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令和2年(2020年)1月6日 知事年頭記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0007439 更新日:2020年1月6日更新

知事年頭記者会見

日時:令和2年(2020年)1月6日(月曜日) 11時00分から
場所:知事応接室

動画

 動画はこちらからご覧いただけます。

会見録

 知事年頭記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
 なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

説明資料(PDFファイル:1.2MB)

コメント

発表項目

質疑応答

コメント

2020年を迎えて(今年の一字について)

(幹事社)
 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。幹事社からです。まず、知事から発表項目をお願いいたします。

知事1

蒲島知事
 皆さん、あけましておめでとうございます。昨年12月の女子ハンドボール世界選手権大会では、観戦客が31万人を超えるなど、大成功を収め、明るい話題で一年を締めくくることができました。
 さて、今年も本県にとって明るい一年となるよう、私は今年の一字に「形」という字を選びました。創造的復興を成し遂げ、地方創生を形にすることが、まさに私の知事としての使命であります。
 今年4月で、熊本地震の発生から4年を迎えます。熊本地震からの復旧・復興は、県民の皆様の頑張りにより着実に進んでいます。
 特に、今年はコンセッション方式による阿蘇くまもと空港の本格運営や、八代港の国際クルーズ拠点の供用開始など、創造的復興が目に見える形で表れてきます。そして、すまいの再建や空港アクセス鉄道、中九州横断道路の整備をはじめとした創造的復興の実現など、残された課題に取り組んでいかなければなりません。
 皆様と一緒に新たな熊本を作り上げ、50年後、100年後に引き継いでいけるよう全力で取り組んで参ります。

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発表項目

くまモンデビュー10周年アニバーサリーについて

報道資料(くまモンデビュー10周年アニバーサリーについて)(PDFファイル:202KB)

蒲島知事
 それでは、今年最初の発表です。くまモン、入っておいで!(くまモン入室)
 今年の3月で、くまモンがデビューしてから10年を迎えます。くまモンは、これまで常に成長を続け、私達の期待をはるかに超える活躍を遂げており、今では本県にとってかけがえのない存在になりました。

 くまモン、10年間、いろんなことにチャレンジしてくれてありがとう!
 また、この10年間の活躍は、日頃からくまモンを支えてくださる皆様のおかげでもあり、改めてお礼を申し上げたいと思います。
 このくまモンの記念すべき10周年アニバーサリーを皆さんでお祝いし、更に盛り上げるため、今年は様々な企画を行う予定としています。
 第1弾として、今月11日から、タイでのファン感謝祭を皮切りに、東京、熊本で感謝祭や誕生祭を行います。

 まず、昨年6月に本格的な海外進出を果たしたタイで、くまモンが海外の皆様と触れ合い、熊本をPRすることで熊本の認知度を高めて参ります。また、2月8日、9日には、東京の文京シビックホールで、「ファン感謝祭inTOKYO」を開催します。いつも応援してくださる首都圏の皆様に感謝の気持ちをお伝えするとともに、熊本の魅力をさらに発信することで、新たなファンの創出に繋げたいと思います。
 そして、3月14日、15日には、「10年分のありがとう、そして更なる未来へ」をコンセプトに、熊本城ホールをメイン会場に「くまモン誕生祭」を開催します。誕生祭ではこれまでの歩みを振り返りながら、皆様への感謝の気持ちとともに、10周年を盛大にお祝いしていただけるよう、くまモン自身が企画の制作に奔走しているようです。また、特別企画として、これまでのくまモンの活躍をまとめた映像を、サブ会場となるサンロード新市街の映画館で上映する予定です。

知事3

 なお、「くまモン誕生祭」のステージにつきましては、今月19日まで観覧申し込みの受付を行っていますので、多くの皆さんのご応募をお待ちしています。
 その他、ベストアルバムや写真集など、10周年を記念した民間企業とのコラボ商品等の企画も多数予定しています。今後、随時発表して参りますので、ぜひ楽しみにしていただきたいと思います。
 じゃあくまモン、10周年の今年もしっかり頑張ってね!ありがとう。(くまモン退室)

