ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 組織でさがす > 農林水産部 > 農業大学校 > 農業大学校  海外農業研修~ベジタブルファームとホームセンターを訪問~

本文

農業大学校  海外農業研修~ベジタブルファームとホームセンターを訪問~

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0210038 更新日:2024年7月19日更新
  研修2日目の7月1日は、ベジタブルファームとホームセンターを訪問しました。ベジタブルファームは、シドニー近郊にあり、シドニーの市場への出荷を主目的とした農場です。
  周辺のほ場では、キャベツが栽培されており、熊本の菊陽町のほ場に似ていました。基本的に雨が少ないためか、ほ場は水持ち優先で、排水性は重視されてなく、ここ数日の雨で水たまりができていました。
  ベジタブルファームでは、 露地で養液循環型の水耕栽培に取り組まれていました。水耕栽培のラックには、日本でもお馴染みのチンゲン菜、レタス、ネギ、バジルやパクチー等が栽培されていました。園主から、土耕の場合、作付けするには、施肥して、耕し、畝を作り直さないといけないが、水耕栽培の場合は、収穫後は特に何もすることなく、次作の栽培ができることが良いところだと説明がありました。養液は回収し、栄養分を足し、再利用するとのことで、心臓部である養液タンク施設にも案内されました。
 冬は、害虫がいないので、農薬散布はしないが、夏は水耕ラック全体に野菜を作付けし、定植から収穫までの間に4回農薬散布するとのことでした。
 その他に、周辺住民や農家のため、自家生産した野菜、仕入れた果物や野菜、農業資材や家畜飼料等の直売所も営まれており、ちょっとしたホームセンターのようでした。
  循環型の水耕栽培を初めて見た学生もいて、感心している様子でした。学生の中には、日本の水耕栽培は施設の中で行っているのに、オーストラリアでは、なぜ露地でできるのかと疑問に思う学生もいました。雨が少なく、冬も熊本より暖かいため、施設が要らないので、低コストで水耕栽培ができることが理由のようでした。
  次に、シドニーのホームセンターを訪問しました。日本のホームセンターに比べて、天井が2倍くらい高く、商品が高く積み上げられていました。これは、地震の多い日本とは異なり、地震が少ないためとのことでした。板や材木、ペンキ、壁材などのDIY用品が多いようでした。  
  ペットコーナーは見かけませんでしたが、グリーンコーナーはありました。見回したところ、ほとんど日本でも売られている品目でした。目を引いた花は、「PROTEA FLORA SERRURIA」と「PROTEA KING」でした。熊本では、見かけない花で、写真のような花を咲かせるようです。ツバキの苗木も売られており、四季があるシドニーでは、庭木として人気があるのかもしれません。  
  日本とは異なるシドニー近郊の農業を見て、これまで学んできた日本の農業との違いに関心を高めた学生もいたようです。
ベジタブルファームの様子3
露地の水耕ラックで栽培されているチンゲン菜
ベジタブルファームの様子
園主の説明を聞く学生
ベジタブルファームの様子4
循環型の水耕栽培で、回収した養液が集まるタンク
ベジタブルファームの様子2
周辺住民のため、果物や野菜の直売所も経営されていた
見慣れぬ花1
PUROTEA FLORA SERRURIA 熊本では見かけない花(ホームセンターにおいて)
花の様子
SERRURIAの花
見慣れぬ花2
PROTEA KING 熊本では見ない花(ホームセンターにおいて)
ツバキの苗木が売られていた
ツバキの苗木が売られていた(ホームセンターにおいて)