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平成25年 9月 5日 知事定例記者会見
知事定例記者会見
日時:平成25年9月5日(木曜日) 13時30分から
場所:知事応接室
会見録
知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。
発表項目
質疑応答
- 「くまもと里モンプロジェクト」のスタートについて
- 台湾での知事のトップセールスについて
- アメリカでの知事のトップセールスについて・1
- 世界文化遺産について
- 川辺川ダム問題について
- 福岡ソフトバンクホークスのファーム本拠地の誘致について
- アメリカでの知事のトップセールスについて・2
- 熊本県民新聞の記事について
(幹事社)
今月の幹事社RKKと熊日と共同です。よろしくお願いします。
それでは、知事の方から発表項目をお願いします。
発表項目
「くまもと里モンプロジェクト」のスタートについて
蒲島知事
今日は3つの発表項目があります。
第1番目は「くまもと里モンプロジェクト」のスタートについてです。
これは少し見にくいかもしれませんが、今日はパワーポイントで説明したいと思います〔※前方のテレビに映している説明用スライドにて説明〕。
農林水産業や農山漁村の多面性の更なる発揮を目指して、1つは「美しい景観の保全と創造」、それから「文化・コミュニティーの維持と創造」、それから「内発的産業の創造」などの取組みを支援するために、里モンプロジェクトを策定しました。
それは、こういうこと〔※「美しい景観の保全と創造」「文化・コミュニティーの維持と創造」、「内発的産業の創造」〕を通して、持続可能な農山漁村の実現をしたいというのが目標であります。
皆さんも御存知のように熊本の魅力、美しい田園風景や文化などは、農家の営みによって生み出されているところが多いと思います。これは〔※前方画面を示して〕棚田の風景。これはイエロープロジェクトによる菜の花の風景。そういう様々な美しい風景が熊本の田園風景を形取っていると思います。更に、これらの自然の活用によって観光とか新たな産業に発展する可能性もあります。
そこでこのプロジェクトによって、活動団体支援の創設、里モン顕彰の創設(を行い)、それによって農山漁村の様々な取組みを支援していきたいというのがこの「くまもと里モンプロジェクト」のスタート(の内容)であります。
これが第1番目(の発表項目)であります。この里モンプロジェクトについて、45秒ほどの映像がありますので、それをちょっと見ていただきたいと思います。
(映像ナレーション)
美しい棚田や田畑を彩る菜の花や彼岸花。農家の営みが生み出す美しい村の景観と文化。
それは熊本の誇りであり品格です。それらを未来へ向けて継承し創造する。
そんな様々な取組みを応援したい。
故郷の魅力を発見し、一緒につくり出していく場所、里の美しさを未来へ、世界へ。
「くまもと里モンプロジェクト。」
くまモンも、この里モンプロジェクトの応援をお願いしたいと思います。それでは、これ〔※「里モンプロジェクト」のロゴの入ったパネル〕を手渡します。
(くまモンにパネルを手渡す)
はい、ありがとう。
発表項目
アジア向け広報展開について
- 報道資料(1):アジア向け広報展開について(PDFファイル:2.1MB)
- 報道資料(2):アジア向け広報展開について(PDFファイル:2.2MB)
- 報道資料(3):アジア向け広報展開について(PDFファイル:115KB)
蒲島知事
次に「アジア向け広報展開」について説明します。
今週末の9月8日に、阿蘇くまもと空港発のチャーター便で、台湾へトップセールスに出発します。高雄市との国際交流覚書締結やアジア太平洋都市サミットでの本県のPRも行います。
アジアとの関係強化のためには、アジアにおける本県の認知度アップが必要です。
そこで、次の2つのアジア向けの広報事業を実施します。
まず1つ目に、くまモンが英語と中国語で熊本を紹介するフェイスブックページを開設します。熊本の日常の話題や観光、グルメ情報などを毎日投稿します。
もう1つは、アジアに向けてソーシャルメディアや口コミで熊本をPRして頂く「モンバサダー」を募集します。これは、くまモンの「モン」とアンバサダーの「バサダー」です。アジアと密接な関係を持つ方で、熊本の魅力をアジアに向けて発信して頂ける方を100名募集します。是非、アジアと熊本の架け橋となって熊本の知名度アップに御協力ください。
