイラスト利用の許諾件数は4万件に迫るなど、広く活用されています。
 今回新たに、29種類のイラストをデザイナーである水野学さんに作成いただきました。今回の追加で、イラストの総計は274種類になります。
 新しいイラストは、熊本らしさを感じるものや近年の流行にあわせたもののほか、「I LOVE(♡)KUMAMOTO」「GO TO KUMAMOTO」といった、文字ロゴとロゴマークも作成しました。
 これらのイラストについては、本日から利用許諾申請の受付を開始します。そのうち2点は、来年8月までの期間限定で、県内企業に限り利用を認めることとします。県内企業の皆様に積極的にご活用いただき、販路拡大につなげていただきたいと思います。
 3点目は、くまモンが挑戦中のジュノン・スーパーボーイ・コンテストについてです。
 既にBEST75に選出され、現在BEST30への挑戦を進めておりましたが、本日、本コンテストの辞退を報告いたします。
 これまでグランプリ獲得のために応援してくださったファンの方々にとっては、残念なお知らせとなりました。
 この決定にあたって、くまモン自身も大いに悩んでおりました。しかし、夢の実現に向けて、コンテストに取り組む他の候補者のみなさんの姿に胸をうたれ、しあわせ部長としてみなさんを応援する立場にまわりたい、という結論に達したとのことです。
 私としましても、くまモンの思いを尊重したいと思います。
 今後もくまモンは、熊本県の営業部長兼しあわせ部長として、あらゆる面での真のイケメンを目指し、活動を続けて参ります。引き続きくまモンへの応援をよろしくお願いいたします。
 くまモン、みなさんへのメッセージをどうぞ。

【くまモン隊】
 皆さん、これまでたくさんのエールをありがとうございますだモン。
 これからは、夢に向かって頑張っているみんなを一生懸命応援するモン。
 エイエイモーン。

蒲島知事
 それではくまモン、ありがとう。

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コメント

​台湾訪問の延期について​

蒲島知事
 最後に、台湾との交流拡大に向けた台湾訪問についてのお知らせです。
 10月に予定しておりましたが、台湾の方からコロナ感染の水際対策上の課題により、受け入れが難しいとの見解が出されました。そのため延期を判断いたしました。
 コロナの状況次第で、どうなるかちょっとわかりませんけれども、来年1月に延期する方向で調整を進めたいと思っています。
 1月の訪問までの間も、引き続き様々な形で交流を進め、TSMCの進出を契機に、台湾との友好関係がさらに深まるよう努めて参ります。
 私からは以上です。

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質疑応答

​球磨川水系河川整備計画について​

(幹事社)
 知事に三点、球磨川の河川整備計画についてお伺いしたいと思います。
 まず一点目なんですけれども、先月も28日、知事として意見書を国に提出していらっしゃいます。
 改めてですが、知事の口からどのように意見書を回答されたのか、そこをまずお聞かせください。

