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平成25年 2月20日 知事定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0006781 更新日:2013年2月20日更新

知事定例記者会見

日時:平成25年2月20日(水曜日) 10時00分から
場所:知事応接室

会見録

知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

発表項目

コメント

 熊本県産米が“日本一”平成24年産「米の食味ランキング」について

質疑応答

(幹事社)
 今日は発表項目があるということですので、知事の方からご説明の方よろしくお願いいたします。 

蒲島知事
 はい。今日は2つの発表と、1つのコメントがあります。

説明用スライド(PDFファイル:278KB)

発表項目

平成24年くまモン利用商品年間売上高について

報道資料:平成24年くまモン利用商品年間売上高293億円突破(PDFファイル:112KB)

コメントする蒲島知事の写真

 1つ目は、平成24年のくまモン利用商品年間売上高であります。平成24年のくまモンの利用商品の年間売上高が293億円を超え、昨年の11倍になりました。

テレビモニターに表示されたパワーポイント資料

 また、くまモンの利用申請数も、平成25年1月末現在で約8200件を超え、今だなお月400件のペースで増えております。商品の種類もそれに沿って増加しております。

発表項目

新規制作「くまモン体操」カラオケ配信について

 2番目は、「くまモン体操」のカラオケ配信についてであります。

 今回、くまモンが出演するくまモン体操の曲「くまもとサプライズ!」を業界最大手の第一興商さんが県と連携して制作され、くまモンの誕生日である3月12日からカラオケ配信されます。

 今回の特徴は、ゆるキャラの映像がカラオケで配信されるのは初めてであるということ。それから、マルチアングル映像により、あらゆる角度から振付けを覚えることができます。現在、このような映像で配信されているのは「KARA」や「きゃりーぱみゅぱみゅ」などの有名アーティストであります。

 また、映像の背景には熊本県の観光地を盛り込むなど、熊本の魅力満載となっております。

 では、今からその映像をご覧いただきたいと思います。3分で終わりますので。

(映像上映)
テレビモニターに映されたくまモン体操カラオケ映像

 大変よくできていますので、たくさんの皆さんにくまモン体操を元気に踊りながらカラオケで楽しく歌っていただきたいと思っています。是非、皆さんも記事にする前に自分で歌ってからお願いします。

コメント

熊本県産米が“日本一”平成24年産「米の食味ランキング」について

 それからもう1つ、大変うれしいニュースがあります。

特Aの評価を受けた「森のくまさん」「ヒノヒカリ」「くまさんの力」の写真

 先日14日に公表されました「米の食味ランキング」において、本県の「森のくまさん」が“日本一”となりました。また、「ヒノヒカリ」が第2位、さらに本県で開発した新しい品種の「くまさんの力」も初めて「特A」にランクされました。

 本県から3品種が「特A」を獲得したことは初めてであります。

 これは、品質や食味の向上に向け、産地の皆様をはじめ、農業団体、研究機関、普及組織などが品種改良や土壌改良などに長い時間をかけて取り組んできた成果であり、大変嬉しく思っています。

 熊本県といたしましては、本県が目指す“稼げる農業”への弾みをつけるために、この快挙を生かして、県内外、特に大消費地である首都圏や関西地域へ積極的にPR活動を展開して参りたいと思っています。

 以上が、私のコメントであります。

質疑応答

平成24年くまモン利用商品年間売上高について

(幹事社)
 ありがとうございます。それでは発表項目の関連で、幹事社の方から質問をさせていただこうと思うんですが、まず、くまモンの年間売上げが11倍に増加しているということで、知事の方にですね、大きく売上げが伸びた要因について、どういうふうな要因があったかの分析とちょっと受け止めを1つ伺いたいのですが。

