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草地畜産研究所畜舎

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0004299 更新日:2020年8月1日更新

草地畜産研究所畜舎の写真です1

 悠々と連なる阿蘇外輪の稜線。
 その北側に広がる草地の中に、ポツポツと点在するかたちでこの施設は建設された。
 周辺の自然及び景観との調和を図ること、阿蘇の厳しい気象条件に耐え得る機能をそなえること、畜舎であることに適する風通し、使いやすさ等の条件をすべて果たしながら阿蘇のなだらかな曲線になじむような輪郭をもつ11棟の建物が遮るもののない空のひろがりのもと見渡せる。

建築概要

 この施設は4つの主要な畜舎が、機能的に従属する幾つかの建物を従えた配置構成を採りながらグループ化が図られている。広大な敷地に散在するグループ相互間の、或いは各建築物間の関係性は敷地自身が持つ放牧という機能を管制している。
 建物自身は形態及び素材の類似により、同一施設としての認識性が考慮される。
 一方、大きな容量が要求される畜舎は、その機能的特性と様々な外的な要因から各部で分節化された形態表現が与えられ、これが類希な美しさを有する環境の中で、大空間をスケールダウンさせ、建物の輪郭を小さな動きへと変化させる方法へ導いている。

草地畜産研究所畜舎の写真です2草地畜産研究所畜舎の写真です3

建築データ

名称 草地畜産研究所畜舎
ふりがな そうちちくさんけんきゅうしょちくしゃ
所在地 阿蘇市西湯浦1454
主要用途 畜産研究施設畜舎
事業主体 熊本県
設計者 トム・へネガン+インガ・ダグフィンスドッター+桜樹会・古川建築事務所
施工者  
建築 日動工務店、川上建設、橋本建設、蔵原建設
電気 正興電気商会、不二電気工業
衛生 熊本設備、杉谷水企工業
畜産浄化槽 ダイキ、神鋼パンテック
敷地面積 3,856,595平方メートル
建築面積 7,389平方メートル
延面積 7,303平方メートル
階数 地上1階、2階
構造 木造、鉄骨造
外部仕上  
屋根 フッ素樹脂塗装鋼板
外壁 フッ素樹脂塗装鋼板、コンクリート打放し撥水剤塗布、杉板貼キシラデコール塗
施工期間 1991年12月~1992年9月
総工事費 1,202百万円

受賞データ

1994年 日本建築学会賞、グッドデザイン施設選定(第1号)

建築家プロフィール

トム・へネガンさんとインガ・ダグフィンスドッターの写真です

トム・へネガン
1951年 イギリス生まれ
1975年 AAスクール卒業、同校で教鞭をとる(~89年)
1991年 まちのかお事業(富山県)、マスターアーキテクト
主な作品
滑川展望施設(富山県)、ヤマギワ照明商品展示設計
受賞歴
1975年 新建築住宅設計コンペ1等
1980年 景観芸術コンペ1等(イギリス)
1983年 コルト/ビルディング設計コンペ1等(イギリス)
インガ・ダグフィンスドッター
1954年 アイスランド生まれ
1985年 AAスクール卒業
主な作品
滑川展望施設(富山県)、ヤマギワ照明商品展示設計

PHOTO:石丸捷一、KAP事務局