蒲島知事 蒲島知事
 皆様もご存じのように、川辺川ダムの問題は長い間、熊本の懸案事項です。
 これにしっかりと対応しなければいけないと思って、真剣に取り組んで今回のお答えをしました。
 皆様のところに、(国の河川整備計画案に対する)お答えは全部お渡ししていると思います。あのとおりですけれども、ただその全体的な背景をちょっとお話したいと思います。
 一つは、2008年9月11日に(川辺川ダム計画を)白紙撤回しました。
 その白紙撤回をして、その後、ダムによらない治水をずっとやって参りましたけれども、7月豪雨災害で多くの被害を、たぶん600年に1度の被害ではなかったかなと思います。
 その後、災害後の段階で、気候が変動する段階で、流域住民の方々、県民の方々はどう思っているのだろうというので、私自身が30回にわたって皆様の意見を聴取しました。
 そして、(令和2年)11月19日、私が白紙撤回から治水の方向性を、緑の流域治水という形で、流域全部で治水をやろうと、その中でやはり洪水調節機能としての流水型のダムが必要だという判断をいたしました。
 大きな意味では緑の流域治水で守るんですけれども、その一つとして、また大きな一つとして、流水型ダムをお願いすると。それにあたっては、きちんと環境アセスメントをして欲しいと、環境がきちんと守られるかどうかの確認する体制も作って欲しいと、このことを私の方から当時の国土交通大臣にお願いしたんです。
 これが一番の始まりですよね。そのとおりに国の河川整備計画を、私はやっていただいたと思います。
 流域治水というのは、日本にとって初めての経験ですけれども、また、とても厳しい環境アセスメントもやっていただいています。
 それからそれをきちんと保障できるかという、住民も含めた確認する体制もやっていただくということで、そういう形で国は、(河川)整備計画を立てていただいた。
 それをもとに、よくここまで国も、私の(令和2年)11月19日の判断に沿ってやってくださったなという、そういう気持ちでした。
 ただ、流域市町村長に今度はお聞きするというのが、これまでのプロセスです。
 それで、全ての流域市町村長からお答えをいただいていますけれども、それについても皆様は持っていらっしゃるんじゃないですかね。

【担当課】
 河川課ですけれども、記者会見を7月29日に行いまして、全回答を配布させていただいております。

蒲島知事
 では、その回答を皆様が見たのとまったく同じように、私もそれを見て、そしてこの流域治水、それから緑の流域治水に関して、ほとんど、誰もそれに関して反対の方はいらっしゃらなかったと、私は思いました。
 いろんな要望はありました。例えば五木村の振興をもっとしっかりやって欲しいとか。ただここでの設定というのは、ダムに賛成か反対かという質問ではありません。それを含む全体の流域治水、この河川整備計画に私は反対はなかったと思っていますので、その旨を返事に書いたと。
 特に、環境アセスメントと環境の問題と五木村、それから流域の方々、流域の振興ですよね、特に相良村ですけれどもこれを特に特記して出したところです。
 そういうふうなことから答えると、国の方は、私が(令和2年)11月19日にお願いしたその方向でやってくださったというふうに思っていますし、それから実際に市町村の方々の意見を聞いてお答えした次第であります。答えに関しては皆さん持っていらっしゃるのでそのとおりです。

(幹事社)
 改めて知事の口からお聞かせいただくことは可能ですか。

蒲島知事
 今のが私の全体の流れの中でお答えした緑の流域治水というものを国にお願いし、環境アセスメントをしっかりやって欲しいと、清流と命を両方守って欲しいと、それに対して応えていただいたので、このような私のコメントを出した次第であります。

(幹事社)
 最後に一つなんですけれども、今回この意見書を出すことによって治水を含めた整備計画は、かなり前進したかと思いますけれども、今のこの状況は知事どういうふうに。

蒲島知事
 (河川)整備計画ができないと治水の方向性が明快になりません。それから今何が起こっているかというと、7月豪雨災害からの創造的復興を早く進めないといけない。その中でも家をどこに造って良いか分からないと、それからどの位の水が来るか分からないと、そういうことを踏まえると早く(河川)整備計画を作っていただかないと、(河川)整備計画をみんなが了承してそれに向かって早く工事を進めて欲しいと。そうすることによって創造的復興もより進むだろうし、住まい(の再建)もより進むだろうし、なりわい(の再建)もより進むだろうし、そのことがとても今は大事になってきています。だからスピード感というのもとても大事です。

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質疑応答

​球磨川流域の治水について・その1

(幹事社)
 今、河川整備計画の話があったので私も関連してお尋ねするんですが、知事は回答されたんですが、一方でダムに反対する声であったりとかダムにまだ賛否を明確にしていない五木村などもあって、五木村からも合意形成を引き続き求めていくような意見もあったと思います。
 知事としてここまでスピード感もあって、河川整備計画はまもなく策定されると思うんですけれども、策定後も引き続きそういった丁寧な説明とか合意形成は必要だと思うんですが、そのあたり知事どのように策定後取り組まれる。

