ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 組織でさがす > 環境生活部 > 循環社会推進課 > 平成15年度第3回熊本県産業廃棄物処理施設建設候補地検討会議事概要

本文

平成15年度第3回熊本県産業廃棄物処理施設建設候補地検討会議事概要

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0002310 更新日:2020年8月1日更新

日時

 平成15年9月1日(月曜日) 14時00分~15時30分

会場

 熊本県庁行政棟本館5階「審議会室」
 熊本市水前寺6丁目18番1号

出席者

  • 会長 篠原 亮太(熊本県立大学環境共生学部教授)
  • 委員 伊津野 良治(熊本県医師会理事)
    • 江越 征記((社)熊本県産業廃棄物協会副会長)
    • 川野 輝彰(熊本県森林組合連合会専務理事)
    • 川野 由紀子(くまもと川の女性フォーラム実行委員長)
    • 鈴木 敦巳(熊本大学工学部教授)
    • 嶋田 純(熊本大学理学部教授)
    • 田中 三恵子(熊本消費者協会副会長)
    • 堤 裕昭 (熊本県立大学環境共生学部教授)
    • 西 玲子((社)熊本県薬剤師会副会長)
    • 乗富 哲夫(熊本市環境保全局環境事業部首席環境審議員(市町村代表))
    • 星子 邦子(消費生活コンサルタント)
    • 前鶴 義博(熊本県農業協同組合中央会副会長)

委員は、五十音順

  • 事務局 上村 秋生(環境生活部長)
    • 高宗 秀暁(環境生活部次長)
    • 菊地 健太郎(環境生活部廃棄物対策課長)
    • 五嶋 道也(環境生活部廃棄物対策課公共関与推進室長)
    • 坂田 秀雄(環境生活部廃棄物対策課環境生活審議員)
    • 宮下 勇一(環境生活部廃棄物対策課課長補佐)

他3名

内容

  1. 開会
  2. 議事
    ​産業廃棄物処理施設建設候補地の検討について
    • 第1回及び第2回検討会で了承された条件に基づき抽出された候補地130箇所及び個別候補地として情報が寄せられた7箇所の候補地について審議された結果、個別候補地の3箇所が不適として除外された。今後は、了承された候補地134箇所について選定作業を進めることとなった。
  3. 閉会

