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熊本県農業研究センターの沿革
農研センター統合後
平成元年
熊本県農業研究センター開所(4月)
高糖系温州みかん「白川」品種登録
平成2年
皇太子殿下行啓
国のいぐさ指定試験地が広島県から本県い業研究所に移る
ファームフェスタ開催される
4月阿蘇山噴火、6~7月集中豪雨被害
いぐさ「しらぬい」の育成
豚「ヒゴサカエ301」育成公表
鶏「新肉用熊本コーチン」育成公表
平成3年
熊本県農業公園「カントリーパーク」開園
果樹研究所、高原農業研究所の施設設備完了
6月雲仙普賢岳火砕流、9月台風19号猛威
牛肉・オレンジの輸入自由化
平成4年
農業情報オンラインシステム稼働
畜産研究所SPF棟完成
草地畜産研究所畜舎しゅん工、日本建築学会作品賞受賞
幻の地鶏「天草大王」復元化開始
平成5年
ガット・ウルグアイ・ラウンド合意
1月熊本県総合計画「ゆたかさ多彩生活創造くまもと」公表
3月熊本県農業計画公表
い業研究所並びに農産園芸研究所八代研究室整備完了
長雨、冷夏による大凶作(水稲作況:国74,県77)
種雄牛「光重ET」の選抜
平成6年
高円宮両殿下お成り
熊本県農業関係試験研究推進構想改訂
県種雄牛管理センター設立、天草農業研究所の施設整備完了
(これによりセンターの計画的施設整備はすべて完了)
猛暑・干ばつ、水稲作柄戦後最高(作況 国109、県115)
極早生温州みかん「豊福早生」「肥のあけぼの」の育成
平成7年
ウルグアイ・ラウンド農業合意による米の部分自由化(ミニマム・アクセスのスタート)
新食糧法施行
種雄牛「光玉波」「波丸ET」の選抜
平成8年
畜産試験場(畜産研究所)創立80周年記念式典
種雄牛「光長」「波豊」の選抜
水稲「森のくまさん」「夢いずみ」の育成
平成9年
食料・農業・農村基本問題調査会「中間とりまとめ」公表
県立農業大学校創立20周年
7月大雨(7月6~14日、熊本降雨量800mm)
いぐさ「有明3号(ひのみどり)」の育成
※左がひのみどり 右 岡山3号
平成10年
農業研究センター10周年記念式典
メロン「サカエ秋」「サカエ秋冬」の育成
種雄牛「第4光重」「第5光重」の選抜
平成11年
常陸宮同妃両陛下お成り
食料・農業・農村基本法施行(食料の安定供給の確保、多面的機能の発揮、農業の持続的な発展、農村の振興)
くまもと未来国体開催
9月台風18号襲来(塩害)
平成12年
熊本県総合計画公表
本部、バイオテクノロジー研究施設整備
インターネット上に農研センターホームページ開設
優良種雄牛「第16光重」の選抜
平成13年
日本で最初のBSE(牛海綿状脳症)が発生
秋篠宮殿下、妃殿下お成り
水稲新品種「秋音色」、ナス新品種「ヒゴムラサキ」の育成
※左が秋音色
カンキツ新品種「肥のあかり」、「肥のさやか」、「肥のあすか」の育成
高品質肉用鶏「天草大王」復元
平成14年
『「食」と「農」の再生プラン』
イネゲノム解読終了宣言
農産物の産地偽装、無登録農薬問題が全国的に表面化
いぐさ「ひのみどり」DNAによる識別技術を開発
核移植の体細胞によるクローン牛誕生
九州山口初の凍結胚移植による子豚誕生
平成15年
食品安全基本法が成立
中国産「ひのみどり」畳表の輸入差し止め申し立て
生産環境研究所の新設等、農業研究センターの新体制スタート
農業研究センター外部評価委員会開催される
新系統豚「ヒゴサカエ302」育成公表
