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阿蘇内牧温泉みんなの家

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0083935 更新日:2021年1月29日更新

阿蘇内牧温泉みんなの家

 阿蘇内牧温泉みんなの家 | Home-For-All In Aso Uchinomaki Hot Spring

 阿蘇五岳や外輪山に囲まれ、のどかな田園地帯に位置する内牧温泉。その中心部で医療や福祉事業を営む阿蘇温泉病院は、日ごろから地域住民が交流できる場として『阿蘇に建つ「みんなの家」を付設する温泉付リハビリテーション施設』を計画。
アジアと九州の学生を対象に設計コンペを開催した。
病院やケアハウスなどに囲まれたこの空間は、災害時の活用のみならず、将来、隣接する広場と一体化したシンボル的な空間となることが期待される。

 

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●建築概要
2014年のアジア国際学生コンペティションで選ばれた、延世大学(韓国)と九州大学の学生チームが地元の設計事務所と共同で設計した。
2チームに共通した「多様な空間を大きな屋根で包む」というコンセプトを基に、事業主体である病院側と意見交換を繰り返し、実際の現場における利便性やユニバーサルデザインにも配慮したプランとし、最終的には雁行型の平面に大きな切妻屋根をかけることとなった。
リハビリ施設として幾つかの小さな部屋が求められたが、それらが区切られながらも「みんなの家」として、大きな屋根の下で繋がることを目指した。リハビリルームから見渡せるみんなの家のキッチンや、木の質感を生かした家のような設えは、誰にとっても親しみやすい場をつくり出すとともに、日常生活を意識したリハビリに臨む利用者のモチベーションを高めるきっかけとなると考えた。
また、雁行した外壁と大きな屋根がつくる不規則な軒下空間によって、足湯や芝生の丘など、施設利用者や地域住民が集まって交流できる多様な場所をつくり出した。
着工目前の2016年4月、熊本地震が発生。しかし、関係者の強い意志により着工することができ、学生たちは自ら足湯を製作し、芝生張りも行った。
今後、この施設が、さまざまな場面で「みんなの家」として活用されながら、地域住民の拠り所になっていくことを期待している。


●建築データ
名称 阿蘇内牧温泉 みんなの家
所在地 阿蘇市内牧1105-1
主要用途 介護老人保健施設・みんなの家
事業主体 医療法人社団坂梨会
設計者 Juwankim+Taekminkim+Deokhwajeon+Hyungchullee+Jieunkim+土井彰人+前田清貴+古里さなえ+井田久遠+Lucievillais+太宏設計事務所
施工者 株式会社橋本建設
敷地面積 5,851.75平方メートル
建築面積 242.85平方メートル
延べ面積 199.77平方メートル
階数 地上1階
構造 木造
外部仕上 フラットサイディング張+アクリルリシン吹付
施工期間 2016年5月~2016年11月
総工事費 46百万円

 

●建築家プロフィール
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九州大学大学院人間環境学府空間システム専攻
(左から)古里さなえ、井田久遠、Lucievillais、土井彰人、前田清貴

 

 

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延世大学(韓国)
(左から)Juwankim、Jieunkim、Deokhwajeon、Hyungchullee、Taekminkim

 

 

進捗報告

(2016年11月18日)

阿蘇内牧温泉 みんなの家の足湯製作&芝張りワークショップを行いました!

当プロジェクトは、平成26年に開催した「アジア国際学生設計コンペティション」で、最優秀賞を受賞した九州大学と韓国の延世大学の学生※が太宏設計事務所(熊本市)と共同で設計を担当しました。※現在では社会人の方もいらっしゃいます。

今回のワークショップには、学生や大学を卒業されたコンペ最優秀賞受賞のみなさんも韓国や東京などから駆けつけていただき、10月29日、30日の2日間に亘り足湯の製作や芝張りを行いました。

1日目は、足湯のコンクリート型枠を外し防水モルタルを塗ったり、軒下にヘデラ(アイビー)を植えたりしました。特に、足湯の防水モルタル塗では、モルタルの配合やコテを使った左官作業に苦戦し、作業は陽が沈むまで続きました。

2日目は、防水モルタル塗の続きと、足湯床の玉砂利埋め、そして中庭の芝張りを行いました。

2年前のコンペ時のメンバーが集まったので、同窓会みたいに大変盛り上がり、九州大学の留学生4人にも参加いただいたため、国際色豊かなワークショップとなりました。作業途中、病院スタッフの方と一緒に愛・ライフ内牧の利用者の方々にも顔を出していただき、「使うのが楽しみ」と完成を心待ちにされている様子でした。

残りの外構工事は今月末に完了を予定しており、病院自慢の天然温泉の足湯を囲み、緑豊かな森へ続く一面の芝を眺めながら、利用者のみなさんが団欒されている様子が目に浮かびます。

 

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(2016年8月26日)
アートポリス参加プロジェクト愛・ライフ内牧「みんなの家」の工事が進んでいます!

