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天皇皇后両陛下による令和2年7月豪雨に係る被災地御見舞の概要について

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0084274 更新日:2021年1月27日更新

  天皇皇后両陛下      熊本県知事

 令和3年1月27日(水曜日)、天皇皇后両陛下より令和2年7月豪雨災害に係る被災地の御見舞いを賜りました。
 当日は、全国初の取組みとして、オンラインで両陛下、県庁、被災市町村(人吉市、八代市、芦北町、球磨村)役場を結ぶ被災地御見舞いが実施されました。
 始めに知事から、被災状況と復旧・復興の状況を御説明し、続いて、各市町村から映像を交えて災害の様子を御説明した後、被災者や災害対応尽力者に対し、両陛下からお声かけがありました。
 予定していた時間を大幅に超えての被災地御見舞いとなりましたが、参加者は、両陛下の優しさやお気遣いにふれて、とても勇気づけられ、心温まる御見舞いとなりました。

 概要は以下のとおりです。

1 知事からの説明
 はじめに、人的被害や住家被害、被害額などの被害状況にふれて、次に、復旧・復興の現状について、(1)避難所居住の方がゼロになり、建設型仮設住宅が12月9日に全て完成し、当面の住まいを確保できたこと、(2)事業の再建に向け、なりわい再建支援補助金を活用し、事業者の支援を進めていくこと、(3)河床掘削、堆積土砂の撤去など時間的緊迫性を持って取り組んでいくとともに、3月までには、「球磨川流域治水プロジェクト」を策定し、中長期的に取り組む対策に着手することを説明しました。
 最後に、昨年11月に策定した「復旧・復興プラン」の哲学や、「命」と「清流」の両立を目指す「緑の流域治水」を県議会で表明したことを説明しました。
 両陛下からは、災害対応の中で難しかったことやコロナ禍の状況を質問され、知事から、熊本地震と違い、ボランティアの確保など難しかったこと、また、本県の新型コロナウイルスの感染状況とステージ3に向けて一生懸命努力していることなどをお答えしました。


2 各市町村からの説明
 ・人吉市(市長、被災者2名)
 ・八代市(市長、被災者1名、県防災消防航空隊隊長、八代市社会福祉協議会事務局長)
 ・芦北町(町長、被災者1名、県警本部警備部機動隊中隊長)
 ・球磨村(村長、被災者2名、西部方面特科連隊第3大隊本部大隊長)

 両陛下は、はじめに災害の状況をまとめた映像をご覧になり、被害の大きさに改めて心を痛められたご様子で、各首長に対して、災害対応の際の困りごとを質問されました。
 各首長は、コロナの影響で、域外からのボランティアの受入れを制限していたこともあり、土砂やガレキの撤去がなかなか進まなかったこと、対策会議なども制約を受けたことなどをお答えしました。
 両陛下は、時折大きくうなずき、熱心にメモを取られ、最後に、「復旧・復興に向かって頑張ってください」との励ましのお言葉を述べられました。
各首長は、両陛下の被災地を想うお心遣いに、お礼の言葉を述べました。

 被災者に対しては、ご自身の体調やご家族のことをとても心配され、被災時のことや大変だったことなどを質問されました。
「怖かったでしょう」「寒くなり大丈夫ですか」などと優しくお声かけをされ、被災者が涙ぐむシーンには、両陛下も涙ぐまれるなど、距離を感じさせない心の通った御見舞いとなりました。
 被災者の方々は、両陛下から、温かく寄り添ったお言葉をいただき、今後の励みになったと述べました。

 災害対応尽力者に対しては、はじめに、発災直後から救助活動などに取り組んだことへのお労いのお言葉を述べられました。
 その後、災害対応や活動の際に苦慮したことや、危険な現場もあったのではないかなどを質問され、尽力者から、雨が降り続き救助活動が非常に困難だったことや、命の危険を感じる場所での活動もあったことなどのお答えを受け、改めて労われました。
 尽力者の方々は、両陛下から、優しいまなざしでお疲れ様でしたなどのお労いのお言葉をいただき、これからの活動の励みになったと述べました。