県オリジナルイチゴ新品種「熊研い548」の育成(平成16年9月に一般公募にて「ひのしずく」と命名)
左「ひのしずく」 右「とよのか」
平成16年
トレサビリティー法施行
8~10月に台風の多発
カンキツ新品種「肥のみらい」の育成
晩生の水稲奨励品種「あきまさり」を選定
褐毛和種種雄牛「菊光丸」の選抜
平成17年
「熊本県食の安全安心推進条例」の施行
「熊本県行財政改革基本方針」の策定
「熊本県食料・農業・農村計画」の策定
タバココナジラミバイオタイプQの確認
ニガウリ「KGBP1号」の育成
いぐさ「夕凪」の育成
左 岡山3号 ※右が夕凪
平成18年
品目横断的経営安定対策の開始
ポジティブリスト制の施行
温暖化傾向の顕在化
いぐさ「ひのはるか」の育成
※左がひのはるか 右 岡山3号
水稲中生品種の高温条件下での白未熟粒の発生抑制技術の開発
平成19年
「熊本県農業試験研究推進構想」の策定
記録的な猛暑
燃油・飼料価格の高騰
高温登熟性に優れた水稲「くまさんの力」の育成
渋皮が簡単にむけるクリ「ぽろたん」の普及推進
メロン・キュウリ黄化症状の原因究明
耐暑性野菜栽培マニュアル「暑い夏を乗り切る野菜たち!」作成
平成20年
「くまもと地産地消推進県民条例」の施行
耕作放棄地対策の推進強化
農業研究センター20周年式典を開催
夏秋期に収穫できる「阿蘇タカナ系統」を選抜
熱遮断フィルム被覆技術によるイチゴ「ひのしずく」の花芽分化促進技術の確立
水稲−小麦体系での牛ふん堆肥施用技術の開発
乳牛の乾乳期短縮による飼養管理の省力化技術の開発
スモモ「ハニーローザ」の高品質果実の安定生産技術の開発
平成21年
花粉交配用ミツバチの不足が問題化
褐毛和種種雄牛「菊光浦」の選抜
黒毛和種種雄牛「平茂幸」の選抜
雨水を利用した施設園芸のかん水量確保技術の開発
大型ハンマーナイフモアを用いた省力的な茶園台切り更新法の開発
平成22年
くまもと農業経営塾の開講
「熊本県食料・農業・農村計画」の策定
野菜と輪作体系に適する極早生の水稲品種「わさもん」を育成
褐毛和種種雄牛「光晴重」の選抜
7月までの出荷に向けたP−プラス個装「不知火」果実の収穫及び貯蔵中の品質基準
平成23年
阿蘇あか牛草原再生事業スタート
県農業試験研究機関設立100周年
褐毛和種種雄牛「鶴重」の選抜
周年放牧体系を利用した「あか牛」の肥育手法の確立
平成24年
熊本広域大水害
「熊本県農業試験研究推進構想」の策定
「森のくまさん」が食味ランキング日本一
白ニガウリ「熊本VB04」を育成
褐毛和種種雄牛「隆光重」の選抜
い草新品種「涼風」の育成
冬出しトルコギキョウで、側枝数の確保と収穫後の日持ちを向上させる栽培法の確立
湿地性カラーでの球根温湯消毒を導入した改植法
臭化メチル剤を使用しない露地ショウガにおける根茎腐敗病の防除体系の確立
平成25年
阿蘇地域世界農業遺産認定
くまもと県南フードバレー推進協議会設立
全国豊かな海づくり大会(天皇皇后両陛下行幸啓)
イチゴ「ひのしずく」の夜冷短日育苗の定植に適した花芽分化ステージと年内収量確保
多収米の収量確保にはトビイロウンカの防除が欠かせない
水稲育苗箱全量施肥栽培の苗質は水田苗床育苗の場合に遮根処理で改善する
胸囲と腹囲の測定値から肥育牛(去勢牛)の体重を推定できる
褐毛和種種雄牛「菊鶴ETI」の選抜
樹冠表層摘果と捻枝の組み合せで極早生温州「肥のあかり」の日焼け果を軽減できる
平成26年
「攻めの農業技術開発」を支える新たな研究施設完成
作物:穀類収穫乾燥調製施設、低温貯蔵庫、遺伝子工学実験施設
