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麻しん(はしか)について

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0004898 更新日:2020年8月1日更新

 麻しんについては、平成27 年3月27 日付けで、世界保健機関西太平洋地域事務局により、日本が麻しんの排除状態にあると認定されましたが、全国的には、その後も渡航歴のある患者や、その接触者からの患者の発生も散見されております。

症状

 麻しんの初期症状は、発熱とカタル症状(咳、鼻水、眼球結膜の充血等)です。これらが数日続いた後、口腔内に麻しんに特徴的とされる白い粘膜疹(コプリック斑)が現れます。コプリック斑が出現すると、一旦体温は下がったかのように見えますが、すぐに高熱となり、体に赤い発疹が出始めて、全身に広がります。肺炎、中耳炎等を合併することが多く、麻しん患者1,000人に一人は脳炎を合併し、命に関わります。空気感染、飛沫感染、接触感染で感染伝播し、基本再生産数(感受性者の集団で、一人の患者が平均何人の人に感染させるかを表す数字)は12~18と極めて高く、どんなに広い場所(例:コンサート会場や体育館等)であっても、免疫がなければ同じ空間にいるだけで感染し発症する危険性が高くなります。

麻しんウイルスに感染後、約10-12日の潜伏期間を経て発症してきますので、麻しん含有ワクチンの接種歴がなく、発熱、咳、鼻水、眼球結膜の充血等のカタル症状を認めた場合は、約10~12日前の行動を思い出し、特に、海外や人が多く集まる場所に行っていた等がある場合は、麻しんを疑って、事前に医療機関に電話連絡してから受診していただけるようにご連絡いただくことも感染拡大を予防するためには大切です。

医療機関の皆様へ

 麻しん患者が感染性を有する時期に、広範囲の不特定多数の者に接触した場合、広範な地域において麻しん患者が発生し、医療機関を受診する可能性があります。医療機関では、問診項目の中に、麻しん含有ワクチンの接種歴、最近の渡航歴、最近の国内旅行歴、最近国際空港や人が多く集まる場所に行ったことがないか、を含めていただくことで、早期診断に繋がります。

 特に、麻しん患者が最初に受診する可能性のある医療機関(内科、小児科、皮膚科、救急等)の皆様におかれましては、発熱や発しんを呈する患者が受診した際は予防接種歴の確認など麻しんの発生を意識した診療を行い早期診断ならびに感染拡大予防策を講じてくださいますようお願い申し上げます。

 なお、麻しんと臨床診断した場合は、直ちに最寄りの保健所に「麻しん発生届」の提出をお願い申し上げます。

 また、麻しんの感染力の強さに鑑みた院内感染対策を実施していただけますようお願いいたします。