委員からの意見等

建設候補地について

  • (篠原会長)今の説明について、何か質問、意見はないか。
  • (前鶴委員)個別候補地については、図面に示していないのか。また、法規制等で抽出した候補地と同じように評価するのか。
    →個別候補地は、全体の図面に青色で表示しており、評価は同様に行いたいと考えている。
  • (鈴木委員)資料2の赤で示されている部分が建設候補地か。また、緑の部分は何か。また、追加資料で示されているものは、既存の管理型最終処分場で図面と対応しているのか。
    →赤の部分は、建設候補地で、緑の部分は、集落を示している。追加資料で示しているのは、既存の一般廃棄物最終処分場と民間が設置している管理型最終処分場であり、それを図面に示している。
  • (嶋田委員)個別候補地の7箇所とそれ以外の候補地130箇所の違いは何か。個別候補地はどのように選定されたのか。また、図面の赤い部分以外にも谷地形になっているのに、候補地として抽出されていないのはなぜか。
    →個別候補地の7箇所は、当課に幅広く寄せられた情報に基づくもので、それ以外の130箇所の候補地は、1/25,000の地図により、資料1の抽出方法(容量、面積、埋立高等)に沿って抽出したものである。従って、同じ谷地形でも抽出条件に合わないものは、抽出されていない。
  • (篠原会長)あまり谷が深くても、浅くてもいけないということか。
    →浅い谷は、抽出している。標高差20m以内で40万立法メートル以上確保できる谷を抽出しており、なだらかな箇所となっている。
  • (篠原会長)現場に行って見たのではなく、図面で見たということである。
  • (江越委員)建設候補地の抽出に偏りがある。市町村には、何か問い合わせをしたのか。
    →市町村には、8月6日に公共関与の説明会を開催し、併せて候補地についての情報を問い合わせている。この130箇所の候補地は、第1回及び第2回検討会の方針に沿って客観的に抽出した結果である。
  • (篠原会長)それで、市町村から情報は出たのか。
    →情報は出てこなかった。
  • (江越委員)第1、2回の検討会で県内から県外へ搬出されている管理型廃棄物は、196千t、県外から県内に搬入されている廃棄物は、92千tと報告されている。前にも言ったが、民間を圧迫しない公共関与をお願いしている。また、新しい環境産業の育成として、県内に処理する施設がない廃棄物又は、民間に任せたら将来危険な廃棄物を中心に公共関与を進めてはどうかと考えている。一方、管理型廃棄物が県北で19千t、県南で42千t処分されているということだが、どのような種類の廃棄物がどの地域から出て、将来においても継続して排出されるのかということの分析をすべきと思う。
  • (篠原会長)大変貴重な意見である。公共関与で受け入れるものをきちんと決めること。管理型廃棄物にも様々あって、有害なものもある。民間と役割分担したらどうかという意見であった。候補地を選定するにあたって、影響してくる話であると思う。
  • (星子委員)追加資料の一般廃棄物最終処分場が2施設休止となっているが、何故か。今後は、この施設はどうなるのか。この2施設の休止について考えることで、今後の公共関与の姿が見えてくるのではないかと思う。
    →古い処分場で、現在の構造基準に合わないため休止となっている。今のところ休止であるが、今後、使用するなら基準に適合した施設となるよう工事を行う必要がある。現在は、芦北町は水俣・芦北広域行政事務組合で、益城町は、民間処分場で廃棄物の処分を行っている。
  • (星子委員)休止のまま放置されるのか、それとも新しく工事等を施し稼働するのか。
    →今のところ周辺環境に悪い影響を及ぼさないように休止されている。使用するとなると新たな工事を施し稼働することになる。
  • (篠原会長)現在は、管理のため水質等のモニタリングを行っている。
    →江越委員の意見についてであるが、県外への搬出、県内への搬入の量は、廃棄物全体の量であり、管理型廃棄物の量ではない。最終処分場で処分されている廃棄物は、本県の場合、県外へ搬出されている量より県内に搬入されている量が多い。また、搬出は、液状物を中心に搬出されている。今後、PCB廃棄物は北九州で処理されることになっている。
  • (篠原会長)県内で処理が困難な廃棄物は県外に出されている。
  • (鈴木委員)廃棄物の出入りの資料が必要である。
  • (篠原会長)我々も廃棄物の動きを認識したうえで検討したい。事務局で判る範囲で、廃棄物の広域移動の資料を出して欲しい。
  • (乗富委員)この公共関与の処分場は、生ものは入れないのか。下水汚泥等は安定化に時間が掛かる。
