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平成29年5月26日 知事定例記者会見
知事定例記者会見
日時:平成29年5月26日(金曜日) 10時00分から
場所:知事応接室
動画
会見録
知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。
発表項目
質疑応答
- 「熊本地震震災ミュージアムのあり方検討有識者会議」の設置について・1
- 熊本産業展示場(グランメッセ熊本)のグランドオープンについて・1
- 「熊本地震震災ミュージアムのあり方検討有識者会議」の設置について・2
- 立野地区のコミュニティ再生に向けた支援の状況について
- 熊本産業展示場(グランメッセ熊本)のグランドオープンについて・2
- 阿蘇くまもと空港の創造的復興について
- 「熊本地震震災ミュージアムのあり方検討有識者会議」の設置について・3
- いわゆる「孤独死」に関して
発表項目
「熊本地震震災ミュージアムのあり方検討有識者会議」の設置について
報道資料:「熊本地震震災ミュージアムのあり方検討有識者会議」を設置します(PDFファイル:132KB)
蒲島知事
本日の発表は2つあります。
まず、1つ目の発表です。
熊本地震の経験や教訓を後世に確実に伝えていくことは、私たちが果たすべき重要な使命です。そこで県では、熊本地震震災ミュージアムのあり方を検討する有識者会議を設置いたします。
地域防災や防災教育、地質学、考古学、文化財保護などの様々な角度から震災ミュージアムのあり方について議論・検討ができるよう、それぞれの分野に精通しておられる専門家の方々にお集まりいただき検討していただきます。
この会議で検討していただく項目は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、断層や被災建物等の保存価値と保存の意義についてです。
2つ目は、震災ミュージアムのあるべき姿についてです。
これらの点について、識者の知見や経験を踏まえ、多様な視点から検討していただきます。
第1回会議を来月7日に開催いたします。まずは、県内の震災遺構候補の確認、国内の震災遺構・震災ミュージアムの整備概要の説明などを行い、自由に意見交換を行っていただきます。8月にかけて計4回の会議を予定しています。
熊本地震の記憶や経験、そこから得られる教訓の伝承に向け、何を遺し、どう伝えていくのか、震災ミュージアムのあり方について、使命感とスピード感を持って検討して参ります。
発表項目
熊本産業展示場(グランメッセ熊本)のグランドオープンについて
報道資料:熊本産業展示場(グランメッセ熊本)のグランドオープンについて(PDFファイル:146KB)
蒲島知事
次に、嬉しいお知らせがあります。グランメッセ熊本のグランドオープンについてです。
益城町にあるグランメッセ熊本は、被災前の平成27年度には、催事件数が約800件、来場者約86万人、成約高約230億円の実績を誇るなど、本県の産業・文化振興において大きな役割を担う施設です。
しかし、昨年4月の熊本地震により大きな被害を受け、当初、1年9カ月もの休館が見込まれていました。
その間は、1カ月あたり約20億円の経済的な損失が見込まれ、地域経済への影響が懸念されたことから、1日も早い営業再開を目指し、復旧工事に係る予算を専決処分で速やかに措置するなど、最大限、工期の短縮を図りました。
その結果、当初の見込みより約6カ月も早い、7月1日にグランドオープンを迎えることになりました。
関係者のご尽力により、グランメッセ熊本の早期復旧が可能となり、私も大変嬉しく思っています。
7月のグランドオープンを前に、6月21日には内覧会を実施します。そして、6月25日には、グランドオープンを盛大に祝うプレイベントとして、人気アイドルグループ、嵐の皆さんによる「嵐のワクワク応援団~熊本がもっと元気になる3つの課外授業~」を開催します。
このプレイベントは、県からジャニーズ事務所にお願いし、開催が実現したものです。嵐のメンバーのうち3人が先生となり、子どもたちに夢を与え、元気にする授業を行ってくださいます。
また、本県への復興支援として、県内の小中学生6千人を無料で招待していただくことになりました。被災地の子どもたちを思うジャニーズ事務所の温かい心遣いに、深く感謝いたします。
申込方法など詳細については、後ほど担当課から説明します。
さらに、6月27日から28日にかけては、日本政府観光局による「ビジット・ジャパン・イースト・トラベル・マート2017」が開催されます。
