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市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)について
近年、特に市販薬を過剰に摂取する、いわゆる「オーバードーズ」が深刻な社会問題になっており、注意が必要です。
オーバードーズについて
「オーバードーズ(overdose)」とは、1回あたりの薬の使用量(dose)が過剰(over)であること、または薬物の過剰摂取に至る行為のことをいいます。
医薬品は、安全に効能効果を発揮するために、適切な用法や用量が定められています。市販薬の中には、用法・用量を守らずに過剰摂取(オーバードーズ)すると、健康被害を生じたり、依存症になってやめられなくなる場合があります。
オーバードーズの背景
「オーバードーズ」は、特に若年者を中心に広がっており、過剰摂取する若者は、学校や職場での人間関係や家族など悩みを抱えている場合が多く、現実逃避や精神的苦痛の緩和のために、手を出してしまう傾向があります。
市販薬の過剰摂取により、眠気や疲労感がなくなったり、ふわふわした気分になったりすることがありますが、これらの効果は一時的であり、効果が切れると不快な気分になり、同じ効果を期待して過剰摂取を繰り返してしまいます。過剰摂取により亡くなってしまう事例が発生するなど、社会問題となっています。
薬は正しく使いましょう
薬局やドラッグストアでは、医薬品を適正に使用していただくことを目的として、薬の販売時に薬剤師や登録販売者が症状を確認したり、薬の注意事項などに関して情報提供を行っています。
薬を購入する際は、薬剤師や登録販売者の説明をよく聞き、医薬品の添付文書をよく読んで、正しく使いましょう。
一人で抱え込まずにご相談ください
市販薬のオーバードーズをやめられない方やそのご家族、一人で抱え込まずご相談ください。
熊本県熊本市東区月出3-1-120
096−386−1166(相談電話)
※熊本市にお住まいの方は「熊本市こころの健康センター」にご相談ください。
薬局、店舗販売業の開設者のみなさまへ
令和5年12月19日付で、厚生労働省より以下の通知が発出されております。一般用医薬品の適正販売及び適正使用について、引き続きご留意ください。