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三角港フェリーターミナル(海のピラミッド)
※三角ー島原間のフェリーは2006年に廃止されました。
三角港は、島原へ向かうフェリーのターミナルとして重要な拠点である。
現在のターミナルがある東港と反対側の西港は、明治13年、オランダ人ムルドルによって設計された石作りの港として現在も使われている。
「海のピラミッド」は、この歴史ある三角港のシンボルとして設計された。
海からアプローチすると三角の貝殻のような建築が三角港に近づいたことを教えてくれるだろう。
建築概要
三角港フェリーターミナルは、巻貝と同じように内外の二重螺旋のスロープの床版によって連続的に補強されたコンクリート外殻構造で、直径34m、高さ25mの円錐型である。
円錐頂部のトップライトは、自然光を導入し、夜間は逆に発光して、コンクリートのフレームを照らす。歴史ある港のランドマーク、まち起こしのシンボルとして視覚的に認識され、エンドレスの二重螺旋のスロープを上下して景観を楽しみ、また景観を形成する一つの環境装置としての機能をはたしている。
Photo:富重清治、熊本県広報課
建築データ
名称 | 三角港フェリーターミナル(海のピラミッド) |
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ふりがな | みすみこうふぇりーたーみなる(うみのぴらみっど) |
所在地 | 宇城市三角町 |
主要用途 | 待合所 |
事業主体 | 熊本県 |
設計者 | 葉祥栄 |
施工者 | |
建築 | 岩永組 |
電気 | 鍬田電設 |
衛生 | 第一設備工業 |
敷地面積 | 1,520m2 |
建築面積 | 865m2 |
延面積 | 1,052m2 |
階数 | 地上1階 |
構造 | 鉄筋コンクリート造 |
外部仕上 | |
屋根 | コンクリート打放し |
外壁 | コンクリート打放し |
施工期間 | 1989年3月~1990年2月 |
総工事費 | 320百万円 |
建築家プロフィール
葉 祥栄(よう しょうえい) | |
1940年 | 熊本市生まれ |
1962年 | 慶応義塾大学経済学部卒業後、アメリカウィテンバーグ大学ファイン・アブライドアーツ奨学生 |
1970年 | 葉デザイン事務所設立 |
1984年 | 株式会社 葉デザイン事務所として現在に至る |
主な作品 インゴット、光格子の家、木下クリニック、アスペクタ、日時計の家、小国町体育館 |
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受賞歴 | |
1983年 | 毎日デザイン賞、日本建築家協会新人賞 |
1989年 | 日本建築学会賞(小国町における一連の木造建築) |
このページに関するお問い合わせ先
【建物の利用について】
三角港管理事務所
〒869-3207
熊本県宇城市三角町三角浦1160-177 三角港2号待合所(海のピラミッド)内
Tel:0964-52-2079 Fax:0964-52-3999
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