5月17日の地鎮祭から早3か月、工事は順調に進んでいます。

迫力ある大屋根と、リハビリルームからの開放的な眺めが設計の特徴であるこの愛・ライフ内牧「みんなの家」は、現在仮設住宅団地内に整備している「みんなの家」に先駆けて、介護老人保健施設の増築工事としてアートポリスの91番目のプロジェクト事業で取り組んできたものです。

施工を担当されている(株)橋本建設(阿蘇郡小国町)の岩本勝毅さんにコメントをいただきましたのでご紹介します。
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 6月17日から工事に着手し、柱状改良工事、根切り工事、基礎工事を経て、8月8日から木造の建て方を行いました。ねじれ屋根で心配していた割には順調に進み、8月10日に屋根下地まで完了しました。お盆休みを挟み、8月17日から屋根工事に着手しほぼ葺き終わりました。内部木造作工事は、間柱筋交いが取り付き、床下地が完了、現在建物の外形、内部の様子が具体的にイメージできる状態になっています。

 見積り段階から特殊な屋根形状の施工がうまくいくか懸念されましたが、大断面部材に対し、特殊な木造建築に対応できるプレカット工場のおかげでスムーズに建て方を終えることができました。計画段階から当物件に携わられている関係者の努力の賜物だと思います。
 
 今後は仕上げ工事に移っていきます。仕上げ工事の中では、特に天井がない分設備の配線・配管が露出することになり、意匠への配慮が重要となるので、監理者・関係業者とアイデアを出し合いながら、検討を進め、「みんなの家」の名称にふさわしい建物としたいと考えています。
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岩本さんコメントありがとうございました。

愛・ライフ内牧「みんなの家」は、リハビリ施設であることを前提に、利用者の使いやすさは勿論のこと、木材の持つ安らぎや美しさを感じてもらえるような設計となっています。

橋本建設様をはじめ、多くの関係者の経験と技術を基に、その見せ方を形にする技術や予算内に収めるためのアイデアなどを検討、提案いただき、工事が進んでいるところです。

たくさんの「みんな」の想いとアイデアが詰まったこの「みんなの家」は11月頃完成予定です。乞うご期待!!

【愛・ライフ内牧「みんなの家」】
事業主:医療法人社団坂梨会
設計者:アジア国際学生設計コンペ最優秀受賞者(延世大+九州大学)+太宏設計事務所
施工者:(株)橋本建設
所在地:阿蘇市内牧1105-1
構造・階数:木造・平屋
延べ面積:199.77平方メートル

 

 

くまもとアートポリス2014アジア国際シンポジウム

  

最優秀賞受賞者の決定(H27.2.3)

昨年11月29日(土曜)に公開審査を実施しました「くまもとアートポリス アジア国際学生設計コンペティション」について、海外部門・国内部門の最優秀賞を決定しました。

公開審査においては、伊東豊雄審査員長が欠席されましたので、公開審査後、応募作品及び公開審査の状況(録画データ)等を基に、伊東審査員長が最終審査を行い、最優秀賞を決定しました。

 
■海外部門最優秀賞

作品名 :In-Between House/あいだのいえ

チーム名:Onsaemiro

大学名 :延世大学校(韓国)

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yonseiUNIV
■国内部門最優秀賞

作品名 :丘に集う

チーム名:九州大学D

大学名 :九州大学(福岡県)

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kyushuUNIV
 

《受賞作品一覧》

PDF 優秀賞(海外・国内)<外部リンク> 別ウインドウで開きます(PDF:3.05メガバイト)

PDF 審査員特別賞(海外)<外部リンク> 別ウインドウで開きます(PDF:3.4メガバイト)
  • PDF 審査講評<外部リンク> 別ウインドウで開きます(PDF:108.1キロバイト)

「くまもとアートポリス2014アジア国際シンポジウム」の開催状況(H26.11.29-30)

■概要
11月29日(土曜)

 アジア国際シンポジウム

 ・国際学生設計コンペティション公開審査
 ・パネルディスカッション

 会 場:熊本県庁行政棟本館 地下大会議室
 参加者数:253名(うち海外からの参加者 28名)

11月30日(日曜)

 くまもとアートポリス見学バスツアー
 参加者数:70名(うち海外からの参加者 27名)

 

国際学生設計コンペティション審査結果

伊東審査員長(くまもとアートポリスコミッショナー)が欠席されたため、3名の審査員により、海外部門及び国内部門の各部門において、優秀賞2作品・審査員特別賞3作品を選定しました。
なお、今後、伊東審査員長の審査を経て、各部門の最優秀賞を決定いたします。

