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平成28年4月16日 知事臨時記者会見
知事臨時記者会見
日時:平成28年4月16日(土曜日) 14時00分から
場所:熊本県庁新館8階 職員研修室
会見録
知事臨時記者会見の会見録を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。
(事務局)
緊急にお集まりいただきましてありがとうございます。知事の臨時記者会見を始めさせていただきます。では、知事、よろしくお願いいたします。
蒲島知事
はい。今回の地震で多くの方が被災され、さらには15名の方が、亡くなっておられます。このことに対し、県民を代表して、心からお悔やみを申し上げます。
また、現在もなお多くの方々が行方不明であられます。県としては引き続き人命救助を最優先に、全力を挙げて参ります。
さらに電気、ガス、水道などライフラインが絶たれ、多くの県民が不安な日々を送られていると思います。
4月14日以降、熊本県内では大規模な地震が相次いで発生しており、これまでになく地盤が緩んでおります。その上、本日夕刻から明日にかけて、激しい雨が降る予報が出ています。
県と気象台は、県民の早めの避難を促すため、速やかに、土砂災害警戒情報を発表することといたしました。県民の皆様は、この情報を参考に早めに避難してください。
特に土砂災害危険個所にお住いの方は、自宅に留まり続けることは危険であります。明るい内に、屋内の避難所などに移動してください。また今夜の雨を活用して、トイレの生活雑水を確保するなど、早めの準備をお願いしたいと思います。
安倍首相の記者会見からも明らかなように、政府からも全面的な協力をいただくことになっています。
県としましても、県民の皆さまと一丸になって、この未曾有の危機を乗り越えていきたいと思っています。
一緒にがんばりましょう。
(幹事社)
幹事社から先に質問をお願いします。
そちらの基準の、暫定的に変更のことに関しては、細かいご説明を、いかがでしょう。
蒲島知事
そのメッセージ性の部分と、これが記者会見についてはですね、ちょっと別個にしていただきたいですけどね。これは、震度5強以上と6弱以上に分けたものです。
(幹事社)
避難所を呼びかける一方で、避難所の受け入れ態勢なんですけれども、キャパシティの面であるとか、あるいは水や食料、物資の面は足りてるんでしょうか、いかがでしょうか。
蒲島知事
避難所、それから避難の場所がどれくらい適切であるかということが、今の質問だと思いますけれども。実は最初の日、避難所の前に、外で待たれたと、避難されたということがメディアで話題になっておりましたし、それが、国の方でもかなり問題になっていました。なんで屋内で避難しないのかと。ただ、よく調査してみますと、みなさんが屋内でとても不安な目に合われたということで、できれば、気温もそれほど低くなかったので、屋外で自分たちは過ごしたいという、そういう方が、屋外を選択されたんじゃないかなというふうに思っています。
(幹事社)
そうすると、受け入れは、キャパシティとしては、屋内で受け入れるのに十分な避難所があるという。
蒲島知事
例えばですね、きのうのことを聞いてみますと、益城町のことですけれども、ほとんど外で過ごされた方は、おられなかったということを聞いています。ただ、それが私の目で見て回っていませんので、正確かどうかわかりませんけれども、最初の日は、やっぱり、特に屋内からすぐ外に出られた人が多いんですよね。家の外にいて、それで地震を避けようと、そういうふうな気持ちが避難所でも働いたのかなというふうに思っています。
(幹事社)
それでは、各社お願いします。
(記者)
知事、よろしいでしょうか。今の避難所の関連したお尋ねですけれども。
昨日来の地震で、避難者が大幅に増えたのが1点と思いますが、熊本市内等で断水もかなり発生しておりまして、午前中の会議でも飲料水の確保、それと水による仮設トイレの不足、ここら辺が課題になっているというようなお話がありましたが、この辺の対応はどうお考えでしょうか。
蒲島知事
対応はですね、きょう早朝に、政府に対して私自身が、大臣に伝えて、これまでのモノと人、それを3倍ほど増加してくれということをお願いしました。みなさんも安倍首相の記者会見を見られたと思いますけれども、そこでも全面的な協力をするというふうに約束されましたので、今後、改善していくのではないかなと思っています。
