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モク活 シンポジウム2022【開催結果】

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0150850 更新日:2022年11月25日更新

【開催結果】

【開催案内】

モク活 シンポジウム2022【開催結果】

 10月29日(土曜日)に熊本県庁にて、「くまもとアートポリス(熊本県建築課)」「中大規模木造建築物推進事業(熊本県林業振興課)」でコラボレートした『モク活 シンポジウム2022』を開催しました。
 当日は、県内外から約150名の来場者がありました。
 第一部は、くまもとアートポリス(KAP)プロジェクトのエバーフィールド木材加工場(上益城郡甲佐町)の設計者の小川次郎氏、山田憲明氏から設計事例の紹介があり、その後10名の県内の若手建築家から、木材利用の可能性や熊本の木材供給に求めるものをテーマにプレゼンテーションを行っていただきました。
 第二部は、第一部の建築家に加え、原田木材の原田実生氏、幸の国木材工業の村木勇一氏、KAPの桂、末廣の両アドバイザーにも参加いただき、ライフジャムの原田展幸氏をコーディネーターとして、木材の利活用事例の紹介や木造を採用するための課題など、熊本での木材活用の可能性についてディスカッションが繰り広げられました。

・木造化で様々な議論ができる熊本は先進的。
・色んな話題が出来るこのような場は、とても有意義。
・大切なのはネットワークづくり(素材生産である林業の「川上」から建物を施工する建設業の「川下」まで)。
・ウッドショックで価格は上がったが、山側はそれでも厳しい。継続的な需要を高めていくためにも、非木造でつくられている小・中規模の建築物を木造化していくことが重要。
・設計者として、構造のファーストチョイスは木造。RC造やS造に代わるものではなく、木造が良いという意識。
・建築だけではない木材活用の可能性を広げていき、木は気持ちいい、つくることの楽しさ・満足感など、意識を変えていく取組みも大切。
・子どもの頃から木に触れる機会を増やし、木造が良いという意識が広がっていくことを期待。
・住宅では木造が安い。規模が大きくなると、防火・耐火、スパンを飛ばすための工法など複合的な要素がコストに関わってくる。
・エバーフィールド木材加工場は、部材が一般流通材ですごい構造。また、BP材、集成材など選択肢が増えることはいいこと。
・規模が大きくなると、木材供給のタイミング、方法など流通を考えないといけない。建築士事務所協会の建築委員会で流通の情報を整えたいと考えている。
・国際的には、ヨーロッパは日本より意識が高い。コスト面より脱炭素社会へと、見えない部分にも木を使っている。
・見えない部分にも木を使い、使用量を増やすことで技術革新も進んでいくのではないか。
・CO2のストックなど、LCCA(ライフサイクルコストアセスメント)で数値化できると、木が見えなくても施主側が評価しやすい。
・地域材を使いたいという思いは強いが、強度の関係でCLTや集成材となってしまい、加工が県外になってしまうのが課題。
・木造の災害公営住宅がプロポーザルで選定された。発注者側の意識も変わってきているのか。
・昔は、接合部に金物を使わない、加工もプレカットではなく、手加工がよいという時代。それが、災害時の木造仮設住宅を通して、温かみのある木を使うこと、地域にもお金を生むことに意識が変化してきている。更に、その取組みが災害公営住宅や次の災害への備えにも繋がってきている。
・テクノロジーの進化、大工の技術力の進化など、日本は特殊な技術で国際的にもすごいことをやっている。できることが変わってきているという意識は大事。

