ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 組織でさがす > 健康福祉部 > 健康危機管理課 > エイズってなあに

本文

エイズってなあに

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0004991 更新日:2023年9月13日更新

あなたと、あなたの愛する人を守るため、そして、エイズ患者等に対する差別や偏見をなくすために、エイズについて正しい知識を持ちましょう

H30~R4までの感染状況

近年のHIV感染者及びエイズ患者の報告数は、全国では減少していますが、熊本県では増加しています。

また、熊本県のいきなりエイズ(新規報告数に占めるエイズ患者の報告数)の割合は、全国に比べ高い水準にあります。

エイズ報告数(熊本)エイズ報告数(全国)

 

いきなりエイズ

 

年代、性別では男性の20~50歳代で多く報告されています。

年代・性別

エイズって何?

エイズ(AIDS 後天性免疫不全症候群)とは?

Acquired(後天性):遺伝が原因でおこるのではなく、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が感染することで

Immune(免疫):病原体への抵抗力が

Deficiency(不全):十分に機能しなくなり

Syndrome(症候群):その結果、引き起こされるさまざまな症状の総称です。

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)とは?

Human(ヒト):ヒトに感染

Immuno-Deficiency(免疫不全):病原体への抵抗力を働かないようにしてしまう

Virus(ウイルス):病原体のことです。

感染と予防

 HIVは空気感染しません。会社、学校などでの日常的な接触でも感染しません。
 これまでの研究から、血液・精液・膣分泌液・母乳の4つが感染源であることがわかっています。
 これらの体液を通じて、HIVがからだの中に十分量入るとHIVに感染します。

(1)性行為による感染

 最も多い感染経路です。
 無防備な性行為は感染の可能性が高くなります。
 コンドームを正しく使用しましょう。

コンドームのイラスト

(2)血液を介しての感染

 HIVが存在する血液の輸血、または覚せい剤などの依存性薬物の回しうちによる注射器具の共用などによって感染します。
 現在、日本では献血された血液は厳重な検査により最高水準の安全が確保されています。
 血液凝固因子製剤は、現在加熱処理が行われているので、感染の心配はありません。

(3)母子感染

 お母さんがHIVに感染していると、妊娠、出産、授乳を通じて赤ちゃんに感染することがあります。
 お母さんが治療薬を飲むことや母乳を与えないことで赤ちゃんへの感染を2%以下に抑えることができます。

お母さんのイラスト

感染が心配な場合は

 HIVの感染は、血液中にHIVに対する抗体があるかどうかを検査することでわかります。

 HIVに感染してから抗体ができるまで、6~8週間かかるといわれています。正確な判定をするためには、感染の危険性のあった日から12週間以上経ってから検査を受けるようにしましょう。

 感染の危険性があった日
  ↓
 8週間未満 血液検査で正確な判定不可
  ↓
 12週間以上 血液検査で正確な判定可能

保健所の検査、相談体制

 保健所では、検査したその日に結果を聞くことが出来る「即日検査」を実施しています。この検査は、検査開始(採血)から1時間程度で結果が判明します。
 なお、エイズの検査は無料、匿名で受けられますが、事前の予約が必要です。
 事前に電話でご確認ください。

即日検査

※HIV抗体検査と同時に性感染症(梅毒・性器クラミジア感染症)、B型・C型肝炎の検査も受けられます。但し、結果判明まで1週間程度かかります。

熊本市保健所におけるエイズ相談・検査について、詳しくは熊本市ホームページ<外部リンク>をご覧ください。

HIVとエイズ(AIDS)に関するQ&A

HIV感染に対しての治療はないのですか?

 体内のエイズウイルス(HIV)を死滅させる治療法はまだ見つかっていませんが、治療法の進歩によりHIVに感染していても早期に感染を発見し、早く治療を開始・継続することによりエイズの発症を防ぐことができ、HIVに感染していない人と同等の生活を送ることが期待できるようになりました。

 また、治療を継続して体内のウイルス量が減少すれば、HIVに感染している人から他の人への感染リスクが大きく低下することも確認されています。

治療、薬のイラスト

もし、職場の同僚や友人にHIV感染者がいたらどうすればいいの?

