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平成25年12月27日 知事年末記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0006767 更新日:2013年12月27日更新

知事年末記者会見

日時:平成25年12月27日(金曜日) 10時00分から
場所:知事応接室

会見録

知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

発表項目

質疑応答

(幹事社)
 おはようございます。今年最後の記者会見、よろしくお願いいたします。

 最初に知事の方から発表項目についてお願いいたします。

 説明用資料(PDFファイル:72KB)

発表項目

熊本県いじめ防止基本方針の策定について

 報道資料:熊本県いじめ防止基本方針の策定について(PDFファイル:1.8MB)

コメントする蒲島知事の写真

蒲島知事
 はい。今日は2つの発表があります。

 1つ目は、「熊本県いじめ防止基本方針の策定」についてです。

 本年9月に「いじめ防止対策推進法」が施行され、10月に国のいじめ防止基本方針が出されました。この法の第12条の規定に基づき、「熊本県いじめ防止基本方針」を策定しました。この基本方針には、いじめは絶対に許されないという認識のもと、いじめの防止等のための対策として、本県が実施する施策、学校が実施すべき施策、そして、重大事態への対処の3点についてまとめております。

 本県の基本方針の特徴は、いじめの防止等に関する基本的な考え方にあります。

 単に、いじめをなくす取組みにとどまらず、子どもに将来の夢やそれに挑戦する意欲を持たせることが重要だと考えます。そこで、学校において『いじめをしない』『いじめをさせない』『いじめに負けない』集団づくりを進めることなどが必要であると考えています。

 この考えは、教育再生実行会議の場で私が委員として述べてきたことであります。

 県としては、今後、この基本方針を広く県民に周知し、学校、家庭や地域などが密接に連携して、いじめ問題の対策を社会総がかりで進め、いじめの防止等の対策が更に充実するよう取り組んで参ります。

発表項目

平成25年県政10大ニュースについて

 報道資料:平成25年県政10大ニュースについて(PDFファイル:135KB)

 次に、年末会見恒例の「平成25年県政10大ニュース」を発表します。

 平成25年は、「勢」という文字に思いを込めてスタートしました。まさに今年は勢いのある年だったように思います。

 今年の県政10大ニュースについては、資料に記載したような観点から選んでおります。

 それでは、お配りした報道資料をご覧ください。

 最初は、「米の食味ランキングで『森のくまさん』が日本一に輝いた」ことです。

 今年2月、24年産「米の食味ランキング」で本県米の3種が最高ランクの「特A」の評価を獲得しました。中でも「森のくまさん」が全ての128銘柄のうち、最高得点で日本一に輝きました。

 今後、本県が目指す『稼げる農業』にも、更に弾みがつくものと考えております。

 次は、「阿蘇地域が世界農業遺産に認定」されたことです。

 5月に阿蘇地域が、「世界農業遺産」として認定されました。この認定により農業振興や観光振興など地域活性化への期待が高まるとともに、草原の維持再生への関心が一層高まっていくものと思います。

 次に、「万田坑と三角西港が熊本県初の世界文化遺産推薦決定」です。

 9月に「万田坑」「三角西港」を含む、『明治日本の産業革命遺産』について、国からユネスコへの推薦が決定しました。県内初の世界文化遺産の誕生へと一歩近づいたのではないかと思っています。

 次に、「水銀に関する水俣条約外交会議が本県で開催され、『水俣条約』を全会一致で採択する」であります。

 10月に「水銀に関する水俣条約外交会議」が熊本市と水俣市で開催されました。

 「水銀に関する水俣条約」が全会一致で採択され、地球規模の水銀削減に向けた歴史的な第一歩が踏み出されました。私はこの会議で、本県が水銀フリー社会の実現に先導的な役割を果たすことを宣言いたしました。

 次に、「全国豊かな海づくり大会に際し天皇皇后両陛下御来県」です。同じく10月に天皇皇后両陛下が「全国豊かな海づくり大会」に際し、御来県になりました。

 式典や放流行事への御臨席のほか、菊池恵楓園、水俣病慰霊の碑、水俣病資料館、熊本城などを御訪問になりました。3日間で10万人以上を超える県民が両陛下を奉迎し、14年ぶりの御来県を県民挙げて歓迎いたしました。

