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【12月29日】第19回熊本県新型コロナウイルス感染症対策本部会議後 共同会見(知事、熊本市長、座長)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0079671 更新日:2020年12月29日更新

【12月29日】第19回熊本県新型コロナウイルス感染症対策本部会議後 共同会見(知事、熊本市長、座長)

【共同会見動画】

知事コメント

本県では、12月22日から昨日までの直近1週間で、286名の感染者が確認されました。
また、昨日時点で、病床使用率は39.0%と、引き続き、高い水準が続いています。なかでも、熊本市の病床使用率は、75.5%と非常に高くなっており、極めてひっ迫している状況です。
このような状況を踏まえ、本県の感染状況は、国が示す「ステージ3」に該当すると判断いたしました。

そのため、これ以上、県内での感染を拡大させないため、県民及び事業者の皆様に、より強い措置として、特措法第24条第9項に基づき、営業時間の短縮を要請いたしました。
熊本市中心部の酒類を提供する飲食店などの事業者の皆様には、県内での感染拡大を抑え込むための重要な対策であることを御理解いただき、御協力をお願いいたします。

 また、ひっ迫している熊本市内の医療提供体制については、熊本市と連携し、(1)更なる病床確保、(2)県調整本部による広域的な入院・転院調整、(3)ホテル療養施設への迅速かつ円滑な転院などについて確実に対応して参ります。

本県の感染状況は、危機的状況に近づいています。このままのペースで感染が拡大すれば、医療崩壊を招く恐れも十分考えられます。
今が、医療崩壊の防止、そして感染拡大防止の正念場です。県・市一丸となり、コロナの難局を乗り越えていきたいと考えています。

熊本市長コメント

先ほど知事の方から発表がありましたとおり、本日、県内の感染状況が、国が示す「ステージ3」 となった ことを受けまして、 第4 4 回熊本市新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催 いたしましたので 、 その内容についてご報告いたします 。

まず、 本市 の これまでの 感染状況は 、市中心部の歓楽街 において複数のクラスターが発生するなど若年層を中心 とするものでしたが 、 先週は 高齢者 施設において大規模なクラスターが発生 し、 重症リスクの高い 高齢者へ 拡大 するなど 、 非常に厳しい状況となっております 。
これにより、 昨日時点の本市の病床使用率は 75.5 %とな り 、 熊本市においては 既にステージ4を 大幅に 超える事態となっております。 医療提供体制はひっ迫しており、 入院 が必要な 患者については 、 県と連携し広域的な入院 ・転院 調整に取り組んで おりますが、極めて厳しい状況にあります。
また、直近1週間の10万人当たりの感染者数が、26.8人となっており、東京都、神奈川県に次ぐ状況となっております。
本市では このような 極めて 厳しい 状況を踏まえまして、市民の皆様に 強く お願いをさせていただきます。

一点目に、 ご家族以外との会食 は控えてください。
二点目に、夜遅い時間の飲酒や会合など、感染拡大につながる行動を控えてください。
特に、時短要請該当店舗については、 22 時以降、営業 していても 、利用しないでください。
三点目に、 年末年始はご家族で静かに過ごすようお願いします。
具体的には、
・混雑する場所やイベントなどへの外出を控えてください 。
・初詣は 元旦を避けるなど、 できる だけ人込みを 避け てください 。
・買い物は、混み合う時間帯を避け、 少人数・短時間で済ませてください。

先ほど知事が 、 熊本市中心部の飲食店等に対する営業時間短縮の協力要請 を決定されましたが、これに伴い対象店舗への協力金の交付や制度の案内等 について 、 県と連携し 迅速に 対応を行 い ます。

熊本市の中心市街地歓楽街において、 県としっかり連携を図りながら、 引き続き、接待を伴う飲食店への緊急 PCR 検査等、 感染を強力に抑え込んでまいりたいと考えております。

次に、接触機会の低減を図るため、 1月1日元日は、例年無料開放している熊本城の公開を中止し、特別公開エリアを閉鎖いたしま す 。
また 、熊本城 、 動植物園、博物館 、現代美術館につきましては 、入場制限を行 い ます。
さらに、 熊本 市主催のイベント は 、1月11日まで全て中止いたします。地域で 開催予定の イベントにつきましても、可能な限り見直ししていただくよう お願いいたします。

新たにクラスター対策として、高齢者施設等の従事者への緊急PCR 検査を1月4日より開始いたします。

最後に、市民の皆様におかれましては、先ほどご説明いたしました本市からのお願いを徹底していただき、年末年始を静かにお過ごしくださいますよう 強く お願いいたします。
この危機的な状況を 、 市民・県民の皆さ ま に ご協力を いただきながら、乗り切ってまいりたいと思います 。

原田座長コメント

県内の感染状況について、専門家会議座長としてコメントします。

国内における感染者の増加傾向は過去最多の水準を更新し続けています。全国的にも、多数の自治体が、時間短縮営業要請等の強い措置を講じていますが、新規感染者数の明らかな減少が見られていないなど、厳しい状況も継続しています。
熊本県内の感染は12月上旬から拡大し、ステージ3の基準の一つである人口10万人あたり15人を超えました。病床使用率も基準である25%を超えており、医療提供体制における大きな支障の発生を避けるための対応が必要な段階です。
国の分科会も示す通り、新型コロナウイルスの感染拡大の大きな要因の一つは、歓楽街や飲食を介しての感染と考えられます。
本県の感染拡大の原因としても、熊本市内中心部の歓楽街における感染が高いレベルで長期間維持されたことが非常に大きいと考えられます。ここでの感染を何としてもくい止める必要があります。

私は専門家会議座長として、この状況に早くから介入すべきと考え、12月8日には県及び熊本市に対し、営業時間の短縮要請を含む強い措置を検討すべきと助言を行っていました。
事業者に大きな負担が生じる施策であるため、ステージ3の段階にはなかった当時の感染状況の中での実行は、難しいと考えていましたが、その後、感染が拡大し、現在、熊本市を中心とし、医療提供体制は相当にひっ迫し始めています。
何としても医療崩壊は避けなければなりません。今こそ、強い措置により、感染を押しとどめなければならない、瀬戸際にあります。
熊本市内中心部歓楽街への時短営業要請も必要ですが、それだけでなく、県民の皆様には、この期間に感染防止対策を特に徹底していただきますようお願いします。

会食そのものについても、大人数や、普段顔を合わせていない方との会食は控えて下さい。また、基本的な感染防止対策も徹底し、時間短縮営業要請の期間中、感染拡大を徹底的に抑え込まなくてはなりません。
そのうえで、医療提供体制を維持し、感染者の命を守るため、宿泊療養施設の効果的な運用や、転院調整を積極的に進め、地域ぐるみでの対応を進める必要があると考えます。

県・熊本市におかれては、感染を何が何でも抑え込むという決意を両首長から示していただいたところです。今後も、強いリーダーシップを持って、県民・市民への感染防止対策の徹底を強く促していただきますようお願いします。