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熊本南警察署熊本駅交番
建築概要
この施設は熊本駅東口駅前広場の一角に位置し、東の坪井川や白川の水辺空間と西の花岡山や万日山などの緑豊かな山並みの中間にある。駅周辺の整備計画の進行により一層の活気と賑わいが生まれるエリア。この交番は地域を見守るともに、熊本の玄関口である駅前に訪れる多くの人々の安全を守るという両方の役割も併せ持つ。緑と水とにぎわいの交流点であることを建築全体で表し、地域と来訪者にとってランドマークとなる交番を目指した。
交通広場に切り取られた角の丸い三角形の特徴的な敷地形状を活かしながら、警察車両動線や利用者のアプローチ、周囲からの視認性を考慮して建築のアウトラインを決定し、表裏を感じさせない連続した景観となるよう計画した。
1階の堅牢な黒い外壁の構造体からカーブを描きながら大きく跳ね出すバルコニー。厚さ9mmの鋼製のスクリーンで包みこまれた真っ白なボリュームが軽やかに浮遊する。スクリーンの内部と外壁に360°連続する色彩のグラデーションを施し、大小の円形の開口からその先にある山のグリーンや水面のブルー、そして賑わいをイメージさせる暖色系のカラーといった熊本駅周辺の風景やエリアの印象に呼応する色が顔を覗かせる。
建物と向き合う方向や距離によって、空・風景などの時間とともに移りゆく色彩と建築とが混ざり合いながら豊かな表情をもって日々行き交う人々を見守りつづける。
建築データ
| 名称 | 熊本南警察署熊本駅交番 |
|---|---|
| ふりがな |
くまもとみなみけいさつしょくまもとえきこうばん |
| 所在地 | 熊本県熊本市春日2丁目 |
| 主要用途 | 交番 |
| 事業主体 | 熊本県警察本部 |
| 設計者 | アストリッド・クライン＋マーク・ダイサム／クライン ダイサム アーキテクツ |
| 施工者 | 株式会社 小田建設 |
| 敷地面積 | 305.95平方メートル |
| 建築面積 | 117.11平方メートル |
| 延面積 | 143.62平方メートル |
| 階数 | 地上2階 |
建築家プロフィール
| アストリッド・クライン（写真左） | マーク・ダイサム（写真右） | ||
| 1962年 | イタリア、バレーゼに生まれる | 1964年 | イギリス、ノーサンプトンシャーに生まれる |
| 1986年 |
エコール・ド・アール・デコラティーフ卒業 （フランス、ストラスブール） インテリアデザインにおいて芸術学士号取得 |
1985年 |
ニューキャッスル大学卒業 建築において芸術学士号取得 |
| 1988年 |
ロイヤル・カレッジ・オブ・アート修了 （イギリス、ロンドン） 建築において芸術学修士号取得 |
1986年 | SOM（アメリカ、シカゴ） |
| 1988年 | リチャード・ロジャース旅行奨学金 | 1986 |
ロイヤル・カレッジ・オブ・アート首席修了 （イギリス、ロンドン） 建築において芸術学修士号取得 |
| 1988年 | 伊東豊雄建築設計事務所（東京） | 1988年 | SOM（イギリス、ロンドン） |
| 1991年 | クライン・ダイサム・アーキテクツ設立 | 1988年 |
ミルトン・ケインズディベロップメント コーポレーション奨学金 |
| 2009年 | 武蔵野美術大学客員教授 | 1988年 | 伊東豊雄建築設計事務所（東京） |
| 1991年 | クラインダイサムアーキテクツ設立 | ||
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主な作品 Undercover Lab、リゾナーレ小淵沢 リーフチャペル／ブリラーレ／もくもく湯、かんばんビル、TBWA＼HAKUHODO、 セルフリッジワンダールーム、アルファリゾート・トマム ザ タワー、Google Tokyo Office、SHISEIDO THE GINZA |
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主な受賞 |
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| 2006年 | ID Award Honorable Mention／かんばんビル | ||
| 2007年 |
日経ニューオフィス賞 経済産業大臣賞 クリエイティブ オフィス賞、ニューオフィス賞／TBWA＼HAKUHODO |
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| 2008年 |
DBA Design Effectiveness Awards 2008,Interiors Bronze ／ヴァージンアトランティック航空東京成田Clubhouse ワールドアーキテクチャーフェスティバル、最高推奨賞／TBWA＼HAKUHODO 英国ビジネス賞、経営革新賞／クライン・ダイサム・アーキテクツ |
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| 2010年 |
第9回 屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール 壁面特殊緑化技術部門 国土交通大臣賞／mozoワンダーシティ壁面緑化 |
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