東アジアの旅行会社約100社と、国内の宿泊施設や旅行会社などによる商談会が開催されます。
この機会を活用して、東アジアの皆さんに熊本の観光の魅力をしっかりとPRしたいと考えています。
復活を果たしたグランメッセ熊本とともに、県民の心や県経済をさらに元気づけ、熊本地震からの復興の加速化につなげて参ります。
私からの発表は以上です。
質疑応答
「熊本地震震災ミュージアムのあり方検討有識者会議」の設置について・1
熊本産業展示場(グランメッセ熊本)のグランドオープンについて・1
(幹事社)
ありがとうございました。2点質問があります。
まず震災ミュージアムについてですけれど、この中に様々な候補があるということが書かれてありますけれど、知事がお考えになっている遺したいと思われるような候補がありましたら教えてください。
あともう1点は、グランメッセ熊本のグランドオープンですけれど、ここは熊本地震の際に物流拠点として使えなかったという教訓と車中泊が非常に多かったという指摘ですけど、今後、防災拠点としてどういうふうにしていきたいか、とかという抱負があれば教えてください。
蒲島知事
まず、第1点でありますけれども、個人的には「これは遺しておけばいいだろう」というものはありますけれども、まだ今、有識者会議を開いた【※設置した】ばかりでありますので、まずは有識者会議の方々が議論していただき、それぞれの専門の方々が(御意見等を)出していただいた後、私も意見があればそこで申し上げるということになると思います。
グランメッセについては、(復旧が)6か月早いということは、理論的に言うと、1カ月(あたり)20億円の損失がありましたので、120億円ぐらいの効果があったのかなと、早めることによってですね。それから、これは防災拠点として、熊本は九州全体の防災拠点の場所になっていますので、大事な場所であります。
今回分かったのは、建物自体は耐震構造であっても、天井の様々な構造物ですか、照明とかそういうのがとても脆弱だったなということが分かったので、それを防災拠点として、しっかりと強固なものにするということが大事ではないかなと思っています。そして実際にグランメッセが、防災拠点の大きな重要施設として使われることを考えながら、これからもグランメッセについては考えていかなければいけないと思っています。
それから車中泊が多かったですよね、車中泊はこれから常態化していくのではないかなと思います。今回、(被災した)皆さんが車中泊を選ばれたのは、本能的に車の中が安全だと思われたということと、それからプライバシーの問題。ただ、我々が想定外だったのはエコノミークラス症候群というのが多発したこと。こういうことを課題としながら、どう対応していくか、それから車中泊の方々への対応が、避難所の中におられる方と比べると、より弱かったのかなという経験もありますので、車中泊ということも踏まえながら、これからの避難のあり方もきちんと考えていかなければいけないと思っていますし、今も検証をやっているところであります。
(幹事社)
ありがとうございました。それでは各社、よろしくお願いします。
質疑応答
「熊本地震震災ミュージアムのあり方検討有識者会議」の設置について・2
Q
ミュージアムの有識者会議の位置付けについて確認させていただきたいんですが、これは、例えば諮問機関であるとかいう位置付けというのは、どのようになっているのか。
蒲島知事
それぞれの分野で大変卓越した方々でありますので、考えなければいけないことが1つの次元だけではなくて、色んな次元があると思うんですね。それぞれの観点から、有識者会議で検討していただきたいと。最終的に4回、有識者会議を開いて、その結果を踏まえながら、どういうふうにミュージアムを作っていくかと、そういう形で進んでいくのではないかなと思っています。そういう意味では哲学みたいなものですよね。それを有識者会議でやっていただきたいと。
先ほども申し上げましたように、5つの分野から、有識者会議(の委員)を選んでいます。防災と防災教育の分野、それから地質学と考古学、3番目が文化財、文化財保護、歴史・文化、それから4番目が観光やまちづくり、5番目が鎮魂の場あるいは追悼の場としてのミュージアムという考え方ですので、この方々がそれぞれの分野で、自分たちの様々な深い知識を持ちながら検討していただくということになるんだと思っています。どういうふうになるかは、実際にやっていただかないと予想はつきませんけれども、私も多くの有識者会議を、実際に参加したこともあるし、それから主催したこともありますので、きっといいアイデアがどんどん出てくるのではないかなと思っています。