蒲島知事
 最高の要因というのは、多分2つあるんじゃないかと思います。

 1つは、フロンティアを広げていったことですよね。まず熊本から、次に大阪、そして大阪が大体飽和状態になると、今度は福岡。福岡が飽和状態になった時に、今度は東京。それから東京でも飽和状態になろうとすると全国展開。そういうことで、フロンティアをどんどん広げていったことによって全国的な知名度が高くなったこと、それで製品が売れたというのが1つです。

 もう1つは、全国規模の企業、例えば「カゴメ」さんであるとか、「ぷっちょ」の「(UHA)味覚糖」さんであるとか、そういう全国規模(の企業)。あるいは農林水産物をよく扱うJAさんが使い始めたとか、そういう意味で、くまモンを使った方がとても効果があるということを皆さんが認知されて、それでくまモンを使われた製品が出たと。

 1年で11倍(増)というのはすごい量だし、それからこれはあくまで製品の売上げですよね。それも多分出荷額ベース(*)だと私は思っていますので、小売りベースだともっと大きいのではないかと(思います)。

* 「売上額は最終小売価格(推計額)ベース」ですので、訂正します。

 それからまだ全社がアンケートに答えていらっしゃいません。(回答率は)半分ぐらいだったと聞いてますので、全社が答えていただくともっと多くなる(と思います)。

 それから、これにプラス、PR効果というんですか、熊本のPR効果を足し合わせますと、私は1000億円ぐらいの価値が1年であったのではないかなと考えています。

質疑応答

新規制作「くまモン体操」カラオケ配信について

(幹事社)
 併せてもう1つですね、今映像の流れました「くまもとサプライズ!」のカラオケということなんですけれども、知事の方からも呼びかけがあったんですが、改めてユーザーの方とかですね、今回、このカラオケができて、どういうふうに楽しんで欲しいか、ということを…。

蒲島知事
 私はまだ実は1度もカラオケに行ったことはないんですけれども、閉じられた空間だと聞いてますので、安心して下手(な人)でも踊れるんじゃないかなと思っています。

 歌いながら踊るというのが、この「くまモン体操」ですから、そういう意味では初めて踊る人もここで楽しめる。みんなで行っても楽しめるというような感じで、この「くまモン体操」も(楽しんでいただきたいと思っています)。県庁の職員もたくさんカラオケに行って、これを広めてほしいと思っています。

(幹事社)
 知事はカラオケに行かれたことはないんですか。

蒲島知事
 僕はまだないんですよ。

(幹事社)
 今回のこれを受けて行かれるようなご予定なんかは。(皆、笑)

蒲島知事
 ちょっと、じゃ知事公室、考えて。(皆、笑)

質疑応答

平成25年度当初予算案について

(幹事社)
 発表項目含めて、各社さんよろしくお願いいたします。

Q
 知事、この間25年度予算を発表されましたが、まず改めて来年度予算にかける思いというのを、まずお聞かせ願います。

蒲島知事
 私は「新4カ年戦略」を昨年の6月、当選して2か月半ぐらいに策定しまして、それによって予算を付けています。今回は、その「新4カ年戦略」、特に夢の実現に向けての加速化、これが1つ。

 もう1つは、熊本広域大水害に対する対応。災害に対する対応というのは政治としてはものすごく大きな役割ですので、まずこれを手厚く、そして復旧・復興を将来の発展につながるような形で予算化したということであります。

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

 この2つが主でありますけれども、やはり財政規律はとても大事でありますので、むやみに使うのではなく、借金の減らし方は1期目の4年間よりもスローになりますけれども、少なくとも私が1期目を終えた段階の借金、それよりも増えないような形でやらなくてはいけないと思っています。財政規律の中で、「夢挑戦」とそれから「災害からの復旧・復興」を目指した予算だというふうに思っています。