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発表項目

白川及び黒川 河川激甚災害対策特別緊急事業竣工式について

報道資料(白川及び黒川 河川激甚災害対策特別緊急事業竣工式について)(PDFファイル:1.2MB)

蒲島知事
 続いて、もうひとつ発表があります。平成24年7月12日に発生した熊本広域大水害では、阿蘇市の黒川や熊本市街地を流れる白川が氾濫し、白川水系流域全体で、3,000棟を超える家屋が被害を受けるなど、未曾有の災害となりました。
 私は、この大水害への対応にあたって、復旧・復興の3原則を提唱し、先頭に立って取り組んで参りました。
 第一に「被災された方々の痛みを最小化すること」。
 第二に「単に元にあった姿に戻すだけでなく、創造的な復興を目指すこと」。
 第三に「復旧・復興を熊本の更なる発展につなげること」です。
 皆さんもご存知のように、この原則が、平成28年の熊本地震での災害対応にも活かされています。
 これまでに砂防や治山、農地などの復旧工事は完了していますが、このたび白川及び黒川の災害対策が完了する運びとなりました。黒川では今月19日に、白川では25日に、それぞれ竣工式を開催します。途中、熊本地震に見舞われましたが、創造的復興のためにご協力、ご尽力いただいた関係者の皆様に改めて感謝を申しあげます。
 この事業の竣工により、熊本広域大水害と同程度の洪水が起こったとしても、家屋の浸水被害を防ぐことができるようになります。

 しかし、災害は、いつ、どこで起こるかわかりません。県として改めて治水事業の役割や効果を県民の皆様にお伝えし、防災意識の向上を図るとともに、今後もハード・ソフトの両面から総合的な対策を推進し、安全・安心な熊本を実現して参ります。
 私からの発表は、以上です。

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質疑応答

すまいの再建について

(幹事社)
 それでは、幹事社から大きく2項目ほど。1つ目は、3期目の任期がほぼ3か月となられたなかで、今、復興の「重点10項目」のなかでも挙げられている、任期中ということで数字をよく言われていた「すまいの再建」の目処。それから、水俣病の認定審査についてお尋ねします。
 もう少し細かく言いますと、すまいについては、恒久的なすまいの任期中の確保を前から言われていたと思うんですけれど、一方で、区画整理等で物理的に無理な場合もあるということで、目処を任期中に立てたいということで、その目処が立っていない方の現時点の人数・世帯数、また、それが任期中に解消できそうかという見通しをお願いします。
 同様に、3期目の審査の完了を言われました、水俣病の認定審査ですね。これも現時点といわゆる任期終了後の…。

蒲島知事
 ではまず、すまいの方から先に。
 (昨年)11月末の時点では、18世帯の方々が目処が立っていないということでありました。今日(県庁)プロムナードで(行われた仕事始め式での)私の挨拶でも述べましたように、この18世帯については、私の任期中にゼロにしたいと思っています。そのように、これからも一人一人に寄り添って取り組んでいく予定であります。
 これについては、担当者もそれでいいですか。

(事務方)
 はい。(昨年)11月末時点で、その18世帯の方々がすまいの再建の目処が立っていないと。行政側から重点的に支援をしている世帯が18世帯ということでございます。もう既に少しずつ目処が立ってきておられる方もいらっしゃいますので、今年度末までには、ゼロ世帯になるというふうに思っております。

知事4

蒲島知事
 それから、先ほどの質問の中にありましたが、まだ工事中であるとか、それから業者の方々がなかなか期限内に確保できないとか、そういった自己都合ではない(やむを得ない)事情の方については、まだ1,400世帯の方が残っておられるということでありますので、その方々に関しては、自分の事情ではない限り、国に対して仮設住宅の(供与期間の)延長も常に(求めていく)予定であります。
 ただ、(再建の)目処は立っておられますので、今からどんどん家が建っていくのではないかと思っています。特に進むのは、今年度中に(整備が)終わる災害公営住宅です。災害公営住宅への入居希望をお持ちの方は、もう4月末頃にはほとんど転居されるのではないかと思いますので、この方々の減少は大きいのではないかなと思っています。 