発表項目
アメリカでの知事のトップセールスについて
報道資料:アメリカでの知事トップセールスについて(PDFファイル:249KB)
最後に、「アメリカでの知事のトップセールス」についてです。
営業部長のくまモンと共に、11月にアメリカにおいてトップセールスを行います。
これまでくまモンを活用しながら、台湾、シンガポール、中国、香港、フランス、イギリス、ドイツで熊本のセールス活動を行って参りました。
今回のアメリカでは「くまモン」と共に、有力新聞社の本社への訪問、ハーバード大学での特別授業の実施、地元マスコミ関係者との懇談などを予定しています。また、ニューヨークやボストンでのくまモンの出没も計画しております。
くまモンを活用しながら、世界の知識層に対して情報発信を行い、大いに熊本をアピールして熊本の認知度の向上を図って参りたいと思います。
以上の3点が私のコメントで、3点ともくまモンが関係しておりますので、今日は忙しいところを来てもらいました。
はい、ありがとう。以上が(発表項目の)3点です。
質疑応答
「くまもと里モンプロジェクト」のスタートについて
(幹事社)
はい、ありがとうございました。
幹事社の方から1つ。「くまもと里モンプロジェクト」で具体的な農山漁村の様々なプロジェクト、取組みというふうなことでしたが、ちょっと具体的に何かイメージするようなものがありましたら。
蒲島知事
今、3つの風景が出てきました。例えば、イエロープロジェクトで、レンゲや菜の花でいっぱいにするという取組みも1つのプロジェクトです。
あるいは棚田を守る、そういう様々な景観を大事にする。あるいは熊本の農業の多面性を大事にする。そういう取組みに対してこのプロジェクトで支援していく、あるいは顕彰するということになっていきます。
それを名付けて、いろんなプロジェクト名が出てきたんですが、最後は「くまもと里モンプロジェクト」という形に落ち着きました。最初、聞くと何のことか分からないかもしれませんが、浸透してくれば、あの緑色の(ロゴ)マークと、それから里モンプロジェクトというのが、くまモンの人気と相まってよく理解して頂けるのではないかと思っています。
(幹事社)
各社からどうぞ御自由に。
質疑応答
台湾での知事のトップセールスについて
Q
KABの○○です。すみません。もしかしたら以前も出たかもしれないですけれども、知事の台湾でのトップセールスの日程が近づいているということで、改めて熊本にとっての台湾の位置づけというのと、トップセールスでの意気込みをちょっと聞かせていただければと思います。
蒲島知事
まず、私の2期目のマニフェストは4つありまして、1つは「活力を創る」、2番目が「アジアとつながる」、3番目が「安心を実現する」、4番目が「百年の礎を築く」という、4大戦略の2番目に「アジアとつながる」を挙げています。
これは、熊本の活性化にとってアジアの活力は是非、必要なもの(だから)です。そして、台湾の今の発展状況、それから日本との関係の良好さ、そういうことと(併せて)台湾の方々がくまモンを通して熊本にとても興味を持っていらっしゃる。私も、高雄市に今度参りますが、高雄市というのはとても大きな繁栄をしている都市です。そして、熊本県よりももっともっと大きな都市ですが、そこ〔※高雄市〕と(熊本)県と(熊本)市が一緒になって様々な経済的な項目で提携を行うということを目的として今度行きますし、それから熊本の方々に台湾のことを知って頂きたいということで、70名以上の方々が私と一緒に「知事とくまモンと行く台湾旅行」ということで行くことになります。
そういう意味で台湾とつながることは、アジアとつながるという大きな中でも、とても貢献度が大きいのではないかと思っていますので、是非、成功させたいと思っています。当然、台湾だけでなくて、他のアジア諸国、東南アジア諸国も含めてです。
中国はアジアとつながるとても大きな部分でありますが、チャイナプラスワンという形で、それ〔※中国〕プラス様々な国とつながって、熊本にアジアの活力を呼び込むとともに友好関係をつないでいきたいと(考えております)。そういう意味で、全ての取組みがマニフェストの2番目に書いた「アジアとつながる」というところに貢献していくのではないかと思っています。
