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馬見原橋

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0004588 更新日:2020年8月1日更新

馬見原橋の画像1

 宮崎との県境。
 五ケ瀬川に架かっていた旧馬見原橋は昭和11年に建設されたもので、通称三河橋と呼ばれ町民に親しまれてきた。
老朽化に伴う架け替えで、町活性化の起爆剤となることが求められた。
 単に視覚的に目立つモニュメントではなく、住んでいる地域の人々の心に育っていくようなシンボルとなることを意識しており、さまざまな過ごし方が楽しめる憩いの場が出現した。

建築概要

 宿場町として栄えた蘇陽町馬見原の中心にかかる橋である。
 かたちは、道から歩いてくる人の体験の連続性を保つことを考慮して決定されたもの。ただし、単なる交通のための橋ではなく、そういう橋から人々が自然に留まれる場として橋に進化させることが試みられた。
 橋のたもとから中央にかけて次第に分かれる2枚の面-上面版と下面版-で構成される。上面版はシメナワのかかった夫婦岩の間に吸い込まれ、下面版は「逆太鼓橋」として川面に近づき、ふたつの丸い穴から川を見下ろす。町で育てられた杉の板張。
 構造としては、このふたつの面と柱によって、切れ目なく構成される一体的なもの。

馬見原橋の画像2
馬見原橋の画像3

建築データ

名称 馬見原橋
ふりがな まみはらばし
所在地 上益城郡山都町馬見原滝上地内
主要用途 橋梁
事業主体 蘇陽町(現・山都町)
設計者 青木淳+中央技術コンサルタンツ
施工者  
下部工事 飯干建設
上部工事 石川島播磨重工業
橋長 38.25m
幅員 上部4.8m 下部6.75m
構造形式 変形フィーレンデール鋼橋
施工期間 1994年10月~1995年6月
総工事費 136百万円

受賞データ

1995年 くまもと景観賞さわやかまちかど賞

建築家プロフィール

あおきじゅんさんの写真です

青木 淳(あおき じゅん)
1956年 神奈川県生まれ
1982年 東京大学建築学科修士課程修了
1983年 磯崎新アトリエ入所
1991年 青木淳建築計画事務所設立
現在 関東学院大学、東京大学講師
主な作品
H(エイチ)
受賞歴
1994年 東京建築士会住宅賞

PHOTO:石丸捷一、KAP事務局