Q
熊本地震に関しては、いろいろこれまでも有識者会議が開かれてきましたけれども、今回もミュージアムに関しての、県が整備する今後の震災ミュージアムの方向性をこの会議で決めてもらうということでよろしいでしょうか。
蒲島知事
はい。
Q
先ほど知事も私の意見を言う場もあるかも、とおっしゃっていましたけれども、知事の意見というのはどのようにこの場に反映されていくんでしょうか。
蒲島知事
まだ、そこまでは考えていませんけれども。日々、私もスタッフたちとともに、まず、こういう震災ミュージアムをつくろうという決断から始まっていますよね。そして、どういうものがあるというのは、色々話題となっていますし。それから、これはやっぱり本気でやらなければいけないということで、ミュージアムの有識者会議をまず設置して、そこで、理想的な震災ミュージアムのあり方、その中に何を入れなければいけないかということを検討していただくことになると私は思っています。私自身が「これをしろ」とか、知事として自分の好みを言うということは、この段階ではないと思います。
Q
すみません、あともう1点だけ、会議が8月までに4回開催するということですが、これは来年度予算に反映させるために、この8月までに議論を終えるということで理解してよろしいですか。
蒲島知事
時間的緊迫性というのは、とても私は大事だと思いますので、そういう意味では、だらだらと議論の時間を長くとるよりも、そういう形で、時間的に8月末までに4回やると。その中でいい意見もどんどん出てくるのではないかなと思っていますので、10回やったからいいというわけでもないし、それから何10回やったからいいというわけでもないような気がするんですね。
(有識者会議の委員は)知識を持たれた方々でありますので、その方々に4回集まっていただいて、それで、事務局がきちっとそれを整理できると。事務局もそれぞれの考え方を勉強しなければいけませんけれども。そういう意味で適切な時間ではないかなと思っています。地震の方の有識者会議【※くまもと復旧・復興有識者会議】も、そんなに何回もやったわけではありません。
Q
このミュージアムの遺し方の部分ですけれども、住民の方が「遺してほしい」といった意見、若しくは「これはもう心の傷になるから遺してほしくない」という意見、色々あると思うんですが、その辺の住民の意見の反映というのは、どの段階で行われていくと考えたらよろしいですか。
蒲島知事
これについては市町村の方のご意見もとても大事ですよね。だから、そういう意味で、県も有識者会議のメンバーのご意見を聞きながら、市町村の方もこういうのを遺したいというのがきっとあると思うんですよね。それが、合意点がどこにあるか、これから明らかになっていくのではないかなと思っています。今この段階で「どこ」というのは、私のほうから言うべきものではないと思っていますので。これから明らかになると。8月までですから、ちょっとお待ちいただければ。そんな先の話ではありません。
Q
重複してしまうところもあるんですけど、震災ミュージアムの関係でいうと「あり方を検討する」という言い方になっているんですけど、結局のところ、設置すること自体は決めているのか、それとも設置の可否そのものを議論するのか、その点についてお伺いできますか。
蒲島知事
あり方を検討していただく有識者会議というのが、元々の設置の目的ですよね。そのためには常設の委員の方だけではなくて、他県の先進例をやられた専門家の方々とか、あるいは学者の方々の意見も、そこ(有識者会議)の中で聞けると。蒲島知事
先ほど言った5分野の人たちだけで検討して決めるというよりも、あり方をその方々が中心となって、この分野はもっと勉強しなければいけないなと、この分野についてはこの人が良く知っているなとか、そういうかたちで来てもらう。そういうことも意見を求めることもあり得ると。だから、きちっとした枠組みというよりも、考え方をまとめる方々がさらに色んな方々に意見を聞く、そういう会ではないかなと私は思っています。
Q
そういうことで言うと、設置をするかしないかというのを、まだ現段階では判断できていないという状況にあるんでしょうか。
蒲島知事
設置についてですから、設置は我々の前提条件ですよね。設置する、しないの判断は、もうここではないんであって、設置しますと。設置することについてはどういうものがいいかというのが、この現時点での我々の期待であります。
質疑応答
立野地区のコミュニティ再生に向けた支援の状況について
Q