蒲島知事 蒲島知事
 私がこれを異存なしと答えたから終わりということは全くありません。やはり一緒になってこれからの流域治水を進めていかないといけないし、特に五木村の振興ですよね。それを含めてこれからお伺いをして、そしてどうも納得がいかないというふうなことであれば、その方々にも合意形成をしっかりとやっていかないといけないなと思っています。
 ただ、国に対する河川整備計画へのお答えを私が独断でしたということではなくて、皆さんもご存じのように各流域市町村長のコメントも皆さんにお配りしておりますので、それに対する私の回答が皆さんにお配りしたとおりでありますので、それが一番正確ではないかなと思います。

(幹事社)
 確認ですがこれまでも度々五木村とか相良村を訪問していますけれども、今後もそうやって知事自ら出向いて行くことも必要に応じてあるということでよろしいですか。

蒲島知事
 私はもともとそういう考えを持っていますので、これからも皆さんが納得できるような形で知事として行動したいなと思います。

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質疑応答

​台湾訪問の延期について​

(幹事社)
 もう一つ発表項目の中で、台湾訪問を1月に延期するというお話があったのですが、コロナ禍でなかなか交流が難しいと思うんですけれども、一方でTSMCであったりとか台北線の誘致などそういった重要な案件が控えていて関係構築というのは大事だと思いますけれども、ここに引き続き様々な形で交流とあるんですが、具体的に何かお考えがあれば教えてください。

蒲島知事
 10月は無理だということが分かりましたけれども、特に大人数で行くのが難しいと、つまり台湾の方のお答えはコロナの後で大規模な訪問団を海外から受け入れた実績がないと。そして、特別なビザが必要らしいんですよね、ビジネスビザが。それも手続きがまだ課題であるということであるので、10月にはそれが解決するのかなと思っていましたけれども、例えばビジネスビザの取得が不要とか、今まで(コロナ禍前までは)必要ではなかったので。そうなるのかなと思っていたけれども台湾の方の事情はそういうことなので、大人数の訪問団は難しいと。それで1月にどうだろうかというので今改めて調整中ということであります。
 基本的に私は楽観的には思っています。これは必ずできるし、それからTSMCが熊本に来るのも決まっていますし、それから働く方も台湾から早く来ないといけないだろうし、教育問題もあるでしょうから、そういう意味で皆さんとお話する機会を設けることを早くやりたいなと思っています。
 大規模な訪問団は無理ですけれども、9月にアジアの最大級の半導体関連の展示会であるセミコン台湾が開かれます。これに出展したいというふうに思っています。
 それから観光の面では、オンラインで商談会を行いたいと。
 それから高雄市との友好交流協定締結5周年を迎えますので、その関連でもコミュニケーションをしたいと思っていますので、私を中心とする大規模な訪問団は無理かもしれないけれども、色んな形で交流できるんじゃないかと思っています。

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質疑応答

球磨川流域の治水について・その2


 球磨川治水に関連して一つお尋ねしたいんですが。知事、先ほど合意形成については引き続き丁寧に説明していくというコメントをいただきましたけれども、長年、川辺川ダムの問題を巡っては、やはり対立というのは続いてきていて、基本的に話し合いというのは恐らく事業主体の国や県、それと地元の当事者の方が話し合っている状況だと思うんですが、なかなか当事者同士の話し合いだと膠着する面もあるのかなと。
 こういったときに第三者、例えば非政府系の組織とかがあって、調整したほうがいいんじゃないかとか、その辺進め方として今のやり方がベストかどうか、知事の考え方を教えてください。

