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議会における知事挨拶【令和5年5月臨時県議会】
令和5年5月臨時県議会における知事挨拶
臨時県議会の開会に当たり、一言御挨拶申し上げます。
議員の皆様におかれましては、先の県議会議員選挙における御当選、誠におめでとうございます。心からお慶び申し上げます。県政の更なる発展に向けて、皆様方の御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げます。
現在、熊本県では、熊本地震、令和2年7月豪雨、新型コロナウイルス感染症という3つの困難に県庁一丸となって取り組んでおります。
熊本地震については、県民の皆様の努力と、国や全国の皆様からの御支援、各市町村との連携・協力により、創造的復興が着実に進んでいます。
このたび、令和2年度から整備を進めてきた県防災センターが完成し、今月17日に完成式典を行います。防災センターを活用し、熊本地震をはじめ過去に熊本で発生した災害の経験や教訓を後世に継承していくとともに、本県の災害対応機能を強化し、九州を支える広域防災拠点として「災害に対する安全保障」に貢献して参ります。
「すまいの再建」や「益城町の復興まちづくり」など残された課題についても、引き続き「誰一人取り残さない」という強い思いで、全力で取り組んで参ります。
令和2年7月豪雨については、現在、各市町村で災害公営住宅の整備が進んでいます。県としても、被災された方々のすまいの再建が、一日も早く実現できるように取組みを進めて参ります。
治水対策では、「緑の流域治水」の取組みを着実に進めるとともに、長年ダム問題に翻弄されてきた五木村や、ダム建設地となる相良村の振興について、責任と覚悟を持って、引き続き全力で取り組んで参ります。
新型コロナウイルス感染症については、一昨日5月8日に、感染症法上の位置づけが、季節性インフルエンザと同じ「5類」へ変更となりました。
県民の皆様の生命と健康を守る、という私の使命は今後も変わりませんが、昨今の物価高騰等への対応と合わせて、影響を受けている事業者を引き続き支援し、地域経済の回復、発展につなげて参ります。
私は、これらの3つの困難を乗り越えた先にある地方創生の姿として、熊本が持つ強みを生かして日本の「5つの安全保障」に貢献したいと強く考えています。特に、「経済の安全保障」の分野において、TSMCの進出により、本県は100年に一度のビッグチャンスを迎えています。
その波及効果を最大限に高め、その効果が県内全域のあらゆる産業に及ぶよう、国や市町村をはじめ関係機関と連携して取り組んで参ります。
今年度は、蒲島県政4期目の総仕上げの一年となります。県議会としっかり連携しながら、全庁が一丸となって「県民総幸福量の最大化」に、全力を尽くして参ります。
最後に、今議会は、正副議長の選挙、常任委員の選任をはじめ、主に議会の構成を定めるために開かれたものであります。今後、執行部からも、監査委員の選任同意、専決処分の報告、承認案件について提案申し上げる予定としております。よろしく御審議いただきますようお願い申し上げ、簡単ではございますが御挨拶とさせていただきます。