これは選挙期間中、私が皆さんに約束してきたことでありますし、それから私の2期目の戦略の中にも、とても重要な位置を占めておりますので頑張りたいと思います。
Q
知事、ちょっと関連していいですか。
蒲島知事
はい。
Q
通常の都市同士の覚書ではなくてですね、今回、県が絡んでいるというか、県が一緒になっていることの持つ意味というのはどういうところにあるんでしょうか。
蒲島知事
高雄市というのは、県と市が合併したところなんです。それで非常に大きな都市で、高雄市が県を吸収したような感じなんですが、だから、高雄市から見ると、熊本県と熊本市が一緒になって覚書を締結するというのは、それほど違和感がないんです。
そして、やはり二重行政とか、あるいは県と市が別々のことをやっているとか、そういうことはマイナスの面が多いんです。別々に使節団を送るとか。そういう意味で今回は、熊本県と熊本市が一緒になって、向こう側〔※高雄市〕もそれを歓迎するという稀なケースですが、そういう試みが熊本県と熊本市ではあってもいいのではないかと思っています。
今、熊本県と熊本市の関係というのは、前の片山総務大臣に言わせますと、こんなに仲が良いところはないと言われていますし、それから博物館構想も市と県と一緒にやるという構想も持っておりますので、今回の覚書の締結も一緒にやって良かったと思っています。
質疑応答
アメリカでの知事のトップセールスについて・1
Q
すみません。テレビ熊本の○○ですけれども、今回初めてアメリカでの本格的な進出、トップセールスを行われますが、併せてアメリカでのトップセールスについての意気込みもお聞かせください。
蒲島知事
はい。今、くまモンの海外戦略をやっていますが、まず、熊本県で皆がくまモンを知ってしまって(人気が)飽和状態になると飽きられるという現象がこれまでも何回も見られたと思います。
今度は、日本全体にフロンティアを広げて(取り組んできたら)、日本全体が今、くまモンのことをほとんど知っているような状況ですので、また飽和状態になる。そうすると次は海外に向けて戦略を行い、まずはアジア。そして、アジアでくまモンが活躍することによって、アジアで活躍するくまモンを見て、熊本の人とか、日本の人がとても誇りに思う。
でも、アジアだけではなくて、今度はヨーロッパに進出しようということで、フランスのジャパンフェスティバル〔※ジャパンエキスポ〕であるとか、ドイツのシュタイフ社であるとか、あるいはイギリスのBMWミニ、あるいはバカラ社。そういうところにおけるヨーロッパ展開もある程度、成功したのではないかと思っています。
しかし、何よりも巨大な経済圏であるアメリカというのも射程に入れなくてはいけない。(そこで)どこから始めるかということで東海岸のニューヨークとボストンという2つの都市と世界最高峰のハーバード大学でくまモンの政治経済学というテーマで講義をすることで、またくまモンのフロンティアが1つ広がるのではないかと思っています。
くまモンのフロンティアが広がることによって、くまモンを共有する共有空間というのが広がる、あるいは市場空間というのが広がる。そして、そこに多くの国のコラボレーションが始まってくるのではないか。それが熊本、ひいては日本に大きく貢献するということがこの海外戦略の最終目標であります。
その一端として、今度ニューヨークとボストンにフロンティアを広げようというのが今回のアメリカでの知事のトップセールスです。
質疑応答
世界文化遺産について
Q
すみません。西日本新聞の○○と言います。世界文化遺産のことでお聞きしたいんですけれども、現在、国内推薦候補に挙がっている長崎の教会群と、産業革命遺産の2件とも熊本県の資産が入っていると思うんですが、その2件について知事はどう評価していらっしゃるかということが1点と、あと国内で1件に絞られますけれども、どちらかを優先的に推薦したいとか、そういう思いがあるのかその辺りのお考えをお聞かせください。
蒲島知事
大変難しい質問で、産業革命遺産もそれから長崎の教会群も、熊本の中にその構成資産がありますので、両方とも世界文化遺産になって欲しいと思っています。そのために全力をあげたいと思っています。
