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杖立橋+Pホール

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0076680 更新日:2020年12月10日更新

杖立橋+Pホール

杖立橋+Pホール(外観)

阿蘇外輪山の外側に位置する小国町。
「地域文化の醸成」、「文化の香る生活環境の演出」等を柱に、地域固有の資源や条件を活かした独自の地域づくり「悠木の里づくり」を展開している。
 数多くの木造建築群は全国的に高い評価を得ている。
 杖立橋は小国町の奥座敷、杖立温泉街を分けるように流れる筑後川(通称杖立川)にかかる。
 夕暮れ時には、柔らかな照明に照らし出された橋の姿が、温泉街の灯と共に、昼とは違う表情を見せる。
 また、橋のかけ替えを契機に、様々な議論が盛り上がり、橋と一体化するように建設された多目的施設Pホールの壁面には、地域の"人々"の"パワー"が表現されている。

建築概要

 橋と建築を一つの構成として捉え、地域の活性化につながるように、また街全体のランドスケープ計画の起点となるよう計画した。渓谷に架かる橋は、流れる川と直交するオブジェとして位置付ける。そして流れる川や対岸からの眺め、街の持つコンテクストより「面としての壁」を、橋を受け止めるように(川と平行に)配置。その裏側に、高低差のある北側道路と橋のレベルを結ぶ動線を確保。緩やかなカーブで折れ曲がる一枚のスラブに包まれた多目的スペースは、小国杉の丸太の斜材によって上空に持ち上げた。

杖立橋、Pホールの写真

<建築データ>

名称 杖立橋+Pホール
所在地 阿蘇郡小国町大字下城字湯鶴杖立
   
主要用途 遊歩道
事業主体 小国町
設計者 新井清一+シダ橋梁設計センター
施工者 下部工事/杉野建設
  上部工事/前田建設工業
橋長 53.5m
幅員 3.2m
構造 2径間連続鋼斜張橋
床仕上 自然石張り
施工期間 1994年9月~1996年3月
総工事費 234百万円
   
主要用途 多目的ホール
事業主体 小国町
設計者 新井清一
施工者  
 建築 橋本建設
 機械 パインライフシステム
 電気 九電工
敷地面積 157平方メートル
建築面積 95平方メートル
延面積 131平方メートル
階数 地上3階
構造 鉄骨造、鉄筋コンクリート造
外部仕上  
 屋根 亜鉛合金板横一文字葺
 外壁 コンクリート打放、セメント中空成形板他
施工期間 1995年11月~1996年3月
総工事費 94百万円

<建築家プロフィール>

新井清一さんの写真 新井 清一(あらい きよかず)
1950年 横浜生まれ
1983年 Sci-Arc(南カルフォルニア建築大学)修士課程修了
1981~91年 Morphosis役員
1985~91年 Sci-Arcインストラクター
1991年 Arai-Architects開設
1995年 京都精華大学美術学部助教授
主な作品
杖立橋+杖立多目的ホール、塚本邸、千葉ゴルフクラブプロジェクト
受賞歴
1985、87年 ロサンジェルス建築学会賞
1991年 那須野が原ハーモニーホールコンペ入賞
1992年 中原中也記念館コンペ入賞
1993年 新潟市民文化ホールコンペ優秀賞
1994年 東北歴史博物館特別選賞
1996年 霧島彫刻ふれあいの森アートホールコンペ優良賞

Photo:清島靖彦