あともう1点、別件になってしまうんですけど、南阿蘇村の立野地区で8月にも給水が開始されるということで、村のほうから説明が住民の方にあったそうですが、県として、復旧・復興プランの中では、帰還時期というのが未定だったと思うんですけど、この辺り、立野地区の住民の方が戻られる目途というのは、近く立てられたりする予定とかはあるんでしょうか。
蒲島知事
今回の様々な意向調査で、私も実際に仮設住宅に行ってお聞きしましたけれども、前よりも立野地区に戻りたいという方々が多いんじゃないかなと思うんですよね。そういう気持ちがとても大きくなっていると思っています。そういう意味では、その立野地区の支援を、戻られるということと、それから戻られた時に安全な所にいかに戻れる状況を作れるかということが、とても大事だと思っています。
その中で水道の復旧というのは、これは立野地区での生活再建にとっては、重要な第一歩ですよね。今回、立野地区でだいたい360世帯の長期避難世帯がおられます。いま大津町辺りで生活されておりますけれども、水がかえってきた【※水道が復旧した】ということは、今まで計画が明快にならなかったというところから見ると、とても計画に具体性が出てくるのかなと。支援のコミュニティ再生のスケジュールが、より明確になってくるのかなと思っています。ただそれが足りるかどうかという観点からはまたですね、あるいは次の本格的な水源の確保、色々あると思いますので、これからそれも検討されていくのかなと思っています。ただ急がなければいけないということは確かですね。
質疑応答
熊本産業展示場(グランメッセ熊本)のグランドオープンについて・2
Q
2点ありまして、1点目が先ほどのグランメッセのグランドオープンの件ですけれども、先ほどの知事のお話の中で、照明とか天井の脆弱性を強固なものにするのが大事だというお話がありましたけれども、これは今回のオープンに当たって、その辺も考慮してグランドオープンするというか、ある程度耐震をした上でオープンされるのかというところと、今後も指定避難所として使えるのかどうかというところが1点(目)です。
蒲島知事
当然、グランメッセというのは、役割としては防災の部分がとても大きいですから、オープンするという意味においては、それは当然耐震の構造をきちっとした形で、オープンするということになります。それで、それを含めても6カ月早く出来たということはとても大きいと。それぐらい熊本県にとってグランメッセの経済的な波及効果は大きかったということもありますので、担当者の方は大変だったと思うし、工事をやられた方も大変だったかもしれませんけれども、とにかく急いでいただいたと。急いでいただきながらも耐震構造はきちっとやったということになります。担当者の方は、今日はいらっしゃっていますかね。今の耐震について事務局から(説明を)すみません。【※事務局に向かって】
(事務局)
復旧工事で今回天材ホールの天井材の軽量化、それから天井材、照明等の固定を強化しております。それと、天井ホールの4隅に火打ち、いわゆる構造補強材というのを入れておりますので、耐震性を保つということで対応しております。
Q
今後も指定避難所としても使えるということで。
(事務局)
グランメッセにつきましては、指定避難所というよりも、車中泊で自主的に避難なさった場所というふうにご理解いただきたい。県としてはいわゆる防災の重要拠点として位置付けていますので、一般の方の避難よりも、県全体の防災拠点と意識していただければと思います。
質疑応答
阿蘇くまもと空港の創造的復興について
Q
すみません、もう1点がですね、先日、熊本空港の民営化について、経済界の方々を集めた勉強会が開始されたと思うんですけれども。県で把握している今後のスケジュール感というか、見通し、どのように進めていくのか、というところも含めて教えていただけないでしょうか。
蒲島知事
民営化、これは実際、具体的にどの企業が手を挙げたとか、まだその段階まで至っていません。その段階に至るまでの検討の段階ですから、全体的にいうと、民間委託の中でとりわけ大事なのは設計の段階から民間委託すると。設計の段階から民間委託することは、1つ利点としては自由度がとても増していることですよね、弾力性がある。こういうふうな建物にしてください、というのではなくて、これから建物【※設計】も含めて民間委託するということになります。
私が聞く限り、いろんな企業が関心は持っておられると。それから2番目に、熊本空港は経営状態が将来的にも良い空港であるということは、たぶん皆理解されておりますので、これから、真剣に全国的な規模で民間の方々の手が挙がってくるのではないかと思うし、その手が挙がる前に、国土交通省からどういうふうな形になるかということを含めながら、情報提供がこれからされていくと思っています。