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質疑応答

水俣病問題について

(幹事社)
 ほぼ同じ聞き方になりますけれども、水俣病の認定審査も任期中の完了を目指されていたということで、年末にもお伺いしたばかりではあるのですが、最新の状況と任期終了時の見通しをお願いします。

蒲島知事
 はい。私が知事3期目に就任した平成28年当時は、認定申請をされている約1,200名の方がおられました。この方々に関しては、責任をもって審査を完了させるという思いで、平成31年度(2019年度)までには1,200件の審査完了を目指すという目標を掲げてまいりました。この目標達成に向けて、平成28年以降、これまで22回の審査会を開催し、1,109件の審査を行いました。
 平成25年の最高裁判決を最大限尊重し、丁寧に認定審査を進めるという方針のもと、目標達成に引き続き努力してまいりたいと思います。
現状については、担当者の方から。

(事務方)
 今、知事のほうからお話がございましたとおり、平成28年度から認定審査会を22回開催しております。その中で、1,109件の審査を完了したところでございます。
 冒頭、知事からお話しがございましたとおり、平成27年度末の時点で(認定申請をされている)1,264人の方がいらっしゃいました。この方々につきましては、順次審査しているわけでございますけれども、(昨年)11月末時点で、まだ200名の方々が残っておられるというところでございます。この方々につきましては、個々に事情があって、寝たきりの状態ですとか、あるいは仕事で都合が悪いためもう少し待ってほしいというようなことで、時間が掛かっているというところでございます。
 引き続き3月末に向けて、しっかり取り組んで参りたいと考えております。

蒲島知事
 はい。よろしいですか。

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質疑応答

JR豊肥本線の復旧見通しについて・その1

(幹事社)
 ありがとうございます。幹事社からもう1点だけ、報道でありましたけれども、JR豊肥本線について、JR九州の社長さんが秋の開通を目指すと言われていたようですけれども、県も緊密に連絡をとりながら対応されている部分もあると思いますので、その受け止め、また、県の認識とか、一緒に協力されるところなどもあればよろしくお願いします。

蒲島知事
 はい。国と県は、既に同じ方向性で、JRさんの発表と同じ期日に完了したいと。来年度中には完了するということであります。県としても、事業主体の部分である治山事業もありますし、そういうこともJRさんとは緊密に連絡、連携しながらやっているということであります。
 一番心配したのが、地元市町村の方々との協議ですよね、(費用)負担についての。しかし、これも県が負担するということで、それによって相当スピードアップできたのかなと思います。
 JR九州の青柳社長の発表どおり、来年度にはこの豊肥本線が開通するということであります。これは、変化はありません。
 県の方も全くその認識で、国もその認識です。

(幹事社)
 追加ですけど、来年度というのは規定路線というか、皆さん合意済というか、同じ方向で来たと思うんですけれど、今秋を目指したいという社長さんの考えもあるようなんですが、それについてはあまり意識されていないですか。

蒲島知事
 国と県と、JRさんも同じ考えだったと思いますけど、来年度中ということであって。今年の秋までというのは、おそらくJRさんの方が一番主体性を持って取り組まれるところなので、そこは青柳社長がおっしゃったのが正しいのではないかなと思います。

(幹事社)
 ありがとうございます。幹事社からは以上です。各社さんよろしくお願いします。

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質疑応答

路線バス事業の共同経営について

Q
 年末、一部の報道で、県内のバスの再編につきまして、独禁法の改正を見込んで共同経営に合意したという報道がございました。これとバス路線網については、直接は基礎自治体や民間事業者の問題かなとは思うんですが、県も一方で助言する立場ではあられると思います。これらのバスの共同経営の検討が進んでいるということで、これに関して、県が今後どういうふうに関わっていくかということを教えてください。

蒲島知事
 その新聞報道について、私が100%承知していませんので、担当者の方はいますかね。

(事務方)
 今、ご質問のありました共同経営につきましては、県内のバス事業者5社と県、熊本市で作っております、熊本におけるバスあり方検討会でまさに議論しているところでございます。今後、具体的な方向性を明らかにする予定となっておりますので、今後も引き続き議論して決定するということになっております。