 最後に、これからもモク活をテーマに第2弾のシンポジウムを開催していこうとの意見で、閉会となりました。

 ご出演いただいた皆様、ご来場いただいた皆様ありがとうございました。次回の開催を楽しみにお待ちください。

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モク活 シンポジウム2022【開催案内】

 中層建築物における木材利用推進のための建築基準法改正や、民間建築物も含めた木材利用促進を図るための新法が施行されるなど、 国を挙げて木造建築物の促進が図られており、熊本県も「林業県」として早くから木材需要拡大の施策を展開しています。
 また、アートポリスも当初から木造プロジェクトを多く展開しており、現在も県や市町村、民間の施設で木造建築物のプロジェクトが進んでいます。
 今後、大規模建築物の木造化は社会からの需要もさらに増え、地球温暖化防止策やSDGsの取組みとしても木造建築物は有効な手段です。
 このような状況のなか、新しい木造建築を創ってきたアートポリス事業の人材育成事業として、県産材を活用し、地域で育て、地域でつくる取組みなど木造建築整備の一層の推進を図り、また、SDGsの視点など建築が木造活用により社会に与える影響を考える場として、若い建築家とともにこれからの「木材活用の可能性」について議論するシンポジウムを開催します。​

モク活シンポジウムチラシ

モク活シンポジウム/チラシ (PDFファイル:1002KB)

日時

令和4年(2022年)10月29日(土曜日)

15時00分~18時00分(3時間)

場所

熊本県庁 地下大会議室(定員200名)
(熊本市中央区水前寺6丁目18番1号)

内容

木材利用の可能性や熊本の木材供給に求めるものをテーマに、プレゼンターに資料を作成いただき、事前にホームページやフェイスブックなどのSNSで公開します。
シンポジウムでは、プレゼンターが説明した後、熊本での木材活用の可能性についてコメンテーターとともにディスカッションします。
​木造のアートポリスプロジェクトや木材振興に関するパネルも会場に展示​します。

出演者

コメンテーター

小川 次郎(アトリエ・シムサ)
原田 実生(原田木材)
原田 展幸(ライフジャム)※コーディネーター
村木 勇一(幸の国木材工業)
山田 憲明(山田憲明構造設計事務所)
桂 英昭(くまもとアートポリスアドバイザー)
末廣 香織(くまもとアートポリスアドバイザー)​

プレゼンター

大谷 一翔(大谷一翔建築設計事務所)
上野 瑞樹(セルアーキテクト)
児玉 敏郁(SOWER)
佐藤 俊輔(バオプラーン熊本)
白橋 祐二(建築食堂)
真道 吉広(ジメント)
田中 章友(産紘設計)
林田 直樹(林田直樹建築デザイン事務所)
堀川恵巳子(堀川建築・造形計画)
三舛 正順​(南小国町集落支援員)

申込方法

※申込は終了しました※
​参加費無料・事前申込優先・先着順

【電子申請】申込URL/<外部リンク>https://s-kantan.jp/pref-kumamoto-u/offer/offerList_detail.action?tempSeq=8601​

【郵送・FAX・E-mail】
 参加申込書に必要事項をご記入のうえ、以下の宛先へ送付ください。
 参加申込書(Wordファイル:92KB)
 参加申込書 (PDFファイル:761KB)
・郵送/〒862-8570 熊本市中央区水前寺6-18-1 熊本県建築課宛て
・FAX/096-384-9820
​・E-mail/kap@pref.kumamoto.lg.jp
(メールの件名は「モク活・申込み」でお願いします。)

プレゼンター資料

プレゼンターの説明資料を事前に公開します。
ぜひご覧いただき、当日のディスカッションの参考にもさせていただきますので、ご意見をメールでいただけますと幸いです。
​E-mail/kap@pref.kumamoto.lg.jp
(メールの件名は「モク活・意見」でお願いします。)

新型コロナウイルス感染症対策の取組みについて

新型コロナウイルス感染症対策の取組みは以下のとおりです。
各種イベントに参加される方は、感染症対策の徹底について御留意ください。

  • 適切なマスクの正しい着用
  • 手洗、手指消毒の徹底
  • こまめな換気の実施
  • 密集の回避
  • 身体的距離の確保
  • 飲食の制限
  • 参加者の制限(入場時の検温を実施。発熱等の症状のある方は参加をお控えください。)
  • 参加者の把握(シンポジウムは事前予約制です。)
  • 出演者等の行動管理
  • イベント前後の感染防止の徹底(感染リスクのある行動の回避にご協力ください。)
  • 各施設の業種別ガイドラインに従った取組みの実施

イベント開催時のチェックリスト (PDFファイル:975KB)

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