蒲島知事 蒲島知事
 私は最初からこの問題はとても重要な問題なので、まず流域住民の方々、県民の方々が今回の水害を受けて、球磨川流域の治水対策をどのようにしたいかというのを私自身で自ら30回行って聴取し、意見をお伺いしました。それが、私はデモクラティックなプロセスの一つだと思います。
 でも自分自身がそこで「あなたは賛成ですか、反対ですか」ということは、全体の流域治水の方向性が決まらないと皆さんも判断できないと思ったんです。
 だから、(令和2年)11月19日の時点で私の考える、皆さんの意見を汲んで考えたのが、緑の流域治水で、流域全体で治水を行おうと。そして既存のダムを使おうと。遊水地も使おうと。田んぼダムも使おうと。治山もしようと。
 その時に大きな意見としてあったのは、河道掘削を早くしてくださいと。そういうこともこの流域治水の中に入れると。
 そして、私がその時に感じたのは、洪水調節機能としての流水型ダム。流水型にすることによって命と清流を守れるというふうに私は思います。
 だからその時に私が提案した案を議会で説明しました。それが、(令和2年)11月19日です。
 私がその時に議会からの質問でお答えしたのは、もしこの案が否定されたらどうしますかということだったので、一生懸命考えて提示したこの案について、住民の方々、県民の方々から否定されたら私は辞任しますとはっきり言いました。
 そのプロセスの中で今までずっと進んできていますので、そういう意味では、もう一度このプロセスを繰り返すというか、今おっしゃったように第三者の方々にどういう形で関与してもらうかということは分かりませんけれども、基本的にやはりこれは執行部が提示し、それから議会が同意し、そして流域の市町村が同意し、それを最終的に国が河川整備計画という形で、同意できるような形で、私は作られたと思います。
 もう一回、これを例えば第三者にお願いしてやってもらうというプロセスが本当にデモクラティックかどうか、私はそうじゃないような気がします。
 十分そのプロセスを私は踏んできているような気がします。

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質疑応答

台湾問題について


 ちょっと話は変わるんですけれども、台湾のことで関連して、昨日米国の下院議長のペロシさんが台湾を訪問して中国がそれにすごく反発するというニュースがあったんですが、台湾との交流を進める県として、あの事例をどういうふうに見てらっしゃるか教えてください。

蒲島知事
 台湾とはずっとこれまでも親しく、例えば高雄市との友好関係とか、その延長上に今回TSMCが熊本に進出されたと。そういうことで、さらに深い関係になっていくだろうと。
 これは社会的な国家と国家の関係でなくて、どっちかというと地方政治と地方政治の関係、経済と経済の関係、そういうことをこれからも台湾とそういう形で、市民と市民の関係、地方自治体と地方自治体の関係、それから経済と経済の関係という形で深い関係を築いていきたいなと思っています。
 同じように中国の広西壮族自治区、これも40年です。40年間、熊本との関係があります。
 だから国と国との関係がどうあっても、この市民対市民、それから地方公共団体と地方公共団体、経済と経済のこの絆は常にしっかりしとかないと良くないと思います。
 どんなに国家と国家の関係が、例えば、日本と中国の関係が良くない時でもずっと続いてきたわけです。広西壮族との関係は。そういう関係を我々は大事にしなきゃいけないと思っています。特に、国と国の関係が良くない時でも我々は常に市民と市民の関係は大事だと、あるいは地方公共団体と地方公共団体の関係は大事だと。それをしっかり持つことが、やはりこの関係を強めるんじゃないですか。そういう意味を常に考えながら、特に今国際政治は難しい段階ですから、改めて我々の重要性をローカル・ローカルの関係、市民対市民の関係を強くしていきたいなと思います。

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質疑応答

県の名義後援について・その1、安倍元総理大臣の国葬について


 昨日、県が後援をしていた旧統一教会の関連するイベントについて、熊本市なども後援を取り消したんですけれども、知事としてこの問題をどういうふうな考えかということと、こういったことはこれからも起きると思うんですけれども、県の名義後援について今後どうあるべきとか、お考えかというのをまずお伺いしたいです。あともう一点、立憲民主連合が昨日知事と県の教育長宛に、安倍元首相の国葬について弔意の強制というのを県民にしないようにという申し入れ書を送っているんですけれども、この点についても知事のお考えをお聞かせください。

