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農業革新支援センター情報:強風後のカンキツかいよう病及びナシ黒星病の防除について
県内のカンキツは、発芽を終え、これから開花期を迎えます。一方、ナシは開花期~幼果期の状態にあります。
4月10日には、明け方に県内各地で雨を伴った風が吹き、観測地点の半数で10m/s以上の強い風が観測されています。
さらに、今後1週間程度は、天気が周期的に変化することが予想され、病害が感染しやすい気象条件が継続すると考えられます。
つきましては、カンキツかいよう病及びナシ黒星病について、下記の防除ポイントを参考に、防除が徹底されるよう、御指導をよろしくお願いします。
記
1.カンキツかいよう病の防除のポイント
病原菌(細菌)は、雨滴やその飛沫で伝ぱし、強風(風速毎秒6m以上)によって葉や果実に傷ができると、病原菌が侵入し易くなる。そのため、予防に重点を置く。
(1)薬剤散布は、強風前の予防が基本であるが、強風後であっても感染拡大を防ぐために、降雨の合間に防除を行う。特に、3月中下旬の発芽前に防除を行っていない場合は、必ず実施する。
(2)銅剤の使用にあたっては、葉・果実の薬害を軽減するため、炭酸カルシウム剤を加用する(製品に含有しているものを除く)。
2.ナシ黒星病の防除のポイント
本病において、開花直前から開花2週間までが重要な防除時期であるため、以下の防除対策を実施する。
(1)降雨の合間に確実に防除を行う。
(2)主要な防除薬剤であるDmi系(Fracコード:3)、Qoi系(Fracコード:11)、Sdhi系(Fracコード:7)及びイプフルフェノキン剤(Fracコード:52)は連用、多用による薬剤耐性菌の発生リスクが高い。そのため、これらの薬剤の年間使用回数はQoi系で2回、Dmi系で2回、Sdhi系で2回、イプフルフェノキン剤で1回を基本とし、同一系統薬剤の連用も避ける。なお、県内においては、Dmi剤であるフェナリモル(ルビゲン水和剤)の感受性低下が確認されている。