蒲島知事
 担当者の方からは、まだ議論の段階だということです。

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質疑応答

くまモン10周年アニバーサリーについて

Q
 すみません、もう一点、くまモン10周年のお話がございましたが、例えば、今年の具体的な数値目標、例えば何か国に進出ですとか、関連商品の売上げをどれくらい伸ばしたいとか、具体的な数値目標的なものがあれば教えてください。

蒲島知事
 私が一番関心を持っているのは、昨年(2019年)の関連商品の売上げ。それによって、おそらく次のいろいろな目標が決まってくるのではないかと思います。その数値が出てくるまで、もう少しかかるのではないかと思いますけど、どうですか、いつごろ出てきますか。

(事務方)
 現在、昨年の売上げ調査を行っているところでして、(結果がまとまるのは)2月~3月ぐらいになるかと思います。またその際に発表させていただきたいと思います。おそらく、その前の年の1,505億円は超えてくると思いますので…。

蒲島知事
 それが大きな発表じゃないの。(笑い)

(事務方)
 期待を込めまして。

蒲島知事
 期待だね、今のは。

Q
 ありがとうございました。

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質疑応答

地方創生について

Q
 先ほど、今年の漢字で「形」ということを示されましたが、創造的復興については確かに空港の民営化、八代港の供用開始等で形が出てくると思うんですが、地方創生を具体的に形にするということについて、もう少し説明をお願いします。

知事2

蒲島知事
 地方創生にどう繋げていくかということですよね。空港がコンセッションで出来た後、また、アクセス鉄道ができた後、それから中九州横断道路ができた後、それをどう地方創生に繋げていくかと。
 私は、一つの市町村だけでの地方創生というのは、なかなか難しいのではないかと思うんですね。そういう意味で、地域を少しグループ化、(県の)地域振興局レベルでまとめるとか。そういう形で地方創生を進めていくのが、県の役割ではないかと思います。
 そういう意味で、私はアクセス鉄道の沿線にとても注目しています。「くまもと復旧・復興有識者会議」でも、阿蘇くまもと空港の新しい構想のもとで、シリコンバレーにしたらどうかという、そういう具体的な期待も寄せられてきました。
 そして、「大空港構想Next Stage」で、空港周辺の地域活性化にも取り組んでおりますので、この地域、特に沿線を、シリコンバレーのような先端産業の集積拠点にしたいなと、このように思っています。
 そのことによって何が起こるかというと、熊本市は勿論その効果を受けると思いますけれども、例えば上益城郡、菊池郡(市)、阿蘇郡(市)、それに山鹿市ぐらいまでの波及効果があるのかなと思うのですね。地方創生として、新しい「知」の集積、産業の集積が、鉄道によって起こる。まさにこれが、地方創生のあり方じゃないかなと思っています。
 その地方創生につなぐために、創造的復興としての空港があり、そして創造的復興の一環としてあるのがアクセス鉄道、そして今進めている中九州横断道路、九州中央自動車道、こういうのが全部、地方創生に繋がっていくと思っています。
 また、荒尾・玉名地域の方については、今、競馬場跡地でまちづくりが進んでいますけれども、その地域についても地方創生が考えられるのではないかなと思います。
 そして、八代港と九州中央自動車道が繋がっていくと、八代地域における交通の拠点ができて、そこから県南への波及効果があるんじゃないかと。今、確実にどうなるということは言えませんけれども、そういう方向性ですよね。方向性がないと、何も決まっていきませんので。
 ただ、大事なことは、これは一つの市町村ではなかなかできないので、県が入っていって、地域振興局を中心として、その地域全体の地方創生を今まさに考えているところであります。
 この前、新聞でも書いていただきましたけれども、空港アクセス鉄道の整備というのは、乗客を大量に運ぶとか、定時性があるとか、それはとても大事なことだけれども、それだけには留まらないような気がするんですね。
 私は、このアクセス鉄道の沿線というのは、50年、100年後の熊本のことを考えると、とても可能性があるんじゃないかと思っています。シリコンアイランド、あるいはシリコンバレーという、くまもと復旧・復興有識者会議の中で出てきたアイデアが形になりつつある。それは、創造的復興を超えたところですよね。そういう感じで今、進めたいと思っています。
 「大空港構想」があって、それに沿って創造的復興を進め、その大空港構想の段階から、産業の集積、知的産業の集積というのが考えられてきた。地方創生というのは、そういう形でこれから進むのかなというふうに思います。