蒲島知事 蒲島知事
 旧統一教会に関する問題が、安倍元首相の殺害によって急速に国民全体に問題が共有されるようになったのが今じゃないかなと思います。宗教学者の島薗先生が朝日新聞の大きな論壇に書かれていますけれども、私は大変感銘を持って読ませていただきました。
 (1)旧統一教会の問題点が日本に出てきたというのが一つ。それは70年代、60年代に家族と一般社会を切り離して子供たちを連れ去ったことが歴史的にあります。これが最初にあった問題だというふうに感じています。
 (2)それから2番目の問題は壺、印鑑、数珠を途方もない高値で売る霊感商法。これが様々な形で裁判で争われた。
 (3)その段階で旧統一教会は多くの訴訟で敗訴して、勧誘が難しくなった。そのために既存の信徒にさらに献金を求めるようになって、自己破産、貧困につながった。
 これが島薗先生の日本と旧統一教会との軋轢といいますか、問題点。それが今回の安倍元首相の殺害の遠因になったというのが、大体の国民の感じではないでしょうか。
 そのようなことを考えると、今回の旧統一教会の関連団体のピースロードに対して、県民の不安とか懸念が非常にあるのではないかと思います。
 そういう中にあって、知事としてこれを断るという判断をした訳であります。
 そういう不安があって、なんでその前にしなかったかという質問があるかもしれませんけれども、実際に日本中でこの問題が共有化されたのは安倍元首相の殺害、暗殺事件だと思います。
 それでみんな考えて、私どもはそういう判断をしました。
 ただ今後の後援決定に関しては、もう少しきちんとした形で一般化して、それに沿った形で決定していきたいと思います。
 それから国葬の問題ですよね。私は国葬の問題に関して前の記者会見でも申しましたけれども、安倍元首相には大変熊本が困っている時に、熊本地震、豪雨災害、その時に力強い支援を頂きました。それが熊本の創造的復興に大きく貢献していると思います。
 当時の安倍首相が私に約束してくださったのは負担の最小化、これは被害を受けた各自治体が財政破綻しないように、きちっと支えるということを国会でも言っていただきました。
 そういうことを踏まえて、熊本県民を代表する知事としては、国政に対する貢献だけではなくて、我々を支えて下さったなという感謝に堪えません。
 ただ、その時(前回の定例記者会見)に国葬の問題を聞かれましたけれども、政府の方できちっと国葬にする理由といいますかね、合意形成といいますかね、それをすべきではないかということをあの当時から申していましたし、今も変わりません。
 特にこの分裂したまま、これはご本人にとっても幸せなことではないと思いますので、皆さんが理解、合意できるような形で政府の方がきちっと説明をすべきではないかと思います。


 それでいうと申し入れとして昨日、立憲民主連合が、県民に対しても知事や教育長として、例えば黙とうを学校現場でするようにというような通知をしないで欲しいというか、そういうことがないようにという申し入れをされているので、知事としてはそういったことをするお考えはないか、そのあたりは。

蒲島知事
 これが例えば、みんなが合意する形で国葬だというふうに決まったとしますよね。そういう時にまたどういうふうな政府の判断があるのかということもありますので、この段階でこうします、ということは、私は知事として言うべきではないと思います。

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質疑応答

くまモンのジュノン・スーパーボーイ・コンテスト辞退について


 くまモンのジュノンボーイの関係で、なぜ辞退するのかというところがやや分かりにくいんですが、他の候補者の方とか他の芸能事務所とか、そういったところから何か苦情なりとかが来たりとか、そういったことがあったりしているんでしょうか。

蒲島知事
 いや、そういうことはないです。やはり30人まで選ばれると、もうプロダクションがついたり、色んな形で本格的な競争になってくる。そうしたらみんなが必死でグランプリを目指している時に、もうすでに有名なくまモンがその中に参加するよりも、みんなを応援する方にいったほうが良いんじゃないかという、くまモンの判断があったということです。
 そのまま行けという気持ちもありますし、そうじゃなくて、未来のある将来のある男性たちにチャンスを与えるべきだと、そういう方向に向いたというのが今回の正しい判断だと感じています。


