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平成15年度第2回熊本県産業廃棄物処理施設建設候補地検討会専門家会議議事概要

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0002308 更新日:2020年8月1日更新

日時

平成15年7月31日(木曜日) 10時00分~12時00分

会場

熊本県庁行政棟新館8階801会議室
熊本市水前寺6丁目18番1号

出席者

  • 会長 篠原亮太(熊本県立大学環境共生学部教授)
  • 委員 内野明徳(熊本大学理学部教授)
    • 嶋田純(熊本大学理学部教授)
    • 堤裕昭 (熊本県立大学環境共生学部教授)

委員は、五十音順

  • 事務局
    • 菊地健太郎(環境生活部廃棄物対策課長)
    • 五嶋道也(環境生活部廃棄物対策課公共関与推進室長)
    • 坂田秀雄(環境生活部廃棄物対策課環境生活審議員)
    • 宮下勇一(環境生活部廃棄物対策課課長補佐)

他3名

内容

  1. 開会
  2. 議事
    1. 第1回専門家会議における意見等への対応について
    2. 第1段階における規制地域等のデータについて
    3. 第1段階における規制地域等の項目(案)について
    4. 第3段階における評価項目(案)について
    5. 候補地拾い出し要件(案)について
      • 委員からの意見を踏まえて事務局で検討を進め、次回以降の検討会において審議することとした。
  3. 閉会

