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白川橋景観整備
熊本市内の中央を斜めに横切る白川。
この川には、多くの橋が架けられておりそれぞれが人々の生活に欠かせない役割を果たしてきた。
この白河橋は、熊本の陸の玄関口であるJR熊本駅の正面に位置する。
今回の工事は、そのリニューアルを行ったもの。
土地に住む人々はもちろん街を訪れる人、去る人にとって記憶に残る素敵な"まちの表情"が装いも新たにお目見えした。
建築概要
市街地における"橋"は単に河川上の道路としてでない独特の魅力的な空間性を有している。本計画は熊本駅に直結するこの橋空間を"人間の為の空間"に取り戻し、記憶に残る独自性のある橋にすることを意図したものである。皮膚感覚を呼び起こす素材感を生かした路面パターンやストリートファニチャ一は人々の"場"への興味を誘うだろう。
また頭上に連なる"フライングライト"は陽光に輝くオブジェであり陽陰りのシャワーを落とす。やがて自己発光する不定形の明かりは徐々に形を成し墨黒の世界に浮遊する光のオブジェとなる。
白川橋は類のない独特の"新しい熊本の街の風景"の記憶として刻まれることになるだろう。
建築データ
名称 | 白川橋景観整備 |
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ふりがな | しらかわばしけいかんせいび |
所在地 | 熊本市二本木 |
主要用途 | 橋梁 |
事業主体 | 熊本県 |
設計者 | 藤江和子 |
施工者 | 武末建設 |
橋長 | 148.7m |
幅員 | 20.0m |
施工期間 | 1992年3月~1992年11月 |
総工事費 | 209百万円 |
受賞データ
1994年 照明普及賞(照明学会九州支部)
建築家プロフィール
藤江 和子(ふじえ かずこ) | |
1947年 | 富山県生まれ |
1968年 | 武蔵野美術短期大学デザイン科卒業 |
1969年 | 宮脇檀建築研究室入所 |
1973年 | エンドウプランニング入所 |
1977年 | フジエアトリエ主宰 |
1987年 | 藤江和子アトリエ設立 |
現在 | 千葉大学などで講師をつとめる |
主な作品 KIRINプラザ大阪、多摩市立複合文化施設、TEPIA、東京歯科大学水道橋ビル、富山県立博物館(以上内装及び家具設計) |
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受賞歴 | |
1989年 | 日本商環境設計家協会商環境デザイン賞優秀賞 |
1990年 | 日本インテリアデザイナー協会賞 |
PHOTO:大野繁、KAP事務局