Q
 「夢枠」はまた相当な額を確保されていると思いますけれども、その中でも特に知事が自分の思いを実現できたなというものは何でしょうか。

蒲島知事
 多分私は、県民の一番の思いは、とにかくこの熊本広域大水害からの復旧・復興を早く進めて欲しいということだと思います。

 これは万民の思いでありますし、これをやはりちゃんとやらなくてはいけない。それが1つですけれども、だからといって、それだけのお金をつぎ込むんだったら将来の復興につながるような、将来の発展につながるような、そういう創造的な復旧・復興(をすること)、これも私は県民の願いだと思うんですね。それプラス、私が選挙で約束した4つの目標、「活力を創る」こと、それから「アジアとつながる」こと、それから「安心を実現する」こと、「百年の礎を築く」こと、これが私の約束でありますので、それに沿った予算をやはりやって欲しいというのが県民の願いだと思っています。

 それは多岐に渡っていますので、その4つの目標がある戦略に沿って、私は予算を使うべきだと思っています。

 それから、まだ(公表している当初)予算(案)には反映されていませんけれども、多分大型の補正が来ると思いますので、それを最大限、新4カ年戦略の夢の実現への政策に使っていきたいと思っています。

質疑応答

仮設住宅の今後の活用について

Q
 近い話が出てきたので、あえてお尋ねしたいんですけれども、仮設住宅のですね、使用期限というのを2年に限らずに継続的に使いたいという形で以前からおっしゃっていまして、今日の熊日で、阿蘇の佐藤市長のインタビューではですね、今の段階では考える時期にないという発言をされているんですが、改めて仮設住宅についてはどういうふうにお考えでしょうか。

蒲島知事
 仮設住宅については、私が「被災者の方々の痛みを最小化する」ということと、これまでの災害対策と同じようなものではなくて、被災者の方々が自分の家族だったらどうするかという観点から、仮設住宅は普通の仮設住宅ではなくて、木造でそれも県産材で、また、将来に使いたいという方がいらっしゃったら、使えるような形でやろうということで始めました。

 佐藤市長とも先週、県の復旧・復興プランについて説明する中で、仮設住宅についても、今後事務的に協議・調整していくことで了解を得ていますし、私自身も佐藤市長とはある会合で会った時に、「一緒にやりましょう」ということでしたので、了解を得ていると思います。

 現時点での市の考え方としては、まずは被災者自ら安全な場所への移転を含めた自立再建、それからそれができない場合は、市営住宅への入居や仮設住宅の活用を図りたいという意向であります。

 我々県としても、市のこのような考え方を尊重したいと(思っています)。ただ、高齢であるという経済的な理由、あるいは被災者の方がどうしても仮設住宅を“終の住み家”として住みたいという希望があれば、どのような形でそれに沿っていけるかというのを丁寧に、そして相手の立場に立って、自分のお父さん、お母さんだというそういう気持ちに立って取り組むように(県職員に)指示しています。

 だから、例えば2年経ったらもう終わりですとか、あるいは仮設住宅でこれは住めませんから撤去しますとか、そういうこれまでの通例的なやり方とは違うやり方で私はこの問題に取り組みたいと思っています。

 それは何よりも被災者の方々の痛みを最小化、プラス、やはり相手、被災者の方を自分の家族だと思うような気持ちでやれば違った対応が出てくるのかなと思っています。

Q
 知事の思いとしては、一緒にやりましょうというのは、3年目以降も仮設住宅を使えるように…。

蒲島知事
 それを望まれる場合は、当然(使っていただければと思っています)。

Q
 すみません、関連していいですか。今の仮設住宅の話なんですけれども、現に住んでいる住民の方にお話を聞いてみると、今の仮設住宅は狭いし、また音も気になると。また冬も非常に寒いという声があがっているんですよね。一方で、実際に建築基準法を満たして作られたものでもないし、現に2年以降も継続的に使っていくというのは、2、3年だったらいいかも知れないけれども、長期的に使っていくのは現実的ではないのではないかというふうにも感じるんですが、そこのところを知事はどういうふうに考えていますか。