 最初にコンテストに応募する時点で、くまモンは知名度も高いわけですよね。こうなることというか、ベスト30あたりまで進むというか、そういうことは想定されてなかったですか。

蒲島知事
 少なくとも私は、ずっと最高を目指すのかなと思っていましたし、くまモンは必ずグランプリを獲れると思っていましたけど、やっぱり、より夢を追っているその30人にチャンスを与え、それを応援する側に回りたいというのが、くまモンの気持ちだということです。

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質疑応答

タケノコの産地偽装について


 今回の項目に無い中で恐縮なんですが、先日アサリに続いてタケノコの産地偽装の問題が明らかになりました。率直にその一報を聞いた時の思いと、そういったところがアサリだけでなく、そういったところにも広がっているというこの現状をどう受け止めていらっしゃいますか。

蒲島知事 蒲島知事
 私は前から言っているように、産地偽装というのは犯罪行為だと思っています。生産者と消費者を裏切る行為ですよね。だからそういう意味では今回の件についても非常に残念に思っています。
 これからも県としましてもアサリと同じような感じでしっかりと取り組んで、必要な調査と指導を行って、タケノコ、アサリだけじゃなくて、農産物は熊本の誇りですから、これを未然に防げるようなそういう方策をとっていきたいなと。また皆さんも偽装の疑いがある農産物や水産物を見かけた場合には、産地偽装110番に連絡をしていただきたいなと思っています。
 そういうふうにみんなで共有しながら、こんなことやっちゃいけないと、悪いことだとみんなが思ってこれに対応していかないと、だんだん対応が鈍くなっていくんじゃないかと思います。だからアサリと同じような形で大変遺憾に思っています。


 ありがとうございました。ちょっと確認なんですが、アサリとタケノコと問題になっているもの以外についてもそういう対策を打って行かれるということでよろしいですか。

蒲島知事
 デンソーさんと今、QRコードを使いながら、それを広げていけないかというのはデンソーさんも考えてらっしゃると思いますし、そういうことが可能になっていけば今問題になっている水産物、農産物の偽装問題が次第に解決できていくのかなと思います。
 これは今のうちに是正しておかないと、食料の安全保障とかいろいろな面で重要な問題ですから。我々もアサリで大変な苦しみに遭いました。それを二度と繰り返してはいけないと思っていますので、正常化に向けて、難しかったけれども、がんばって今やっているところです。

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質疑応答

フードドライブ実施に係る事業所募集について


 フードドライブについてちょっとお伺いいたします。
 この事業所を募集するという取組みですかね、フードドライブの。市町村とか団体ではよくみられるんですけれども、都道府県では初めてということなんですけれども、特に何か、通常、県というのは奨励はするけれども具体的にこういう問題に向くということはないと思うんですけれども、何か特に意味があれば教えてください。

蒲島知事 蒲島知事
 フードドライブ、これはおっしゃるように都道府県が入ってやるのは初めてのケースです。だからそのくらい熊本県は本気でやっているというふうに思っていただければいいと思います。ただ奨励だけではなくて、今日も担当者が来ていますけれども、担当者が「これをやりたい」と。そして、知事がみんなの前で事業所の方々に「一緒にやりましょう」と呼び掛けて、だからそういう意味では当事者といいますかね。その当事者として私も今立っておりますので、そういう意味では全国で初めてですから、失敗してはいけないし、先ほどいったように、大きな流れがこっちのほうにいっていると思いますよね。食糧危機が来る時に、そんな食料を捨てても良いのかと。もっと使うべきじゃないかと。あるいは食料がなかなか手に入らない人達も沢山おられます。そういう方々にこれを手に取って欲しいと。またSDGsに関してもこれは重要なので、そういうふうな大きな歴史の流れの中で、県庁として自分たちも参加しなければいけないというか、主催しなければいけないという気持ちになったのが、今日のこのフードドライブ実施に係る募集です。


