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【環境】地下水の合理的な使用・地下水涵養に関するよくある質問(地下水使用合理化編)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0005516 更新日:2020年8月1日更新

地下水の合理的な使用に関する御相談でよくある質問

熊本県地下水保全条例に基づく地下水の合理的な使用に関して、よくある質問を掲載します。

Q1:「地下水の合理的な使用」とは何ですか?

A:節水、雨水の使用、水の循環使用、再生水の使用などに取り組み、水の使用量を減らすことにより「地下水の採取量を抑制すること」をいいます。

Q2:「地下水使用合理化指針」とは何ですか?

A:本県の宝である限りある地下水を将来にわたって守り継いでいくためには、節水や水利用の合理化に取り組むことにより、可能な限り地下水の採取量を抑制する必要があります。
 事業者、行政、県民が総合的・計画的に地下水の合理的な使用に取り組むための考え方や具体的な取組内容を定めたものが「地下水の合理的な使用の促進に関する指針(地下水使用合理化指針)」です。

Q3:合理化対策には具体的にどのようなものがありますか?

A:地下水使用合理化対策の具体的な取組みとしては、節水機器(節水トイレ、節水コマ等)の設置、雨水利用設備(雨水貯留タンク等)の設置、循環・再利用装置の設置(冷却塔、ボイラー等のドレン水回収、洗浄用水等の循環・再利用等)などがあります。

Q4:地下水採取量は減少傾向にあるのに、なぜ地下水使用合理化に取り組まなければならないのですか?

A:地下水は、地質、降水量等の自然条件や、地下水の採取量、涵養域の増減等の人為的な要因の影響を受ける、限りある資源です。近年、農業用や工業用の地下水採取量は減少傾向にありますが、主に生活用水として利用される水道用水の採取量はほぼ横ばいとなっています。
 また、市街地の進展や宅地造成等による涵養域の減少により地下水の涵養量が減少していることが課題となっています。
 くまもとの貴重な地下水を将来にわたり守り継いでいくためには、地下水採取者や地下水を利用する方全てが地下水使用量の削減に取り組み、地下水量の保全に努めることが非常に重要であると考えます。

Q5:地下水を採取していますが、具体的に何をすればよいのですか?

A:地下水は本県の宝である「公共水」です。地下水を採取されている方は、その認識を持ちながら、自らの地下水の利用実態や地下水を利用している施設の状況などに応じて、主体的・計画的に地下水使用合理化に取り組んでいただきたいと考えます。
 特に、地下水採取について県知事の許可を要する方(許可採取者)は、水量測定器を設置して地下水の採取量を正確に把握するとともに、許可申請時に「地下水使用合理化計画書」を作成し、自身の地下水の利用状況に合った適切な地下水使用合理化対策を計画的に講じていただきたいと考えます。加えて、毎年度、地下水使用合理化計画の取組状況についてのご報告をお願いしています。

Q6:県民は何をすればよいの?

A:地下水を利用している方は、各家庭や学校、事業所等において、蛇口をこまめに閉めるといった節水行動の実践、節水コマなどの節水器具の導入、雨水タンクの利用などにより、地下水の使用量の削減に取り組んでいただきたいと考えます。
 また、建築物の建築・改築・設備更新を行う際に節水型機器等を導入すると、より効果的に地下水使用合理化に取り組むことができます。

Q7:許可採取者ですが、特に何も合理化対策に取り組んでいません。

A:地下水の合理的な使用に取り組むためには、まず自らの事業に必要となる適正な地下水量を把握するとともに、水量測定器を設置し地下水の採取量を正確に測定することが必要です。そのうえで、地下水の使用形態に応じて、節水型機器等の導入や水の循環使用等といった合理化の取組みを行っていただくことになります。
 また、許可採取者は、将来に向けて合理化対策に効果的に取り組むことを目指し、中長期的かつ計画的に合理化対策に取り組むこととされています。現時点で地下水使用合理化に取り組んでいない場合、地下水採取の許可申請時に提出が必要となる「地下水使用合理化計画書」には、今後の合理化対策の予定(節水コマの設置、設備更新時の節水型機器の導入など)の記載をお願いしています。

Q8:地下水の合理化量(削減量)はどのように計算するのでしょうか?

A:具体的な合理化量の計算方法の例は、下記のとおりです。

  • 例1)冷却塔(クーリングタワー)の場合
     1年間の合理化量=(1時間当たりの循環水量×1日当たりの運転時間−1日当たり補給水量)×年間使用日数、又は
     1年間の合理化量=1時間当たりの循環水量×(1−補給率)×1日当たりの運転時間×年間使用日数
  • 例2)浴場水等の循環・再利用の場合
     1年間の合理化量=1時間当たりの循環機等の処理能力×1日当たりの運転時間×年間使用日数
  • 例3)節水トイレの場合
     1年間の節水量=設置箇所数×1日平均使用回数×1回当たり節水量(リットル)×年間使用日数÷1000
  • 例4)節水コマ設置の場合
     1年間の節水量=設置箇所数×1日平均使用回数×1回平均使用時間(秒)÷60秒×1分当たり節水量(リットル)×年間使用日数÷1000
     ※合理化量の計算方法の詳細又は上記以外の合理化量の計算方法については環境立県推進課までお尋ねください。

Q9:地下水使用合理化に取り組まない場合は何かペナルティがありますか?

A:地下水使用合理化指針では、地下水使用量に関する一律の削減目標は設定されておらず、各自が計画的に地下水使用合理化に取り組むこととされています。許可採取者が、長期間全く地下水使用合理化に取り組まない場合には、勧告や氏名等の公表が行われることもあります。

Q10:地下水以外に河川水を水源とした上水道(又は工業用水道)も使用していますが、この場合、合理化計画はどのように記載するとよいでしょうか?

A:「地下水使用合理化計画書」には、原則として地下水を利用している設備等に関する合理化対策について記載してください。河川水を水源とした上水道や工業用水を併用している部分について合理化対策を講じている場合は、可能であれば地下水以外の水使用量と地下水使用量との按分により地下水の合理化量を算出してください。
 なお、河川水を水源とする水の合理化対策等については地下水使用合理化計画書には記載しなくても構いませんが、これらについて計画書の「特記事項」欄に積極的に記載することは可能です。
地下水と河川水を併用している場合の例示

Q11:「水の循環率」とは何ですか?

A:「水の循環率」とは、「地下水(地下水を水源とした上水道等を含む。)の使用量に対して循環使用している水量の占める割合」をいいます。