 次に、「2019女子世界ハンドボール選手権大会の『熊本』開催決定」です。

 10月に2019年の女子世界ハンドボール選手権大会の熊本開催が決定いたしました。これは1997年男子世界ハンドボール選手権大会以来となる熊本での世界選手権の開催となります。

 次に、「故川上哲治氏への県民栄誉賞贈呈」です。

 今月、県出身の元プロ野球選手、故川上哲治さんに、県民栄誉賞を贈呈いたしました。野球選手、監督としての御功績を称えるとともに、改めて御冥福をお祈りしたいと思います。

 次に、「水俣病認定をめぐる最高裁判決とその後の動き」です。

 4月の最高裁判決を受け、県は2件の申請について水俣病と認定するとともに、判決で重要性が指摘された「総合的検討」の具体化を環境省に求めました。

 また、県としても具体化の作業に実務者の立場で協力するとともに、7月に要請も行いました。

 その後、10月に国の不服審査会から県の棄却処分を取り消し、「従前の裁決を変更する」との裁決を受け、11月1日に申請者の方を水俣病と認定しました。

 この裁決について環境省は「参考事例」としていることから、国の機関における異なる考え方が生じる事態となりました。

 このため、国における考え方の整理及び国の臨水審〔※臨時水俣病認定審査会〕の設置、開催並びに7月に要望した公健法〔※公害健康被害補償法〕上の補償の検証を環境省に強く求めております。

 次に、「幸せ実感くまもと4カ年戦略」に掲げた「活力を創る」「アジアとつながる」「安心を実現する」「百年の礎を築く」の各分野での取り組みが進んだ1年でありました。

 「くまもと県南フードバレー推進協議会の設立」や「台湾高雄市との国際交流促進覚書の締結」などの取組みが進みました。

 また、「百年の礎を築く」という思いで、『すべての道はくまもとに通じる』取組みを進めています。今年度は、中九州横断道路につながる滝室坂トンネルや第二天草瀬戸大橋など大きく前進いたしました。来年はこれらの取組みを更に加速化していきたいと思っています。

 最後に、くまモンが更に活躍のフロンティアを拡げた年でもあります。

 特に「くまモンスクエア」の開設や、ハーバード大学での講義をはじめ、フランス・ドイツ・イギリスといったヨーロッパでのPR活動など、海外での大活躍が印象に残っています。

 さらに、「紅白歌合戦」にもゲスト出演することに決まりました。1年の締めくくりとして大みそかの晴れ舞台で精一杯元気に飛び回るくまモンの活躍を是非、お楽しみください。

ちなみに昨日、日本銀行熊本支店が「くまモンの経済波及効果」を発表しました。

 それによると、2011年11月から2013年10月までで、1,244億円とのことでした。私の想像をはるかに超えており、くまモンらしいうれしいサプライズでした。

 以上が、今年の県政10大ニュースです。

質疑応答

平成25年県政10大ニュースについて・1

(幹事社)
 幹事社から。10大ニュースで、また今年の出来事で、特に印象に残ることをもし挙げるとしたら。

蒲島知事
 みんなとても印象的なんですが、その中で最も印象的なものはと聞かれますと、私が敢えて1つ選ぶとすれば、県民の幸福量が増大したという観点から、天皇皇后両陛下の御来県を選びたいと思います。

 先程も述べましたが、沿道を含めて3日間で10万人以上の方が両陛下を心から歓迎しておられました。私も随行で後ろの方から見ておりましたが、県民の方々が、本当に嬉しそうに、そして幸福に満ちた顔で両陛下を迎えておられたということであります。

 また、式典への参加の他、菊池恵楓園(の入所者の方々)や水俣病の患者の方々ともお会いになり、そして、お言葉をかけておられました。それも、とても印象的であります。

 更に、くまモン体操も御覧になって、それも県民としては、とても嬉しく思った次第です。

 そういう意味では、1つだけ選ぶとすれば、印象的だという意味で、「全国豊かな海づくり大会における両陛下の御来県」ということです。

質疑応答

安倍首相の靖国神社参拝について

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

(幹事社)
 すみません。ちょっと国政の外交問題だけにちょっと聞きにくいところもあるんですが、安倍総理が靖国神社に参拝されました。それで、すぐに中国や韓国がですね、抗議の表明出して、アメリカ大使館も異例の失望をしたということで、今後の熊本県、更にオール九州という観点から、中国・韓国、更にアジア諸国地域との文化交流、更に都市自治体レベルの交流に何らかの影響が出るか、どうお考えでしょうか。

