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HACCPについて
🍎 HACCPってなに?
**HACCP(ハサップ)**とは、「Hazard Analysis and Critical Control Point(危害分析重要管理点)」の略で、食品を作る時に「どこで危険が起こりやすいか」をあらかじめ調べて、特に大事なポイントをしっかり管理する仕組みです。
毎日食べる食品が、安全・安心であるためにとても大切な方法です。

「HACCPは、食の安心を支える仕組みです」
食品を扱う事業者が危険を見つけて、しっかりチェックすることで、食卓に安全な食品が届きます。
下の図は、HACCPとそのベースとなる衛生管理について示したものです。
HACCPは土台ができれいれば、簡単に取り組むことができ、やるべきことは「衛生管理計画の作成」「計画に基づく衛生管理の実施」「実施の記録・保存」の3つです!

- HACCP(危害要因分析・重要管理点) 食品の安全を科学的に管理する高度な手法です。異物混入や食中毒などのリスクを予測し、重要な工程を監視及び記録を行います。
- 一般衛生管理 HACCPを機能させるために欠かせない基本的な衛生管理で、HACCPの考え方を導入する上での土台となります。手洗い、器具の消毒、温度管理など、日々の衛生管理が含まれます。
- 5S活動(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ) 一般衛生管理を定着させ、スムーズに行うための職場環境づくりです。 物の置き場所が決まっている、清掃が行き届いている、ルールが守られている――そんな環境があってこそ、衛生管理が定着します。
🧾 HACCP制度化の背景
- 食中毒や異物混入などの事故を防ぐため、従来の「抜き取り検査」だけでは不十分とされました。
- そこで、食品の製造工程全体で危険を予防する仕組みとしてHACCPが導入されました。
- 令和3年(2021年)6月から、すべての食品事業者にHACCP導入が義務化されています。
🏢 食品事業者の義務
食品を扱う事業者は、次のような衛生管理を行う必要があります。
- 衛生管理計画の作成
- 従業員への周知と教育
- 日々の記録と保存(温度管理、清掃、異物チェックなど)
- 定期的な振り返りと改善
小規模事業者向けには、簡易な方法で取り組める「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」も設けています。
🌟 HACCP導入のメリット
- 食品事故の予防につながる
- お店や会社の信頼が高まる
- 取引先や販路の拡大につながる
- 従業員の衛生意識が向上する
- クレームやトラブルの減少につながる
✍️ 記録の大切さ
HACCPでは「どこを・どう管理したか」を毎日記録することが大切です。
記録があることで、万が一のときに原因をすぐに見つけられ、再発防止にも役立ちます。
最近では、スマホやタブレットで簡単に記録できる方法も広がっています。
🔗 関連リンク
- 厚生労働省:HACCPに基づく衛生管理<外部リンク>
- 熊本県食品衛生協会<外部リンク>

