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球磨工業高校伝統建築コース加工組立室棟
緑に囲まれた球磨の美しい環境に、既存の校舎に新しく土木科、建築科、電気科、機械科の4科の実習棟を改築する計画。
このプロジェクトでは、全体の基本計画まで行なっているが、加工組立実習棟だけが、くまもとアートポリス参加プロジェクトとして位置づけられている。
計画にあたって、4つの科がそれぞれひとつの街としてのまとまりをもつと同時に、それらを結び付け、生活の中心となるような空間を用意することが考えられた。
建築概要
全体の基本設計では、4つの街をイメージし、円形回廊・屋上テラスなどで全体を結んでいる。また、気候風土を生かし、豊かな緑と西風を利用し、快適な半外部空間を取り入れている。
加工組立室棟は、伝統建築を学ぶということで、純木造とし、木造の大架構の面白さ、光の美しさを表し、新しい木造建築の一つとして提案されている。また、建物が教材となるようトラス梁はもちろんその他の構造材も内部から見えるようになっており、隣接する計画実習棟を含めて、さまざまな構造や、材料、仕上げが意図的に採用されている。
PHOTO:宮井政次、KAP事務局
建築データ
名称 | 球磨工業高校伝統建築コース加工組立室棟 |
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ふりがな | くまこうぎょうこうこうでんとうけんちくこーすかこうくみたてとう |
所在地 | 人吉市城本町800 |
主要用途 | 実習棟 |
事業主体 | 熊本県 |
設計者 | 象設計集団 |
施工者 | |
建築 | 岩井工務店 |
電気 | 人吉電気工事 |
衛生 | 金剛設備工業 |
敷地面積 | 70,100平方メートル |
建築面積 | 578平方メートル |
延面積 | 560平方メートル |
階数 | 地上2階 |
構造 | 木造 |
外部仕上 | |
屋根 | 和瓦 |
外壁 | 堅羽目下見板張 |
施工期間 | 1990年10月~1991年3月 |
総工事費 | 113百万円 |
建築家プロフィール
十勝サーカス象設計集団(ぞうせっけいしゅうだん) | |
1971年 | (株)象設計集団設立 |
富田 玲子 | |
1938年 | 東京生まれ |
1963年 | 東京大学工学部建築学科大学院修了 |
樋口 裕康 | |
1939年 | 静岡県生まれ |
1965年 | 早稲田大学大学院理工学部研究科修了 |
主な作品 今帰仁村中央会館、名護市庁舎、埼玉県宮代町立笠原小学校、東京都小笠原支庁舎 |
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受賞歴 | |
1977年 | 芸術選奨文部大臣新人賞(美術部門) |
1982年 | 日本建築学会賞 |
1990年 | 第一回日本デザイン大賞 |