蒲島知事
 地方行政に携わる熊本県知事としては、国政のレベルでの様々な摩擦がどうであれ、地方間での交流、あるいは民間同士の交流、これを強化、促進していかなくてはいけないと(思います)。そして、信頼を築き上げる(ことが大事)。だから、国政間の摩擦が大きければ大きいほど、私は地方行政としても、あるいは地方公共団体としても、交流を深く進めるべきだと思っています。それを、私としては進めていきたいということです。

Q

 関連ですけれども、熊本県は今、中国とか台湾と、航空路線の開設ということを働きかけています。韓国とは既に定期便がありますが、その辺の影響をどういうふうに考えられますか。

蒲島知事

 今、影響がどのようにこちら〔※地方〕の方にきているかということについては少し早すぎて〔※参拝から時間が経っていないため〕、分かりませんが、先程言ったような形で、民間同士あるいは地方公共団体同士の連携は、ずっと強化していかなければいけないと思っています。その観点から、この問題にはアプローチしていきたいと思っています。

質疑応答

水俣病問題について

Q
 知事すみません。あの水俣病の関係ですけれども。

蒲島知事
 はい。

Q
 環境省が最高裁判決を受けて、総合的検討の具体化の指針を示すと言っていて、どうも年を越しそうだという状況だと思いますが、今年中に指針が示されなかったことに対する受け止めを聞かせてください。

蒲島知事
 私が、この場で臨時記者会見を開いて、私どもの考え方を環境省の方にお示ししました。

 具体的には3原則に沿って欲しいと。(1番目は)最高裁判決を尊重すること。 2番目に公健法〔※公害健康被害補償法〕の世界を閉じてはならないということ。3番目は、公健法の補償体系の検証、この3つを行って欲しいと(申し上げました)。その観点から、2つの要望が満たされない限り、(熊本県は)認定業務を行うことができないと(主張しました)。その2つというのは、1つは、環境省の参考事例だという(認識)。不服審査会の裁決に対し、(環境省の認識と)不服審査会の(裁決との)間に、かなりの距離があると。それを統一する努力が必要であると。それからもう1つは、先程の3原則の1つでありました(公健法の)補償体系の検証を行って欲しいと。

 私の記者会見での声明文はそれ以上でもないし、それ以下でもない。まさに熊本県が考えていることを今、環境省の方に届けています。

 その声は届いていると思いますので、それに対して、一生懸命に環境省は対応策を練っておられるのではないかと想定します。そういう意味で、今年中に示されなかったということよりも、私が、時間というよりもむしろ私どもの要望にどれだけ応えていただけるのかということが重要ではないかと思っています

(幹事社)
 各社さんどうぞ。各社自由にどうぞ。

質疑応答

熊本県いじめ防止基本方針の策定について

Q
 県のいじめ防止基本方針なんですが、国の方針を受けての策定だと思うんですが、県独自の視点とか、県独自で盛り込んだ点があったら教えていただけますか。

蒲島知事
 先程も述べましたが、私が教育再生実行会議の委員として述べてきたことが、県独自の考え方という形で入っています。

 それは、何かというと、「いじめをしない」「いじめをさせない」「いじめに負けない」集団づくりは、いじめがなくなるということだけではなくて、むしろ大事なことは、子どもに将来の夢、またそれに挑戦する意欲を持たせることが私は教育の中でとても重要だと思っています。その中において、県独自の考え方として、今、言った「いじめをしない」、「いじめをさせない」、そして「いじめに負けない」、そういう集団をつくって欲しいということを基本方針の中に示しています。これが県独自(の視点)ということになると思います。

質疑応答

熊本県の米づくり施策について

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

Q
 すみません。今年は農政の問題で、ですね、大転換というか、生産調整、減反のですね、政府の方で意向になっていますけれども、今後、その熊本県の米づくり、農業、どういうふうに進めていくべきかという部分は。

蒲島知事
 はい。コストの問題とそれからプライス〔※価格〕の問題。これが非常に大事な要因になってくると思っています。

 だから、米を作る時にコストを最小化するためには何が必要なのか。

 熊本県で最大限取り組んでいるのは農地の集積です。

 そして、プライスの問題。これはブランド化のことですが、森のくまさんに代表されるようなブランド価値のある米が今、熊本ではできています。これをまた最大化していくこと。