畜産:供卵牛管理施設、直接検定牛運動器施設等
園芸:小型複合環境制御施設、果樹:複合環境制御施設
園芸:小型環境制御施設
熊本県オリジナル酒造好適米品種「華錦」の育成
促成イチゴ品種「熊本VS03」(愛称「ゆうべに」)の育成
園芸ハウスをエアー送風内張2層化すれば燃料消費量が削減できる
褐毛和種種雄牛「幸泉」の選抜
産地における種ショウガの効率的な温湯消毒法
露地栽培におけるニホンナシ発芽不良軽減のための管理技術
平成27年
い業研究所内にフードバレーアグリビジネスセンターを開設
台風、16年ぶりに県内上陸(台風15号)
水稲極良食味品種「熊本58号」を育成(「くまさんの輝き」として品種登録出願)
※左 熊本58号(「くまさんの輝き」) 右 「ヒノヒカリ」
ナス新品種「熊本VE02」を育成(「ヒゴムラサキ2号」として品種登録出願)
水稲品種と苗の種類を組み合わせた機械作業時期の分散
牛ふん堆肥中のク溶性リン酸・カリ量で化学肥料を代替する減肥技術
胸囲の測定値から黒毛和種子牛の体重が推定できる
阿蘇地域の草地における牧野ハザードマップ
褐毛和種種雄牛「光重球磨五」の選抜
黒毛和種種雄牛「百合照茂」の選抜
紅が濃く見栄え抜群の早生カンキツ「みはや」の高品質果実生産技術
ナシのモザイク症状の被害は展葉初期から新梢伸長期までの2回の薬剤散布で軽減できる
平成28年
熊本地震の発生 過去最大の農林水産被害額
「熊本県食料・農業・農村計画」を策定
南関町にて鳥インフルエンザ発生
イチゴ「ゆうべに」には白黒マルチが適する
褐毛和種種雄牛「弦球」の選抜
WCS用イネは細断によりバンカーサイロで調製できる
ナシ「秋麗」の除芽による摘果作業労力軽減技術
平成29年
「熊本県農業試験研究推進構想」を策定
アグリシステム総合研究所が発足
褐毛和種種雄牛「春山栄」の選抜
熊本EC12
酒米「華錦」は平たん地で普通気に被覆尿素肥料の全量基肥で栽培すれば増収する
病害虫防除のためのイチゴ情熱処理における生育・収量に影響しない処理時期と処理条件
平成30年
主要農作物種子法の廃止
環太平洋パートナーシップ(TPP)協定発効
褐毛和種種雄牛「重波泉」の選抜
黒毛和種種雄牛「久茂国」の選抜
イチゴ「ゆうべに」の畝連続栽培は、2kg/10a以下の基肥窒素量で収量・品質が安定する
飼料用米の育苗箱全量施肥栽培は牛ふん堆肥の施用により収量が安定する
熊本県育成の温州ミカン「熊本EC11」はシートマルチ栽培により高品質な果実が生産できる
令和元年(平成31年)
5月1日に元号が「平成」から「令和」へ改元
農業研究センター設立30周年記念事業を実施
褐毛和種種雄牛「光重球磨七」の選抜
黒毛和種種雄牛「美津福重」の選抜
平坦地域栽培で水稲品種「やまだわら」が多収となる平方メートル当たり籾数は40,000粒である
新しい方法によるウンシュウミカン品種間交雑苗の作出
高冷地におけるエゴマの省力安定生産技術
収穫適期のエゴマ エゴマ横の雑草を食べるシカ
潜熱蓄熱材の保温効果により半促成無加温スイカの着果率が向上する
図 生育ステージ毎のPCM設置状況
ICT養液土耕システムを活用したトマト促成長期栽培の増収効果
カンキツ「不知火」のこはん症は夏秋期の土壌水分維持と9月施肥で軽減できる
図1 かん水が収穫後果実のこはん症発生に及ぼす影響 図2 9月施肥の有無がこはん症発生に及ぼす影響
ハウスミカンでは1月中旬に天敵保護資材を用いた天敵放飼でダニ剤を削減できる
写真 天敵保護資材 図 天敵保護資材の詳細