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熊本県農業試験研究機関設立100周年記念式典を開催
明治44年に農事試験場として発足した県の農業試験研究機関が今年で設立100周年を迎え、11月9日(水曜日)に招待者等約110名の出席をいただき、記念式典を開催しました。
主催者の熊本県を代表し、兵谷芳康副知事が「基礎研究は非常に大切で、今後とも農家と手を携え試験研究に取り組んでもらいたい」との知事挨拶を代読し、続いて熊本県議会の馬場成志議長が「稼げる農業への取り組みの基礎が試験研究である。今後ともこれまでの蓄積を基に新しい技術開発に意欲的に挑戦して欲しい」との御挨拶があり、最後に熊本県農協中央会の園田俊宏会長から、「農業研究センターに対する農家、JAの期待は大きい、今後も御指導をお願いしたい」と御挨拶がありました。
農業研究センターから大田黒愼一所長が「農業試験研究機関100年のあゆみ」として、組織の変遷や各時代毎の農業情勢やその時々の研究成果を紹介し、最後にこれからの試験研究に向けた新たな施設整備等の取り組みを紹介しました。
式典に続き、記念講演では、九州沖縄農業研究センター井邊時雄所長から「農業における試験研究の役割~稲育種研究を例に~」と題して講演をいただき、稲育種の歴史、稲作の現状と課題、これからの稲育種についてのお話の後、農業試験研究の役割は食料自給率の向上と消費者ニーズに応えることであり、そのためには関係機関の連携が必要であると結ばれました。
当日はこれまでの沿革や研究成果のパネル展示、畜産物の即売や牛乳の試飲があり、参加者の皆さんはこれまでの農業試験研究機関の歩みを肌で感じておられました。
農業研究センター職員もこれまでの先輩方の功績を改めて認識し、今後の研究に邁進する決意を新たにしたところです。
記念式典(玄関)
記念式典会場(講堂)の様子
熊本県副知事
兵谷芳康
熊本県議会議長
馬場成志 氏
熊本県農業協同組合中央会会長
園田俊宏 氏
大田黒農業研究センター所長による100年のあゆみ紹介
熊本県農業試験研究機関100年のあゆみ
九州沖縄農業研究センター所長
井邊時雄 氏
講演会の様子