蒲島知事
 だから、仮設住宅を更に“終の住家”とするためには、基礎部分を強化するかとかですね、建築基準法にあった形でやらなくてはいけないと、それは当然のことですよね。

 そういう時に、一番効率的で費用が掛からない方法で、それで一番快適な…。例えば、今は2つの家族が1棟に住んでいますけれども、あれは真ん中が通れるような形で最初から設計されていると聞いていますので、半分の方しか住まなければ、(広さは)倍になるではないですか。そういう創造的な考え方。

 最初から、もう2年で出て行こうという考え方で進めるならば、今おっしゃるように非常に快適でない生活だと思いますけれども、将来それができるような形で設計されていると私は聞いています。

Q
 基礎をやり直すというのは、建物はそのままにして、新たな補強工事を行うという、そういったイメージですか。

蒲島知事
 今は仮設ですから、コンクリートの基礎にはなっていません。それが今のままでどのくらい本当に住めるのかということは、まだ明解に科学的な根拠では言えないと思いますけれども、ある程度長くは住めるとは思いますし、基礎の部分をきちっとすれば、私はあれだけの立派な木造住宅ですから、かなり(の期間は)住めると思ういます。例えば、私が生まれた家はもう百何十年も、木造ですけどまだ存続していますので、意外と強いんですよ、家は。

 だから、勿論、もう仮設住宅はいやだから、自分で家を建てて住みたいならば、それはもう当然ですから、そういう形の方もいらっしゃるだろうし、あるいは市営住宅に入りたいという方もいらっしゃるだろうし、でも今のままでいいという方もいらっしゃると思います。

 その時に、それらの希望に丁寧に対応するというのが(根本にある)考え方で、(希望されない方も含めて)みんな住んでくださいとか、そういうことではないんですね。

 私はそういう考え方でやっていますし、少なくとも自分は最善の形でこの問題には対応しているというふうに考えています。

質疑応答

地方公務員の給与削減について

Q
 知事よろしいですか。国が求めている職員の給与削減に関する…、各県の知事は会見等でですね、7月頃からを念頭において削減するというのも検討するとおっしゃっている知事も何人かいらっしゃいますけれども、現時点での知事のお考えは…、どう対応されるおつもりなんですかね。

蒲島知事
 私は前から言っていますように、熊本県としては随分と努力して、例えば4年間で1000億円という県債を返すという、これなんか大変みんな協力してくれて、特に(職員の)給与削減、そういうことを含めて努力をしてきたと(思っています)。

 今は、国の方が今回7%か8%下げるということで、地方もそれに沿うべきだという考え方で、そしてそれは(地方交付税)交付金を削減するという形でやってきていますけれども、私はこういうやり方は良くないと思っています。

 だから、地方のこれまでの様々な努力を、ある種考慮するようなやり方でやるべきだと思っていますけれども、一律に(地方交付税)交付金削減という形は、大変遺憾だと私は思っています。

 ただ、今現在では、それが実際にどのような形で着地するか分かりません。それで、その着地の仕方を見ながら、みんなが納得するような形でこの問題に対応せざるをえないと思いますけれども、とても悩ましいのは、(地方交付税)交付金の削減の部分を、当然県の給与の方に回せば県民サービスの方が削減されますので、そういう状況に我々を置くという国の政策というものに大変遺憾な気持ちです。

 でも、それはいずれにしてもそういう立場にあるということは、知事としても大変なジレンマにあります。

Q
 知事、関連ですけれども、先日発表されたですね、ラスパイレス指数を見ると、県庁の職員を含めて多くの自治体が国よりも給料が今高いような状態で…。

蒲島知事
 それは、その考え方がですね、2年間、7%か8%下げれば、その間は、国の給料の方が地方公務員より低くなるのは当然ですよね。

 そういう一時的な、それを含めなければ大体同じぐらいだと私は思っていますけど、その現象だけを見てですね、じゃ下げろという、それはちょっと乱暴じゃないかと思っています。