 この件で確認なんですけれども、特に熊本が量が多いとかそういう課題があるという訳ではないですよね。

蒲島知事
 むしろこれから課題があったとしてもそれを解決して、全体にこの食料の重要性を、私は今、食料の安全保障という形で、将来の熊本の姿を見ていますけれども、熊本は全国でも4番か5番目の食料供給県ですし、だから作る方としても大事にして欲しいですよね。だから大事にし、かつ無駄にして欲しくない。その大事にした部分が、食料に困っている方々に回っていくことで、みんなが幸せになっていく。そのプロセスの中で県庁があるということは、食料の安全保障を今将来のビジョンとして出している私としても、とても重要なアプローチだというふうに思います。

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質疑応答

県の名義後援について・その2


 先ほど旧統一教会のピースロードの県の名義後援について、知事のコメントの中で、今後の後援の決定については、一般化して決定したいとおっしゃられましたが、この一般化してというのは、県庁にある各課の後援の基準といいますか、これを明文化してだとか、県庁として一本化するというような理解でいいのでしょうか。

蒲島知事 蒲島知事
 これはやはり初めてこういう大きな問題に我々は直面しました。一般的に、宗教性がなくて、県の施策方針にも合致し、営利性もないもので、後援することで県政推進に資すると判断された場合に後援してきました。だから、それが今回こういう形で見直すということでありますので、基準そのものを見直すことは考えていませんけれども、全庁的に基準を設定して運用されるように、これから示していきたいなと思っています。
 名義(後援)取消の判断は一日、二日ほど前ですので、これからどういうふうな形で全庁的に見直していくかと。先ほど言った様に、いくつかの名義後援はこれまでもやってきました。宗教性がなく、県の施策方針にも合致して、営利性が無く、県政運営に資する場合は、後援をしてきたんですけれども、それをこれで良いのかどうかを含めて見直す。あるいは全庁的に考えるというのが今の段階です。


 全庁的に考えるというのは、先ほど宗教性について言葉がありましたが、例えば神社で行われるお祭りなども絡んでくる可能性はありますが、この宗教性とは。

蒲島知事
 行事そのものに宗教性。そういう意味で、そこの判断は、やはり有るかもしれませんね。それについては、これから庁内の協議をやっていきます。


 関連してお尋ねなんですけれども、知事として旧統一教会やその関連団体との関わりが無かったか、あるいは政治家なので何かお誘いを受けたようなことはあったのか。

蒲島知事
 ありません。

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質疑応答

タケノコ以外の産地偽装疑いについて


 確認なのですが、アサリとタケノコ以外に、産地偽装が行われているんじゃないかという連絡とか、タレコミじゃないですけれども、そういったものが県に寄せられているのかどうか、有るのか無いのかを教えてください。

蒲島知事
 少なくとも私のところまできていませんけれども、担当者来ていますか。

【担当課】
 くらしの安全推進課ですけれども、産地偽装110番の絡みでということでよろしいでしょうか。
 特段個別案件の内容についてのお答えはしておりませんので、それに基づきまして指示、もしくは公表した時には、また公表させていただくということで対応させていただきたいと思っております。


 有るのか無いのかは答えられないという意味ですか。

【担当課】
 はい、個別案件ということになりますので、内容については指示公表をした時にお答えさせていただきます。


 質問は全て個別案件になるのですが、なぜ答えられないんですか。

【担当課】
 先ほど私が説明しましたとおり、指示があった時には公表しますということに、もともと法にも載っておりますのでそれを待っていただきたいということで、産地偽装110番に寄せられた個別情報については今のところお答えしていないということでご了承いただきたいと思っております。


 知事の発言と確認ですけれども、産地偽装110番で今後はアサリ以外についても広く情報を募集していくという考えでよろしいでしょうか。

蒲島知事
 広く募集というか、そういうものがあった時には、ぜひ寄せて欲しいと、そういうふうに今日はお願いした次第であります。

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