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「新たな流水型ダムの事業の方向性・進捗を確認する仕組み」構成員による現地視察を実施しました

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0199481 更新日:2024年3月15日更新

 

 熊本県は、球磨川水系川辺川における新たな流水型ダムについて、安全・安心を最大化するものであるとともに、球磨川・川辺川の環境に極限まで配慮し、清流を守るものとして整備が進められているのか、県や流域市町村だけでなく、流域住民の皆様も一体となって、事業の方向性や進捗を確認する「新たな流水型ダムの事業の方向性・進捗を確認する仕組み」を昨年度設置しました。
 この度、「新たな流水型ダムの事業の方向性・進捗を確認する仕組み」構成員による現地視察を令和6年(2024年)3月9日(土曜日)に実施しました。

1 現地視察の概要

 流水型ダムの整備により洪水調節地となる五木村への影響について、「仕組み」構成員による五木村の大型模型実験施設の視察を実施しました。
〇 日時 令和6年3月9日(土曜日)13時15分~15時00分
〇 場所 五木村久領地区(大型模型実験施設)
〇 出席者 構成員32名
   (国、県、流域市町村長、流域住民(市町村別・分野別)、有識者)
  
 (当日の配布資料)

2 現地視察時の事業者(国交省)からの説明内容

(1)生物の移動経路と自然な流砂環境を確保できるダム構造や、洪水調節操作ルールの工夫により五木村の貯水頻度が低下すること、また、今回視察する大型模型施設の概要等について説明がありました。
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(2)大型模型施設の実験により、20年に一度の大雨を想定した湛水地内の浸水範囲及び土砂の堆積状況等のイメージや、五木村の環境影響の最小化に向けた対策について説明がありました。
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3 主な質疑・意見

当日に行われた主な質疑や出された主な意見は次のとおりです。
(1)流域住民(市町村別・分野別)
   ・模型実験の結果と実現象の乖離はないのか。
    (回答)数値計算の結果や他ダムの事例を参考に考えていく。なお、他ダムの場合、水の流れについては
        これまでそれほど乖離があったとは聞いて いない。
  ・流水型ダムの放流設備からの下流への適度な土砂の供給とは具体的にどのようなことか。
   (回答)瀬と淵が維持できることを目標としている。
   ・20年に一度の大雨での実験とのことだが令和2年豪雨と比べてどうか。
   (回答)令和2年豪雨よりも少し大きい雨で、川辺川や人吉でも氾濫するレベル。
   ・災害時のダム操作において下流の流量データの送受信は確実に担保されるのか。
   (回答)二重に送受信系統を確保。また、ゲート操作についても、自家発電施設を設置するなど万全を期す。
   ・斜面が崩壊することにより発生する土砂や流木への対応は。
   (回答)洪水調節地内で地すべり発生の可能性がある箇所は、ダム完成までに対策を確実に実施する。
       堆積土砂や流木に対し維持管理計画を作成し対応を行っていく。

(2)有識者
   ・模型は完璧ではなく、特に土砂の予測は難しい。先行事例を参考に、あらゆる手法を駆使してほしい。
   ・五木村への影響についてイメージができてよかった。下流への治水効果についても皆さんに理解して
   ほしい。
   ・実験を通じて得られた知見(土砂、植物)を次のステップ(対策)に生かしてほしい。

(3)市町村長
   ・ダム操作を工夫されるとのことだが、五木村で5年に一度の冠水範囲 が減ることでダム下流に負担は
    かからないのか。
    (回答)安全が第一であり下流に影響のない範囲で放流量を増加する 操作を検討した結果である。
   ・受益地である下流域の自治体としては、五木村や相良村の環境影響について真摯に受け止め、球磨川流
    域が持続的に発展できるよう流域全体で連携していきたい。
   ・水没予定地の施設の浸水や土砂・流木の堆積などを不安に思っている村民も少なくない。引き続き、環境
    影響について丁寧 な説明をお願いしたい。

(4)県
   ・流水型ダムが安全・安心を最大化するものであるとともに、球磨川・川辺川の環境に極限まで配慮された
    ものとなるよう、今後も皆様と一緒に確認を行って参る。また、引き続き、国や流域市町村の皆様と
    連携し、「緑の流域治水」を推進するとともに、流水型ダムの洪水調節地となる五木村と、建設予定地と
    なる相良村の振興についても全力を尽くして参る。
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