 ずっと今までそうだったら、当然そういう感じの論調になっていくと思いますけどね。その2年間(国家公務員の方は)下げるから、その2年間は国家公務員の方が地方公務員よりも(給与が)下になるのは当然なんですね。もう小学生でも分かるような議論だと思います。

Q
 国はそこの差が出ている部分、そのでこぼこの部分ですね、そこについて地方に協力を求めているのが今の構図だと思うんですけれども。

蒲島知事
 だって、それまで国は、県と同じように、例えば県が3%から7%、私の任期中でも(県職員の給料を)カットしましたよね。それは財政再建に対する真摯な取組みであって、それで一定の道筋ができました。

 それが終わったので〔※本県の財政再建に一定の道筋ができたので〕、当然また元に戻したんですけど、元に戻した瞬間に「国もやるからお前達もやれ」というね。その発想というのは、私は地方自治を預かる知事としては大変遺憾だと思っています。

Q
 知事のおっしゃることはよく分かるんですけれども、実際に国が交付税を削減した場合、知事がおっしゃったように、県民サービスの低下になる措置、給与に回しちゃえば、サービスの低下になる可能性は当然あるので、どこかでご決断といいますか、給与を下げなくちゃいけないというご判断をする考えは今の時点であられるのか。そこはどうなんでしょうか。

蒲島知事
 もちろんそれはある段階で判断しなくてはいけませんけれども、現在そのメニューというか、正式なものが分からないので、事前にこうするということはまだコメントできません。ただジレンマにあることは確かです。

質疑応答

ルネサスマイクロシステム(株)九州事業所の閉鎖問題について

Q
 知事よろしいですか。もう1点、ルネサスのマイクロシステムの益城町の九州事業所を閉鎖する方向でというふうに本社側が考えて、自治体側にも、組合に対してはおっしゃったと。これに対してどういう、今後対応されていきたいのか、改めてお伺いします。

蒲島知事
 この問題は突然だったので、私も大変驚いているんですけれども、組合交渉に入ったところであるということで、まだ正式決定ではないというふうに聞いています。

 ルネサスさんの場合は、もうずっと前から大変な苦境に陥っていらっしゃって、その一環としてこの計画が、再編計画ですよね、出たのだというふうに思っています。

 お聞きしたところによると、人員を全て解雇するとかそういうのではなくて、全員が希望すれば再編すべきところに行けるということでありますので、ただそれでも行きたくないという方がおられた時にどうするのかということですけれども、まずは、これは正式な通知でもないし、それから組合交渉に入ったという、そういう説明であったので、これから我々がやることは復活の要望というんですかね、これ〔※閉鎖は〕やらないで欲しいという、存続の要望をやっていくのが本筋ではないかと思っています。

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

 そういうことを組合交渉に入ったということは聞いて、まだ正式決定ではないということでありますので、県としては今後は存続の要望活動を続けていきたいと思っているところです。

質疑応答

プロンプターについて

Q
 知事、プロンプター(*)の使い心地はどうでしょう。

* 放送・講演等の際に、電子的に原稿等を表示し、話者が手元の原稿に視線を落とすことなく、カメラや聴衆に向かっ
 て、演説することができるように補助する機器のこと。

蒲島知事
 これは熊日新聞だったと思いますが、声の欄〔※読者の広場〕に「なんで日本の政治家は下を見て、そしてオバマ大統領とかアメリカの政治家は前を向いて喋るのかと」(という投稿が掲載されていました)。私も、知事になった時にそういうふうに思っていましたので、早くから議会や記者会見で、このプロンプターを使いたいなと思っていたんですけれども、ようやく本日、声の欄を読んで、それで決心しました。