    →今のところ受け入れ対象は、管理型最終処分場で処分できる廃棄物としているので、汚泥も受け入れる。実際のやり方は、運営の中で決めることになる。
  • (篠原会長)従来のように下水汚泥等をそのまま受け入れることはできないのではないか。工場からのものは、重金属等の有害物を含む場合があるので、研究の余地がある。
  • (江越委員)管理型最終処分場単独か、焼却施設等と併せて、減量化等を考えてはどうか。中間処理と併せた管理型最終処分場がいいのではないか。また、公共関与をやる場合は、廃棄物処理のノウハウをよく取得する必要がある。
    →昨年度、公共関与基本計画を策定する際に、御指摘のとおり中間処理施設を考えてはどうかと論議になった。民間の処理能力を調査した結果、中間処理施設の能力は不足してないことから管理型最終処分場のみ整備することとなった。将来的には、民間の処理施設の能力を勘案しながら考える。
  • (篠原会長)今の考え方は、若干の問題が有る。排出事業者は、廃棄物処理にコストが掛かることはしない。公共関与で受け入れる場合は、コストが掛かっても必要なことはしないといけない。その当たりは、方向転換が必要かもしれない。
  • (篠原会長)次の段階の抽出手順は、資料1の8~9頁でよいか。優先順位等付けなくてよいか意見を出してほしい。
  • (前鶴委員)運搬コストの調査で50km圏と書いてあるが、この距離で全県網羅できるのか。
    →50kmでは、全県網羅できない。
  • (篠原会長)評価項目について質問はないか。事務局は何か詳細な案はあるのか。
    →資料1の8頁の[1]、[2]は机上で行う作業で、住宅からの距離等一定の基準を設けることは難しいので、0~100mや200m以内等ランク分けを考えている。[3]~[5]は、現地状況を考慮しながら行う。
  • (篠原会長)事務局から仮に100mという数値が出たが、その当たりの数値を決めるのは悩ましいところである。
  • (堤委員)今までの最終処分場は、どのくらいの距離を置いて設置しているのか。
    →廃棄物処理法、県の指導要綱等ではそのようなものはない。
  • (江越委員)住民同意が必要な距離はどのくらいか。
    →県においては、住民同意は必要ない。住民説明会は、半径1km以内の住民を対象として行っている。
  • (堤委員)距離を何mと決めると候補地が無くなる可能性があるので、候補地毎の一覧表を作成し、比較するしかないのではないか。
  • (星子委員)道路からの距離は、運搬コストを考えると近い程良いと考えるのか。
    →そのとおりである。
  • (西委員)地下水への影響を考える必要があるが、地下水脈のデータはあるのか。
    →水源のデータは示しているとおりであるが、水脈は現地調査等で詳しく調査しないと判らない。
  • (西委員)道やトンネル等を造る際に、地面を掘ったら水が出なくなったということがよくある。
  • (篠原会長)谷地形を利用するので、あまり掘ることはない。水脈を考えたら候補地を選定できない。
    →水が漏れないように対応する。
  • (鈴木委員)処分場から水が漏れる前提で考えた方がよい。
  • (篠原会長)水漏れを止める方法は様々ある。
  • (堤委員)表層地層を調査して明らかに浸透性のある地層の候補地は除外すべき。
  • (嶋田委員)粉じんの飛散距離等のデータがあれば住宅からの距離等の目安となるのではないか。水源からの距離は、漏洩した場合を考えて具体的数値が決められるのではないか。
  • (篠原会長)粉じんの飛散距離等は計算できる。私も北九州で経験がある。粉じんは、1km離れれば十分と思われる。
  • (西委員)臭いはどうか。
  • (篠原会長)臭いは、1kmではダメだろう。
  • (江越委員)個別候補地の7箇所のうち、5、7番は地下水の問題があり候補地としては不適である。谷地形は水俣の災害の例になる場合がある。極力、命に係ること、環境に係ることは優先すべきであり、ある程度事務局で案を作成して欲しい。
  • (篠原会長)本来ならこの検討会でそれを出して論議すべきだった。
    →事務局の作業が間に合わなかった。今後、十分検討して案を出したい。
  • (江越委員)全国でも公共関与の事例が30程度あるので、設置や運営についてうまくいっている施設、うまくいってない施設を調査して出して欲しい。
    →どこも反対はある。ねばり強くやってうまくいった。また、三重県のように昔から公共関与で処分場を設置している所は、県民の理解があり、うまくいっている。
  • (篠原会長)全国の事例について資料を出して欲しい。
  • (鈴木委員)この評価項目で選定した候補地は、その後どうなるのか。