ただ、この両方とも今回推薦されました。これは知事としてはジレンマかもしれませんが、これ(ら2つ)は非常に僅差です。僅差というかほとんど一線に並んでいますので、どちらかが今年選ばれても、次の年にもう1つの方が選ばれるということは、ほぼ間違いないのではないかと思っています。九州知事会の中でもその話をしましたが、どちらが選ばれても次は(もう一つの候補が)必ず選ばれるようにしようという話をしています。例えば、崎津集落が選ばれたとしても、次の年は万田坑と三角西港が選ばれる、そういう状況ではないかと思っています。
そういう意味で、お聞きになりたいのはどっちの方を推していますかという質問だと思いますが、(その質問の答えとしては)両方とも推しています。ただ、両方とも、とてもいいところ〔※推薦に近いところ〕にあるので、時を移さずにして、すぐ次の年にも認定されるのではないか、登録されるのではないかと思っています。
質疑応答
川辺川ダム問題について
Q
知事すみません。ちょっと話題が変わるんですが、今から5年前の9月の11日に、県議会で蒲島知事が川辺川ダムの白紙撤回表明をされてからまもなく丸5年ということになります。
改めてこの5年間の、知事の表明以降の県としての取組みの状況について、振り返っての評価ですね、それから少しざっくりとした聞き方なのかもしれませんが、今後のダム問題、とりわけ治水の問題とそれから五木村の振興の問題、改めて今度、どう取り組んでいくのか、その点をお聞かせください。
蒲島知事
はい。5年前の9月11日に県議会で白紙撤回という表明をいたしました。それに関して、その後の政治状況の変化はありましたが、熊本県に40数年間あった対立の構造〔※構図〕、これが無くなりつつあるということと、それから、その後の様々な民意の状況を考えますと、あの白紙撤回に間違いはなかったと私は確信しています。その後、自民党政権下にありましたが、ダムによらない治水ということが始まりました。
そして、それを続けるうちに、民主党政権になって、そのダムによらない治水というのが続き、そして更に今回は自民党政権となったわけです。
だから、両政権を通して、ダムによらない治水をずっと続けてきて、この方向で流域市町村の方々、それから国と県で、ダムによらない治水を極限まで求めていく。あるいはそういう状況が進んでおりますので、県としてはそれを更に進めていく。今、流域市町村の方々と意見の共有化を図っているところです。
それから五木村振興については、私が5年前に態度表明した時に、これが1番大きな私の考える問題でした。そこで、それ〔※五木村振興〕を最大限に実施したいということで、9・11〔※9月11日〕の議会での表明の後、熊本県としてはとても大きなお金だと思いますが、10億円を基金として積んで、それを五木村の振興、特にソフト面での振興に使おうということで(進めてきましたが)、私はその効果もとてもたくさん出ているのではないかと思っています。
しかし、大事な1番大きな問題は、五木村の振興がダムの白紙撤回によって止まるということが1番心配だったんです。五木村の振興というのは川辺川ダム関連事業になっています。それ〔※五木村振興がダムの白紙撤回によって止まること〕を阻止するために、私も自ら、当時の福田総理大臣のところに行って、それをやめていただきたいということでお願いしました。それ〔※五木村振興がダムの白紙撤回後も進むこと〕はずっと繋がっていた〔※継続していた〕んですが、それでも特措法ということで、民主党が約束をした五木村の振興(を踏まえた特措法)がとうとう成立しませんでした。
そこで県としては50億という、この財政上厳しい中にあって、これを出すことによって、国と県とそれから五木村の三者の合意によってその特措法がなくても進めていこうと、今はそういう形で五木村の振興も進めているところです。
まだ、完全解決と言ったらおかしいですが、全ての方々が満足できるところまでいっていませんが、少なくともダムによらない治水への方向性、それから五木村の振興について、県としても最大限の努力をしており、また国の方も協力をしてくださっているところであります。
Q
先程、五木村の振興がダム関連事業ということで、とりわけ、いわゆる先般開通しました頭地大橋とかハード整備の部分に関してのところがウエイトとしては大きいと思うんですけれども、これまで言われてきましたそういうハード整備も、ある程度五木村内で進んだのかなという印象もあるんですが、その一方でそういったダム関連事業を止めないためにも、いわゆるダムの基本計画の廃止というところまで多分いっていない状態でずっとこの5年間きたと思うんですけれども、そういった今後の法手続きのあり方、川辺川ダムの計画を完全にもう法的にも中止するといった、そういったタイミングというのも必要になってくるかと思うんですけれども、その辺のお考えはいかがでしょうか。