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質疑応答

JR豊肥本線の復旧見通しについて・その2

Q
 先ほどのJR豊肥本線の話で、「今秋に」という話は、国とかJRと調整しているという認識でいいんでしょうか。

蒲島知事
 元々、来年度中にはJR豊肥本線を再開するというのは、これはもう基本的な合意事項ですから。ただ、実際に事業を進められるのはやはりJRさんですよね。それがいつの時点に完成するのかというのは、我々も、少なくとも来年度中とはわかるけど、秋頃ということを言えるのは、JRさんしか言えないのではないかと思います。

Q
 県とは具体的に調整しているという話ではなくて…。

(事務方)
 今の件につきましては、知事がおっしゃったとおり、2020年度の復旧というところで、国、JRと話を正式に聞いておりますが、秋頃というのは、まだ具体的にはお聞きしていない、正式にそういうことで決まっているということではないと認識しております。青柳社長がそういう思いで発言されたのかなと受け止めております。

Q
 わかりました。

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質疑応答

化血研におけるワクチン不適切製造等について・その1

Q
 化血研の件なんですけれども、動物のワクチンで違法、法に抵触するような製造が20年ぐらいまだあったということで、農水省からの行政指導を受けているんですけれども、一方で、事業継承したKMバイオの方は、県は株主であり、一部の製造販売業の許可の権限も一部持っていたりすると思うんですけれども、「県には報告をしていない、取締役会でも報告をしていない」という説明を現時点でされているんですけれども、その辺、法令順守の徹底ということでスタートしたという観点から、県に報告がなかったというのはどういうふうに受け止められておりますでしょうか。

知事6

蒲島知事
 この問題については、新聞報道で承知しております。
 (動物用)ワクチンの不適切な製造や、人用ワクチンをめぐる対応は、事業譲渡前の行為であり、KM社の内部点検等によって発覚したと聞いておりますし、その後、適切に対応がなされたと聞いております。今後とも、明治グループの高いガバナンス、コンプライアンス体制の下、県民やユーザー様の信頼を得られるような企業に発展してほしいというのが、私の現段階での所感であります。
 KMバイオさんになってはじめて、これが自分たちでも分かった、そして、それに対して対応をされたということで。その段階で県に報告が来たかどうかは、私も担当者に聞かなければわかりませんけれども。 

(事務方)
 細かい状況は把握していないのですけれども、その県への報告というのは、特にはあっていないと思います。事案の所管庁が農水省、厚労省になりますので、そちらの方と協議をしながら進めていくものと聞いております。

蒲島知事
 はい。

Q
 知事は以前、取締役とかがいて、そのガバナンスが効いているとお話しになっていたと思うんですけれども、取締役会にも報告をしていないということはどうお考えでしょうか。

蒲島知事
 その一連の、発覚から国との調整、その間に県に報告が来ているかどうか、また取締役に諮られたどうかという点、ちょっと私自身も全体を把握できていないので、別途お答えしてよろしいですか。
   では、今の件は担当課の方でまずきちんと(事実関係を)整理してください。

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質疑応答

日米貿易協定について

Q
 日米貿易協定なんですが、その影響額などを具体的に示している都道府県もあるんですが、熊本県としてどのように考えているかということです。

蒲島知事
 はい。熊本県は、貿易による様々な影響が農家の方々のマイナスにならないよう、マイナスの最小化といいますか、常にそれに気を付けながら対応しています。農家の方々に何か不具合や被害があるとか、マイナスの影響があったとか、そういうことであれば、我々も農家の方々と一緒になって、政府への要望をしたり、あるいは県でできることは県でやりたいと思います。
 ただ、今、現実にそういう要望が県に来ているかどうかということについては、まだ私の方までは来ていませんけれども。おそらくまだ、来ていないのではないですかね。この件については、後で(事務方にも)聞いていただければと思います。

Q
 私が聞きたいのは、具体的な、例えば国では影響額を出しているわけですよね。それを県レベルに落とし込んで、影響額とか、熊本県としてのお考えを示す考えがあるのかと。