 そして最終的にどのぐらいの量を作るのかということになりますが、やはり適正な量の配分、例えば食料米をどのぐらい作るのか、あるいは飼料米をどのぐらい作るのか。そして、米粉用の米をどのぐらい作るのか。あるいは球磨焼酎の米やお酒の米をどのぐらい作るのか。そういうことの配分がとても大事になってくると思います。

 これは、農地集積が進んでいけば、そこの農業法人で、全体的に考えられることだと思っています。

 幸いなことに、熊本県は、他の県と比べると、農地集積にしても、ブランド化にしてもそれを先行してやっていました。そういうことを創業者利得と言うんでしょうか、早くやったことによる便益が得られると思っています。でも、5年後ぐらいでしょうか。5年後ぐらいに全ての県が全国的になります〔※同じ取組みをするようになる〕。

 そうしたら、創業者利得はなくなりますので、早く次のことを考える。みんなが同じことをやっても、熊本県の農業所得も含めて伸びません。“稼げる農業”はどういうことかということを踏まえながら、熊本県を更に成功させていく。

 幸いにして、農業の生産額〔※農業産出額〕は全国5位、そして、それからコストを引いた私の言う“稼げる農業”(を示すデータ)ですが、それ〔※生産農業所得〕は全国4位ですので、とてもいい状況にあると思います。

 だから、先行した創業者利得をより多く獲得できるように、スピード感と、それから計画性、それを持たなくてはいけないと思っています。

 今のところ先行してやったことは、例えば、飼料用米にしても熊本県は、畜産農家と一緒になって、すごく先行しています。

 それから米粉についても、米粉パンを熊本の子は大好きなんです。なぜかというと、給食で米粉パンを食べるように奨めていますし、補助も出しています。米粉パンを熊本の子ども達が皆好きになれば、熊本のその(米粉用の)米の消費量も増えていくと思います。

 本当はこういうところを全国化していくと、小麦のパンだけではなくて、米粉パンを食べれば自給率も上がりますし、それから海外からの輸入もそれほど増えないのではないかと思っています。

 そういう意味で、先程の質問に関連しますが、熊本の農政がやってきた後追いを今の(国の)新しい農政でやってきたのかなとそういうように感じています。

質疑応答

ヘリサイン表示の施工ミスについて

Q
 知事よろしいですか。先日、ヘリサインというんですか、いろんな施設や学校のそれの施工ミスの話が出ましたけれども、それについて、ちょっと余計にまた修理、修復に公金を投入することになるということに関してちょっとお話を。

蒲島知事
 はい、このヘリサインというのは、東日本大震災の時の経験を(もとに)、ヘリの操縦士の方から聞き取りして行ったものです。その方々がおっしゃるには、よそから救援に行っても、どこに何があるか分からないと。どこに行ってくださいと言われても上空からは分からないわけです。例えば、A小学校に行ってくださいと、そこに被災者がたくさんいますといっても、上空から見るとどこがA小学校か分からない。そういう時にヘリのサインがあったらいいですね、というアドバイスがあったんです。

 そこで、熊本県はそれ〔※ヘリサイン設置のアドバイス〕に即座に反応して、あれほどのスピード感を持ってヘリの着陸するサインを作ったことは、稀に見るスピードだったと思います。それで、今、他の県はどうかというと、そこまでは進んでいません。(もし、)石橋を叩いても渡れないのであれば、(また、)他の県がいろいろやった後で、そして、問題点も確認した後で行ったら、今度のようなことは起こらなかったかもしれません。未経験だったということです。

 でも、私は、未経験であっても、真っ先に日本のどこの県にも先駆けてヘリサイン(の設置)を行った県庁の方々に感謝するところです。

 それで、未経験であった分のコストが少しかかったかなというようには思っています。むしろ、その分〔※どこの県にも先駆けてヘリサインの設置を行ったこと〕の安心度の方が、私はずっと上だったと思っています。

 もう今回、分かりましたので、どういう場合にその字が消えていくかと、あるいは割れていくかということをちゃんと検証して、そして二度とないような形で(施工を)やって欲しいと。そして、このことをできれば他の県にも情報として出して欲しいと思っています。

質疑応答

諫早湾干拓事業に係る開門調査について

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

Q
 知事、前回のことで恐縮なんですけれども、諫早の開門調査で20日までの開門に至っていないんですけど、佐賀県の古川知事が、福岡・熊本と連携して早期開門を働きかけたいというふうにおっしゃっているんですが、まず知事として連携していく考えがあるのかということと、具体的に連携という場合、どういう行動をとられるのかということを教えてください。