 使い勝手は大変いいですし、それから皆さんの顔を見ながら話せるのがやはりとてもいいなと思っています。 

Q
 議会はまだちょっとだめらしいですね。

蒲島知事
 記者会見での(記者の)皆さんの反応を見て考えるということじゃないですかね。だからだめということじゃありませんのでね。

 でもやっぱり、私も議場にいて、傍聴している方、あるいは議会の議員の方の目を見ながら話すのが本当の演説だと思っていますし、質疑応答は別ですよね。答弁は別だけど、例えば要旨の説明とか、あるいは長いスピーチとか、それはこういうの〔※プロンプターを使って前を見て話す方〕がいいのかなと思っています。

 意外に安いんです。皆さんが考えているアメリカのプロンプターというのは何百万もするんですけれども、これは10万7000円で、全てが。(皆、笑)10万7000円で、これはiPadですか、その他にも使えるので。これ〔※iPadを除くプロンプター本体〕だけでいくらかな。

(広報課)
 5万3000円です。

蒲島知事
 5万3000円。すみません、5万3000円使わせていただきました。

Q
 知事、関連なんですけれども、ちょっと仕組みがよくわからないんですが、そのプロンプターというのは、そこに何か要旨とかが、原稿が映される訳ですか。

蒲島知事
 この中〔※iPad〕にスピーチが入っています。この〔※iPadの〕文章がここ〔※ハーフミラー〕に写るんです。ここ〔※ハーフミラー〕はそっちから見ると全くの透明ですよね。透明だけど私には、それ〔※文章〕が写って見えるんです。だからこう見ていても、皆さんを見てるようだけど、実はこうやって原稿を見ている訳です。

Q
 ちょっと心配するのがですね、やっぱり会見なので、やっぱり知事の肉声を伺いたいというところがあるので。

蒲島知事
 これはコメントだけ(に使うものです)。さっきもそうでしたが、コメント後の質疑応答は全く見ていませんので。

 そんな誰からどんな質問がくるか分からないのに、こうしたら〔※プロンプターを見ていたら〕おかしいでしょう。

 だから、こちらから述べるコメント、あるいは演説、そういうのはこうする〔※プロンプターを見る〕だけで、大統領なんかあんまり質疑応答はないですからね。

Q
 ちょっと関連なんですけれども。これまでの会見はペーパーで用意されていたんですよね、原稿を。あまり下を向いてお話されているような印象はなかったんですけど、何かそんな指摘があったんですか。知事に対して、下を向いていると。

蒲島知事
 いや、それは私に対する指摘ではないけれども、新聞の投書が、多分国会でのことだと思いますし、みんなが前を向いてしゃべっていないと(いうことでした)。「オバマ大統領の演説なんか見ると、もう前を向いて堂々としているのに、何だ」という、そういう投書でした。

Q
 知事は就任以来そういうイメージは持たれていた。

蒲島知事
 就任して、もう数ヶ月後に、プロンプターを使いたいと言ったけど、その時はあえなく…。

Q
 誰がだめと言ったんですか。

蒲島知事
 つぶれましたけど。でも今度すごくいいなと思ったのは、まず安いこと。

質疑応答

熊本県産米が“日本一”平成24年産「米の食味ランキング」について

Q
 すみません。「森のくまさん」は、ご自身も食べられますか。食べられたことは当然…。

蒲島知事
 ええ。「森のくまさん」はですね、まだこんなに有名になる前から、まだ東大時代に妻がトレードショーですか、春にだったと思うんですけれども、熊本のブースに行った時に美味しいということで、試食して、それ以来「森のくまさん」は食べてきています。

 ただ、「森のくまさん」はこれだけの味と品質に関わらず、これまでちょっと安く売られすぎたんじゃないかなと思っています。

 だから、これを機にですね、「森のくまさん」それから「くまさんの力」、そういうものを首都圏でブランド化して、そして価格にも反映できればいいと思っています。

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

 よろしいですか。

質疑応答

水俣病特措法に係る異議申立について

Q
 知事すみません。水俣病の異議申立の却下方針についてなんですけれども、異議申立がまだ依然増えているような状況もありますが、今後の見通しといいますか、方針といいますか、改めて伺いたいんですが。

