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平成31年(2019年)1月4日 知事臨時記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0007218 更新日:2019年1月4日更新

知事臨時記者会見

日時:平成31年(2019年)1月4日(金曜日) 11時00分から
場所:知事応接室

動画

 動画はこちらからご覧いただけます。

会見録

 知事臨時記者会見の会見録を掲載しています。
 なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

コメント

質疑応答

コメント

2019年を迎えて

蒲島知事
 まずは皆さん、新年あけましておめでとうございます。年頭の記者会見にあたり、ひと言コメントさせていただきます。
 昨日3日午後6時10分頃、和水町で震度6弱の地震が発生いたしました。
 県では直ちに災害対策本部を設置し、自衛隊や警察、消防などの関係機関と連携しながら被害情報の収集にあたっています。
 現在のところ、人命に関する被害は報告されておりません。また、新幹線や高速道路など交通機関やライフラインも通常どおりに戻っています。ただ、熊本地震の経験を踏まえると、今後、再び大きな揺れやそれに伴う被害が発生する恐れもあります。
 県民の皆様におかれましては、何よりも自らの命を守る行動をとっていただきたいと思います。そして、県や市町村からも情報を発信していきますので、それらの情報にも十分注意していただきたいと思います。
 今回の地震発生を受け、改めて災害に対する備えの重要性を認識しています。今年も、熊本地震で得た経験を最大限に活かし、いつ発生してもおかしくない災害にしっかりと備えていきたいと思っています。
 今年は、熊本地震の発生から3年となります。蒲島県政3期目においても、総仕上げの年にあたる大変重要な1年であります。
 そして、秋にはいよいよ、ラグビーのワールドカップ、また女子ハンドボール世界選手権大会が熊本で開催されます。昨年の女子ハンドボールアジア選手権では、私も会場の熱気を肌で感じました。今年の本大会の成功に向け、大きな弾みになるのではないかと思っています。
 さらに、明後日からは、本県出身の金栗四三氏を主人公としたNHK大河ドラマ「いだてん」もスタートします。昨夜の地震の震央となった和水町は、くしくも金栗四三氏の出身地でもあります。日本全国からご心配と応援の声が届いていますが、「災い転じて福となす」という言葉もありますように、そのようなことになるように願っています。

コメントする知事の写真

 私は今年の一字に、「跳」という字を選びました。これは、平成28年に発生した熊本地震からの創造的復興を目指して、平成29年はホップ、平成30年はステップと着実に進んできた復興の道筋を、その先へと大きく「ジャンプ」したいとの思いを込めたものです。
 そのためには、「創造的復興に向けた重点10項目」の取組みを、さらに加速して参ります。特に、「すまいの再建」は、県政の最重要課題として「5つの支援策」の浸透を図り、被災者の方々の生活の再建に向けて全力で取り組んで参ります。
 今年は、くまモン、ルフィ、2つの国際スポーツ大会、そして「いだてん」と、熊本が世界中から大注目される記念すべき年となります。
 新たな時代の幕開けとなるこの1年が、全ての県民の方々にとって、幸せな年となることを願っています。私からは以上です。

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質疑応答

1月3日発生の大規模地震を受けて

(幹事社)
 ありがとうございました。幹事社から1点だけ質問があります。知事も先ほど冒頭のお言葉の中で触れられていましたけれども、和水町は金栗四三氏の生誕地でもあるということで、11日には生誕地の記念館とミュージアムがオープンするということですが、1週間程度、震度6弱程度の地震の揺れの警戒が必要になる中で、観光への打撃というのも懸念されるところなんですけれども、このあたりについてはどのように考えていらっしゃいますでしょうか。

蒲島知事
 幸いにして被害がとても小さかったということでありますので、是非風評被害がないように、我々もこれから気をつけなければいけないと思いますし、それから皆様も発信のほうでお手伝いいただければ大変嬉しく思います。
 多くの国民は和水町という地名を知らなかったと思うんですよね。今回このような地震に襲われましたけれども、「災い転じて福となす」ということで、和水町とそれから金栗四三さんの大河ドラマ「いだてん」がつながって「和水町を元気づけるためにみんなで行こうか」という気持ちになっていただくことが、知事としては望ましいと思っています。
 おっしゃるように風評被害というのもありますので、それはプラスとマイナスの面があると思いますけれども、是非それを福のほうに転じてほしいとこのように思っています。

(幹事社)
 では、各社さんからどうぞ。

Q
 昨夜の地震のことについてなんですけれども、先ほど被害は小さいということをおっしゃられていたんですけれども、改めてその被害状況についての所感と、県のこれまでの対応を改めてどうだったか教えていただいてよろしいですか。

記者からの質問に答える知事の写真

蒲島知事
 まずは、被害自体は少なかったんですけれども、いつ災害が起こるかわからないという状況は、正月の3日目にして起こりましたので、皆さんに是非認識していただきたいと思っています。
 そのためには日頃の備えをしっかりすること。県としましても、この熊本地震を経験しておりましたので、休暇中でありましたけれども、私を含め多くの職員が迅速に参集して情報収集にあたってくれました。それから玉名地域振興局も、和水町役場に職員を派遣して支援体制をとりました。これもやはり熊本地震の経験があったからだと思っています。
 それから最初の災害対策本部の会議を、非常に短時間に開くことができた。地震発生後、いち早く2時間以内に開催することができました。熊本地震のときには、発生後3時間かかっていますので、そういう意味ではこの日頃の訓練と、それから経験が活かされたのではないかと思います。
 ただ、これは油断すると経験が活かされない場合もありますので、油断せずにいつ起きてもいいようなそういう体制を整えておくことがとても大事だと改めて感じたところです。