■応募状況
 海外部門: 5作品(タイ、インドネシア、台湾、中国、韓国)
 国内部門:28作品(県内17作品、県外11作品)

■審査結果
〈海外部門〉
◎優秀賞
 ◆ガジャ・マダ大学(インドネシア)
  作品名: ファイル "Growing House" 成長する家 [その他のファイル/412KB]<外部リンク>

 ◆延世大学(韓国)
  作品名: ファイル In-Between House/あいだのいえ [その他のファイル/341KB]<外部リンク>

◎審査員特別賞
 ◇チュラーロンコーン大学(タイ)
  作品名: ファイル Walk The Line, Talk The Line [その他のファイル/377KB]<外部リンク>

 ◇国立交通大学(台湾)
  作品名: ファイル Komorebi Bark House [その他のファイル/335KB]<外部リンク>

 ◇同済大学(中国)
  作品名: ファイル A Tadpole [その他のファイル/433KB]<外部リンク>
海外作品


〈国内部門〉
◎優秀賞
 ◆九州大学(九州大学D)
  作品名: ファイル 丘に集う [その他のファイル/1.27MB]<外部リンク>

 ◆佐賀大学(副田・時・村上)
  作品名: ファイル Take Place - 生起する場所、中間領域の提案 - [その他のファイル/1.17MB]<外部リンク>

◎審査員特別賞
 ◇熊本大学(松尾)
  作品名: ファイル 3つの屋根のみんなの家 [その他のファイル/1.23MB]<外部リンク>

 ◇九州大学(九州大学E)
  作品名: ファイル かぎかっこの家 [その他のファイル/1.38MB]<外部リンク>

 ◇佐賀大学(福嶋)
  作品名: ファイル 足湯でつながる『みんなの家』 [その他のファイル/1.25MB]<外部リンク>
国内作品

シンポジウム・見学バスツアーの模様

シンポ風景
見学バスツアー
 
 
 

国際学生コンペ概要

 
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くまもとアートポリス2014 アジア国際シンポジウム
国際学生設計コンペティション募集要項(国内学生部門抜粋)
1 課題
 Spa Rehabilitation Annex with Home for All in Aso
 阿蘇にたつ「みんなの家」を付設する温泉リハビリテーション施設
2 概要
○ 主催くまもとアートポリス2014 アジア国際シンポジウム実⾏委員会
○ スケジュール
 応募要項配布  (平成26年)7 月30 日(水曜日) 〜
 第1回現地見学会 8月23 日(土曜日)
 第2回現地見学会 9 月3 日(水曜日)
 応募締切 11 月17 日(月曜日)
 
○アジア国際シンポジウム
第一部 公開審査 11 月29 日(土曜日)
    ○ 海外学生部門
    ○ 国内学生部門
第二部パネルディスカッション
3 審査員
 審査員⻑ 伊東豊雄(くまもとアートポリスコミッショナー、建築家)
 審査員  桂英昭(くまもとアートポリスアドバイザー、建築家、熊本大学准教授)
      末廣香織(くまもとアートポリスアドバイザー、建築家、九州大学准教授)
      曽我部昌史(くまもとアートポリスアドバイザー、建築家、神奈川⼤学教授)
4 応募資格
○九州内の大学院、大学、高等専門学校、専門学校に在学中の学生であること。
なお、チームで応募する場合には、チームの構成員が全て上記を満たすこと。
○公開審査に参加できること。
 
5 設計条件
○敷地:熊本県阿蘇市内牧地内※敷地形状・周辺状況等は別紙1 参照
○規模等:延べ面積180 平方メートル程度※20%の増減は可とする。
     階数地上1階※一部2 階も可、構造木造※混構造も可
○必要諸室:リハビリテーションルーム約60 平方メートル、温泉浴室約40 平方メートル、脱衣室約20 平方メートル、洋式トイレ2 カ所、多目的トイレ3 カ所
みんなの家約40 平方メートル※ミニキッチン、洋式トイレ1 カ所、畳スペース(4.5〜8 畳)、土間 その他エントランス等は自由に設定してください。
○ その他:介護⽼⼈保健施設「愛・ライフ内牧」と本施設を繋ぐ渡り廊下も併せてデザインし、その廊下が他の施設や広場を繋ぐような回廊等の提案を期待します。※回廊は規模に含めません。
周辺施設(病院・ケアハウス等)との関係性がイメージできるように計画してください。
○ 特記:地盤は良好で上下⽔道、電気などは完備しています。
建設費は設備費等を含めて上限4 千万円(回廊部分を除く。)を想定してください。
※上記の条件以外はすべて自由に設定してよいことにします。仮設物ではなくユニバーサルデザインに配慮した持続可能な建築となるような提案を求めます。
 
募集要項