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食品営業施設における被災後の衛生対策について
飲食店や食品製造業などの食品営業施設が被災し、停電、断水、浸水等が回復した後、営業再開する場合は、以下の点に留意してください。
停電した場合
停電したときは、冷蔵庫や冷凍庫の温度が上昇し、保管していた食材が痛んでいる可能性があります。
- 温度が上がってしまった要冷蔵品や冷凍食品は、消費(賞味)期限内であっても安全性の保障はできませんので、廃棄しましょう。
- 保管温度や期限表示のない食材は、腐敗や変敗等を確認し、状態の良いものだけを加熱して使用しましょう。
浸水した場合
- 浸水した食材、調味料、衛生用品(マスク、ペーパータオル、ふきん等)などはすべて廃棄しましょう。
- 洗浄、乾燥、消毒が難しい木製の調理器具等は、廃棄しましょう。
- 施設、設備の清掃・消毒をしましょう。
浸水した施設を清掃・消毒するときは次の資料を参考にしてください。
【参考資料】 - 調理器具の洗浄、消毒をしましょう。
汚れを完全に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム溶液や煮沸など、食中毒予防のために普段から行っている消毒を行い、乾燥後は衛生的に保管しましょう。消毒方法は、上の参考資料(3)、(3)-2を参考にしてください。
断水した場合
- 水道水は水道事業者の指示に従って使用を再開してください。濁りが消え、水温が一定になるまでしっかり流し、味やにおい等に異常がないか確認しましょう。
- 井戸水を使用している場合、濁りや殺菌装置の作動状況を確認してください。井戸が被災した場合、水質が変わっている可能性がありますので、水質検査を実施し安全性を確認してから使用しましょう。
その他
- 浸水した電気設備は、異常がないか業者に確認してもらいましょう。冷蔵や加温等の機能がある場合は、必要な温度が保てるか確認してから使用しましょう。