委員からの意見等

  • (事務局)本日欠席の鈴木委員に、事前にご意見を伺いにいったところ、(1)希少動植物に関して過去のアセスの実績を整理しておいた方が良いのではないか。(2)数十から十数カ所に候補地を絞る段階で、表層地質図等で火山岩地質ではなく堆積岩地質に 絞ってはどうか。との2点のご意見が出た。(1)については今後、候補地を決めていく中で、もしあれば実績をみていくことにしたい。(2)については、現在どの項目にも入ってないので、評価項目に入れてはどうかと考えている。ご意見を伺いたい。
  • (議長)そういうデータ(地質)は手にはいるのか。
    →(事務局)環境政策課作成のGISデータには入っている。
  • (堤委員)火山岩は弱いのか。
  • (議長)火山灰で堆積されるところは弱い。
    →(事務局)一律には難しいので、規制地域ということではなく実際現場を見て評価するのであれば可能かと考えている。
  • (嶋田委員)場所を決めた後に評価した方が良い。
  • (議長)第3段階の「評価項目」とすることでよろしいか。(各委員了承)
  • (議長)前回の専門家会議における意見に対する県の対応が事務局から説明されたが、データについては、かなり最新のものに代えていただき、努力していただいているようだ。
  • (嶋田委員)水道水源については第3段階で細かく検討するということか。
    →(事務局)第1段階では「点」として外して、第3段階でもう一度、利水状況として見直すということ。
  • (議長)「点」で示されている水道水源は、現在使われているのか。
    →(事務局)平成7年のデータと、今回新しくしたデータである平成12年のデータを見比べたところ、だいぶ変わっていた。使われていない水源は、新しいデータでは消してある。新たに出ているものもあった。
  • (議長)「点」として除外するのが第1段階。後は第3段階でおさえていくということでよろしいか。(各委員了承)
  • (内野委員)希少動植物は事業アセスで考えるとか、アセス審査会に相談するとか、希少動植物の場合ケースバイケースなので、第3段階でやればそれで良いのではないか。
  • (事務局)希少種等のランクによって保存の方法に違いがあるのか。希少種は移転して保存することが適当というわけではないが、それが現実的であるとか。
  • (内野委員)移転できるものとできないものがある。また、全国のランキングと熊本のランキングが必ずしも一致するものではない。全国で数が少なくても熊本ではたくさんあるというものもあるし、熊本では数個体しかないものでも全国的にはたくさんあるというものもある。全国ではかなりの希少種だけれども熊本県ではかなりあるということであれば、移してもよいだろうという話になることもあるかもしれない。しかし、熊本県が分布の南限だとか北限だとかいう話であれば、それは移すわけにはいかない。このようなことから、かなりケースバイケースだと言える。
  • (議長)そういったケースバイケースがあるといった前提でアセスを実施しなければならない。
  • (堤委員)アセスをコンサルタントに委託する時のやり方、条件等をしっかり付けておかないと、価格競争で安く落としたコンサルタントが受託すると、ものすごくいい加減なアセスをする業者がいる。
  • (内野委員)私たちが見た時に、こんなの絶対いるはずがないというのがいたり、絶対いるはずのものがいなかったりすることがある。
  • (議長)しっかりしたアセスの会社は各分野に先生を置いている。アセスを委託する際には項目を整理して、本当は委員会に見てもらった方が良い。
    また、アセスの出来具合で住民の納得度が違う。慎重にやるべき。
  • (議長)
    候補地の数だが、委員会の方で10カ所程度持っていて、5カ所くらいでアセスをやって、3カ所はオプションで持っていた方がいいという話をした。県の方の説明ではちょっと違っていて、やってみないと何箇所になるかわからないということだったが、ある程度は目標値をもっていた方がいいと思う。
    →(事務局)県としては、できるだけ候補地を絞ってもらった方が良い。各分野の方々の御意見を聞いて候補地を決めた、という理屈の上では、ある程度絞っていただいた方が良い。
  • (内野委員)あまり絞りすぎると、後で非常に貴重な動植物が出てきて、そこで候補地が消えてしまう。そうなると候補地が足りなくなるおそれがある。
  • (議長)候補地としては目安として10カ所ぐらいあった方がいいのではないか。また、アセスは多めにしておいた方が良い。候補地を3カ所決めて3カ所アセスを実施するのは危険。2~3カ所多めにして、5カ所ぐらいで実施した方が良い。後で削るのは簡単だが、増やすのは、後1年待たなくてはならない。それだけのリスクのために、お金を出すことはしかたがない。
  • (嶋田委員)10カ所選んだ中にランキングがあるんだと思う。そのランキングの高い順からアセスをやっていって、駄目だったら次という、そういったオプションを作っておかないといけないだろう。
  • (議長)1年間遅れたら大変なことになる。また全部やり直しになる。半年アセスをやって危なかったら、次の優先順位のものに手を付けられる。これをまた最初から選び直すとなると大変なことになる。10カ所を会議として決めておいて、そこから事務局が選ぶことは自由。10カ所は委員会で選ばれたものとしてのお墨付きがある。3つだけ決めろとか5つだけ決めろということだと、候補地が無くなった場合はまた委員会を開かないといけない。
    →(事務局)そこは多少柔軟に対応したい。一応3~5カ所にしているが、十数カ所の段階から3~5になる段階で、間口をあけておくということか。
  • (堤委員)実際アセスをやるのは3カ所としても、その10カ所は10カ所のままキープしておけばいい。
  • (議長)全部アセスをしなければならないということではない。
    →(事務局)希望としては、残る箇所数が10カ所として、10箇所あるうちの何故この場所なのかという話になるので、できれば10カ所のうちのランキングを付けていただければいいのだが。
  • (議長)候補地についてはランキングをつけたものを用意するということで、数については10にするか9にするか、それは事務局に決めていただく。
    →(事務局)ランキングは緩やかなものが良い。