蒲島知事
 影響額を示す、示さないというよりも、そういう被害、マイナスの影響、そして農家の人達が困った時に、具体的にどういうことで困っているか、そういうことが私や県庁の方に寄せられて、その段階で適正な対応をして、マイナスを最小化する、痛みを最小化するというのが私の考え方です。他県では、事前に(影響額の試算を)用意されていると聞きましたけれども、それについては、今、担当者が来ていませんので、後ほど個別にお答えします。
  そういう問題があったときには常に、我が熊本県庁、農林水産部として、適切に対応するという覚悟がありますし、これまでもそうやって参りました。

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質疑応答

空港周辺の新産業拠点について

Q
 わかりました。あと、空港のシリコンバレーですかね、他県では、例えば鹿児島だったら「テクノポリス構想」といったように、30年前に終わっているような、空港の周辺にホテルまで建てていると。そういう先進的に動いている県に対する対抗とか、具体的にこういうことをやりたい、あと例えば農林水産物に対してもこうやりたいとか、あれば教えてください。

知事5

蒲島知事
 空港周辺地域については、かつて熊本県も「テクノポリス構想」というのを持っていました。それによって今、例えば東京エレクトロンもありますし、ソニーセミコンダクタもありますから、実際にその遺産、レガシーが、熊本県の発展を支えているところはあります。
 ただ、そういう先端産業の形は、シリコンバレーもそうですけれども、例えばコンピュータ時代からソフトウェア時代に変わり、インターネット時代に変わり、それから2000年代はソーシャルネットワークに変わってますけれども、どんどん変わっていくんですよね。変わっていく時に、その変わっていく様々な企業に対応できるような、そういうシステムが必要だと思います。
 我々が今ここで考えているのは、テクノポリス構想の次の、デジタル革新による「Society 5.0」とか、第五次世代移動通信システム導入とか、AIとかIoTの活用、そういうビジネス環境の変化に対応できるようなものを、企業とか研究機関、大学、金融機関とのネットワークも活かしながら、是非この沿線にやりたいなと思っています。
 おそらく、他県もやっていらっしゃるのでしょうけれども、いずれにしても変化していくんですよね。変化する時に、我々も新たな変化に対応できるような形で、この沿線が一番場所としてもいいところですので利用したいと。特にアクセス鉄道の沿線をですね。そういう考えでいます。
 それは4期目の本格的な予算になってきますので、実際に青写真として示すことができるのは、選挙後だと思います。今は本格的な予算が組めない段階ですから。ただ、私の発想はそういうところにあって、今の段階ではそういうことを考えているということで、マニフェストにもそういう形で示すことができると思います。

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質疑応答

化血研におけるワクチン不適切製造等について・その2

Q
 化血研の話に戻るんですけれども、化血研の新会社に対しては、県が民間会社に出資をするという異例の形で関わっているわけですけれども、今回の件が報告がなかったことについて、知事として問題ないというふうに今の時点で受け止めていらっしゃるのか。それと、報告がなかったということに関しても、新会社との連携がうまく取れてないんじゃないかというふうにも見えるんですけれども、そこについて改めて知事のお考えを聞かせてください。

蒲島知事
 私は、コンプライアンス、元々の化血研の問題の原点はそこにありますから、これからのガバナンスとコンプライアンスに関して、もっとしっかりとやってほしいなと思います。

Q
 すみません。問題があるかどうかについてはどういうふうにお考えでしょうか。

蒲島知事
 問題があるかどうかは、(ワクチンの不適切製造等が)あったことそのものが問題ではないかと思います。今は、私どもが確実な事情を把握できていないし、いずれそれは取締役会にも報告されるでしょうし、これからより報道もされるのではないかと思いますので、今の段階でお答えするとすれば、化血研の最初の問題がそこ(=コンプライアンス)にあったということをKM社もきちんと理解して、二度とこういうことが起こらないようにやってほしいと思います。

(幹事社)
 想定していた時間はほぼ終わりですけれども、よろしいですか。
 ありがとうございました。それではこれで終わりたいと思います。

蒲島知事
 それでは、今年も皆さんよろしくお願いします。

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