蒲島知事
その問題に関しては、これは一義的に国が判断されることだと思います。
私、知事としては、全て法的にフルセットでなければ何もできないのではなくて、できることをとにかくやろうと(いうことです)。できることは何かというと、治水のレベルを最大限上げていく。できる限り上げて、そして時間をあまりかけずにやっていきたい。
それから、そういう特措法がなくても五木村の振興のために一生懸命汗をかく。そういう意味で、今、言ったように法的整備を待つのではなくて、それはいずれ別途ついてくるだろうと思いますし、それは国の方が一義的に決定されることだと思いますが、とにかく今できることは何か。
それは、川辺川の治水のレベルを上げることと、それから五木村の振興です。それに汗をかくことが、私が5年前に白紙撤回の態度表明したことに伴う責任ではないかと思っています。
質疑応答
福岡ダイエーホークスのファーム本拠地の誘致について
Q
知事、ソフトバンクのファームの誘致についてなんですけれども、今度、八代市長になられた中村市長が、八代市も手を挙げましょうということをおっしゃっていまして、知事の以前の会見では、他に手を挙げるところがなければ荒尾市を応援するというような言い方をされたと思うんですけれども、この八代市長の発言をどう受けとめられますか。
蒲島知事
荒尾市が手を挙げられた時に、荒尾市長の方から要請がありました。私にソフトバンクの方に働きかけをしてくれと。そういう働きかけがあった時に私がお答えしたのは、まだ締め切られていないため、(もし)荒尾市が唯一手を挙げたとすれば、一生懸命に荒尾市のために頑張りますと言いました。
そういう段階から、今日の新聞を見ますと、八代市が立候補したということであり、両方、県南、それから県北地域の振興と県全体の振興に大きくつながるのではないかという期待をしています。
だから、そういう意味では、熊本に持ってきたいということに関しては、とても強い気持ちがあります。多分、私が勝手に想像すると、ソフトバンクの方からしても、ファームを福岡県に持っていっても、九州全体のソフトバンクになりません。
だから、どこに持っていけば九州全体のソフトバンクとなるかという問題と、でも、あまり本拠地と遠いとこれはまた意味が無いかもしれないので、そういう意味では熊本という案はとても有力視されるのではないかと勝手に想像しているところです。
その中で、最終的に締切りが行われた段階で、どうしなくてはならないか。例えば(立候補が)複数あった時ですね。
八代市の方も、手を挙げられたということよりも、動向を探りたいということだったと思いますので、最終的な締切りをもって、そこにランクを付けて頑張るのか、あるいはそうしないのか。そういうことはまだこの段階で(は早く、)締切りの後に県全体で方向性を考えるべき問題ではないかと思っています。でも、熊本県に持ってきたいということについては、とても強い気持ちがあります。
Q
知事自身もそういう希望があるということですね。
蒲島知事
客観的に考えて、セールスポイントというのは全九州的なソフトバンクを目指す。でも、あまりにも福岡の本拠地から遠いとあまり役に立たないのではないかと私は勝手に思っていますが、それはソフトバンクの方の決断だと思います。ただ、そういうセールスの仕方をやっていかなくてはならないと思っています。
Q
どっちか決まれば、県としても後押しをする考えはあるということですか。
蒲島知事
まだ、どこの市がくるか分からないし、その間の調整もあるでしょう。そして、その熟度と言いますか、本当にすぐ土地を提供できる段階なのか、それから、ソフトバンクがどういうようなものを欲しがっているのか。
つまりいろんなことを考えて、県としては判断しなくてはいけないだろうし、その応援方法も変わってくるのではないかと思っています。ただ、この段階ではまだ締切りが、いつか分かりません。それが分かってからだと思います。
質疑応答
アメリカでの知事のトップセールスについて・2
Q
知事すみません。話が前後して申し訳ないんですが、ハーバードとボストンについて、知事が勝手知ったる土地というか、今回、面白いのが知識層に対して情報発信ということなんですが、これは知事の目論見というか、狙いとして、向こうの方にどんなふうに受入れられるんじゃないかと予想と言ったらおかしいんですが、どのような期待を知事は個人的に持たれてますでしょうか。