(記者)
もう1点すみません。これは避難所じゃないんですけれども、今日あたり、熊本市内等を見ますと、スーパーとかコンビニあるいは品不足ですね、ほとんど今、回ってても、食料品が手に入らない状態になっております。一般の飲食店もほとんど休業しておりまして、食事をするところが、避難者じゃなくても、市民の方がかなり苦労されていると思うんですけれども、そこら辺はどうなんでしょうか。
蒲島知事
コンビニなんかでも、食料がないということを聞いておりまして、商品もあんまりないということを聞いています。これは順次回復していくのではないかなと思っています。それから、飲料水、これは今、水道が使えなくて、断水状況なので、飲食店は開業できない状況じゃないかなと思っています。そういう意味では、これも順次飲料水が確保できれば、レストラン辺りも開かれていくのではないかなと思っています。そのような方向にこれからも誘導していかなきゃいけないなと思っています。
(事務局)
ちょっと補足します。今、飲料水の問題、それと食料、それと熊本の物資不足、これについては政府に対して、もう要請しました。もうコンビニ、スーパー全て商品がないという状況がありますので、政府で熊本への流通の確保をぜひ働きかけて欲しいということで要請して、政府もそれに向かって、最大限の努力をしていただいております。
蒲島知事
先ほども申しましたように、政府からも全面的な協力をいただくことになっておりますので、時間との戦いだと思いますけれども、順次回復していくのではないかなと思っています。
(記者)
知事、すみません。被害状況の把握なんですけれども、どれほど済んだのかというのと、捜索であるとか、救出活動については、雨も降って参りますけれども、この先はどういった方針で臨まれるでしょうか。
蒲島知事
まず雨が降りますので、屋内での避難、これをこれからお願いしなきゃいけないし、それを確保できることがとても大事なことだと思います。
(記者)
捜索のほう(はどうでしょうか)。
蒲島知事
捜索はやっぱり雨が降ると、難しくなると思いますので、なるべく雨が降る前に、行方不明者の方がいればこの方を早く探し出すこと。それから、これまで分かっただけで、まだはっきり確定値がこの段階では出ておりませんけれども、なるべく早く、これについては、確定値を出さなきゃいけないなと思っています。
そして、なによりも行方不明者の方がいれば、その捜索に全力を挙げなきゃいけないと思っています。最初の72時間が、一番、人命救助にとっては大事でありますので、この初動を大事にしなければならないと思っております。政府のほうも人員を大きく増加させて、捜索活動に当たりたいと表明されております。
(記者)
被害状況の把握は、県としてもかなり進んでいるという意識でしょうか。
蒲島知事
できる限り、今進んでいると思いますけども、ただ流動的な面がありますよね。だから、流動的な面をなるべく明るい内に、少なくしたいということです。
(記者)
知事、すみません。避難を促す一方で、避難所で日頃とは違う生活をされる方が、実際出てくるわけで、そういった方々は、非常に心細い時間を過ごされると思いますが、そちらに対して支援のあり方であるとか、お考えあれば教えてください。
蒲島知事
支援のあり方というのは、日々変わっていくと思います。まずは避難していただく。それから、避難所における状況の改善と言いますかね。例えば体育館などでは、床がとても硬いのでちょっと厚めのマットを配布するとか、それから、長くなってくるとプライバシーが欲しいということで、段ボールが必要になってくるところですね。その状況に合わせて、県としては避難生活が快適とは言いませんけれども、改善できるような形でやっていかなきゃいけないと。そして、新たな段階では、また避難所から他の生活できる場所に移る、そういうふうな方向をやっていかなきゃいけないと思っています。
(事務局)
それでは、そろそろ、じゃあ最後の記者の方。
(記者)
2点お伺いしたいですけれども。まず1点が、土砂災害警戒情報の発令基準を見直すということなんですが、具体的にどう見直すのかということが1点。
(事務局)
それは後で、原課のほうから説明いたします。
(記者)
分かりました。
(幹事社)
では、終わります。