  • (議長)それは事務局の中で、A~Cのような分類でやってほしい。
  • (嶋田委員)建設反対派は水の問題とか動植物の問題とかを全面に挙げて反対してくると思う。それに対してはきちんとアセスをやっているんだということを出すことによってかえって、ものの通りが良くなる。何故その場所を選んだのか等をきちんと言えるようにしておいた方が良い。他の公共構造物と違って、これは場所を変えても成り立ちうるもの。そういう意味では、この場所で駄目ならこの場所、といったものを出してもいいと思う。ダム、堤防とかの類はどうしてもこの場所に作らないと、というものがあって、別の要素で駄目ということがあるが、それとは違う。
  • (内野委員)だからこそ、そこに決めたという前提をはっきりしておかないといけない。
  • (議長)アセスは説得するための手続き。みんなが納得するような手続きをちゃんと踏まえないといけない。
  • (嶋田委員)多分民間は、最初に場所ありきでやるから、いろんな問題が起こるんだと思う。公共は、きちんと手順を踏んで一番リスクの少ないところに作るというのが公共でやることのメリットだ。
  • (議長)最後に、海面埋立の件については、前回、一応リセットしたのだが。
  • (内野委員)市町村から候補地の推薦があった場合は考えるというような説明があったが、そういう可能性はあるのか。
    →(事務局)それはまだわからない。候補地が出るかもしれないし、出ないかもしれない。
  • (議長)熊本では海面埋立の経験がないので無理だろう。
  • (内野委員)熊本は、海に関してはナイーブ。
    →(事務局)考え方として、事業化が難しいから候補地から落とすというやり方では、陸上になった場合に河川や地下水に影響があるので、落とすべきとの意見も考えられる。価値観の問題で、川の水がすばらしいという人もいれば、地下水が大事だという人、景観が大事だという人もいることから、事業化が難しいという観点で落とすというのは、この段階ではまずい。もうちょっと別の観点で、例えば法規制がかかっていて難しいとかということで落としていくのならいいのかな、と思う。
  • (内野委員)それでもいいけれども、そういうマイナス要因がいっぱいあるということ、また、希少動物が必ず出てくるとか、そういう場所から、いろいろ言ってくる事に対する覚悟があればいいが。
  • (議長)熊本は海面埋立に関する経験がないから難しい。
    →(事務局)あるのは、熊本港とか八代港とかでしゅん渫土砂の埋立がある。
  • (議長)産業廃棄物を入れるのとは違う。
    →(事務局)9月の段階で何十カ所か候補地を出したいが、その時は今のご意見を踏まえて出したいと思う。
  • (議長)潮の流れとか、赤潮の発生とか、1年間で海の状況はどんどん変わるので、海のアセスはかなり費用がかかる。。
  • (嶋田委員)大規模な水の流動から考えると、山よりも相対的に海の方が地下水としては流出になる。大きな意味では海の方がリスクは少ないはず。
  • (堤委員)海は台風が来たときに、上から海水をかぶってはまずい。それを防ぐためのフェンスを作らなくてはならないし、それは不可能だろう。
  • (議長)熊本は、台風を海の方から迎え撃つような地形になっているので、北九州とは違い、心配な面がある。
  • (議長)考え方として、海面については、積極的にはやろうとするものではない、とか。平等な視点から陸上、海面とも調査をして、私達も積極的には進めるつもりはない、ということであれば、良いと思う。陸上埋立は現実に処理場は陸上に現存します、経験もあるし、ということでしょうね。
    →(事務局)海面埋立としては苓北火電の例がある。
  • (議長)石炭灰であるから、物が違う。
  • (議長)地図の方は変わったところは。
    →(事務局)「水源」が資料のP20、全部を重ね合わせたものがP21にある。この白地のところから拡大図を見て候補地を拾い出すことになる。
  • (議長)現存している管理型最終処分場の位置図がほしい。あまり同じ所に重なると、住民からの反発が強まるので。
    →(事務局)遮断型は必要ないか。
  • (議長)遮断型の方が安心感がある。あれだけ堅牢だし、屋根まであるので。本当は遮断型の方が危ないが、防御があれだけ厳しいので安心感がある。
  • (議長)評価項目は、「道路からのアクセス」と「地質」が追加されたということで良いか。
    →(事務局)はい。
  • (議長)拾い出しの要件は前回と同じなので、これでよろしいか。(各委員了承)
  • (事務局)議会では産業廃棄物対策特別委員会が設置された。場所が決まってくると特別委員会で十分議論していただけると思う。9月、12月が議会なので、それと検討会の数十カ所の候補地が出る部分と最後に絞ってくる部分でスケジュールがちょうど一致している。検討会での検討状況は逐一、議会でも報告していく。
  • (議長)検討会と議会とのジョイントは。
    →(事務局)特別委員会の委員長、副委員長と意見交換会みたいなものをやってはどうか、とのアイデアはあると考える。具体的にいつ、どうやってやるかということは、状況を見ながらになる。
  • (議長)ちゃんとやっておかないといけないと思う。結論を求めるのではなく、民意というか、県民はどういう気持ちであるのかということを出してもらう必要がある。
    →(事務局)やり方は懇談会みたいな形でやるとか、いろいろあるとは思うが、そこはまた会長とご相談したい。
  • (議長)個人的には、委員みなさんが出席した方が良い。やはり全員が責任を負うのであるから。議会も、呼びかけて来れない人はそれで良い。こちら側も同じ。
  • 事務連絡
    次回の専門家会議の日程
    日時:平成17年8月4日 午後2時から
    会場:県庁行政棟本館5階 審議会室

会議資料

6 地図(注)

 (1)自然的要件規制区域
 (2)防災的要件規制区域
 (3)土地利用的要件規制区域
 (4)海域的要件規制区域
 (5)文化的要件規制区域
 (6)その他制約区域
 (7)法規制等区域図
 (注)(1)~(7)の地図については、ファイル容量の関係により省略しています。
 閲覧を希望される方は、県庁情報プラザ(新館1F)にてご覧になれます。

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