蒲島知事
先程も言いましたように、くまモンを世界中が共有できるような共有空間を作る。そして、(今度は)アメリカに進出したいと(いうことです)。それでは、どこを選ぶかというと、ニューヨーク、これはもう当然です。世界一の経済都市であります。
そして、もう1つのボストンというのは知識層というか、そういう意味もあります。もっと端的に言うと、(くまモンが)どこに行こうとしても断られますから。まだ、くまモンはアメリカでそれ程知名度がないんです。だから、アメリカでくまモンと言っても知らない人が多い。それからハーバード大でも知らない人が多いので、だから、そこに切り込んでいくためには、様々な人脈も必要です。そういう意味ではボストン、そして、ハーバード大を選んだというのは、勝手知った町と大学であるということが大きいと思います。
ニューヨークの方はそういうことで、一番大きな経済都市だと(いうことです)。この2つで、うまくくまモンをセールスすることができれば、アメリカでも(くまモンの知名度が)広がると思いますし、それからそれが報道されれば、世界中にも広がっていくでしょう。それがアメリカでも報道されて、日本でも報道されると、日本の人達も誇りに思う。それから熊本の人達も誇りに思う。一種のミラーイメージですか、イチローみたいに活躍するということが大事です。
あれだけ大きな社会ですから、うまく戦略的にできるかどうか分かりませんが、そういう願いを込めてその2つの地域に行くと言った方が正しいかもしれません。
Q
知事がハーバードで講義されるのは始めてですか。
蒲島知事
いいえ。私は、東大時代にミシガン大学で客員教授をした時に、ハーバード大学で講義をしております。
Q
2回目ということですか。
蒲島知事
多分、3回目でしょうか。
Q
知事、関連ですけれども、くまモンの海外戦略で、例えばアジアであったら、観光客の誘客とか、特産物の販路拡大とか、そういう側面がくまモンを通じてあったと思いますし、ヨーロッパでいえば老舗メーカーとのコラボとか、目玉となるような側面があったと思うんですが、そういう意味でアメリカというのは、どういう狙いでどういう位置づけでしょうか。
蒲島知事
アメリカの人達はすごくイノベーティブ〔※革新的〕な考え方を持っています。例えば、マイクロソフトなんかでもそうですし、それからアップルなんかもそうです。非常に若い時、(例えば)大学生が起業することが多いんです。フェイスブックもそうだと思いますが、そういう人達がたくさんいる所がボストン・ケンブリッジなんです。ハーバードとMIT〔※マサチューセッツ工科大学〕がありますから。
今、(BMW)ミニ(とのコラボによるくまモン)の活躍を見たり、あるいはシュタイフ社のテディベア(とのコラボによる)のくまモンの活躍を見たり、バカラ社(とのコラボによるくまモン)の活躍を見たりして、これが報道され、(また)私もそれを皆さんにくまモンの政治経済学(という観点)で、行政のニューフロンティアという形で講演をするんですが、そうすると火が付くかもしれません、そういう学生の起業家達に。くまモンとコラボして何かできないかという可能性が1番あるのは私はアメリカ東海岸だと思います。西海岸のスタンフォードの方もありますが、そこまでいけば最高ですけど。くまモンってすごいなと思ってくれるだけでもすごい事だと思います。少し胸をワクワクさせて今回のアメリカ進出を図りたいと思っています。
【事務局】
そろそろよろしいでしょうか。
Q
すみません。
【事務局】
では、最後の質問をお願いします。
質疑応答
熊本県民新聞について
Q
知事すみません。熊本県民新聞さんが、虚偽の事実で名誉を傷つけたとしてですね、知事が訴えを起こされていますけれども、この訴えを起こされた趣旨と、それからこの件についてコメントがあればお聞かせください。
蒲島知事
はい。熊本県民新聞さんが、全く120%覚えのないことを新聞で報道されました。
それで、私としては6月に削除を求めました。削除を求めた段階で善処されていればこのようなことはなかったと思いますが、それがなされませんでしたので、告訴という方針を取りました。以上です。
(幹事社)
よろしいでしょうか。どうもありがとうございました。