蒲島知事
 ちょっとまだ連携の申込みというんでしょうか、申入れというのは(聞いていません)。

Q
 表明しただけです。

蒲島知事
 はい、まだ来きていませんので、どういうようにこれから(連携を)するかというのを、また我々も検討に入っておりません。ただ、県の方針は、開門調査して(欲しいと)。ただ、調査を行っても、海に悪影響を与えない(ように)ということを申し入れています。

 そういう意味で、期日までできなかったことは残念でありますが、開門調査の時期を守ることも大切でありますが、それ以上に開門調査を確実に実施することの方が、確実というのは安全(に実施することが)確実ということですが、(開門調査を確実に実施)することの方が大事だということを前の記者会見の時は申した次第であります。

Q
 具体的に、今後、また何らかの申し出をされる予定等はないですか。開門期限が過ぎた段階ですが。

蒲島知事
 開門調査の場合、国としてしっかり判断すべき問題でありますので、調査の実施に向けて努力して欲しいと思っています。

 まだ、その三者〔※国、長崎県、佐賀県〕協議の内容が分かりませんので、(熊本県として)どのように対応するかということは、今はここでお答えできません。改めて国に対しては開門調査に対する県の考え方を伝えて参りたいと思っています。

質疑応答

川辺川ダム問題について・1

Q
 知事よろしいですか。川辺川ダムですけれども、結局、今年1年、流域の首長さんが参加した後、親会議というのが結局、開かれなかったんですけれども、知事としてその流域の中には新しく首長が変わったところもありますけれども、流域の意見というのを改めて聞く必要性というのはまずどういうふうにお考えでしょうか。

蒲島知事
 この川辺川ダム(問題の検討)に関しては、ダムによらない治水を検討する場で、もう既に5年かかっておりますので、早く、流域市町村長の方々の合意を得て、そして対応に(ついては)、ダムによらない治水の様々な方策がありますので、それに早くかかるべきではないかと思っています。

 そういう観点から、私どもは流域市町村の方々に対しては、説得を試みているところであります。

 その時に、私がよく言うのは、白川の治水対策の一番大きい目標は、150年に1回の洪水に耐えるという大きな目標があるんです。しかし、実際にやっていることは、20年に1回とか、できることからやっているんです。そして、できることからやっていたからこそ、今回の白川の大洪水に(対し)、この前の阿蘇地方を中心とする大洪水ですが、熊本広域大水害に耐えられたのではないかと思っています。

 あれ〔※白川の治水対策〕を150年に1回まで、フルセットでなければ工事が進まないということであれば、前回の大洪水では耐えきらなかったのではないか。

 だから、できることをどんどんやりましょうと(いうことです)。確かに理想形は、例えば80年に1回(の洪水に耐えうる対策)かもしれないけれども、それがないとやれないということは、私は本当の県民の生命財産を守るという立場からは一番やってはいけないことだと思っています。

 とにかくできることをフルセットで全部できなくてはやりませんというのではなくて、今できることを(やっても)、それでも何十年もかかるんです。そういう意味で、早く進めたいと。それが、これまでいろいろな市町村長との会議では言っているところであります。

 そして、確かに浸水する地域は、完璧にはなくなりませんが、ただ、そこに対しては嵩上げとか、あるいは防災、減災のソフト対策、そういうものにも財政支援を行うという方向で検討しております。そういう(対策を行う)ことで更にこの浸水するところが減ってくると。

 今でも、このダムによらない治水対策で出てきた案をすべてやれば、相当な浸水地域が減ってくるんです。とにかくそこを早く目指しましょうと、そういうことを今、言い続けています。

 とにかく、もう5年経ちましたが、幸いにして5年間、洪水は来なかったですが、いつ来るか分かりません。私は早く進めるべきだという観点から、河川整備計画策定の方に早く持っていきたいと思っています。そういう合意を今からも作っていかなくてはいけないと思っています。

Q
 もともとこれは協議の始まりの時から、いつまでと期限が切られてなかったというのはあると思うんですけれども、知事がおっしゃるように協議のスピードをあげるためには、いつまでっていう目標というのも設定する時期に来てるんじゃないかと思うんですけれども、どうですか。

