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白川橋左岸緑地トイレ
建築概要
熊本駅からわずか数分の白川の河川敷に立つ、小さなランドマークである。およそ11平方メートルの建築ではあるが、駅周辺の建築群との連続性に加え、白川橋上に設置された、藤江和子氏による1992年度のアートポリス作品「フライングライト」との呼応関係も必要である。雄大な川の風景のなかで、橋を渡る人がちょっと楽しく嬉しくなるような、チャーミングな建築にしたいと考えた。
鋳鉄による樹状ユニットは、治水上の理由で樹木が少なく、ハードエッジな土木構築物が支配的な河川敷において、トイレに明快な輪郭を持たせないことで、風景の緊張をやわらかくできるのでは、というアイディアから生まれている。この樹木ユニットが、3つのトイレの大きさに合わせて円弧状に広がり、また川に向かってやさしく傾くように、その配置を細かく設計した。子供たちが遊ぶ白川の河川敷を見下ろす、小さなまちづくりの拠点になってほしいと願っている。
建築データ
名称 | 白川橋左岸緑地トイレ |
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ふりがな |
しらかわばしさがんりょくちといれ |
所在地 | 熊本県熊本市本山3丁目 |
主要用途 | 公共トイレ |
事業主体 | 熊本市 |
設計者 | 太田浩史/デザインヌーブ |
施工者 | 株式会社 富田建設 |
敷地面積 | 36,415.07平方メートル |
建築面積 | 11.59平方メートル |
延面積 | 11.59平方メートル |
階数 | 地上1階 |
構造 | 鉄骨造 |
外部仕上 | |
屋根 | ガルバニウム鋼板 |
外壁 | 金属サンドイッチパネル |
施工期間 | 2010年12月~2011年3月 |
事業費 | 13百万円 |
建築家プロフィール
太田 浩史(おおた ひろし) | ||||
1968年 | 東京都生まれ | |||
1991年 | 東京大学工学部建築学科卒業 | |||
1993年 | 東京大学大学院研究科建築学専攻修士課程修了 | |||
1993年 | 東京大学キャンパス計画室助手(~98) | |||
2000年 | 樫原徹とデザインヌーブ共同設立 | |||
2002年~ | 東京ピクニッククラブ共同主宰 | |||
2003年~ | 東京大学国際都市再生研究センター特任研究員(~08) | |||
2009年~ | 東京大学生産技術研究所講師 | |||
主な作品 久が原のゲストハウス、DUET、ピクノポリス、PopulouSCAPE |