    →もう1回総合評価する。その時は、建設コスト、詳細な現地の状況等を示せる。
  • (鈴木委員)最終的には、容量140万立法メートルのものを1箇所に決定するのか。
    →1箇所又は、複数箇所の場合もある。前の検討会では、予備を含めて選定するという意見もあった。
  • (篠原会長)最初に候補地をプールして選定し、その後は、事務局の判断で決定するという考え方である。
    →候補地を選定する時の項目として資料1の8、9ページに思いつくのを記入した。これに基づいて候補地を選定したい。
  • (篠原会長)水源の真横等は除外すること。また、土石流の発生する場所は避けた方が良い。
  • (嶋田委員)流域の位置関係とは何をイメージしているのか。
    →県外の規制状況は把握しきれないので、県外へ水が流出する場所は避けたいという意味である。
  • (篠原会長)同感である。もめている県もあり、大変である。
  • (堤委員)候補地を絞り込む際の過程の資料を提示して欲しい。
    →了解。候補地を十数に絞り込む前の段階で相談したい。
  • (前鶴委員)反対運動でよく言われることが、通学路のことがある。従って、学校を考慮する必要がある。
  • (鈴木委員)処分場から水は漏れるという前提で考えることをお願いしたい。漏れた時のことを考えて地質をよく考えるべきだ。
    →了解。
  • (乗富委員)埋立高は容量の確保が前提にあると思うが、堰堤高は20m以上になってもよいのではないか。
    →資料1の3頁は例示で記入している。現場においては、変わる場合もある。
  • (乗富委員)小さい処分場を複数造ると、ランニングコストが掛かるので1箇所がよいと思う。
  • (篠原会長)ランニングコストの検討も必要である。
    →この候補地の中でも、堰堤高15mで200万立法メートルを確保できるものもある。
  • (嶋田委員)個別候補地7箇所の扱いはどうするのか。規制状況がない場所だけ入れるのか。
    →今後、客観的に抽出した候補地と同じレベルで作業をすることになる。
  • (嶋田委員)個別候補地の5、7番等は、選び方のプロセスが違うのではないか。
    →今後は、同じプロセスの中で絞り込む。
  • (嶋田委員)最後まで個別候補地と客観的に選定した候補地が残った場合どうするのか。
  • (篠原会長)個別候補地を検討会として認めるかどうかだ。
    →5、7番は地下水等の面で候補地としては厳しい。
  • (篠原会長)厳しいとかそういう問題ではない。ここで落とすかどうかだ。5、7番に限らず2番も同じだ。
  • (鈴木委員)個別に何をどのような理由で落とすか説明して欲しい。
    →個別候補地の2番は、活断層直上で、5、7番は、かん養機能保全及び地下水保全指針対象区域のため今回候補地から除外するという整理でいかがか。
  • (篠原会長)今の説明で、我々も了解。
  • (田中委員)同じ地域に幾つも処分場がある状態を避けるべきだ。既存の処分場との距離を考慮すべきだ。
    →既存の処分場からの直線距離を今度の検討会で示したい。
  • (篠原会長)既存の処分場との距離についても項目に入れること。他に意見はないか。
  • (伊津野委員)先程の評価項目に対する重み付けはどうするのか。
    →重み付けは考えていない。どれも大切である。道路からの距離は、他の項目と観点が違う。事務局としては、134箇所についてすべて調査したい。
  • (篠原会長)重み付けを頭に入れて色んな評価手法でやって貰った方が良い。
  • (伊津野委員)健康上の項目を最優先に営業上の項目とは、分けて考えるべきだ。
  • (篠原会長)確かにそのとおりである。
    →順位付けをすると作業は容易になるが、選定作業は、試行錯誤しながら行う。
  • (篠原会長)事務局で知恵を出して行うこと。
  • (江越委員)今後、個別候補地として候補地が出た場合も追加して論議して欲しい。

事務連絡

 次回の検討会は、11月下旬頃までに開催予定

会議資料
地図
(3)候補地地図
  • 候補地位置図 1
  • 候補地位置図 2
  • 候補地位置図 3
  • 候補地位置図 4
  • 候補地位置図 5
  • 候補地位置図 6
  • 候補地位置図 7
  • 候補地位置図 8
  • 候補地位置図 9
  • 候補地位置図10
  • 候補地位置図11
  • 候補地位置図12
  • 候補地位置図13

 (注)(3)の地図については、ファイル容量の関係により、省略しています。
 閲覧を希望される方は、県庁情報プラザ(新館1F)にてご覧になれます。

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)