蒲島知事
 私の県政の進め方の一つとして、時間的緊迫性というのが大事だというように思っています。確かにおっしゃるように、そのような時間的緊迫性という観点から見ると、時期を定めなくてはいけない時もくるかもしれません。ただ今は、(流域市町村長の)合意形成を一生懸命にやっております。

質疑応答

職員の不祥事について・1

Q
 知事またちょっと変わるんですけれども、先日また、税務関係の職員さんが、窓口業務で預かった税金を横領されていたということで懲戒免職がでました。この件についてトップとして。

蒲島知事
 私も大変驚いておりますし、遺憾に思っています。それで、そのことが起きたことに対して厳正な処置をとるようにということで懲戒免職ということをさせていただきました。

 いろんな事情はあるにしても、公金に手を付けるということは最もやってはいけないことであります。それも税金ですから。そういう意味で、厳しい処分かもしれませんが、懲戒免職ということです。

質疑応答

川辺川ダム問題について・2

Q
 すみません。川辺川の話に戻りますが、合意形成を急がれているのはよくわかったんですけれども、例えば合意形成にこぎつける前に親会議を開いて、知事として市町村長の御意見をお聞きになるということも選択肢としてあり得るのかなと思いますが、そのあたりは合意形成を作ってからじゃないと親会議は開くべきでないと考えているのかどちらなんでしょうか。

蒲島知事
 日本的な政策決定の中には、大体2つ(の形が)あります。1つは、合意形成を行った後で、最終的に親会議で決まる(形)と、それからそうでなくて、トップダウンでアナウンスしてからその後、合意形成を図る(形と)。今、この川辺川ダム問題の、特にダムによらない治水に関しては、私はボトムアップがとても大事だと思っています。

 それで、既に、ダムによらない治水という方向性ははっきりしておりますので、その中で流域市町村の方々の思い、それから様々な希望、そういうものを聞いたうえでやるべきだというように思っていますので、それで少し、皆さんから見ると長くかかりすぎだというように思われているかも知れませんが、その努力をずっと積み上げてきたということであります。

Q
 まとまるということは、合意形成をしたうえで親会議で正式にまとめるべきだというお考えですか。

蒲島知事
 ということでやってきたわけですが、そういう意味では、先ほど時間的緊迫性という話もありますので、時間的緊迫性も必要になるかもしれません。いずれにしてもこの段階では,今まで大変な努力を積み重ねてきました。しかし、もう5年という時間でありますので、スピードアップも必要だというように思っています。

質疑応答

職員の不祥事について・2

Q
 すみません。先程のまた、公金の話に戻るんですけど、その件に関して知事として、いわゆる県民の皆さんに対してどういうお話をされますか。

蒲島知事
 熊本県は、これまでの経理文化、これを大幅に変えて、このような問題が起こらない(ように)ということをやってきました。その中で、特殊な例だと思いますが、このようなことが起こったことに対しては大変残念でありますし、県民の皆様には申し訳なく思っています。

質疑応答

平成25年県政10大ニュースについて・2

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

Q
 この1年間で、この10大ニュースもありますが、知事が一番熟慮を重ねて決断をしたということというのは、1つか2つあると思うんで、それは。

蒲島知事
 10大ニュースは今も言ったように、相当に新4カ年戦略の加速化が図られたものだと思っています。

 それで、今言ったように熟慮に熟慮を重ねた中では、どれかと言いますと、やっぱり水俣病関連です。これは4月の最高裁判決、11月の不服審査会の裁決、そういうものの中で熊本県というのはどういうスタンスであるべきかと。特に、その前の水銀会議〔※水銀に関する水俣条約外交会議〕もありましたので、水銀会議の中で私は、1つは水俣病の被害者の方々に寄り添っていきたいと。それからもう1つは、これは終わりではないと。水銀会議で終わりではないかとそういう議論がありましたので、そうではない、終わりではないと(申し上げました)。

 3番目に、熊本から水銀フリー社会(に向けた取組み)を先導していくということを明快に海外に対しても発信しました。国際公約みたいなものです。

 だから、そのことがこの前の記者会見で環境省に対して求めた3原則と2つの対応策に繋がります。

 そういう一連の流れが、やはり一番知事としては重い決断ではなかったかなと思っています。

(幹事社)
 時間が。よろしいですか。

蒲島知事
 では、ありがとうございました。それでは、皆さんよいお年をお迎えください。

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