現時点では、計画の発表、そして、なるべく早く国土交通省もスピードアップされるんだと思うし、国会でも安倍首相が「熊本の空港の民間委託については全面支援する」と所信表明でも発表されておりますので、しっかりと取り組まれると私は思っています。ただ、いつまでにスケジュールを示せというのは、ちょっとこの段階では言えないのかなと思っています。それ(スケジュール)を含めて民間委託ですね。
質疑応答
「熊本地震震災ミュージアムのあり方検討有識者会議」の設置について・3
Q
震災ミュージアムに戻るんですけれども、先ほど、あり方検討有識者会議は設置が前提という知事のお話がありましたけれども、これまでは、いわゆるハコモノ的なものを新しく作るということをまだ決めたわけではないというのが県の見解だったと思うんですが、この有識者会議の設置に当たっても、その前提は変わっていないという理解でいいんでしょうか。
蒲島知事
施設の新規の建設のみならず既存施設をどう使うかという活用、さまざまな手法について、有識者会議での議論を参考にしたいと。そして、それを基に幅広く検討を行いたいというのが、今のこの段階であります。その際は、先進県の事例を参考にしながら、それ(既存施設)がある関係市町村の方々のご意見も聞かないといけませんよね。そういう意味では、十分に市町村とも連携しながらやっていくと。ハコモノを作る作らないとか、そこの前提条件もまだここで決めているわけではありません。
Q
既存の施設の活用も含めて、有識者会議で検討するということですね。
蒲島知事
はい。
Q
今の関連なのでもう1点だけ確認です。先ほど、来年度の予算を見越して4回の有識者会議の開催をするということだったんですが、先ほどの既存施設を使うなり、新規に建設するなりも含めて、オープンの時期というのは、知事としてはいつぐらいにしたいというようなお気持ちはありますでしょうか。
蒲島知事
まずは有識者会議の意見を聞きたいというので、このオープンの時期まで、ここでは明快にしてないですけれども、例えば、新規で造るということになれば時間がかかりますよね。既存施設をどうするかと言えばまた時間が縮小する、そこの結論が出てこないとなかなか時間帯は言えないのかなと。
私の一般的な考え方としては、私の任期中に約束したことはやっていくというのが、基本姿勢でありますので、そこの部分については共有しているのかなと。ただ、大きな施設を造らなければいけないとなると、予算もそうですし時間もかかるでしょうから。そういう意味では、オープンの時期をこの段階で明快には言いきれないと思っています。規模、多面性、それから新規の(施設)か既存の(施設)を使うとすれば、どのぐらいの時間がかかって安全に使えるのかとかね、これから検討されていくと。そういう意味では、8月の末というのはそれほど先の話ではないので、その時に明らかになるのではないかと思います。
質疑応答
いわゆる「孤独死」に関して
Q
ちょっとまた違う話になるんですが、仮設やみなし仮設でいわゆる「孤独死」で、県では市町村から情報を得て内容等把握に努められていると思うんですけれども、その後、新たにそういった孤独死が確認された事例というのは、県の方で把握しているものはありますでしょうか。
蒲島知事
これは正確性が必要ですので。担当者のほうで、その後の事例について。【※事務局に向かって】
(事務局)
孤独死につきましては、やり方としてご理解いただきたいのが、まず、私たちの方に退去届はご親族から出ています。それを見ながら、知事の指示でどういう原因であったかを調べる手続きを踏みます。その中で一番問題なのは、ご親族の心情なんです。ご葬儀があっている最中に、ずかずかとお電話はできませんし、そういう点で色々お話を聞いていって、数週間かかる場合がございます。
結論としては、新たに何件か事例としては出てきているということが市町村から上がってはきていますが、詳細については今精査している段階なので、何件でどういう事例というのは、今日のところはお話できる状態にありません。
Q
現状では、正確に確認できているところは、新たにはまだ出てきていないという見解でよろしいですか。
(事務局)
原因を含めて、新たには出てきていませんが、近日中には精査した上でお話しができる状態になると思います。
(幹事社)
よろしいでしょうか。それでは、ありがとうございました。
蒲島知事
どうもありがとうございました。