 日常生活で感染する心配はありません。これまでと変わらない態度で接しましょう。がんや心臓病、肝臓病、糖尿病などの病気にかかっている方と同様に接することがエイズの問題を理解する一つの方法です。

HIVに感染している人がけがをして出血したらどうすればいい?

 消毒液で血を拭き取り、傷口をきれいにしてください。エイズウイルスは、高温や水洗、アルコール消毒に弱いウイルスです。皮膚についただけでは感染しませんが、汚染された血液には触れないように使い捨ての手袋を着用するなど注意しながら処置してください。

 もし、手に血液がついた場合は、すぐに石けんと流水で洗うようにしてください。

感染したかもしれないのですが、検査はいつ受けたらいいの?

 感染の危険性のあった日から12週間(3ヶ月)以上経ってから検査を受けましょう。
詳しくは、『感染が心配な場合は?』に掲載しています。

HIV感染やエイズのことをもっと詳しく知りたいんですが・・・

 県の健康危機管理課や保健所に連絡してください。

 エイズについての質問にお答えします。匿名の電話相談にも応じています。また、必要に応じて検査機関や医療機関を紹介します。

 県庁健康危機管理課(電話 096−333−2240)
 保健所 ⇒ 保健所で実施している検査(HIV抗体検査等)について

HIVとエイズ(AIDS)についての情報(報告数等)

全国と熊本県のHIV感染者及びエイズ患者の状況

厚生労働省エイズ動向委員会報告(令和4年1月1日~令和4年12月31日)

全国

熊本県

HIV感染者

エイズ患者

HIV感染者

エイズ患者

632人 252人 7人 9人

日本の患者・感染者報告数の累計(昭和60年~令和4年)

HIV感染者
 

全国

熊本県

男性

女性

合計

男性

女性

合計

異性間性的接触

3,915人

1,779人 5,694人 13人 10人 23人
同性間性的接触  ※1 14,649人 6人 14,655人 92人 0

92人

静注薬物使用 78人 6人 84人 1人 0 1人
母子感染 26人 19人 45人 1人 0 1人
その他 562人 76人 638人

9人

1人

10人

不明 2,015人 725人 2,740人
合計 21,245人 2,611人 23,856人 116人 11人 127人
エイズ患者
 

全国

熊本県

男性

女性

合計

男性

女性

合計

異性間性的接触 2,810人 540人 3,350人 21人 2人 23人
同性間性的接触 ※1 4,535人 5人 4,540人 51人 0 51人
静注薬物使用 62人 7人 69人 0 0 0
母子感染 11人 9人 20人 0 0 0
その他 330人 44人 374人

12人

2人

14人

不明 1,905人 293人 2,198人
合計 9,653人 898人 10,551人 84人 4人 88人

 ※1 両性間性的接触を含む。

 (熊本県は令和4年末時点の確定値、全国は令和5年3月22日時点の速報値)

レッドリボンについて

レッドリボンは、HIV感染者・エイズ患者への理解と支援の意思を表すシンボルです。

あなたが、エイズに関して偏見を持っていない、エイズと共に生きる人々を差別しないというメッセージです。

エイズを克服するために、レッドリボンを知り、レッドリボンを身につけることによって、エイズについて、みんなで考えてみましょう。

レッドリボン

エイズ関連リンク

  • このホームページで使用しているイラストは、「カルテット WHAT IS AIDS? エイズってなに?」(平成20年度厚生労働科学研究費補助金新興・再考感染症研究事業「感染症への国民啓発に効果的なリスクコミュニケーション方法と教育方法に関する研究」研究代表者 丸井英二:順天堂大学医学部公衆衛生学教室)から転載しています。