ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 組織でさがす > 土木部 > 建築課 > 花の温泉館

本文

花の温泉館

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0004345 更新日:2020年8月1日更新

花の温泉館の写真ですの画像1

 阿蘇外輪の北東部、大分県境に位置する産山村。
 名水として知られる池山水源のすぐ近くの田園に花の温泉館は佇んでいる。
 名水、温泉、ハーブ、野の花、畜産、そして豊かな自然環境を資源とし、内外の交流を図り、村を活性化させるため、運営のプログラムを村人とともに検討しながらデザインが進められた。
 館内には、その名のとおり四季おりおりの花が咲き乱れている。

建築概要

 温泉の熱、水源の冷水、太陽エネルギー、冷気、植物などの自然の力を利用し、田園の風景に溶け込むため、長さ100mにおよぶ長大なガラス温室が提案された。敷地の形状はできるだけ生かし、一段高い部分に設けられた温室の下を潜ってアプローチするダイナミックで劇的なエントランス空間を生み出した。温室の中央には一直線の"風の道"をつくり、その両側に園芸作物、温泉、レストラン、工房、特産物の販売などの機能を与え、楽園のような空間を創出している。夏場の酷暑時期には水源の冷水を屋根からカーテンのように落とし、風の道とともにエコロジカルな環境コントロールを図っている。

花の温泉館の写真ですの画像2花の温泉館の写真ですの画像3

建築データ

名称 花の温泉館
ふりがな はなのおんせんかん
所在地 阿蘇郡産山村大字田尻68-1
主要用途 温泉センター+レストハウス
事業主体 産山村
設計者 ワークショップ
施工者  
建築 佐藤工務店、ダイセン
電気・空調・衛生 日産設備工業
浄化槽 ダイキ
外構 佐伯造園、岩下りんどう園
敷地面積 11,523平方メートル
建築面積 1,722平方メートル
延面積 1,739平方メートル
階数 地下1階、地上1階
構造 鉄骨造+鉄筋コンクリート造
外部仕上  
屋根 透明ガラス、折板歴青系厚膜型重防食塗装
外壁 透明ガラス、ガルバリウム鋼板
施工期間 1991年11月~1993年11月
総工事費 474百万円

建築家プロフィール

谷内田章夫さん、木下道郎さん、北山恒さんの写真です

ワークショップ
1978年 谷内田章夫・木下道郎・北山恒のパートナーシップによる建築設計事務所設立
谷内田 章夫
1951年 新潟県生まれ
1975年 横浜国立大学工学部建築学科卒業
1978年 東京大学大学院修了
木下 道郎
1951年 兵庫県生まれ
1975年 横浜国立大学工学部建築学科卒業
北山 恒
1950年 香川県生まれ
1976年 横浜国立大学工学部建築学科卒業
1980年 同大学大学院修了
1987年 同大学専任講師
主な作品
国分寺西町の家、ハートランド-ANAGURA、
T‐LATTlCE、S-LATTlCE、BEAM、桜丘の家
受賞歴
1993年 第10回吉岡賞

PHOTO:石丸捷一