Q
 続けて、今後の体制なんですけれども、明日からまた週末に入るというところと、あと夜間のどういう宿直体制をとられるかというところは、もしあったらお願いいたします。

蒲島知事
 ご質問は今後どのような体制をとっていくかということだと思いますけれども、現在、被害状況を収集しておりまして、今後の体制については被害状況を踏まえて判断することになります。

Q
 現在の知事のお気持ちというか心情をお聞かせいただきたいんですが、被害が少なかったということで、安堵されている部分も、引き続き警戒をという部分もあると思うんですが、そういったお気持ちの部分をちょっとお聞かせください。

蒲島知事
 繰り返しになりますけれども、正月の3日目にして、誰も想像していませんでしたよね、このような地震が起こるとは。そういう想定外のことが常に起こりうるということを改めて感じた次第でありますし、それからそういうときでも体制が整えられる、それがとても大事だと思いました。
 私自身も、実は東京から戻ったのがその直前でありまして、直前で戻ってすぐ新聞を読み始めたところ、揺れがきました。それですぐ(災害)対策本部の立ち上げと、それから私自身も急いで(県庁に)行ったということで、職員の人達もそういう気持ちで参集されたのではないかと思います。
 いつ起こるかわからない災害に対して、常日頃から体制をとっておくこと、それが今回機能したほうだと思いますし、これからも油断せずに整えておかなければいけないと改めて感じた次第です。

Q
 震度6弱という大きな地震で、人的被害はほぼ出ていないという状況なんですけれども、そこに関してはどのように感じていらっしゃいますか。

蒲島知事
 震度6弱というのは、熊本地震を経験した我々だから、この地震には十分対応できると、そういう状況ではなかったかと思います。職員の人達もですね。

Q
 2点お伺いしたいんですけれども、まず1点目が、帰省ラッシュに重なったということで、新幹線も止まって電車の利用客が混乱していた状況があったんですけれども、熊本県としてJRとの連携、連絡のやりとりというのはどういった対応を昨日されていらっしゃったんでしょうか。

蒲島知事
 1つだけ私が報告を受けたのは、JRから毛布の提供を要請されたと(いうことです)。新幹線で泊まられる方がおられたということから、毛布が「もしあれば」ということで要請を受けたと、それで500枚毛布を送って、ただ本当は昨夜送るのが一番よかったんでしょうけれども。【※事務局に向かって】昨夜の段階ではまだそれはなかったんですかね、要請は。ちょっとそこのところ、すみません。JRとの関連について(説明をお願いします)。

事務局
 昨日の夜、準備をお願いしたいということでございましたので、健康福祉部のほうで準備をいたしました。

蒲島知事
 それで、昨夜送ったんですか。

事務局
 熊本駅に到着しましたのが22時30分です。
【※正確には22時40分。物資の運び入れは23時00分に完了しました。】

蒲島知事
 昨夜の。

事務局
 はい。

蒲島知事
 昨夜ですね。(毛布を)送ったのは今日かなと思ったんだけど、時間どおりに着いていることですので、そういう形でJRとの連携、乗客の方が寒くないように、それから安心して寝れるように毛布をお送りしたということです。
 それから、新幹線が止まっていることは皆報道で分かっていますので、言われたこと、そういうことを県としてはやったということです。

Q
 県として毛布とか支援物資を送ったと。

蒲島知事
 要請がありましたので、お送りしたということです。

Q
 もう1点なんですけれども、熊本地震のときに、前震があって、その後本震がすぐきたということで、知事もコメントの中でも、またいつ揺れが起きるかわからない、ということをおっしゃってましたけれども、2回起きたということを踏まえて、今その県として何か対策をとられていることがあれば教えていただけますか。

蒲島知事
 これは県民にメッセージという面で言ったんですけれども、熊本地震で前震が起きた後でそれで終わりかなと思ったら、本震が起きましたよね。
 28時間だったんですけれども、そのぐらいの揺れ戻しというか、大きな地震が起こりうる可能性があるということを皆に理解してほしいと思いますし、県民の皆様も理解されていることだと思います。
 1週間ぐらいは同じぐらいの揺れが起こる可能性があるということは皆に知ってほしいなと思っています。これは専門家の方も1週間ぐらいは注意をしたほうがいいということを言われておりますので、この1週間は我々もしっかりと警戒をしていかければいけないと思っています。

Q
 今後、また大きな揺れが起きるかもしれないということに関係すると思いますが、今の災害対策本部の体制なんですけれども、知事としては、今どのくらい継続が必要だと思っていらっしゃるのかというのはいかがでしょうか。

蒲島知事の画像3

蒲島知事
 先ほどもお答えしましたけれども、被害情報をこれから収集していきます。
 そして今後の体制については、被害状況を含めて、今後の展開も予想しながら、これから判断していくということになります。

Q
 1週間程度は警戒が必要ということですから、少なくともそのくらいは継続するような形になるでしょうか。

蒲島知事
 どのような体制で継続するかはまだ判断中でありますけれども、今日中には判断していくということになります。

(幹事社)
 それではそろそろお時間のようなんですが、どうしてもまだということがあれば。

Q
 被害自体はそこまで大きくなかったということですが、今後現地を視察したりとかという予定はございますでしょうか。

蒲島知事
 和水町の被害状況を見て判断していくということになります。

Q
 では現地に行かれるかどうかというのはまだ検討中だということでしょうか。

蒲島知事
 はい。

(幹事社)
 では、今日はありがとうございました。

蒲島知事
 ありがとうございました。

【※蒲島知事は、1月7日(月曜)に和水町の被災状況を視察しました】

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