蒲島知事
 この問題については、行政処分に当たらないという法解釈が、正式に環境省の方から参りました。

 そういうことで、異議申立が行政処分に当たらないということでありますので、これは却下すると。却下というか、それ〔※異議申立〕ができないということですね。

 これは環境省からも行政処分に当たらないという法解釈が示されておりますけれども、実はこの問題については熊本県も環境省の考え方をずい分と聞いてきています。

 早い段階から、我々は、これは行政処分に当たらないと考えておりましたけれども、県によっては分かれていました。鹿児島県の方は、改めて問い合わせたところ、やはり(環境省が)同じような意見であるということだったというのが、昨日の状況ではないかと思っています。

 その時に、他の県はできる〔※行政処分に当たる〕と言っているじゃないかという(ご意見もありました)。私は行政処分に当たらないという考え方でずっと通してきましたけれども、あんまり期待を高めてはいけないと思うんですね。できないことに関してね。

 私は「できないことは、できない」と言うし、「言ったことは守る」という姿勢でずっとやってきましたので、この問題についても、行政処分に当たらないという(環境省の)法解釈が改めて確認されたと認識しています。

質疑応答

白川の河川改修について

Q
 災害復旧なんですけれども、白川の河川改修で県の買取用地に、買取対象になった、ならないとかですね、それを巡って住民の方の理解が十分得られていない地区があると思うんですが、その点のご認識をお伺いしたいんですけれども。

蒲島知事
 今のご意見は、白川の(龍田)陳内4丁目の住宅の土地の問題ですか。

Q
 そうです。特にお伺いしたいのが、それもあるんですけれども、今回水害に遭っていないにも関わらず買収対象になった地区がありますね。例えば、上南部1丁目とかに当たると思うんですけれども、「水害に遭ってないのにどうして買取対象になるんだと。家も建てたばかりなのに」というような方がいらっしゃいます。その計画というのは、元々平成14年の河川の整備計画を基に拡張というのがされていると思うんですけれども、そういった計画が元々あるんだったら、なぜこれまで教えてくれなかったのかという声が上がっているんですけれども。

蒲島知事
 詳しくはですね、担当の課長に答えさせますけれども、今度の創造的復旧・復興の中で、我々は同じような洪水が来ても大丈夫だという、そのような河川改修をやろうという、そういう態度で、今やっています。

 それで、これまで皆想像もつかなかった河道の修正(を行います)。そういう意味では、「これまで、そこに洪水が起こらなかった」「そこに来なかったのに、何で自分達は立ち退かなければいけないのか」という、そういう人たちも当然出てくると思います。

 だから、そういう意味では、今回は大胆な河川改修を行っているので、「うちは浸からなかったけれども何で買収対象になっているのか」と、そういうご意見は当然起こってくるのは予想できると思います。

 ただ詳しくはですね、今の件については、林さん〔※河川課長〕にお願いします。

(河川課)
 河川課長でございます。ただ今のご意見につきましては2月4日に地元の方から呼ばれまして丁寧にご説明しております。

 基本的にはですね、水害で浸かったから買収するというものではございません。水害が起きないように守ることを第一に、必要最低な位置について買収にご協力いただくという形で進めております。

 それから平成14年に作った整備計画に基づいてという話ですけれども、整備計画というのは元々概ね20年から30年の整備の目標ですとか、どういったところにどういった改修、工事の種類を入れるかという概略の概ねの位置を示したものです。ですので、用地買収をするための図面ではございません。

 実際は用地については実施の段階で、それが例えば500分の1とか、工事の実施用の測量をかけて、その時点で決める。それが今回だったということです。

蒲島知事
 よろしいですか、それでは。

(幹事社)
 ありがとうございました。

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